図解 気象学入門 6章台風のしくみ 1

2019-11-28 12:45:32 | 読んだ本について
台風は組織化された積乱雲でできている

台風の渦巻きの腕のようになっている部分には、積乱雲が並んでいる。この渦巻状の雲の列は、スパイラルバンドと呼ばれている。

スパイラルバンドの雲が組織化されるのは、マルチセルと同様のしくみと考えられている。→成熟期の積乱雲から吹き出す下降気流が、台風に吹き込む湿った暖かい風とぶつかって新たな積乱雲を発生させている。

スパイラルバンドだけでなく、台風は、その全体が、気象現象の中で最も大きな規模で組織化された積乱雲の集団。

図解 気象学入門 5 章 低気圧・高気圧と前線のしくみ 4

2019-11-26 12:53:27 | 読んだ本について
梅雨はなぜ起こるのか

1)中国大陸上の場合
温暖・乾燥の長江気団と高温・多湿の赤道気団の間で出来る。
温度差があまりないので、温度差の気団の間にできる本来の「前線」とは違ったもの。気流がぶつかって収束することで雲が発生していると考えることもできる。

2 )南日本や西日本の場合
【高温・多湿】小笠原高気圧の西側を回る気流と【温暖・乾燥】長江気団?がぶつかって前線ができる。
前線の南北に温度差がない点は、大陸上の前線と一緒。東に行けば行くほど南北の温度差がはっきりしてくる。

3 )東日本の場合
【低音・多湿】オホーツク海高気圧と【高温・多湿】小笠原高気圧により前線ができる。
オホーツク海高気圧が発生していないときは、西日本と同じようなしくみで前線ができていると考えることができる。