自由帳~子供の心で~

南保大樹が日々思ったことや稽古状況など、舞台創りを綴ります。

コロナとか後遺症とか

2023年03月24日 | コロナとの闘い
「体調急変!」
昨年末、2022年12月26日夜に体調が急激に悪くなる。

その時期は2つの稽古場を掛け持ちしており、とてもハードで疲れもあり、
ちょっと喉が気になるな〜と思っていた。

そんな予兆はあったが、熱は平熱で大きな不調もなかった。
12月17日にはPCR検査で陰性だったし…

しかし26日、稽古が終わり家に着くと、途端に身体が痛くなり、喉が明らかにおかしく、悪寒もする。

ヤバいなと思って、とにかく温かくして栄養とって寝た。
朝には良くなりますようにと願って…


「次の朝絶不調!」
朝、身体が激痛。
左の耳と頬、首、肩、腕に筋肉の痛みとこわばりがあり、
咳が出て、喉も不調。
体温は37℃…

37℃か…無理すれば稽古行けるかな…
イヤイヤこれはヤバい、明らかに体調悪し❗
迷惑かけられないので、制作の方に連絡し、
先ず手元にある抗原検査キットで検査した。
結果は陰性❕
お、これはただの風邪かインフルエンザか…

一応、発熱外来に行って来てということで予約して15:00に病院に行く。
病院で検温したら38.8℃だった。
通りでしんどいわけだ。
来る道すがら身体が激痛だしフラフラするし、着かないかもと思っていた。
PCR検査とインフルエンザ検査をして、
解熱剤を貰い帰宅。
その日稽古は急遽休み。

PCR検査の結果が休診日と重なり2日後に。
その間リモートで稽古に参加。
というか、リモートで聞いているだけ。
座っているのもしんどいので横になり朦朧としながら稽古を聞いていた。


「コロナ陽性!」
そして検査の結果は陽性❕
ガーン❗
7日間の自宅隔離。
年末年始が…
セリフ覚えようと思っていたのに…
『黒い湖のほとりで』と『歌え悲しみの深き淵より』のを。

ひたすら身体を温め寝た。
しかしいくら重ね着して毛布と布団をかけても汗がでない。
身体が温かくならない。
どうなっているんだオレの身体。


「稽古場復帰!」
しんどい期間を経て、
2023年1月5日に稽古場復帰。
座組の皆さん健康で、それは安堵。

微熱と身体の痛さ、軽い咳、息苦しさ、鼻と喉の不調を抱えていたが、本番に向けて稽古。

毎日しんどかった〜
セリフが入らん、頭が働かない、身体痛い…
でも頑張った。

ちょっと良くなったかな〜と思うと、疲れや寒さですぐ悪くなったりを繰り返し、
本番3日前にぶり返したかなと思うくらい悪くなった。

でもご安心を。
何度もPCR検査、抗原検査をして陰性が確認されています。
ホント何度も検査しました。


「本番!」
でも気合で『黒い湖のほとりで』本番に突入し、閉幕。

座組の皆さんにはホント感謝。


「次の稽古!」
そして『黒い湖のほとりで』本番終わって次の日に
『歌え悲しみの深き淵より』の稽古。

マジで休みたい…と思いながらも、身体を引きずり稽古。
しかも立ち稽古。
セリフは入っておらず
(台本開く余裕なかった)
台本を持ちながら、
ゆっくりの進行だったので、
一巡した5日後にはセリフを入れて台本離して、

これはホント褒めてほしい…
この体調で状況下、あのセリフ量を入れたんだ。5日で。完璧ではないけど。
まあ入っていないオレが悪いけど…
(本番中、帰りの電車が一緒の若手の子が気づいてくれていて褒めてくれた。ビックリ嬉しい。)

しかししかし体調は悪い…
微熱は続き、身体は痛い、耳と鼻は不調で、息苦しい。
しかも左頬から耳にかけて、首、左肩、左腕に筋肉のこわばりがあり、うまく動かなくて、呼吸や喋りがうまく行かない。
そして微熱と身体の痛みのせいか、気を入れてセリフを喋ると、頭と身体がフリーズし、止まってしまう。


「後遺症に苦しむ」
まず耳鼻科に行き、声帯と鼻と耳を診てもらう
声帯は異常なかったが後鼻漏でタンがからみ、
鼻は上咽頭炎。
耳は中耳炎。

上咽頭炎はコロナ後遺症に多く、膿が溜まっているので口周辺がうまく動かなく、
自分の声が響かないので良く聞こえない。
しかも、頭のモヤモヤ、集中力低下、記憶力低下、急な腹痛、身体の痛みなどなどが併発するらしく、全てその症状がある。
いわゆるコロナ鬱、コロナ後遺症の一種なのか…

中耳炎は元々子どもの頃から慢性中耳炎を患っており、大人になった今でも調子は悪いことが多いのだが(中耳炎のことは別途語ります)、
コロナに罹り悪化。

治療は投薬と通院と、上咽頭炎治療のBスポット治療を行う。
Bスポット治療は1週間に1回通院し、10〜15回くらいかけて行うと効き目があるらしい。
本番まで完治しない…
少しでも良くなるように最善の努力する。


そして呼吸器科へ
少し動くと息が上がり、
息苦しさが続いていて受診。
調べてもらって喘息と診断。
投薬治療。


朝起きると背中から腰にかけて激痛がするし、
左頬、耳、首、肩腕の痛みとこわばりがあるため、
整骨院へ。
鍼や手技でほぐす。
その時は楽になるが根本的解決にはならない。
身体の痛み、こわばりはウイルスの影響なのか…


「凹む日々」
不調が続き、
稽古でやりたいこともできない、
うまく行かない、
思考も働かない、
睡眠の質もあまり良くなく、
気持ちは沈む一方。
これ本番できるのかと不安な毎日。
周りの人たちは理解をしてくれる人はいてくれるけど、してくれない人もいて、しんどい。
演出の鵜山さんは最大限に気を使ってくださり導いてくださった。


「本番!」
3月に入って微熱は少し治まってきたが、
その他の症状はあまり変わらず、
本番へ突入。
2時間30分 出ずっぱり喋りっぱなしで、
歯を食いしばりながら、
気持ちは折れそうになりながらも、
何とか何とか幕が下りる。


「こんなに苦しむなんて」
コロナに罹っても治せばいいでしょ、
と思っていたが、
こんなに長引き後遺症があるなんて…
思っていなかった。
しかもタイミング的には役者として大きな期待をされて頑張らなきゃいけない時に…

とにかく終わり、
休養します。
身体の回復と、
心の回復を。

身体はこのままだと役者続けられない…
時間をかけて通院し回復する努力をしたい。

心はコロナに罹ってからの傷と、
色々受けた嫌がらせの傷と、
以前にハラスメントを受けて壊れた傷。


「感謝!」
観客の皆様の前では不調など関係ない。
出来ることを全力でやるしかない。
でも応援してくださる方々、優しくしてくださる方々のおかげで力をいただき支えられ千秋楽を迎えられました。
これはホントに感謝致します。
それがなければ舞台に立てないと実感します。


今は本番を終えた開放感と安堵感を味わいながらも、
不安や焦りが押し寄せてきますが、
数カ月、休養します。
その間、休養と通院でコロナ後遺症を克服し、
心の回復のためにも色々なこと、趣味や新たな活動などをして行きたいと思う。

南保大樹
コメント (1)
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