題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

035:株

2006-01-02 | 031-040の歌
「035:株」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

035:株(美山小助) (小助の和歌)
赤き森 葉の間隙に 姿出す あな切り株の 無残な姿

035:株(エクセレント安田) (風流三昧)
ビジネスが軌道に乗って動き出す株式会社昇格させる

035:株(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
株分けのアマリリスの鉢抱きしめてあの娘は遠い町にて微笑う

035:株(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
凡そわれに縁なきものと思へども朝ごとに見る株価一覧

035:株(はこべ) (梅の咲くころから)
公園のけやき切り株朝露に 光っておるなり今日は大寒

035:株 行方祐美 (やまとことのは)
株価など見たこともない生活を揺さぶるように朝の嵐

035:株(みずき) (空)
株分けし菊の小夜風あはあはと花の乱舞の遥けき序奏

035:株(かのこ) (短歌*かのこ流)
心地よい音楽よりもどうしてか お昼寝の友、株式市況

035:株(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
阿蘭陀ゆ旅立ち巡り四世紀中国に達す株式会社の

035:株(しゃっくり) (春雨じゃ)
塩漬けの株はあまりに長過ぎて上がらぬままに駄賃と消えし

035:株 (丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
あはあはと株を増やせる花韮に木隠れの墓碑明るむごとし

035:株(aruka) (外灯都市)
人類の全滅を業務としている株式会社に就職した日

035:株(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
年輪もおぼろになりし切り株が路傍にありて日を浴びており

035:株(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
ひと株の苺を買うて帰らむか 子らの笑顔がそそのかすゆゑ

035:株(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
株券を買う余裕などありません きのこの株なら分かりませんが

035:株(紫女) (クロッカスの歌)
ビル街に裸体の社長が脚上ぐる株主が手に戯曲あるらし

035:株(謎彦) (ジャポン玉)
はじめての犀人間を名乗るべく犀のゐぬ間に株を買ひ占む

035:株(まつしま) (心の空)
見上げてた大木なのに空しさの極みように切り株残る

035:株(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
おうあがったぞ 兄の職場の株の値を報じて父の朝ははじまる

035:株(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
どん底に落ちた株から見上げればすべての裏が覗けるだろう

035:株(春畑 茜) (アールグレイ日和)
株主の去りたるのちを椅子たたむ音春の音ひびく日の暮れ

035:株 新津康 (NOTHING WORKS)
古代杉の切り株。年輪の中、我が身の線を探せずにいる。...

035:株(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
戸田くんの株価よ上がれお願いだ頼むよ頼む神頼みする

035:株 (新井蜜) (暗黒星雲)
切り株につまづき転ぶ兎には届かなかった海亀の愛

035:株(暮夜 宴) (青い蝶)
うぐいすの声をお庭に!提供は電信電話株式会社

035:株(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
株価より大切なこと食べること息をすること恋をすること

035:株(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
仏像がピースサインでお出迎え 世にも不思議な株式会社

035:株(飯田篤史) (ひこうき雲)
かぜのなかちいさなはるの森にあるきみのやさしい切り株のこと

035:株(本原隆) (それについて)
資本主義分かりやすくて続いてる「株を上げる」と言うぐらいだし

035:株(Yosh) (★光に向かって★)
株長者 一晩寝たらブタ箱行き 人の無常に如くはなきなり

035:株(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
成績を 折れ線グラフ してみたら 上がって下がって 株のようだね

035:株(鈴雨) (鈴雨日記)
若いころ株のしくじりある父は いまや花株増やす名人

035:株(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
株分けし園芸ポットに植え替える今年も大きく咲けと願いつ

035:株(ハナ) (象の求愛ダンス)
玉葱と株のみそ汁 引き破る 新聞 割れる 5年目の朝

035:株 (翔子)  (花こみち)
虚しさの株ばかりふえ鉢探す灰色花弁命したたか

035:株(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
同業者 団体名は移ろいて 株仲間いふ名 懐かしく思ふ

035:株 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
雲間草必死に育てた一株は腐っていった見えないとこから

035:株川内青泉) (青泉の部屋)
誇りもち父の勤めし会社株赤字経営ただの紙なり

035:株(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 やれ右へ  株の昇りは  山のよう  欠けてるときにゃ  谷ですけども

035:株(水都 歩) (水都blog)
切り株の横にひこばえ真っ直ぐに天めざし伸ぶ花冷えの杜

035:株(西宮えり) (aglio-e-olio)
泡雪がつきさすときも分けあおう 夜毎うねったアロエの株を

035:株(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
切り株に座って食べるお弁当白ご飯にはそぼろで「LOVE」と

035:株(ドール) (花物語)
年ごとに株ふやしゆく彼岸花寂しすぎるよ全部が自分

035:株(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
株買えば日々気まぐれな彼女から奪われていく金(かね)と魂(たましい)

034:シャンプー(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
今ごろは別の誰かのシャンプーの香りを褒めているのでしょうか

035:株(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
僕たちが気まずく向き合うあいだにも変動している株式相場

035:株(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
大銀杏 雌株ばかりが嫌われていと涼しげに葉の繁りゆく

035:株 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
買ったのはきみの株ですこっそりと 株主顔をする気はないの

035:株(スガユウコ) (ココロに花を)
かの人は独房室において今何思うらむ株を離れて

035:株(原田 町) (カトレア日記)
株市況つねに聴きいし舅なれど儲けたことはついに言わざる

035:株(花夢) (花夢)
5歳児の世界としての路地裏にあった株式会社もうない

035:株 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
ひと匙のカゼイ・シロタ株をすくうよ、ひずみまみれのぼくらの指で

035:株(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
希望とは微かな隙間 株分けたばかりの疎らな葉と葉の間

035:株(夜さり) (夕さり夜さり)
くちづけて一株植ゑておきませうテーベー感度の花咲くを待つ

035:株(みゆ) (*** ことばあそび ***)
切り株に宿りし精の微笑みか 眩いシャワー朝露となり

035:株(素人屋) (素人屋雑貨店)
思ってた 化学インキ株式会社 化学インチキ株式会社 と

035:株(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
株の本色とりどりに縁日のお面のごとく並べられたり

035:株(秋野道子) (気まぐれ通信)
切り株の上でうとうとしてました ようこそ会いたかったよ君に

035:株(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
極東で育てています(wonder)も株分けをしてひみつの花園

035:株(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
稲株の列はしずんでゆくところペンペン草とレンゲの波に

035:株(野良ゆうき) (野良犬的)
ケータイで株価をチェックする君のとなりで海をみていた九月

031:株(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
またひとつ時代が変わる境目の 上場廃止「ライブドア株」

035:株(みなとけいじ) (海馬)
空港を駆け抜けてくるムーミンの背中にいまも燃える株券

035:株(yasubow) (忘れえぬ人々)
ひと株は埋もれし群れの顕なる無意識秘めて102号室

035:株 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
切り株に蘖二本見つけたり 光に向かひ背伸びするがの

035:株(kitten) (kitten song)
「本当は二株の花だったからあたしたち愛し合えるの!」

035:株(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
株式を熱く語っている人のうなじにやがて囚われて かぷっ

035:株(斉藤そよ) (つれづれつづり)
切り株に触れれば柔らかに湿り諳んじられるお祈りがある

035:株(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
株価欄読む恐怖味わうよりは ミステリィなどゆるりと読もう

035:株 (紫峯) (時空の扉)
伐り株のあらわになりし斜面より四月の空の青立ち上がる...

035:株(みずすまし) (水紋)
 踏み入れし足の冷たき苗代もやがて実りの株となるらむ

035:株(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
きり株の切断面へと窓のやうな空から下りる光の梯子 

035:株(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
株式を公開したらそれなりのリスクを背負う 恋とおんなじ

035:株(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
私には関係ないと思ってた株価を君は真剣に見る

035:株 方舟 (方舟)
若くして株取引のボロ儲けなせる大方の末路の哀れ

035:株(小雪) (朱紗)
大木の切り株台に薪を割りお風呂の火種山村の家

035:株(やすまる) (やすまる)
一株から庭で増やした野いちごが疎まれていた 春は終りだ

035:株(みあ) (言の葉たち)
合併でどこへ行くのか町の名がまた遠くなる雨の切り株

035:株(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
匹よりも株がふさはし明星(あかぼし)の悪魔かぞふるときの助数詞

035:株(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
切り株のうえに胡坐で印結び霧にまかれてその時をまつ

035:株 (佐田やよい) (言の波紋)
明日から頭をぶつける切り株をさがす旅です紙飛行機で

035:株(小原英滋) (過去と現実)
生きること死ぬこと想う夕まぐれ我をいざなう切株の笑み

035:株(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
もう蜜は吸えなくなって巣穴からすこうし痩せた筆頭株主

035:株(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
  日本が好きな一つの煮干だし、水盤にいける著莪のふた株

035:株(ユメハ) (夢見堂)
パチンコをやめないのならそれでいい 私も株をはじめちゃうから

035:株(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
「あんたには夢も野望もあるんだから」みかんの株を分ける左手

035:株(振戸りく) (夢のまた夢)
株分けをやらないままに根の張ったシンビジウムの鉢 5分割

035株(クロエ) (90%の幸福)
あかねさす渋谷新宿恵比寿ゆき あいの世界と株価の暴落

035:株(笹井宏之) (【些細】)
切り株のはじっこあたりから生えてしまった女学生をひきぬく

035:株 (寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・きみがくれしただ一株の緋牡丹が今年もひとつ一つだけ咲く

035:株(小早川忠義) (ただよし)
我が株の上がり下がりを指し示す君の笑顔の引きつり具合

035:株(栗凛) (ス芸紙一重?)
切り株に座るコビトよ 毒入りの林檎で愛を運んで頂戴

035:株(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
遺産なる株券なれば思ひ出が消え去るやうで売ること出来ず

035:株(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
三株の白樫に擬す吾・妻・子 幼な木の勢感ずるが幸  

035:株(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
くりかえすナイトゲームのスリルかな恋も駆け引き株式♀【デイトレガール】

035:株(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
切り株の上でダンスを踊りましょう南南東が吉とでてます

035:株(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
この街の株式仲買人消えて空ことごとく矩形をなせり

035:株 (ことらのことのは)
切り株は全て悲しき 初めから小さき人の許されており

035:株(再投稿)(ことら) (ことらのことのは)
切り株は全て悲しき 初めから小さき人の許されており

035:株(凛) (臥薪嘗胆)
君の株上がらないのは不満だよ 上がりすぎてもイヤなんだけど

035:株(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
切り株になった私があたらしい春の芽をだすようなあいさつ

35:株(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
「雨の中キスをするより恥ずかしい。株式投資はじめるなんて」

035:株 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ベランダのウスベニアオイ薫りたつ五月雨の宵株分け終えて

035:株(きじとら猫) (きじとら小部屋)
一株の苺が徐々に殖え続け甘い香りが埋め尽くす庭

035:株(あんぐ) (あんぐの短歌)
もう二度と株はやらない 忘れたよそんな決心 今はデイトレ

035:株(やな) (やなさんの基地)
春風の疾さで駈けるその人は切り株の椅子でいつも待ってる

035:株(あおゆき) (メソトリウム)
星の実を鳴らす宇宙樹いつからか雌雄同株であなたはわたし

035:株(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
「一本の木の丘」なりし頃の夢叶えた話切株にする

035:株(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
「お金なんて必要ないよ」と呟いてどっかと腰をおろす切り株...

035:株(智理北杜) (智理北杜)
守株の授業にて唄いたる「待ちぼうけ」改めて名作なるを知る...

035:株(はるな 東) (菜の花の道)
水無月から株式会社に変わったとハガキが届く順調なんだ

035:株(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
株主と取締役とのかかわりを知つたふりして生徒に教へむ

035:株(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
雨降りに分けてもらった一株をなるべく柔なひかりの下へ

035:株(村上きわみ) (北緯43度)
切り株の、そこだけがとてもあかるくて待ってなさいと言われて待った

035:株(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
仕手株を焚き付けにして炎上す 時は来れり砂上楼閣

035:株(わかば) (わかばのうた)
籠いっぱいあなたのためにと増やしすぎ苺の株は全部が不作

035:株(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
クソ株と評価を下げて捨てたのに何故に頼るの君はいまでも...

035:株(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
カッパ着て屋久杉ランド道たどる 株苔むして若い芽育つ

035:株(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
大欅伐られし株に遙かなる地球の歴史の年輪晒す

035:株(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
一株のフェンネルが葉を広げをりやさしき風を待つ羽のごと

035:株(goldfish) (月と金魚鉢)
きっと咲くと誓うその日に手をのばし見向きもされぬ株としている

035:株(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ヤクルトを飲んで体に投資せよ ラクトバチルス カゼイ シロタ株

035:株(くろ) (鎌倉日記)
あたまひとつおほきな姉さん株の子をかごめかごめの輪はむさぼりぬ

035:株(みち。) (虹色アドレナリン。)
傷口をさらして生きる 切り株として残された巨木のように

035:株(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
株価より秋の空よりよく変わる女子大生のランチのメニュー

035:株(村本希理子) (きりころじっく)
日々母の太らせてゐる稲の株 安寧 さうねバケツの中の

035:株(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
寒天の色いじらしく変え育つ菌株よ殖えよ満ちよ 培地に

035:株(るくれ) (とっても単純なこと)
嫌いって言ってしまった人のあたま泣いて撫でても切り株の匂い

035:株(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
株分けをしようとおもうと渡された買ったばかりの赤いスコップ

035:株(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
朝刊の13面に乗っ取ってみっしり並ぶ昨日の株価

035:株(市川周) (ミルミルを飲みながら)
熱風に黄ましてゆく向日葵の株価暴落ゆめみてよそぐ

035:株(ぱぴこ) (テクテク)
公園の切り株椅子に腰かけて振り向くたびに手をふる祖父母

035:株(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
毎日毎日どっかの誰かの誕生日 ケーキが切り株になればいいのに

035:株(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
切り株をほおづえで居場所に決めるだんだん社会が気にならなくて

035:株(夢眠) (夢眠・日々綴り)
迷い込み森の古株に腰掛けて小人と語る白い未来を

035:株(なまねこ) (路地裏稼業)
本日もシーソーゲームは展開中キスの隙見て株式市況

035:株 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
まだキミは本気になってないのでしょう それでは株もぬけません

035:株(癒々) (Romantic irony)
株式の値動きくらい克明にわたしを記録していてくれる

035:株(村上はじめ) (spidyな日々)
一昨日の株の動きは何となく あなたの声のトーンに似てる

035:株 (お気楽堂) (楽歌三昧)
切り株が新しければ周りにはひとりやふたり妖精がいる

035:株(そばえ) (日照雨)
金融という名の箱がありまして回る回るよ株式市場

035:株(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
切り株に座って待ってる くまさんが落とした何かを届けにくるのを

035:株 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
切り株の年輪数えて 僕たちが木登りした夏ちょうど半分 

035:株(星桔梗) (風船がわれるまで)
一株で80円の苗に会う庭先だけでも極めておこう

035:株 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
密やかなゆめ、あらたまのツキノヒカリバナは虚構の菌株(コロニー)を寄せ

035:株(日下智世) (万美愛任叶結実)
冬の間(ま)をダンボールで過ごし百合の株初夏に大きな花を咲かせり。

035:株(幸くみこ) (そこそこがんばる)
先株という意味おぼえたバイト先 社長の靴下黒く透けてた

035:株(濱田花香) (紅葵爽♪)
戦前の生まれ為やら頑(かたくな)に氏(うじ)・血争う、守株(しゅしゅ)な親族(うから)

035:株(碓井和綴) (雨歩日記)
株主はげに下品なるギャンブラー馬券ハズレて訴をする者なし

035:株(ひらそる) (*ひねもすもずく*)
株主の動向みつつデイトレのゲームを愉しむネット成金

035:株(理宇) (±雑記蝶)
身体から生えた株さえ受け入れて君はあたしのものになってよ。

035:株 (砺波湊) (となみ☆みなと)
(株)パラダイスと封筒に書いてこの手で届け行きたし ルビ:(株)=アタマかぶ

035:株(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
あのひとに貰った大事な一株を増やし続けていつか花園

035:株 (月待ち人の窓辺)
在りし日の父は聞きにき毎日のラジオが告げる株式市況

035:株(折口弘) (はっちんずBLOG)
待ちぼうけあなたの座る切り株にぶつかるうさぎになれとでも言うの

035株(帯一 鐘信) (361℃)
コーヒーの湯気の重さにS安が突き上げないかスプーンをまわす

035:株(内田誠) (その言葉の行方)
株式化された僕等の終値はしずかに夜の街に流れる

035:株(黒田康之) (今日の、おUTA)
吾が友は守株の兎の如く死す再びの死はないのであるが

035:株(岩井聡) (North Marine Drive)
気がつけば庶務でいちばん古株の九官鳥しか社是を知らない

035:株(本田あや) (明晃晃)
切り株と同化するまでただ待っていられるような気もしたのだが

035:株(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
株連恐れぬ一言の驟雨浴び此処に並ぶも愛ある挫折

035:株 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
金を繰りこの世を動かすその笑みはもろくも写す人間の株

035:株(つきしろ) (halcyon days)
株価などしきりに気にしているあなた。もうすぐ桜が散りますよ、ねえ?

035:株(あめあがり) (あおいかいだん)
切り株に寄生している白蟻をヒトに例うる歪み持ちたり

035:株(小太郎) (ねこのにくきゅう)
ぽっかりと傷口見せた切り株に手を携えて芽出る春待つ

035:株(夢麿) (夢幻泡影)
携帯の電源を切る ひと株の青梗菜を手に持ったまま

035:株(夢麿) (夢幻泡影)
携帯の電源を切る ひと株の青梗菜を手に持ったまま

035:株 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
切り株に腰をおろして汗を拭く木陰にそよぐ風秋の色

035:株(今泉洋子) (sironeko)
ラヂオより聞こゆる株価夕食のおかずと共に身に流し込む

035:株(今泉洋子)送り仮名ミスで再投稿 (sironeko)
ラヂオより聞ゆる株価夕食のおかずと共に身に流し込む

035:株(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
切り株の海馬にしずむ断崖のあなたの股の匂いにも似て

035:株(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
切り株に似た菓子を好み食べる子ら「クリームの甘さが違う」と言いて...

035:株(長岡秋生)(廊下に座る) (廊下に座る)
切り株に座れば記憶よみがえるひぐらしだったころの思い出

035:株 (如月綾) (お気に召すまま)
判ってるコレは嫉妬だ 君の株を下げたいなんて 醜い僕の

035:株(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
画用紙で出来た扉を押し開けてようこそ株式会社勇気へ

035:株(彼方) (心を種として)
新緑の裾野も広き丘の上 切り株ひとつ景色を見てる

035:株(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
伐株のまだあたらしい切口に降る霧雨をみどりと呼ぼう

035:株(和良珠子) (the strange of stranger)
儚さを余分に株分けされてなお青らめるらし姉のうなじは

035:株(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
六月の青空株主でなければその香水は買えないだろう

035:株(ヒジリ) (*tRIGger.)
泣くなんてあの子のお株なのだから絶対いやだ泣きたくないの

035:株(もりたともこ) (短歌、すきです。)
不器用にまるく重ねた複雑な生きた証しを切り株にみる

035:株(萌香) (空の青さをみつめていても)
  切り株の取り残された年輪に上風分かつ時に刻まれ

035:株 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
神様がかつてそうしていたように白いスパティフィラムの株わけ

035:株(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
見上げれば(あなたの株は夜もすがら高騰気味で)傾かぬ月

035:株(堀 はんな) (たん たん 短歌)
株分けの胡蝶蘭には白色の花が咲くらむ蕾のありて...

035:株 (蝉の声)
上がる株下がる株あり職辞して後藤田正純株を上げたり

035:株 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
切り株に腰を下ろしているあたし 「さあ」と手を出す誰かを待って?

035:株 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
苔むした銀杏の切り株ありそうな社を抜けて裏道にでる

035:株。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
この公園子供の頃と違ってる この切り株は広がる樹だった

035:株(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
灰色に朽ちはてたような切り株のわきから空にのびる黄緑

035:株(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
このごろはミニ株なんか流行りだし やってみたいがリスク心配

035:株(Harry) (四月なかなか)
前株か後株か聞かれ答へたりウチの会社は後株ですと

035:株(透明) (limerence)
半々に仲良く株を分け合って株式会社エンキョリレンアイ

035:株(内田かおり) (題詠2006深い海から)
ひと株のきゅうりの苗を植え終えて土だらけの手を子ら笑い合う

035:株 (toshie) (題詠100首blog)
稲刈りを終えた田のなか転々と切り取った株の真っ直ぐ続

035:株(pig_pearl) (ブタに真珠)
毀誉褒貶 上がり下がりの 乱高下 私の株に 落ち着きはない

035:株(shall3) (山歩き録)
水田を 吹き過ぐ雨に けぶりつつ 株式会社 佇みてあり

035:株(フワコ) (きくとわたし)
あひる株式会社のアヒルチョコなんていうのがあったりしてね

035:株(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
秋の陽の幽かな花野のひとところ皓き切り株輝けるなり

035:株(まほし) (うた・たね)
その傷はもう切株になりました。年輪に立ち星を見てます。

035:株(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
切株にちひさなお尻を載せてゐた夕映えが血のいろになるまで

035:株(究峰) (思い浮かぶがままに)
売り買いの思惑乱れ荒れ模様株式市場いつもの如く...

035:株(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
切株の年輪なぞり老木が送りし日々に心重ねる

035:株(浅井あばり) (ギンガムクロス)
逃げ帰る人を待つのか 株分けのハイビスカスが繁茂する夜

035:株 (象と空)
町中に草の匂いがあふれていてひとつふたつと愛の株分け

035:株(鳴井有葉) (そのための日記)
髪 頭 肩 腕 胸 胴 切り去られ動物でない切り株生きる

035:株(けこ) (あきのうた声)
主なき犬小屋の脇 一株の青き紫陽花 露帯びて咲く

035:株(ゆづ) (透明ランドセル)
いつまでも嘯いている消えてった「僕達の未来(株)(かぶしきがいしゃ)」

035:株 (赤い椅子)
新しき隣人なれば誉めくれし蘭の株さっそくすそわけをする

035:株 (nine) (songs)
初めての一人の客はぼそぼそと株のことなど喋ってただけ

035:株(ベティ) (Betty's second Bar)
庭先でポインセチアのひと株をいとしむように分け呉れる母

035:株(浅葱) (空耳の森*番外地)
世間知らずな我のために開かれた 新入社員の株式講座

035:株(minto) (@100@)
さりげない秋の写景が玄関に活けられてゐる株式会社

035:株(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
台風をひとつ5円で売る店の株が上場される霜月

035:株 杉山理紀 (2006R57577)
切り株にらくにすわって未来という未来がみえる石を思った

035:株(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
通勤の電車の中で読み終へて『株のからくり』知つた気になる (奥村宏 平凡社新書)

035:株(保井香) (パパは乳牛屋)
果物がおやつに入らないとしても株取引はギャンブルだろう

035:株(春村蓬) (風見鶏)
歳月は寡黙なれども切り株にとほき伝言残してゆけり

035:株(平岡ゆめ) (le petit cahier)
「続、最高の切り株の作り方」を立ち読みしている木こりに会いぬ

035:株(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
ビッシリとキノコが生える切り株に犬がゆばりをたんまりと掛け

035:株(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
一株の折鶴蘭にこめている二月生まれの子となるように...

035:株(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
今日とても時計っぽい雲を見た タイムマシンの株上昇す

035:株(星川郁乃) (Air Station)
愛もまた株分けされて殖えていくようなものならいいと思った

035:株 (香山凛志) (東京パピヨン)
ぬるきシャワー浴びつつ前世一株の楡でありし日の雨天を想う

035:株(久野はすみ) (月の融点)
着ぶくれて重たい心さっくりと白菜ひと株切り分けており

035:株(千) (Mille et une nuits)
花の株分けて枯れたり そのままの一つを愛せばよかりしものを

035:株 (いたずらっこ)
もうすぐで冬二株の球根と並んで眠るガラスのこちら

035 株 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
木の株の年輪の向きで 方角が分かる男と林に入りぬ