「033:鍵」の歌は、こちらにトラックバックしてください。
033:鍵(美山小助) (小助の和歌)
あなたへと 合鍵渡す 君の顔 恥ずかしそうに 下に俯(うつむ)く
033:鍵(エクセレント安田) (風流三昧)
鍵盤を優雅に叩くピアニストどんな曲でもリクに応える
033:鍵(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
置き去りの心の鍵をしまい込む指に冷たき夜気しんしんと
033:鍵(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
胸躍る心地に読みぬ寝もやらず潤一郎の「鍵」の妖しさ
033:鍵(はこべ) (梅の咲くころから)
角曲がり赤いホルダー鍵ひとつ 夕日照る道落し物こそ
033:鍵 行方祐美 (やまとことのは)
抽斗の鍵かけ好きな蓮君へサーカスのチケット送ってみよう
033:鍵(みずき) (空)
水そこに恋の気泡の鍵やある躓きさうな靴の小ささ
033:鍵(かのこ) (短歌*かのこ流)
突然の外出前の一大事 おウチの鍵はどこへ消えたの?
033:鍵(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
二重三重(ふたえみえ)こころに家に国家にも鍵かけ守る<敵>のをるらし
033:鍵(しゃっくり) (春雨じゃ)
家を購ひ真っ先に呼ぶ鍵替えの業者は高い物から薦め
033:鍵(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
軽やかに追ひつ追はれつ黒鍵を渡る指から春転がりぬ
033:鍵(aruka) (外灯都市)
高速道路(ハイウェイ)を歩きつづけるきみのため鍵のかかったドアを贈ろう
033:鍵(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
その鍵をわれら失くしてしまひしかアジアの鉄扉ひらけぬままに
033:鍵(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
向こうから灯が消えてゆく終駅の椅子に置かれた鍵のぎざぎざ
033:鍵(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
しなやかな指の動きが鍵盤(キー)手繰り異なる色の音紡ぎ出す
033:鍵(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
鍵付きの日記に書くはあなたへの愛と辞世の言葉だけです
033:鍵(紫女) (クロッカスの歌)
泥濘の肌吸い尽くす熱帯夜シーツに巻かれた君は鍵っ子
033:鍵(謎彦) (ジャポン玉)
天体はまはりつづけてガリレイが足鍵盤にふみしだく雅歌
033:鍵(まつしま) (心の空)
鍵穴の金属音に凍りつく寂しさがある気ままな暮らし
033:鍵(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
閉じこもり過ぎてしまった暗闇が正しい鍵もまわさないのだ
033:鍵(春畑 茜) (アールグレイ日和)
きんいろの鍵のひかりを手はさげて四月の朝の扉(ドア)に近づく
033:鍵(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
閉ざされた心の鍵を開けるのはきっと君です微熱がするよ
033:鍵 新津康 (NOTHING WORKS)
貴方から渡された鍵。ひんやり冷たく、互いに無言で帰る。...
033:鍵 (新井蜜) (暗黒星雲)
鍵かけた日記帳には海亀が俺とのことを記録している
033:鍵(暮夜 宴) (青い蝶)
まだ何もわかっていない夕暮れにぽつんと鍵は置かれています
033:鍵(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
「黒鍵のエチュード」を弾く 放課後の廊下の遠くで拍手が聞こえる
033:鍵(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
題詠をよみ遂ぐ鍵は生きてきた問いと答えの暗黙の裡
033:鍵(飯田篤史) (ひこうき雲)
どうしようどうしようもなくてのひらに花 やさしさの鍵がこわれて
033:鍵(本原隆) (それについて)
鍵かける冷たい音を憶えてるほうがよっぽど決め手になって
033:鍵(Yosh) (★光に向かって★)
現在は過去と未来を繋ぐ鍵 ベストを尽くすは只今なりけり
033:鍵(ハナ) (象の求愛ダンス)
実らない果実のほうが好き鍵を太陽にかけたから笑おう
033:鍵(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
玄関に 置いたはずなの 家の鍵 何やってんだよ あ、俺のポッケに
033:鍵(鈴雨) (鈴雨日記)
ドアを閉め鍵を返すということのせつなさを越え春を踏み出す
033:鍵 (翔子) (花こみち)
捨てられない銀色の鍵もてあましやがて嫌悪に変わる桜満開
033:鍵(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
鍵かけて家を出てから立ち止まるコタツの電気消したか不安
033:鍵(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
部屋に鍵 つけれないなら せめてもと 心に鍵を カチリとかけた
033:鍵(水都 歩) (水都blog)
部屋を出る家具一つ無いこの部屋に合い鍵だけは置いていこうか
033:鍵 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
たくさんの鍵をかけたら瀬戸物の想い重くてひきずってゆく
033:鍵(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
鍵のない 扉をひらく 価値はない たとえそいつが 張りぼてでもだ
033:鍵(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
ひとつずつ女性の名前を鍵盤に与えてあなたが弾くセレナーデ
033:鍵(川内青泉) (青泉の部屋)
応接間鍵かけ籠もる娘あり合い鍵使い様子窺う
033:鍵(ドール) (花物語)
開けるべきたくさんのドア 楽園を出てゆくための鍵をください
033:鍵(西宮えり) (aglio-e-olio)
踊り場でひろったロッカーの鍵にはきみの生きなおした回数が
033:鍵(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
秘密めく「鍵」という名の迷い道 なければすぐに通れたものを
033:鍵(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
凍えつつ母の帰りを待っている鍵を忘れた大きな子ども
033:鍵(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
おたがいに見えない鍵を手渡して少女二人は親友となる
033:鍵 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
鍵ひとつ壊れただけの密室に謎のすべては閉じ込められる
033:鍵 (スガユウコ) (ココロに花を)
次のドアの鍵をいつでも探してる探しあぐねて僕らの旅は
033:鍵(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
君の持つお守り代わりの合鍵はいつも私の心を開く
033:鍵(原田 町) (カトレア日記)
鍵なんぞかけたことねえ婆ちゃんの長閑な春は夢のまた夢
033:鍵(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
黒鍵のように寄り添う君の影 半音分しか動かない恋
033:鍵 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春 まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春
033:鍵 再投稿 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春
033:鍵(花夢) (花夢)
口紅の濃いOLの言う「男から合鍵をもらう方法」
033:鍵(みゆ) (*** ことばあそび ***)
閉じ込めた想いの箱を開ける鍵 君のズボンのポケットの中
033:鍵(小雪) (朱紗)
癒されし八十八の鍵盤で作り出される君のメロディー
033:鍵 (夜さり) (夕さり夜さり)
忘れねば忘れられねば鍵鎖して穂積の皇子の朝川の恋
033:鍵(素人屋) (素人屋雑貨店)
お互いの半分ずつであることを。鍵の形に寄り添って寝る
033:鍵(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
月夜にはふらっと開けてみる扉白い鍵ではなく黒い鍵
033:鍵(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
今持っていたはずの鍵失えり口でも付いていればいいのに
033:鍵(野良ゆうき) (野良犬的)
握ってた鍵がいつしか錆びていく 誰にでもある戻れない部屋
033:鍵(みなとけいじ) (海馬)
鍵を呑みて吐き出だす芸(わざ)を続けゐて遂にこの胸ひらく午後あれ
033:鍵(秋野道子) (気まぐれ通信)
手書きした鍵盤の上たどたどと右手でなぞる義父の広い背
033:鍵(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
身支度を整えて発つきみが置く謎解きの鍵もう使わない
033:鍵(斉藤そよ) (つれづれつづり)
ひとりでにひらくとびらになったこと知らずに鍵をかくしあってた
033:鍵(kitten) (kitten song)
壊れた鍵を指先で廻して零れたこころ拾う帰り道
033:鍵(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
夜半過ぎあなたの鍵を見つけても私の穴にぴったりだけれど
033:鍵(yasubow) (忘れえぬ人々)
鍵抛り壷にからんと薄桃の夜気が充たした、されど戸を開け
033:鍵 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
見直ししビデオに見たり 一度目は気がつかざりし事件の鍵を
033:鍵(みずすまし) (水紋)
鍵かけて開かぬ思いの知りたきは君が心の暗証番号
033:鍵(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
鍵の行方などもういい あのドアに近づくことはなくなったから
033:鍵(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
幼い日鉢植えの下の鍵を取り家族の居ない部屋に帰った
033:鍵 (紫峯) (時空の扉)
時空にはどっしり重い扉あり 扉を開ける鍵の欲しけれ...
033:鍵(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
飛び石をひとつづつ蹴る黒鍵のくすぐるやうな和音よ彼岸へ
033:鍵(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
どの部屋も鍵のかたちは同じだと気づかないまま扉をあける
033:鍵 (みあ) (言の葉たち)
銀色の鍵が夕陽に染まるまで繰りかえされるけんけんぱっぱ
033:鍵(はるな 東) (菜の花の道)
この胸にあなたを抱いていたいから鍵はかけない お湯を沸かそう
033:鍵 方舟 (方舟)
時折は鍵もかけずに夜を過す老いたる二人の暢気な余生
033:鍵(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
コンビーフを買つてしまつたゆふぐれの巻取り鍵がただいぢらしく
033:鍵(やすまる) (やすまる)
くさむらをこじあけるための合鍵は炬燵布団でぬくまっていた
033:鍵(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
花園の君の寝息を置き去りに鍵穴まわす銀色の朝
033:鍵(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
錆びし鍵をさびしさびしと持ち歩く正直者の啄木歌集
(みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
錆びし鍵さびしさびしと持ち歩く正直者の啄木歌集
033:鍵(小原英滋) (過去と現実)
新しき鍵でとびらを開けども昨日と同じ陽が暮れてゆく
033:鍵(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
とりたてて伝えることではないけれど「アパートの鍵とっかえたからッ」
033:鍵(振戸りく) (夢のまた夢)
どちらかと言えば打楽器なんだろう 鍵盤の奥にハンマーがある
033:鍵 (佐田やよい) (言の波紋)
キャラメルのおまけの箱にいれた鍵もう入れない部屋に残して
033鍵(クロエ) (90%の幸福)
垂直に水に沈めた君の鍵 名前も服も予定も捨てて
033:鍵(ユメハ) (夢見堂)
突然にぽっかり空いた胸の穴まだ鍵かけてないから早く
033:鍵(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
年食って自分を守るためたくさん取り付けた鍵を叩き壊すきみ
033:鍵 (寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・頑なになりゆく胸の結ぼれを解く鍵欲りて モーツアルト聴く
033:鍵(笹井宏之) (【些細】)
もうなにも覚えてません 鍵盤が浅く沈んだそのあたりから
033:鍵(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
ほどほどにバランスをとるヤジロベヱ己が余生の鍵となるべし
033:鍵(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
鍵なんて無くても入る君のなか 僕は探偵 七つ道具で
033:鍵(小早川忠義) (ただよし)
ふたりなる激しき思ひに掛けられし南京錠に合ふ鍵はなし
033:鍵(栗凛) (ス芸紙一重?)
穴に挿す 合鍵 君がポケットに忍ばせてるの? イクの? 一緒に?
033:鍵 ( Popん?TANKA)
井戸の中へと 落ちてゆく鍵のようだね その腕の中へ落ちるくちびる
033:鍵(ことら) (ことらのことのは)
ゆるゆると解(ほど)かれてゆくわたくしの骨から鍵を拾い出す人
033:鍵(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
葛きりの黒蜜ふかく喉くだり鍵善良房とろりと暮れぬ
033:鍵(くろ) (鎌倉日記)
ゐなかには廊下に輪鍵の戸がありて朝には?ははづれてをりぬ
033:鍵(凛) (臥薪嘗胆)
君はその鍵でこれまでどれだけの人の心の扉を開けた?
033:鍵(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
さよならはポストの中の鍵を見てそういうことかとわかる夕暮れ
033:鍵(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
鍵持たぬ子が玄関に立ちており西に傾く陽の未だ高し
033:鍵(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
鍵持たぬ子が玄関に立ちており西に傾く陽の未だ高し
033:鍵(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
鍵穴に差し込む前に思い出す 今日は開けたらただいまを言おう
033:鍵(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
しぶきとか飛ばされながらこの指であなたは犬にシャンプーをする
033:鍵 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
蓋を開け黒鍵だけをひとしきり叩いて閉じるその蓋の黒
033:鍵(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
鍵の束鳴らす夕べははかなくておぎろなき花嫁の空得たり
033:鍵(村上きわみ) (北緯43度)
あなたまでゆくのか春の鍵盤に淡い指紋を残したままで
33:鍵(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
手をつなぐふたりの影よ 鍵をかけ忘れた夏に帽子は空へ
033:鍵(村上はじめ) (spidyな日々)
この鍵は私の心専用です 絶対あの娘に使わないでね
033:鍵(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
触れられることのないまま鍵盤がゆっくり枯れてゆく廃校舎
033:鍵(みち。) (虹色アドレナリン。)
鍵ひとつ放りなげる闇 無力だと気づいたあとを生きぬくために
033:鍵(きじとら猫) (きじとら小部屋)
新しい鍵を手にしたその日から開くことないあなたの扉
033:鍵(あんぐ) (あんぐの短歌)
寂しさに耐えきれなくて若者はじゃらじゃらと鍵をたくさんぶらさげる
033:鍵(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
胸の奥深く沈めた悲しみの日記の鍵を開ける日も来る
033:鍵(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
三つ編みの生徒が我に打ち明ける相談室の鍵かけてから
033:鍵(あおゆき) (メソトリウム)
鱗なす緑の森のその奥に鍵は静かに静かに笑う
033:鍵(やな) (やなさんの基地)
貴方にはあの山の上に咲く花をと欲張っていつもいつも落とす鍵
033:鍵(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
これからをともに生きたいひとだから君に渡そう僕の合い鍵...
033:鍵(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
ガス止めた?電気は消した?鍵しめた?独り暮らしの娘へメール...
033:鍵(智理北杜) (智理北杜)
基礎練を毎日しっかりすることが金賞獲得への鍵なんだ...
033:鍵(智理北杜) (智理北杜)
基礎練を毎日しっかりすることが金賞獲得への鍵なんだ...
033:鍵(わかば) (わかばのうた)
合い鍵を返して本当にもう行くねお日さま、本当にもうからっぽです
033:鍵(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
合鍵をよこしな 今宵こちらから出向く筋書き 違えれば **
033:鍵(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
鍵忘れ夜寒纏った窓叩く 母より早く猫返事す
033:鍵(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
ほほゑみと三日限りの合鍵をエレベーターの中で渡せり
033:鍵(癒々) (Romantic irony)
知らん顔してねじ込んだ鍵穴に溶け出して錆び付いてしまえよ
033:鍵(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
用済みの合鍵返せず捨てられず成り下がる鬱陶しい鉄屑
033:鍵(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
シリンダーに鍵をさしこむ行為すら官能的になる朝帰り
033:鍵(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
ちゃりちゃりと鍵束鳴らし三階のコピー室まで猛ダッシュする
033:鍵(goldfish) (月と金魚鉢)
鍵なんか返せるはずないまだ何もわたしはあなたに話していない
033:鍵(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
鍵っ子が一人寂しく食べるのは涙の味のカップヌードル
033:鍵(村本希理子) (きりころじっく)
もうドアはないのに いまだ捨てられぬ鍵は鎖を長くたらす犬
033:鍵(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
鍵のかかった箱にたまっていた小銭これでおかんの服を買います
033:鍵(るくれ) (とっても単純なこと)
いつだって会いにいきたい愛してるからもう一度だけ合鍵をください
033:鍵(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
すこやかなひとの鍵穴こじあけるための言葉がざらざら苦い
033:鍵(市川周) (ミルミルを飲みながら)
合鍵をもらう野望に満ち満ちて煮込むシチューのそのトロミはや
033:鍵 (夢眠・日々綴り)
鍵穴を覗いてみるとあなたが判るいけない人だと光が漏れる
033:鍵(ぱぴこ) (テクテク)
開けるべきドアも無いのにあちこちで鍵を拾ってしゃがんでしまう
033:鍵(ヒジリ) (*tRIGger.)
キミんちの鍵と夕飯ぶらさげてこんな日々なら生きててもいい
033:鍵(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
その鍵であくドアになる岩肌を四角く傷で囲んだだけで
033:鍵 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
鍵盤をやさしく撫でる指ならば苛められてもいいかと思う
033:鍵(理宇) (±雑記蝶)
愛される鍵を見つけられないから僕は釦を外して歩く
033:鍵(なまねこ) (路地裏稼業)
なにごとかあったときには鍵盤を叩くように弾くテイク・ファイブ
033:鍵 (GakiDay's TANKA)
鍵盤があまりに深くしずむのでこれは恋だとおもってしまった
033:鍵(濱田花香) (紅葵爽♪)
十指踊る 鍵盤上をしなやかにその細き物の力強きものよ
033:鍵 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
鍵のない扉に耳を押し当てて あの泣いてる子はもしかして僕
033:鍵(路喜) (水陸両用)
たとえばきみにあわなかったとし て ふつふつ鍵束煮る十二月
033:鍵(そばえ) (日照雨)
めぐりあう忘れな草が咲いている鍵職人の工房の庭
033:鍵 (お気楽堂) (楽歌三昧)
間違わぬ自動演奏聴きながら光る鍵盤目で追いかける
033:鍵(幸くみこ) (そこそこがんばる)
前方後円墳みたいな鍵穴の部屋で遊んだ 野球拳して
033:鍵(星桔梗) (風船がわれるまで)
鍵付きの日記帳には書き記す隙間も無くて空白の過去
033:鍵 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
去るものは追わず、と言われたけれども「鍵は閉めずにいて下さいね。」
033:鍵 (万美愛任叶結実)
新しく住む部屋契約初夏の日に二人で「せーの」で鍵開ける。
033:鍵(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
「おかえりなさい。ご主人様」電子鍵(キー)情(こころ)なく言う未来近しも
033:鍵(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
「おかえりなさい。ご主人様」電子鍵(キー)情(こころ)なく言う未来近しも
033: 鍵 (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
もう二度と使うことない鍵穴に青い青い小鳥をはなす かちり
033:鍵(碓井和綴) (雨歩日記)
コレ合わず、アレも合わない鍵探し全て違ってデートの終わる
033:鍵 (砺波湊) (となみ☆みなと)
錆びついた鍵てのひらに転がせば 微かに音が“―― Please access ”
033:鍵(本田あや) (明晃晃)
ゆっくりと100まで数え鍵かける 閉じる気配を悟られぬよう
033:鍵(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
その鍵を持ってそのままあの人は行ってしまった 開かないトビラ
033:鍵(折口弘) (はっちんずBLOG)
その鍵で何故開かないと決めてるの 私のドアを試しもしないで
033:鍵(内田誠) (その言葉の行方)
鍵をかけなにかを閉じて来た道に 誰より深く残る靴跡
033鍵(帯一 鐘信) (361℃)
新宿で拾った鍵はどことなくドラマのようにスペシャルな謎
033:鍵(黒田康之) (今日の、おUTA)
自転車の鍵を落とせば玄関の扉の隅に闇発見す
033:鍵(つきしろ) (halcyon days)
どうしても帰りたくないあの夜に鍵とボタンをを海へと投げた。
033:鍵(あめあがり) (あおいかいだん)
坂多き町で握りしこぶしには自転車の鍵 風を見つめる
033:鍵(岩井聡) (North Marine Drive)
潮騒をあつめて鍵は鍵穴に人妻の背は鏡の夜に
033:鍵(長岡秋生) (廊下に座る)
鍵穴がちぎれるように動き出す私のカラダはあなたの時計
033:鍵(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
粘着のテープ鍵関の音して送れば寂し身は残されぬ
033:鍵 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
鍵はもう無くしたけれどその上に鍵穴さえも覚えていない
033:鍵(小太郎) (ねこのにくきゅう)
切ることの出来ない糸を付けた鍵 投げた水面に輪廻ゆらめく
033:鍵(夢麿) (夢幻泡影)
今回のインポッシブルなミッションは君の合鍵手に入れること
033:鍵 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
閉じ込めたはずの過去なのに突然鍵を壊し我を攪乱す
033:鍵(今泉洋子) (sironeko)
鍵なくし狼狽ふわれをコンビニのカメラ八台つぶさに映す
033:鍵(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
裸族舞うミナミの街のカメハメハ鍵でかき混ぜインパルスな夜
033:鍵(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
一カ所の鍵の忘れを見逃さずわが思い出を盗みし者あり...
033:鍵 (如月綾) (お気に召すまま)
抉じ開けた 僕の持ってる鍵じゃキミの心の中には入れないのに
033:鍵(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
真鍮の鍵を回せば野の果てに鳴る廃校のグランドピアノ
033:鍵(和良珠子) (the strange of stranger)
本能という謎を解く鍵ひとつ胸に抱き分娩台に昇る
033:鍵(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
要塞に鍵をかけたる高橋と高橋と高橋と高橋
033:鍵(もりたともこ) (短歌、すきです。)
なかよしの猫がすらりと逃げた朝 黒く大きな鍵を下ろした
033:鍵(彼方) (心を種として)
もう1つ鍵増えたからホルダーを新調しました 今日からよろしく
033:鍵(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
ステージに鍵束を置きつまずいたあなたを演じ続ける誰か
033:鍵(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
外野手がいい守備してゐる楽天を叩く鍵なりその上を越せ
033:鍵(萌香) (空の青さをみつめていても)
鍵なんて無くて良かったこじあけて包んでくれる両手があれば
033:鍵 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
屋上の鍵を盗んでわたしたちこれから( )のはなしをしよう
033:鍵(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
この首にぶら下げられた鍵だけを信じる だって海が茶色い
33:鍵 (蝉の声)
失くしたらシリンダーごと取り替える鍵の値も含む賃貸契約
033:鍵(堀 はんな) (たん たん 短歌)
封筒に鍵とさよなら詰め込んで旅立ちの朝ポストに寄りぬ...
033:鍵 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
この空のどこかに続く天国の扉をあける鍵をください
033:鍵(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
鍵閉めて少し歩いてまた点検 出かける時は大抵そうだ
033:鍵 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
鍵穴が四つあります君の持つ鍵じゃ開かない教えてやらない
033:鍵(toshie) (題詠100首blog)
教習所初めて鍵を渡されて「さあ行くぞ」という声にこわばる
033:鍵。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
デジカメのまず1枚めは玄関の鍵掛け画像 あなたの不安
033:鍵(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
くちびるに銀色の鍵をかけているあなたにだけは言えない言葉
033:鍵(Harry) (四月なかなか)
谷崎の「鍵」の世界に入り込みおとなの世界をかいま見し夏
033:鍵(透明) (limerence)
銀色の小さな鍵を首に下げ産まれてきたと王子は言った
033:鍵(内田かおり) (題詠2006深い海から)
がちゃがちゃと鍵を回して靴脱いで携帯片手にままごと続く
033:鍵(pig_pearl) (ブタに真珠)
あれマズい 鍵をなくした どこにある? 冷や汗タラタラ 鞄ゴソゴソ
033:鍵(フワコ) (きくとわたし)
とうに処分したエレクトーンの鍵だけが抽斗の奥か細くうたう
033:鍵(shall3) (山歩き録)
鍵をかけ 車を離れ 鍵落とし 探しまどいし あの駐車場
033:鍵(浅井あばり) (ギンガムクロス)
夏みかん剥き終えるとき鍵束を鳴らして午後の青年が去る
033:鍵(まほし) (うた・たね)
黒鍵で猫ふんじゃったを弾く君は四月も黒いコートを着てた
033:鍵(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
鍵穴といふ暗がりにひとすぢの光を挿して開かむとしき
033:鍵(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
並んでる電子ピアノの鍵盤の中途半端に疼く指先
033:鍵(究峰) (思い浮かぶがままに)
空しくも心の扉開ける鍵欲しと思ひし日々ぞ懐かし...
033:鍵 (象と空)
新しい鍵をくださいわたしにも秋の入り口閉まっています
033:鍵 (鳴井有葉) (そのための日記)
鍵にしか見えないものを渡されて怖くて顔をあげられません
033:鍵(けこ) (あきのうた声)
困り顔で笑ってみせるずるいひと そうやすやすと鍵はあげない
033:鍵(ゆづ) (透明ランドセル)
ひとりきりになった部屋でも鍵穴にあなたの香りが ほらねこんなに
033:鍵 (赤い椅子)
鍵ケイタイを探す日重ね自らを失う日の来ん怖さを思う
033:鍵 (nine) (songs)
鍵なんてなくてもいつでも入れると思いこんでて立ち尽くしてた
033:鍵(ベティ) (Betty's second Bar)
鍵穴が凍ってしまう雪の日は銀のZippoをポケットに入れ
033:鍵(minto) (@100@)
バイエルは紙鍵盤で練習しG線上で二重奏せり
033:鍵(浅葱) (空耳の森*番外地)
手のひらに受け取る重みの優しさに口づけをせり 銀の合鍵
033:鍵 (香山凛志) (東京パピヨン)
君に背を向けて歩かむ来世には黒鍵と白鍵くらいでありたし
033:鍵(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
2006年日本シリーズ第四戦、日本ハムが中日に勝利 これで中日は1勝3敗の瀬戸際となった 中日が3つ続けて勝ったならきみのパジャマの鍵をください
033:鍵(平岡ゆめ) (le petit cahier)
鍵かけたままで入ってらっしゃいと言っていますよ 今日のあなたは
033:鍵 杉山理紀 (2006R57577)
たくさんの鍵をなくしてどのドアもいらない夜の風に似ていく
033:鍵(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
『鍵』読まず『瘋癲老人日記』のみ読むゆゑ夫婦の機微はわからず (谷崎潤一郎 新潮文庫)
033:鍵(保井香) (パパは乳牛屋)
自転車の鍵を忘れたふりをして校舎の隅で待ち伏せる午後
033:鍵 (春村蓬) (風見鶏)
ひとりまたひとりと違ふ鍵を持つその朝までの白いマグカップ
033:鍵(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
ごつすぎるブレスがあたるたびきみを愛したでしょう黒鍵たちは...
033:鍵(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
スケ番と言われる快感!鍵の束をジャラジャラ言わせ悲しがってた頃
033:鍵(夢眠) (夢眠・日々綴り)
鍵穴を覗いてみるとあなたが判るいけない人だと光が漏れる
033:鍵(田咲碕) (いたずらっこ)
難しく考えず鍵開き歩くことから始めようじゃないか
033:鍵(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
やんわりと私の指を拒絶する背中開けたい 鍵穴はどこ?
033:鍵(星川郁乃) (Air Station)
冷蔵庫勝手に開けたりしないとこ大好きでした 鍵は返すね
033:鍵(久野はすみ) (月の融点)
どのドアも朽ちてしまってアンティークショップに並ぶ真鍮の鍵
033:鍵(千) (Mille et une nuits)
鍵を開ける呪文などなし進むにはおのが力でこじ開けるべし
033:鍵(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
今頃にどこを走っているのかと遠くの城で鍵閉ざす音
033 鍵 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
合鍵はひとつしかない 誰に預けても預けなくても生きてはいける
033:鍵(美山小助) (小助の和歌)
あなたへと 合鍵渡す 君の顔 恥ずかしそうに 下に俯(うつむ)く
033:鍵(エクセレント安田) (風流三昧)
鍵盤を優雅に叩くピアニストどんな曲でもリクに応える
033:鍵(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
置き去りの心の鍵をしまい込む指に冷たき夜気しんしんと
033:鍵(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
胸躍る心地に読みぬ寝もやらず潤一郎の「鍵」の妖しさ
033:鍵(はこべ) (梅の咲くころから)
角曲がり赤いホルダー鍵ひとつ 夕日照る道落し物こそ
033:鍵 行方祐美 (やまとことのは)
抽斗の鍵かけ好きな蓮君へサーカスのチケット送ってみよう
033:鍵(みずき) (空)
水そこに恋の気泡の鍵やある躓きさうな靴の小ささ
033:鍵(かのこ) (短歌*かのこ流)
突然の外出前の一大事 おウチの鍵はどこへ消えたの?
033:鍵(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
二重三重(ふたえみえ)こころに家に国家にも鍵かけ守る<敵>のをるらし
033:鍵(しゃっくり) (春雨じゃ)
家を購ひ真っ先に呼ぶ鍵替えの業者は高い物から薦め
033:鍵(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
軽やかに追ひつ追はれつ黒鍵を渡る指から春転がりぬ
033:鍵(aruka) (外灯都市)
高速道路(ハイウェイ)を歩きつづけるきみのため鍵のかかったドアを贈ろう
033:鍵(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
その鍵をわれら失くしてしまひしかアジアの鉄扉ひらけぬままに
033:鍵(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
向こうから灯が消えてゆく終駅の椅子に置かれた鍵のぎざぎざ
033:鍵(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
しなやかな指の動きが鍵盤(キー)手繰り異なる色の音紡ぎ出す
033:鍵(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
鍵付きの日記に書くはあなたへの愛と辞世の言葉だけです
033:鍵(紫女) (クロッカスの歌)
泥濘の肌吸い尽くす熱帯夜シーツに巻かれた君は鍵っ子
033:鍵(謎彦) (ジャポン玉)
天体はまはりつづけてガリレイが足鍵盤にふみしだく雅歌
033:鍵(まつしま) (心の空)
鍵穴の金属音に凍りつく寂しさがある気ままな暮らし
033:鍵(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
閉じこもり過ぎてしまった暗闇が正しい鍵もまわさないのだ
033:鍵(春畑 茜) (アールグレイ日和)
きんいろの鍵のひかりを手はさげて四月の朝の扉(ドア)に近づく
033:鍵(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
閉ざされた心の鍵を開けるのはきっと君です微熱がするよ
033:鍵 新津康 (NOTHING WORKS)
貴方から渡された鍵。ひんやり冷たく、互いに無言で帰る。...
033:鍵 (新井蜜) (暗黒星雲)
鍵かけた日記帳には海亀が俺とのことを記録している
033:鍵(暮夜 宴) (青い蝶)
まだ何もわかっていない夕暮れにぽつんと鍵は置かれています
033:鍵(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
「黒鍵のエチュード」を弾く 放課後の廊下の遠くで拍手が聞こえる
033:鍵(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
題詠をよみ遂ぐ鍵は生きてきた問いと答えの暗黙の裡
033:鍵(飯田篤史) (ひこうき雲)
どうしようどうしようもなくてのひらに花 やさしさの鍵がこわれて
033:鍵(本原隆) (それについて)
鍵かける冷たい音を憶えてるほうがよっぽど決め手になって
033:鍵(Yosh) (★光に向かって★)
現在は過去と未来を繋ぐ鍵 ベストを尽くすは只今なりけり
033:鍵(ハナ) (象の求愛ダンス)
実らない果実のほうが好き鍵を太陽にかけたから笑おう
033:鍵(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
玄関に 置いたはずなの 家の鍵 何やってんだよ あ、俺のポッケに
033:鍵(鈴雨) (鈴雨日記)
ドアを閉め鍵を返すということのせつなさを越え春を踏み出す
033:鍵 (翔子) (花こみち)
捨てられない銀色の鍵もてあましやがて嫌悪に変わる桜満開
033:鍵(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
鍵かけて家を出てから立ち止まるコタツの電気消したか不安
033:鍵(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
部屋に鍵 つけれないなら せめてもと 心に鍵を カチリとかけた
033:鍵(水都 歩) (水都blog)
部屋を出る家具一つ無いこの部屋に合い鍵だけは置いていこうか
033:鍵 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
たくさんの鍵をかけたら瀬戸物の想い重くてひきずってゆく
033:鍵(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
鍵のない 扉をひらく 価値はない たとえそいつが 張りぼてでもだ
033:鍵(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
ひとつずつ女性の名前を鍵盤に与えてあなたが弾くセレナーデ
033:鍵(川内青泉) (青泉の部屋)
応接間鍵かけ籠もる娘あり合い鍵使い様子窺う
033:鍵(ドール) (花物語)
開けるべきたくさんのドア 楽園を出てゆくための鍵をください
033:鍵(西宮えり) (aglio-e-olio)
踊り場でひろったロッカーの鍵にはきみの生きなおした回数が
033:鍵(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
秘密めく「鍵」という名の迷い道 なければすぐに通れたものを
033:鍵(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
凍えつつ母の帰りを待っている鍵を忘れた大きな子ども
033:鍵(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
おたがいに見えない鍵を手渡して少女二人は親友となる
033:鍵 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
鍵ひとつ壊れただけの密室に謎のすべては閉じ込められる
033:鍵 (スガユウコ) (ココロに花を)
次のドアの鍵をいつでも探してる探しあぐねて僕らの旅は
033:鍵(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
君の持つお守り代わりの合鍵はいつも私の心を開く
033:鍵(原田 町) (カトレア日記)
鍵なんぞかけたことねえ婆ちゃんの長閑な春は夢のまた夢
033:鍵(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
黒鍵のように寄り添う君の影 半音分しか動かない恋
033:鍵 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春 まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春
033:鍵 再投稿 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
まよいこむとかげのかげの鍵穴にあわない鍵を持ったまま、春
033:鍵(花夢) (花夢)
口紅の濃いOLの言う「男から合鍵をもらう方法」
033:鍵(みゆ) (*** ことばあそび ***)
閉じ込めた想いの箱を開ける鍵 君のズボンのポケットの中
033:鍵(小雪) (朱紗)
癒されし八十八の鍵盤で作り出される君のメロディー
033:鍵 (夜さり) (夕さり夜さり)
忘れねば忘れられねば鍵鎖して穂積の皇子の朝川の恋
033:鍵(素人屋) (素人屋雑貨店)
お互いの半分ずつであることを。鍵の形に寄り添って寝る
033:鍵(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
月夜にはふらっと開けてみる扉白い鍵ではなく黒い鍵
033:鍵(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
今持っていたはずの鍵失えり口でも付いていればいいのに
033:鍵(野良ゆうき) (野良犬的)
握ってた鍵がいつしか錆びていく 誰にでもある戻れない部屋
033:鍵(みなとけいじ) (海馬)
鍵を呑みて吐き出だす芸(わざ)を続けゐて遂にこの胸ひらく午後あれ
033:鍵(秋野道子) (気まぐれ通信)
手書きした鍵盤の上たどたどと右手でなぞる義父の広い背
033:鍵(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
身支度を整えて発つきみが置く謎解きの鍵もう使わない
033:鍵(斉藤そよ) (つれづれつづり)
ひとりでにひらくとびらになったこと知らずに鍵をかくしあってた
033:鍵(kitten) (kitten song)
壊れた鍵を指先で廻して零れたこころ拾う帰り道
033:鍵(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
夜半過ぎあなたの鍵を見つけても私の穴にぴったりだけれど
033:鍵(yasubow) (忘れえぬ人々)
鍵抛り壷にからんと薄桃の夜気が充たした、されど戸を開け
033:鍵 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
見直ししビデオに見たり 一度目は気がつかざりし事件の鍵を
033:鍵(みずすまし) (水紋)
鍵かけて開かぬ思いの知りたきは君が心の暗証番号
033:鍵(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
鍵の行方などもういい あのドアに近づくことはなくなったから
033:鍵(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
幼い日鉢植えの下の鍵を取り家族の居ない部屋に帰った
033:鍵 (紫峯) (時空の扉)
時空にはどっしり重い扉あり 扉を開ける鍵の欲しけれ...
033:鍵(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
飛び石をひとつづつ蹴る黒鍵のくすぐるやうな和音よ彼岸へ
033:鍵(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
どの部屋も鍵のかたちは同じだと気づかないまま扉をあける
033:鍵 (みあ) (言の葉たち)
銀色の鍵が夕陽に染まるまで繰りかえされるけんけんぱっぱ
033:鍵(はるな 東) (菜の花の道)
この胸にあなたを抱いていたいから鍵はかけない お湯を沸かそう
033:鍵 方舟 (方舟)
時折は鍵もかけずに夜を過す老いたる二人の暢気な余生
033:鍵(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
コンビーフを買つてしまつたゆふぐれの巻取り鍵がただいぢらしく
033:鍵(やすまる) (やすまる)
くさむらをこじあけるための合鍵は炬燵布団でぬくまっていた
033:鍵(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
花園の君の寝息を置き去りに鍵穴まわす銀色の朝
033:鍵(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
錆びし鍵をさびしさびしと持ち歩く正直者の啄木歌集
(みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
錆びし鍵さびしさびしと持ち歩く正直者の啄木歌集
033:鍵(小原英滋) (過去と現実)
新しき鍵でとびらを開けども昨日と同じ陽が暮れてゆく
033:鍵(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
とりたてて伝えることではないけれど「アパートの鍵とっかえたからッ」
033:鍵(振戸りく) (夢のまた夢)
どちらかと言えば打楽器なんだろう 鍵盤の奥にハンマーがある
033:鍵 (佐田やよい) (言の波紋)
キャラメルのおまけの箱にいれた鍵もう入れない部屋に残して
033鍵(クロエ) (90%の幸福)
垂直に水に沈めた君の鍵 名前も服も予定も捨てて
033:鍵(ユメハ) (夢見堂)
突然にぽっかり空いた胸の穴まだ鍵かけてないから早く
033:鍵(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
年食って自分を守るためたくさん取り付けた鍵を叩き壊すきみ
033:鍵 (寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・頑なになりゆく胸の結ぼれを解く鍵欲りて モーツアルト聴く
033:鍵(笹井宏之) (【些細】)
もうなにも覚えてません 鍵盤が浅く沈んだそのあたりから
033:鍵(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
ほどほどにバランスをとるヤジロベヱ己が余生の鍵となるべし
033:鍵(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
鍵なんて無くても入る君のなか 僕は探偵 七つ道具で
033:鍵(小早川忠義) (ただよし)
ふたりなる激しき思ひに掛けられし南京錠に合ふ鍵はなし
033:鍵(栗凛) (ス芸紙一重?)
穴に挿す 合鍵 君がポケットに忍ばせてるの? イクの? 一緒に?
033:鍵 ( Popん?TANKA)
井戸の中へと 落ちてゆく鍵のようだね その腕の中へ落ちるくちびる
033:鍵(ことら) (ことらのことのは)
ゆるゆると解(ほど)かれてゆくわたくしの骨から鍵を拾い出す人
033:鍵(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
葛きりの黒蜜ふかく喉くだり鍵善良房とろりと暮れぬ
033:鍵(くろ) (鎌倉日記)
ゐなかには廊下に輪鍵の戸がありて朝には?ははづれてをりぬ
033:鍵(凛) (臥薪嘗胆)
君はその鍵でこれまでどれだけの人の心の扉を開けた?
033:鍵(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
さよならはポストの中の鍵を見てそういうことかとわかる夕暮れ
033:鍵(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
鍵持たぬ子が玄関に立ちており西に傾く陽の未だ高し
033:鍵(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
鍵持たぬ子が玄関に立ちており西に傾く陽の未だ高し
033:鍵(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
鍵穴に差し込む前に思い出す 今日は開けたらただいまを言おう
033:鍵(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
しぶきとか飛ばされながらこの指であなたは犬にシャンプーをする
033:鍵 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
蓋を開け黒鍵だけをひとしきり叩いて閉じるその蓋の黒
033:鍵(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
鍵の束鳴らす夕べははかなくておぎろなき花嫁の空得たり
033:鍵(村上きわみ) (北緯43度)
あなたまでゆくのか春の鍵盤に淡い指紋を残したままで
33:鍵(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
手をつなぐふたりの影よ 鍵をかけ忘れた夏に帽子は空へ
033:鍵(村上はじめ) (spidyな日々)
この鍵は私の心専用です 絶対あの娘に使わないでね
033:鍵(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
触れられることのないまま鍵盤がゆっくり枯れてゆく廃校舎
033:鍵(みち。) (虹色アドレナリン。)
鍵ひとつ放りなげる闇 無力だと気づいたあとを生きぬくために
033:鍵(きじとら猫) (きじとら小部屋)
新しい鍵を手にしたその日から開くことないあなたの扉
033:鍵(あんぐ) (あんぐの短歌)
寂しさに耐えきれなくて若者はじゃらじゃらと鍵をたくさんぶらさげる
033:鍵(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
胸の奥深く沈めた悲しみの日記の鍵を開ける日も来る
033:鍵(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
三つ編みの生徒が我に打ち明ける相談室の鍵かけてから
033:鍵(あおゆき) (メソトリウム)
鱗なす緑の森のその奥に鍵は静かに静かに笑う
033:鍵(やな) (やなさんの基地)
貴方にはあの山の上に咲く花をと欲張っていつもいつも落とす鍵
033:鍵(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
これからをともに生きたいひとだから君に渡そう僕の合い鍵...
033:鍵(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
ガス止めた?電気は消した?鍵しめた?独り暮らしの娘へメール...
033:鍵(智理北杜) (智理北杜)
基礎練を毎日しっかりすることが金賞獲得への鍵なんだ...
033:鍵(智理北杜) (智理北杜)
基礎練を毎日しっかりすることが金賞獲得への鍵なんだ...
033:鍵(わかば) (わかばのうた)
合い鍵を返して本当にもう行くねお日さま、本当にもうからっぽです
033:鍵(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
合鍵をよこしな 今宵こちらから出向く筋書き 違えれば **
033:鍵(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
鍵忘れ夜寒纏った窓叩く 母より早く猫返事す
033:鍵(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
ほほゑみと三日限りの合鍵をエレベーターの中で渡せり
033:鍵(癒々) (Romantic irony)
知らん顔してねじ込んだ鍵穴に溶け出して錆び付いてしまえよ
033:鍵(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
用済みの合鍵返せず捨てられず成り下がる鬱陶しい鉄屑
033:鍵(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
シリンダーに鍵をさしこむ行為すら官能的になる朝帰り
033:鍵(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
ちゃりちゃりと鍵束鳴らし三階のコピー室まで猛ダッシュする
033:鍵(goldfish) (月と金魚鉢)
鍵なんか返せるはずないまだ何もわたしはあなたに話していない
033:鍵(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
鍵っ子が一人寂しく食べるのは涙の味のカップヌードル
033:鍵(村本希理子) (きりころじっく)
もうドアはないのに いまだ捨てられぬ鍵は鎖を長くたらす犬
033:鍵(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
鍵のかかった箱にたまっていた小銭これでおかんの服を買います
033:鍵(るくれ) (とっても単純なこと)
いつだって会いにいきたい愛してるからもう一度だけ合鍵をください
033:鍵(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
すこやかなひとの鍵穴こじあけるための言葉がざらざら苦い
033:鍵(市川周) (ミルミルを飲みながら)
合鍵をもらう野望に満ち満ちて煮込むシチューのそのトロミはや
033:鍵 (夢眠・日々綴り)
鍵穴を覗いてみるとあなたが判るいけない人だと光が漏れる
033:鍵(ぱぴこ) (テクテク)
開けるべきドアも無いのにあちこちで鍵を拾ってしゃがんでしまう
033:鍵(ヒジリ) (*tRIGger.)
キミんちの鍵と夕飯ぶらさげてこんな日々なら生きててもいい
033:鍵(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
その鍵であくドアになる岩肌を四角く傷で囲んだだけで
033:鍵 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
鍵盤をやさしく撫でる指ならば苛められてもいいかと思う
033:鍵(理宇) (±雑記蝶)
愛される鍵を見つけられないから僕は釦を外して歩く
033:鍵(なまねこ) (路地裏稼業)
なにごとかあったときには鍵盤を叩くように弾くテイク・ファイブ
033:鍵 (GakiDay's TANKA)
鍵盤があまりに深くしずむのでこれは恋だとおもってしまった
033:鍵(濱田花香) (紅葵爽♪)
十指踊る 鍵盤上をしなやかにその細き物の力強きものよ
033:鍵 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
鍵のない扉に耳を押し当てて あの泣いてる子はもしかして僕
033:鍵(路喜) (水陸両用)
たとえばきみにあわなかったとし て ふつふつ鍵束煮る十二月
033:鍵(そばえ) (日照雨)
めぐりあう忘れな草が咲いている鍵職人の工房の庭
033:鍵 (お気楽堂) (楽歌三昧)
間違わぬ自動演奏聴きながら光る鍵盤目で追いかける
033:鍵(幸くみこ) (そこそこがんばる)
前方後円墳みたいな鍵穴の部屋で遊んだ 野球拳して
033:鍵(星桔梗) (風船がわれるまで)
鍵付きの日記帳には書き記す隙間も無くて空白の過去
033:鍵 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
去るものは追わず、と言われたけれども「鍵は閉めずにいて下さいね。」
033:鍵 (万美愛任叶結実)
新しく住む部屋契約初夏の日に二人で「せーの」で鍵開ける。
033:鍵(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
「おかえりなさい。ご主人様」電子鍵(キー)情(こころ)なく言う未来近しも
033:鍵(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
「おかえりなさい。ご主人様」電子鍵(キー)情(こころ)なく言う未来近しも
033: 鍵 (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
もう二度と使うことない鍵穴に青い青い小鳥をはなす かちり
033:鍵(碓井和綴) (雨歩日記)
コレ合わず、アレも合わない鍵探し全て違ってデートの終わる
033:鍵 (砺波湊) (となみ☆みなと)
錆びついた鍵てのひらに転がせば 微かに音が“―― Please access ”
033:鍵(本田あや) (明晃晃)
ゆっくりと100まで数え鍵かける 閉じる気配を悟られぬよう
033:鍵(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
その鍵を持ってそのままあの人は行ってしまった 開かないトビラ
033:鍵(折口弘) (はっちんずBLOG)
その鍵で何故開かないと決めてるの 私のドアを試しもしないで
033:鍵(内田誠) (その言葉の行方)
鍵をかけなにかを閉じて来た道に 誰より深く残る靴跡
033鍵(帯一 鐘信) (361℃)
新宿で拾った鍵はどことなくドラマのようにスペシャルな謎
033:鍵(黒田康之) (今日の、おUTA)
自転車の鍵を落とせば玄関の扉の隅に闇発見す
033:鍵(つきしろ) (halcyon days)
どうしても帰りたくないあの夜に鍵とボタンをを海へと投げた。
033:鍵(あめあがり) (あおいかいだん)
坂多き町で握りしこぶしには自転車の鍵 風を見つめる
033:鍵(岩井聡) (North Marine Drive)
潮騒をあつめて鍵は鍵穴に人妻の背は鏡の夜に
033:鍵(長岡秋生) (廊下に座る)
鍵穴がちぎれるように動き出す私のカラダはあなたの時計
033:鍵(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
粘着のテープ鍵関の音して送れば寂し身は残されぬ
033:鍵 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
鍵はもう無くしたけれどその上に鍵穴さえも覚えていない
033:鍵(小太郎) (ねこのにくきゅう)
切ることの出来ない糸を付けた鍵 投げた水面に輪廻ゆらめく
033:鍵(夢麿) (夢幻泡影)
今回のインポッシブルなミッションは君の合鍵手に入れること
033:鍵 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
閉じ込めたはずの過去なのに突然鍵を壊し我を攪乱す
033:鍵(今泉洋子) (sironeko)
鍵なくし狼狽ふわれをコンビニのカメラ八台つぶさに映す
033:鍵(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
裸族舞うミナミの街のカメハメハ鍵でかき混ぜインパルスな夜
033:鍵(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
一カ所の鍵の忘れを見逃さずわが思い出を盗みし者あり...
033:鍵 (如月綾) (お気に召すまま)
抉じ開けた 僕の持ってる鍵じゃキミの心の中には入れないのに
033:鍵(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
真鍮の鍵を回せば野の果てに鳴る廃校のグランドピアノ
033:鍵(和良珠子) (the strange of stranger)
本能という謎を解く鍵ひとつ胸に抱き分娩台に昇る
033:鍵(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
要塞に鍵をかけたる高橋と高橋と高橋と高橋
033:鍵(もりたともこ) (短歌、すきです。)
なかよしの猫がすらりと逃げた朝 黒く大きな鍵を下ろした
033:鍵(彼方) (心を種として)
もう1つ鍵増えたからホルダーを新調しました 今日からよろしく
033:鍵(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
ステージに鍵束を置きつまずいたあなたを演じ続ける誰か
033:鍵(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
外野手がいい守備してゐる楽天を叩く鍵なりその上を越せ
033:鍵(萌香) (空の青さをみつめていても)
鍵なんて無くて良かったこじあけて包んでくれる両手があれば
033:鍵 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
屋上の鍵を盗んでわたしたちこれから( )のはなしをしよう
033:鍵(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
この首にぶら下げられた鍵だけを信じる だって海が茶色い
33:鍵 (蝉の声)
失くしたらシリンダーごと取り替える鍵の値も含む賃貸契約
033:鍵(堀 はんな) (たん たん 短歌)
封筒に鍵とさよなら詰め込んで旅立ちの朝ポストに寄りぬ...
033:鍵 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
この空のどこかに続く天国の扉をあける鍵をください
033:鍵(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
鍵閉めて少し歩いてまた点検 出かける時は大抵そうだ
033:鍵 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
鍵穴が四つあります君の持つ鍵じゃ開かない教えてやらない
033:鍵(toshie) (題詠100首blog)
教習所初めて鍵を渡されて「さあ行くぞ」という声にこわばる
033:鍵。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
デジカメのまず1枚めは玄関の鍵掛け画像 あなたの不安
033:鍵(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
くちびるに銀色の鍵をかけているあなたにだけは言えない言葉
033:鍵(Harry) (四月なかなか)
谷崎の「鍵」の世界に入り込みおとなの世界をかいま見し夏
033:鍵(透明) (limerence)
銀色の小さな鍵を首に下げ産まれてきたと王子は言った
033:鍵(内田かおり) (題詠2006深い海から)
がちゃがちゃと鍵を回して靴脱いで携帯片手にままごと続く
033:鍵(pig_pearl) (ブタに真珠)
あれマズい 鍵をなくした どこにある? 冷や汗タラタラ 鞄ゴソゴソ
033:鍵(フワコ) (きくとわたし)
とうに処分したエレクトーンの鍵だけが抽斗の奥か細くうたう
033:鍵(shall3) (山歩き録)
鍵をかけ 車を離れ 鍵落とし 探しまどいし あの駐車場
033:鍵(浅井あばり) (ギンガムクロス)
夏みかん剥き終えるとき鍵束を鳴らして午後の青年が去る
033:鍵(まほし) (うた・たね)
黒鍵で猫ふんじゃったを弾く君は四月も黒いコートを着てた
033:鍵(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
鍵穴といふ暗がりにひとすぢの光を挿して開かむとしき
033:鍵(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
並んでる電子ピアノの鍵盤の中途半端に疼く指先
033:鍵(究峰) (思い浮かぶがままに)
空しくも心の扉開ける鍵欲しと思ひし日々ぞ懐かし...
033:鍵 (象と空)
新しい鍵をくださいわたしにも秋の入り口閉まっています
033:鍵 (鳴井有葉) (そのための日記)
鍵にしか見えないものを渡されて怖くて顔をあげられません
033:鍵(けこ) (あきのうた声)
困り顔で笑ってみせるずるいひと そうやすやすと鍵はあげない
033:鍵(ゆづ) (透明ランドセル)
ひとりきりになった部屋でも鍵穴にあなたの香りが ほらねこんなに
033:鍵 (赤い椅子)
鍵ケイタイを探す日重ね自らを失う日の来ん怖さを思う
033:鍵 (nine) (songs)
鍵なんてなくてもいつでも入れると思いこんでて立ち尽くしてた
033:鍵(ベティ) (Betty's second Bar)
鍵穴が凍ってしまう雪の日は銀のZippoをポケットに入れ
033:鍵(minto) (@100@)
バイエルは紙鍵盤で練習しG線上で二重奏せり
033:鍵(浅葱) (空耳の森*番外地)
手のひらに受け取る重みの優しさに口づけをせり 銀の合鍵
033:鍵 (香山凛志) (東京パピヨン)
君に背を向けて歩かむ来世には黒鍵と白鍵くらいでありたし
033:鍵(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
2006年日本シリーズ第四戦、日本ハムが中日に勝利 これで中日は1勝3敗の瀬戸際となった 中日が3つ続けて勝ったならきみのパジャマの鍵をください
033:鍵(平岡ゆめ) (le petit cahier)
鍵かけたままで入ってらっしゃいと言っていますよ 今日のあなたは
033:鍵 杉山理紀 (2006R57577)
たくさんの鍵をなくしてどのドアもいらない夜の風に似ていく
033:鍵(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
『鍵』読まず『瘋癲老人日記』のみ読むゆゑ夫婦の機微はわからず (谷崎潤一郎 新潮文庫)
033:鍵(保井香) (パパは乳牛屋)
自転車の鍵を忘れたふりをして校舎の隅で待ち伏せる午後
033:鍵 (春村蓬) (風見鶏)
ひとりまたひとりと違ふ鍵を持つその朝までの白いマグカップ
033:鍵(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
ごつすぎるブレスがあたるたびきみを愛したでしょう黒鍵たちは...
033:鍵(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
スケ番と言われる快感!鍵の束をジャラジャラ言わせ悲しがってた頃
033:鍵(夢眠) (夢眠・日々綴り)
鍵穴を覗いてみるとあなたが判るいけない人だと光が漏れる
033:鍵(田咲碕) (いたずらっこ)
難しく考えず鍵開き歩くことから始めようじゃないか
033:鍵(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
やんわりと私の指を拒絶する背中開けたい 鍵穴はどこ?
033:鍵(星川郁乃) (Air Station)
冷蔵庫勝手に開けたりしないとこ大好きでした 鍵は返すね
033:鍵(久野はすみ) (月の融点)
どのドアも朽ちてしまってアンティークショップに並ぶ真鍮の鍵
033:鍵(千) (Mille et une nuits)
鍵を開ける呪文などなし進むにはおのが力でこじ開けるべし
033:鍵(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
今頃にどこを走っているのかと遠くの城で鍵閉ざす音
033 鍵 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
合鍵はひとつしかない 誰に預けても預けなくても生きてはいける