題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

051:しずく

2006-01-01 | 051-060の歌
「051:しずく」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

ひらがなで「しずく」と詠み込んでください。「雫」「滴」などは不可です。

051:しずく(エクセレント安田) (風流三昧)
恋破れ涙のしずくポロリンコ明日はきっといいことあるさ

051:しずく(美山小助) (小助の和歌)
空仰ぐ 君の瞳に 湧いたもの しずくとなりて 頬を流れん

051:しずく(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
悠久の大河の一滴 我が生はただひとしずくなり たかがされどの

051:しずく(はこべ) (梅の咲くころから)
しずくにも石を穿つる力あり 雫という字は雨だれなりき

051:しずく 行方祐美 (やまとことのは)
はや春はしずくの季節まんさくの黄色がほそく歌い出したら

051:しずく(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
暖かき浅春(はる)の夜風に誘(いざな)われ仰ぐ遊星 月のしずくや

051:しずく(しゃっくり) (春雨じゃ)
のっそりと起き上がるのを待たずして尿路より洩る無念のしずく

051:しずく(みずき) (空)
しづくする光の迷路たわたわと桜吹雪の渓へ落ちむか

051:しずく(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
雨散るは「あられ」「しずく」は雨の下造字の妙に感じ入りおり

051:しずく(aruka) (外灯都市)
真夜中の森を旅するきみの髪に月のしずくが一滴おちた

051:しずく(船坂圭之介)再登録 (kei\'s anex room)
暖かき浅春(はる)の夜風に誘(いざな)われ仰ぐ遊星 月のしづくや

051:しずく(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
手折らなば血のしづくの滴らむ眼裏(まなうら)に咲く痛みの花を

051:しずく (クロッカスの歌)
むすばれた指に六月あいだから漏れるしずくは熱を帯びたり

051:しずく(紫女) (クロッカスの歌)
むすばれた指に六月あいだから漏れるしずくは熱を帯びたり

051:しずく(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
桃の香の匂ひたつ夏 たぷとぷと甘きしづくをしたたらす木々

051:しずく(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
ひとつまたひとつと庭を打つしづく朝にミントの匂ひ散りばめ

051:しずく(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
太陽も泣きたい時があるのかな 目が痛くなる光のしずく

051:しずく(まつしま) (心の空)
無の心みつめていたい一しずく光りをそっと葉露に抱き

051:しづく(春畑 茜) (アールグレイ日和)
清明の朝にしづくをふり零すをさなきものは黄の傘を手に

051:しずく(飯田篤史) (ひこうき雲)
てのひらをにぎりかえしたはるのひのやさしいあめのしずくのなかで

051:しずく(謎彦) (ジャポン玉)
さかしまのしずくと化して馳せあがるわがカルタゴの重装気球

051:しずく(旧仮名の誤りによる再投稿)(謎彦) (ジャポン玉)
さかしまのしづくと化して馳せあがるわがカルタゴの重装気球

051:しずく (新井蜜) (暗黒星雲)
ひとしずく涙をこぼす海亀は「生きる」ということ考えている

051:しずく(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
絵文字です 愛咲ルイの あいざきは ハートのお花で ルイはしずくだ

051:しずく 新津康 (NOTHING WORKS)
君の横顔。「さよなら」を言う僕。そして、流れ落ちる月のしずく。...

051:しずく(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
たっぷりと甘えてみたい新緑に愛のしずくを僕に注いで

051:しずく(本原隆) (それについて)
春になり窓を開けれるようになり窓のしずくも少なくなった

051:しずく(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
一滴のしずくが大河となり海へ悠久の流れ国家をはぐくむ

051:しずく(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
あまつぶにまぎれたしずく ちっぽけな庭はわたしの海にかわった

051:しずく(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
剃刀が走れば手首をつと伝う赤いしずくは見せるわたくし

051:しずく(川内青泉) (青泉の部屋)
ヘパリンが効かないからと入院が一週間延び涙のしずく

051:しずく(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
5秒ごとしずくを垂らす拷問が効くと緋色の本は主張す

051:しずく(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
雨上がり木々の葉っぱにたまる水 ぽたりと音たて しずくとなりぬ

051:しずく (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
神様の授けてくれたひとしずくたったひとりの「半分」に遇う

051:しずく(animoy2) 再投稿 (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
神様の授けてくれたひとしずくたったひとりの「半分」に遇う

051:しずく(暮夜 宴) (青い蝶)
ひとしきりざわめいたあと落ちてゆく線香花火の最後のしずく

051:しずく(水都 歩) (水都blog)
胸元のしずくのやうなペンダント海のあおいろ空のあおいろ

051:しずく(ハナ) (象の求愛ダンス)
いきなりに抱き締められて弱くなるちゃんと拭けないわたしのしずく

051:しずく(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 太陽の  眩しさが空  曇らせて  しずくぽたぽた  落ちてゆきます

051:しずく(Yosh) (★光に向かって★)
たゞ一つ しずくが落ちたその中に 我が一生のすべてを見たり

051:しずく(西宮えり) (aglio-e-olio)
雨、いつもしずくになった瞬間に救命ボートでなくなる不思議

051:しずく(秋野道子) (気まぐれ通信)
好物のメロンのしずく小匙にて運ばれていく病む人の口

051:しずく (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ひと粒のしずくのゆくえ思いやる この雲影も映すだろうか

051:しずく(ドール) (花物語)
一滴のしずくの中をいそがしく動きまわっている微生物

051:しずく(スガユウコ) (ココロに花を)
「好きなもの選んでみて」と母に言い栗のしずくを探す店内

051:しずく(原田 町) (カトレア日記)
「百年のしずく」という浄水器そのつかのまに咽喉うるおす

051:しずく(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
あのしずく落ちたら帰る雨宿りし過ぎたあなたの腕の中から

051:しずく(花夢) (花夢)
にんげんのすくえるものはかぎられていててのひらにまたひとしずく

051:しずく(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
明け方には星のしずくが降るというこの日ばかりは街の灯疎まし

051:しずく(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
ひとしずく頭上をゆるり流れゆく星の川からこぼれた地球

051:しずく(みゆ) (*** ことばあそび ***)
胸元にきらりと一滴光るのは汗か涙か雨のしずくか

051:しずく(野良ゆうき) (野良犬的)
早春の葉っぱの先でたよりなく揺れるしずくのようなさよなら

051:しずく (斉藤そよ) (つれづれつづり)
落ちそうで落ちないしずく カタクリの一枚葉から離れられない

051:しずく(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
かたくななつぼみに青春(はる)のひとしずく 甘露のように沁みる二文字

051:しずく(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
しずくというしずくが落ちるもう二度と私を処女地とは言わせない

051:しずく(みなとけいじ) (海馬)
片頬の崩れし弥勒 広がりて世界はまろき水ひとしづく

051:しずく (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
手作りの料理ずくしの食卓でひとしずくまで眺められている…

051:しずく(素人屋) (素人屋雑貨店)
ひとしずく ひと筋 ふた筋・・・喜びは溢れて溢れて河々となる

051:しずく(寺田ゆたか)   (素浪人Joeのスローライフ)
・日のしずくしたたりやまぬ野に出でてタンポポの黄を摘めば春往く

051しずく(クロエ) (90%の幸福)
しずくするタイルもはめ殺しの窓もわたしたちもみな摩擦力0で

051:しずく(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
耳たぶに真珠のしずく わたしより不幸にされた彼女を妬む

051:しずく(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
一滴のしずくが雫であるあいだ拡大写真のやうなしずけさ

051:しずく(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
雨上がり通り抜け行く風に揺れしづくをぽつり落とす白樺

051:しずく(みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
一滴のしづくが雫であるあひだ拡大写真のやうなしづけさ

051:しずく(みあ) (言の葉たち)
むらさきのしずくをこぼす夕暮れがその横顔に触れるときまで

051:しずく(紫峯) (時空の扉)
水色の雨のしずくの美しき かの日に聴きし歌のありけり...

051:しずく (でたらめなうたどもよ!)
「セックスは面倒だよね」と云ひ乍ら 枇杷がしずくす 乱雑な部屋

051:しずく(やな) (やなさんの基地)
しょうもなく溺れているのかもしれないこの手で泣かせたしずくの海に

051:しずく(あんぐ) (あんぐの短歌)
鬱々と物思う日は たらたらと落ちるしずくの数をかぞえる

051:しずく(小早川忠義) (ただよし)
いずこからしずくの音の絶えずしてひとりでいたき気も削がれたり

051:しずく(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
いくつもの星が流れて俺たちの夢のしずくそっとねむりこむ

051:しずく(笹井宏之) (【些細】)
しずくする私のまえへ天体のこどもが自転しにやってくる

051:しずく(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
君の顔見つめ過ごしぬ仕事よりしずく気になる目薬の跡...

051:しずく(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
君の顔見つめ過ごしぬ仕事よりしずく気になる目薬の跡...

051:しずく(わかば) (わかばのうた)
どうすればいい?君の胸に降らせてしまったしずくを少しでも拭うには

051:しずく(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
赤色のしずくが落ちてはずむとき目覚めはじめる林檎の記憶

051:しずく(goldfish) (月と金魚鉢)
ここだよと呼んでる尻尾きみのしずくは海からだってなぜだかわかる

051:しずく(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
空中でしずくを止める実験は次の雨の日二時間めにね

051:しずく(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
濾過されて溶け合うことを拒みます蒸発しますしずくのままで

051:しずく(鈴雨) (鈴雨日記)
叩きつけフロントガラスを散ってゆく雨のしずくの珠いさぎよし

051:しずく( 小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
あの頃のふたりのしずく夜空からこぼれてほしい雨の金曜

051:しずく(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
誰が胸に飾ればふさふか鈴蘭のしづくのやうな花のかがやき

051:しずく(栗凛) (ス芸紙一重?)
ひとしずく 頬に流れる水滴を 隠してほしくて ただ雨を待つ

051:しずく(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
上靴に画鋲があつたといふ君のコツプの中にまたしづく落つ

051:しずく(るくれ) (とっても単純なこと)
少しだけしずくを零して帰ろうか南の風があったかいです

051:しずく(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
葡萄なるひとふさよ汝(なれ)、静止せよ。青きしずくをしぼり取るまで

051:しずく(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
しろき猫しづくとなりてしたたりぬ月しづみゆく夜の塀より

051:しずく(凛) (臥薪嘗胆)
久しぶりに『耳すま』を見た 私には若いしずくが眩しすぎるよ

051:しずく(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
明け方の樹木のしずくをあつめてはかたくとざした唇に垂らす

051:しずく(はるな 東) (菜の花の道)
肩を抱くきみの手の背にぽとり落つ恋のしずくよどうぞこのまま

051:しずく(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
瞼からきらりとひかるひとしずく 君の涙に僕は降参...

051:しずく(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
鼻孔からつつつとしずくが垂れてきて上を向いたらただの鼻水

051:しずく(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 手絞りのオレンジジュース奮発でいつものグラスしずく輝く

051:しずく(なまねこ) (路地裏稼業)
手首つたう桃のしずくをなめるとき微かな罪の匂いただよう

051:しずく (翔子) (花こみち)
キャッツアイ朝のしずくを転がしてちょっぴり期待どんなひと日か

051:しずく(星桔梗) (風船がわれるまで)
七夕に星のしずくが取れたなら君は許してくれるだろうか

051:しずく(智理北杜) (智理北杜)
月のしずく集めて飲まんあかときの光のいずる一瞬前に...

051:しずく(碓井和綴) (雨歩日記)
ウィスキーグラスのしずく落ちるのを眺めてるまま責められている

051:しずく (お気楽堂) (楽歌三昧)
封筒の君の名前を滲ませた涙のしずく私の気持ち

051:しずく(きじとら猫) (きじとら小部屋)
もやもやの気持ち両手でかき集めできたしずくを小瓶に詰める

051:しずく(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
街路樹にしずくが宿る雨の朝オフィスへの道遠く感じて

051:しずく(日下智世) (万美愛任叶結実)
川べりに月のしずくのごと舞いて多くの蛍君と見ている。

051:しずく(あおゆき) (メソトリウム)
対峙するきみは真白き斜面 その白きに溶けるしずく一粒

051:しずく(振戸りく) (夢のまた夢)
霜取りのしずくのようにゆっくりと君の涙が頬を伝った

051:しずく(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
あがったねしずくがたっているよほらすいかを切ったかたちのかばん

051:しずく(ぱぴこ) (テクテク)
こぼれないしずくふるえるもう一度ぼくをきちんと叱って欲しい

051:しずく(村上きわみ) (北緯43度)
(にくたいはいつなくなるの)樹木から今こんなにもしたたるしずく

051:しずく(やすまる) (やすまる)
春の池に君を偲びてさまよえば水面にしずく花が影あり

051:しずく(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
したたりおちるしずくのなかにふくまれたきみの弱さをだれもしらない

051:しずく(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
打ち寄せる波のかたちのスカートのしずくを落とさぬように歩いた

051しずく(帯一 鐘信) (361℃)
 しずくって崩れるほどに柔らかく死の寸前にさわれそうです

051:しずく(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
あじさいの葉先のしずく払ってもはらってもまだ見えない晴れ間

051:しずく(村上はじめ) (spidyな日々)
天からのしずくを享けてつややかに傘は輝く 夕立のあと

051:しずく(小雪) (朱紗)
雨上がり きらりと光る しずくにて 零れ落ちるの 見届けて見る

051:しずく(市川周) (ミルミルを飲みながら)
その甘いしずくの紅(あか)は墨西哥(メキシコ)の虫を潰して手に入れた紅

051:しずく(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
眠れずに花びら開く白百合の月の視線にしたたるしずく

051:しずく  (里坂季夜) (コトノハオウコク)
卓袱台のしずくのしみを消してゆく昭和81年夏の風

051:しずく(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
水底にしづく愁ひを喰ふゆゑか蟹のはさみの鋭くねぢれたり  鋭く=とく

051:しずく(幸くみこ) (そこそこがんばる)
水着からしたたるしずく 合宿の朝には忘れる打ち明け話

051:しずく(方舟) (方舟)
草の葉を木の葉を落ちるひとしずく谷 川となり世を潤しぬ

051:しずく(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
前髪から落ちるしずくも拭えずに同じ話を聞く あと何度

051:しずく(濱田花香) (紅葵爽♪)
風炎の夜風の湿(しめ)り肌につき 花火も鬱陶(うっとう)な汗しずく落ち

051:しずく(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
飛び散ったしずくで服がびしょ濡れになったことすら思い出となる

051:しずく (kitten) (kitten song)
静かな朝に葉さきから零れるしずく世界中を映して ほら

051:しずく(みち。) (虹色アドレナリン。)
しずくにもなれないものをたれ流す あたしが生きるいいわけとして

051: しずく (佐田やよい) (言の波紋)
ささやきがしずくになっておちてくるグラスに恋をそそいでいます

051:しずく(岩井聡) (North Marine Drive)
朝霧に墨で描いた恋人がしずくになればもうそれでいい

051:しずく(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
白球の最後のサイン思いはせ 友と掴んだ汗のしずくよ

051:しずく(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
「お茶」「新聞」単語はなてどかしずかぬ相方だまってチャンネル替えた

051:しずく(内田誠) (その言葉の行方)
自分から逃げる弱さがいくつものしずくになって歌と溶けあう

051:しずく (ねこのにくきゅう)
誕生日 たまご、納豆、シーチキン、さび抜きえびで、嗚呼すしずくし

051:しずく(小太郎) (ねこのにくきゅう)
誕生日 たまご、納豆、シーチキン、さび抜きえびで、嗚呼すしずくし

051:しずく(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
あなたからこぼれるしずくがなくなればここにはなんにもなんにもないね

050:萌(今泉洋子) (sironeko)
杳(とほ)き夜に萌葱の色の柄杓より流れ出したる北の七星

051:しずく(今泉洋子) (sironeko)
メロディが口いつぱいに鳴り響く星降る村にしづく茶を呑む

051:しずく(そばえ) (日照雨)
山法師に下がるひとつのしずくとして今朝のニュースを聞いている

051:しずく(島田久輔)--再投稿 (裏庭のきりぎりす)
花びらをしぼって作った色水のしずくに透ける夏の終わりが

051:しずく(村本希理子) (きりころじっく)
良心のしたたり落ちる音ですか ひとしづくまたひとしづくそして

051:しずく(理宇) (±雑記蝶)
透明で美しいようなしずくが視たくて落ちる前に消しとる

051:しずく (砺波湊) (となみ☆みなと)
真夜中にピアノの下にあおむけでペダルを伝うしずく集める

051:しずく(彼方) (心を種として)
ベランダに実った苺のしずくには片腕ぶんの命みなぎる

051:しずく(癒々) (Romantic irony)
あのひとは無垢なベイビイ 爪先でかしずく私を素敵に蹴って

051:しずく(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
雷鳴は窓を傷めてこの夜に終わりからいくつめのしずくを

051:しずく (ぽっぽぶろぐ)
うっすらと夜のしずくが溜まりゆくあなたの右の肩のくぼみに

051:しずく(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
うっすらと夜のしずくが溜まりゆくあなたの右の肩のくぼみに

051:しずく(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
ひざうらをしずくのつたう心地してあのひとも、あのひとも、あのひとも

051:しずく(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
しずくする蛇口閉めなおす夜の更けに地球のどこか緩んでおらむ

051:しずく(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
本日のリラックスおやつはしずく型ゼリーをいかがオレンジ色の

051:しずく(折口弘) (はっちんずBLOG)
ひとしずく恋の媚薬を垂らしたい あっちを向いてるあなたのグラスに

051:しずく(黒田康之) (今日の、おUTA)
滴々と夜半の雨はまどろみの中心あたりにしずくを落とす

051:しずく(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
ありがとう百科辞典のなかほどに一番星のしずくが垂れる

051:しずく (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
今持てるすべてのことを集めたら気にもならないしずくのかたち

51:しずく (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
体温の違いをはかる実験は つららのしずくうなじにポトリ

051:しずく (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
丁寧に傘をたたんだ きらきらとしずくが落ちて泣きたいみたい

051:しずく(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
くるくると傘のしずくを飛ばしてるあの子のこころはメリーゴーランド

051:しずく(ことら) (ことらのことのは)
この星をめぐるしずくのひとひらをくちづけを待つかたちに受ける

051:しずく(夢眠) (夢眠・日々綴り)
頬つたうしずくの嘘を誰が知る鏡の奥の冷めた私を

051:しずく(堀 はんな) (たん たん 短歌)
満天の星を仰いでいる頬に流れくるもの月のしずくか...

051:しずく(つきしろ) (halcyon days)
三本の傘は軒端にならんでた みどりのしずくをひとつください

051:しずく(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
寝ないのに理由はないがスリッパをしずくを履いたように引きずる

051:しずく (如月綾) (お気に召すまま)
その目から零れるしずくを指先で拭える権利をずっと求めてた

051:しずく(もりたともこ) (短歌、すきです。)
採りたての茄子のしずくの美しく揺れている秋あったかくなれ

051:しずく(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
ここからは立入り禁止 洗い髪のしずくしとしとしとねを濡らす

051:しずく(Harry) (四月なかなか)
樹樹よりのしづくがときをり屋根をうつ伊豆高原は雨のちくもり

051:しずく(みずすまし) (水紋)
 その朝(あした)しずくと化した秘め事は 涙となりて吾が頬つたう

051:しずく(萌香) (空の青さをみつめていても)
  月詠みて落つるしずくに濡れる夜届くことなき祈り捧げて

051:しずく(透明) (limerence)
床で眠る君の隣に仕上がった夢のしずくの結晶たる絵

051:しずく(shall3) (山歩き録)
雨降りて 休める軒端 ぽたぽたと しずく垂れたる 日がな一日

051:しずく(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
叱られて涙のしずく零れたり 自分の弱さ責められている

051:しずく(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
滲みたる名の傍らにはつきりとしずくのかたち雨かあるいは

051:しずく(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
雨だれの音を聴きゐし青の時間ひとしづくなるわれは砕くる

051:しずく(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
うっすらな夜のはじまり耳元であなたがしずくの意味を唱えた

051:しずく(ヒジリ) (*tRIGger.)
点からのきみのしずくをうけとってジワリ広がり舌先しびれ

051:しずく(フワコ) (きくとわたし)
椎の木の枝からこぼれた太陽のしずくを持っているから平気

051:しずく(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
雨の日の赤い金魚の鼻さきに落ちるしずくは天の食べ物

051:しずく (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
君の吹くホルンの音は何いろのしずくにならむ夏空のもと

051:しずく (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
まだ耳にすがりついてるこの音はうっかり笑って落としたしずく

051:しずく(まほし) (うた・たね)
あめつたうまどにへのへのもへじかくののじのしずくでそらがないてる

051:しずく(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
雪融けで軒のしずくが垂れる日は眠ってしまおう思い出さずに

051:しずく(瑞紀)再投稿 (歌信風(かしんふう))
滲みたる名の傍らにはつきりとしづくのかたち雨かあるいは

051:しずく(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
きみもまた急ぎ逝きしか弥(いや)遠く 宿るしづくも風に煽られ

051:しずく(くろ) (鎌倉日記)
水のおもにしづく母の顔われの顔これからどこに行かうかと問ふ

051:しずく(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
後ろ手にドアをとざして君が立ちさる足音はしづくしていた

051:しずく(和良珠子) (the strange of stranger)
子に飲ます最初の乳をひとしずく残らず搾ることの苦しみ

051:しずく(ゆづ) (透明ランドセル)
うしろから包みこまれている夜中 背中を伝うしずくの温度

051:しずく (象と空)
退屈な夏の終わりに意味もなく星のしずくを両手で受ける

051:しずく(けこ) (あきのうた声)
人間の着ぐるみ脱いでこの海へ光のしずく纏い 還ろう

051:しずく(夢麿) (夢幻泡影)
乾杯をしよう二人で 銀色の海のしずくを溜めたコップで

051:しずく(pig_pearl) (ブタに真珠)
幼子に かしずく日々も 悪くない 虫愛ずる姫 虫苦手母

051:しずく 夜さり (夕さり夜さり)
アメーバの増悪が続く水滴のしづくはしづくを太らせてゆく

051:しずく。  (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
ひとしずく もうひとしずくと落つる水 それが涙と気づかないわけ

051:しずく(浅葱) (空耳の森*番外地)
ぽとぽとと鼓動と同じ速さゆえ落ちるしずくに身を委ね寝ぬ

051:しずく(究峰) (思い浮かぶがままに)
朝陽受け里芋の葉と戯れた露のしずくも大地に戻る...

051:しずく(ベティ) (Betty's second Bar)
もう二度と啼かない鳥の亡骸に月のしずくをはなむけとして

051:しずく (nine) (songs)
仰向けでページをめくるこぼれだすしずくも全部受け止めたいんだ

051:しずく(minto) (@100@)
一滴またひとしずくの音がして静かな部屋に漱石を読む

051:しずく(minto)再投稿 (@100@)
一滴またひとしずくの音がして静かな部屋に漱石を読む

051:しずく(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
砂時計反してしばしササササと『時のしずく』のすがた目に見ゆ (中井久夫 みすず書房)

051:しずく(内田かおり) (題詠2006深い海から)
蛇口から落ちるしずくにどきどきの顔で人差し指を当てる児

051:しずく (のんちゃんの衣裳部屋裏)
沖縄の斎場御嶽(セーファ ウタキ)に月のぼり鍾乳洞より滴るしずく

051:しずく 杉山理紀 (2006R57577)
あいまいに遠く笑った窓越しのしずくの中の光をみてた

051:しずく(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
いいひとの配役名は委託社員 みえぬしずくを垂らしつつ笑む

051:しずく(春村蓬) (風見鶏)
ひとの妻となりし日の雨ひとの母となりし日の露 しづく連なる 

051:しずく(星川郁乃) (Air Station)
維持液のしずくは音もなく落ちて眠れない子が静けさに倦む

051:しずく(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
しゃっくりのしずくぽんぽん止まらずにガードレールと連動している

051:しずく(千) (Mille et une nuits)
残酷に時のしずくは落ちゆけど砕ける前に光を放て

051:しずく(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
慣れたなら顔色かえずに味わえる罪のしずくは白いドロップ

051:しずく(久野はすみ) (月の融点)
あめふればあめのしずくをすくうひと水琴窟のようにひそかに

051 しずく(文月万里) (Kagerou つれづれ)
中3で将来の約束なんかして 月島しずくよ本当にいいの?

051:しずく(平岡ゆめ) (le petit cahier)
洗い髪のしずくが落ちて来る儘に欠け行く月の位置を語りぬ

051:しずく(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
完璧なしずくのかたち描けずにもう水滴はメモをあふれる...