映画「セデック・バレ」を見た。
台湾原住民の抗日闘争の話。
以前、台湾に出張行った時、飛行機のアナウンスで、中国語とはまた違う言葉で話していたのを覚えていて、それを当時通訳してくれた方に話すと、
「台湾には先住民族が居てて、その人達の言葉です。彼らは言葉は有るけれど、文字が有りません」との事。
そう思えば、昔に見たNHKスペシャル「映像の世紀」で台湾先住民を「高砂族」と言ってたなぁ、その人達の話か。
高砂族に対して知りたい、台湾出張時に通訳してくれた方も「THE・チャイナ」の顔立ちでは無かった。
色んな流れで大変興味を持つ。
台湾で抗日闘争の「霧社事件」が有ったというのもこの「セデック・バレ」で初めて知る。
「霧社事件」とはなんだったのか?
どんな流れで「霧社事件」が起きたのか?
先程も言ったが、色んな流れの絡みで、本当に興味が有ったので、見る事にした。
映画は、二部構成になっている。
1部「太陽旗」、2部「虹の橋」。
1部の「太陽旗」を土曜日に、2部の「虹の橋」を日曜日に見ようと思って居たが、
見れば見る程、吸い込まれる様に見入ってしまい、土曜日にノンストップで一気に見た。
内容は「霧社事件」をウィキペディアで調べたらすぐに分かるが、こんな事件があったのかと改めて知る。
映画は「R-15」指定。
チョットお色気的な内容が有って、「R-15」指定なのかな?と思ったら、大間違い。
なっかなかのリアルな殺戮シーンがあるからの「R-15」指定。
映画を見ていて、大の大人の私が大号泣した心痛いシーンが有ったり、心辛い場面も有ったり。
武装蜂起、それに対する鎮圧。
正義と悪と言う概念を通り越して、色んな事を思い出す内容で有るこの映画。
蕃人、西蕃(セデック族とかを見下げた言い方)に「文明」を教えるとの大義名分で日本語教えるが、
映画の中の台詞で、
「男は材木を担がされ、女は日本の警官に酌をそそぎ、彼らはここに郵便局や学校、商店を作ったが、これで我々の生活が楽になったか?」
「逆に我々が貧しいと連中に思わせただけだ。20年後にはセデック族はなくなり、みんな日本人になるだけだ。」
こんな名台詞がいくつも出てくる映画「セデック・バレ」
ノンストップで一気に見て、本当に本当に色んな思いにかられました。
この映画を見終えて、済州島での「4.3事件」をモチーフにした映画「チスル」を思い出した。
映像がリアル過ぎたりグロいのも有り、一度見たら、もう一回みたいとは思わないが、心に残る映画になりそうです。
またちょっと落ち着いたら見るかも知れないね。
そんなに映画を見てないけれど、
私の中では5本の指に入る映画です。(*^_^*)