京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『真夏の方程式』

2013-07-13 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「真夏の方程式
□監督 西谷 弘
□脚本 福田 靖
□原作 東野圭吾
□ キャスト 福山雅治、吉高由里子、山崎 光、北村一輝、杏、風吹ジュン、前田 吟
        西田尚美、田中哲司、塩見三省、白竜、永島敏行

■鑑賞日 7月7日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 
 TVシリーズ「ガリレオ」は柴咲コウから吉高由里子に変わり、
  視聴率的にはまあまあ数字は残したものの、やはり難題を持ちかける女刑事は
  誰がどう見ても柴咲コウが演じた方が・・・という結論。
  この映画公開前には「ガリレオXX 内海薫 最後の事件 愚弄ぶ」の放送され、
  やっぱコウちゃんだなぁと納得

 前作「容疑者Xの献身」からは5年。 原作・監督・脚本は前作同様、東野圭吾・西谷 弘・福田 靖。
 子供嫌いで有名な天才物理学者・湯川 学(福山雅治)が、風光明媚で普段は静かな海辺の町、
 玻璃ヶ浦で海底資源の開発計画が持ち上がり、その説明会に招かれた湯川は、川畑夫妻とその
 一人娘、成実(杏)が営む小さな旅館「緑岩荘」で、親の都合で夏休みの間だけ親戚の川畑家に
 預けられていた10歳の少年・恭平(山崎 光)と出会う。 やがて旅館の近くで男性の変死体が
 発見され、遺体の身元が「緑岩荘」に宿泊していた16年前にこの町で起きた殺人事件の捜査を
 担当した元捜査一課の刑事・塚原(塩見三省)だということがわかる。 地元警察は塚原の死を
 転落死として処理しようとするが、現地入りした捜査一課の岸谷美砂(吉高由里子)は、
 塚原の死に 不可解な点があることに気づき、湯川に事件解決への協力を依頼する。

 正直、こんなに泣ける映画だとは思わなかった。
 特に自分の本当の娘ではない成実(杏)を必死で守ろうとする前田 吟。
 そして好きで好きでしょうがない妻(風吹ジュン)をも守ろうとする。
 成美の本当の父が白竜であることも知りながら、二人を守ろうとする。
 一方で自分の娘を守るために、身代わりになる白竜。
 最後に成美に、恭平(山崎 光)を守るのが黄身の役目だと言う湯川。
 全ては複雑に絡み合ったある殺人から始まった家族の行方。
 二人の父と、子供嫌いのまだ未婚の湯川の織りなす物語に深みを持たせる各俳優陣。
 子供アレルギーで、子供が近付くとじんましんが出る湯川だが、何故か恭平には
 それがない。 二人だけの夏の個人授業も見もの。 あんな形で海の中を見れるなら、
 大人の課外授業でも見てみたいものだ。 もっとも船酔いもないし、
 特に杏ちゃんの演技の上手さが光っていた映画だ。
 TVでは賛否両論を戦わせた岸谷演じる吉高由里子だったが、
 この映画での立ち位置は正解だったかもしれない。
 映画を観ながらちょっと思い浮かんだことは、10年前にこの映画が作られていたら
 恭平役は絶対須賀健太だな(笑)

 ラストの探査船を見つめる湯川の目が、事件の解決は見たものの、
 まだまだ玻璃ヶ浦には問題を残していることを示唆していた。

  この映画、「実におもしろい」。
  そして、この映画いつ観るのか? まさに「今でしょ


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12 コメント

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Unknown (Ageha)
2013-07-13 00:30:36
それ自体は許されることじゃないんだけど
それでも誰かが誰かを守るために罪をかぶり
罪を重ねる。とっても悲しいおはなしで
事件に首つっこんだ湯川自身も
悩み傷つくわけで。

今回いろいろな父の姿をみせていただきました。
湯川さえも、
恭平の行く末を心配するそれは
お父さんみたいでしたね。

毎度お馴染みのBGMとともに数式を書くのが
なんだか葵の印籠みたいなテレビ版ガリレオですが
劇場版は推理よりも愛なんですよね。
ミステリーの部分は案外恭平ちゃんにでも
わかっちゃったくらいですから・・・。

吉高ちゃん好きなんですが
どうも岸谷には向いてないのな~(わわわわわ)
ただ、今回は完全に黒子に徹することで
ウザさはなかったですが。(わわわわわ)
父性~ (cyaz)
2013-07-13 08:13:39
Agehaさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>それでも誰かが誰かを守るために罪をかぶり
罪を重ねる。とっても悲しいおはなしで
事件に首つっこんだ湯川自身も悩み傷つくわけで。
そこがポイントでしたが、このシチュエーション、
TVの2時間ドラマでよくあります(笑)

>恭平の行く末を心配するそれはお父さんみたいでしたね。
じんましんが出ないときからすでに父性を発揮(笑)

>なんだか葵の印籠みたいなテレビ版ガリレオですが
劇場版は推理よりも愛なんですよね。
福山君が音の拘りに最初から徹してましたから!

>ただ、今回は完全に黒子に徹することで
ウザさはなかったですが。(わわわわわ)
彼女の色を出さなかったことが、ある意味カラーになってました^^
非嫡出子問題 (KGR)
2013-07-13 21:03:21
本作とは直接関係ありませんが、嫡出子と非嫡出子で遺産相続に差がついているのはおかしいとの訴えが最高裁で違憲判決が出るかもしれない(従来は合憲判決)とのニュースが出ています。
事実婚が増え、婚姻届の出ている/いないで子どもに差が付くのはおかしいと言う論理です。
それはそれとして正論だと思いますが、一方で婚外子には様々な理由があり、この映画のように婚姻中に出産した子は生物学的に他人の子であっても法的には夫婦の子とされます。
ホントの親と法律上の親、どうあるべきなんでしょうか。
生まれて来た子供には~ (cyaz)
2013-07-14 10:07:45
KGRさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>嫡出子と非嫡出子で遺産相続に差がついているのはおかしいとの訴えが最高裁で違憲判決が出るかもしれないとのニュース
そのニュース、僕も耳にしています。

>この映画のように婚姻中に出産した子は生物学的に他人の子であっても法的には夫婦の子とされます。
ホントの親と法律上の親、どうあるべきなんでしょうか。
難しい問題ではありますが、生まれて来た子供には
何ら責任のないことですから、差別はない方が当たり前だと思います。
そんなことで二次的被害がないよう望むばかりです。
こんばんは (yukarin)
2013-07-14 21:02:20
今回も切なく悲しいおはなしでしたね。
誰が悪いともいえなくて...
杏さんの演技もとても良かったです。

湯川センセと恭平くんの交流が微笑ましかったです。
ペットボトルの実験も楽しそうで混ざりたかったくらい(笑)
海の中~ (cyaz)
2013-07-14 22:13:56
yukarinさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>今回も切なく悲しいおはなしでしたね。
誰が悪いともいえなくて...
そうですね^^

>杏さんの演技もとても良かったです。
彼女、本当に成長して、いい女優さんになって来ましたね!
やはりDNAでしょうかねぇ(笑)?

>ペットボトルの実験も楽しそうで混ざりたかったくらい(笑)
ですよね~
本当にあんなに綺麗に海の中が携帯で見れるんでしょうか(笑)
宿題が・・・・(笑) (こてくん)
2013-07-16 18:55:25
トラックバック、ありがとう
ございます。

「紙が燃えないのはなぜ?」に
あんな意味があったのか・・・・、
愕然っ。

恭平くんが紙を火の上にかけようと
した時に、湯川さんが箸で弾いたのは、
見た当初は、『川畑さんのお父さんのため』
だと思っていたのですが、

本当は『恭平くん』に気づかれるのを恐れた為?
なのかなぁ~~~。

ああ。よくわかんないです。

もう一度見に行こう。(笑)

ペットボトルの実験と残暑、
生でいっしょに味わいたかったなぁ~~~
と、映画をみて思いました。

ではではっ。
紙鍋~ (cyaz)
2013-07-16 22:08:20
こてくんさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>「紙が燃えないのはなぜ?」にあんな意味があったのか・・・・、愕然っ。
紙鍋ってそういえば昔からありましたよね(笑)?
その仕掛けはこの映画で僕も知りましたけど(汗)

>見た当初は、『川畑さんのお父さんのため』だと思っていたのですが、本当は『恭平くん』に気づかれるのを恐れた為?なのかなぁ~~~。
恐らく前者ではないかと・・・。

>ペットボトルの実験と残暑、生でいっしょに味わいたかったなぁ~~~と、映画をみて思いました。
あれは楽しい実験でしょうね!
やっぱ (sakurai)
2013-07-17 12:16:43
柴崎さんですよね。
この役変は、いまいちだったと思います。
今回の映画だと、吉高ちゃんが、あまり突出してなかったので、いい感じだったかもですね。

私も久々だった気がするのですが、前田吟さんのお父さんにぐっとキマした。よかったなあ。
寅さん以外~ (cyaz)
2013-07-17 17:20:24
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>柴崎さんですよね。 この役変は、いまいちだったと思います。
かなりネットでも叩かれていましたよね(笑)

>今回の映画だと、吉高ちゃんが、あまり突出してなかったので、いい感じだったかもですね。
そう、そこが救いでしたね(笑)

>私も久々だった気がするのですが、前田吟さんのお父さんにぐっとキマした。よかったなあ。
ですよねぇ~ 
あまり寅さん以外、記憶に残るものが映画がなかったような気がします。

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