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世界のどこかで起きていること。

日本人の日常生活からは想像できない世界を垣間見たときに記しています(本棚11)。

「City40 〜旧ソビエトの“秘密都市”」

2018-08-08 15:52:12 | 日記
City40 〜旧ソビエトの“秘密都市”
2017.4.21放送、NHK-BS
原題:CITY40
制作:D.I.G. Films(アメリカ 2016年)



<内容紹介>
冷戦時代、核兵器開発のため部外者の立ち入りが禁じられていた旧ソビエトの秘密都市・City40。地図に存在しなかった町に潜入し、秘密都市の実態に迫る。
ソビエト連邦は冷戦時代、「核製造都市」を各地に作り、技術者などを家族ごと移住させた。都市に名前はなく、地図にも記載されず、その存在を口外すれば命の危険もあった。その一方で住民には豊かな生活が保障され、「知られざるユートピア」でもあった。今回取材班はかつてCity40というコードネーム呼ばれたオジョルスクの町に入ることに成功。かつての秘密都市の様子と、今も放射能汚染に苦しむ現状を描く。


第二次世界大戦末期に広島・長崎に投下された原爆(原子爆弾)。
この大量破壊兵器はアメリカとソビエト(現ロシア)で競争して開発されました。
極秘に進められた実験は、外部との出入りが厳しく制限された“秘密都市”で行われました。
その数は、アメリカとソビエトで30ほどあったそうです。

その一つが“City40”(シティー・フォーティ)。
ここで行われてきた核開発の内容は未だに非公開で不明ですが、住民の被曝量はチェルノブイリ原発事故のなんと5倍!

しかし更に驚いたのは、住民がそのことに口を閉ざしていること。

愕然としました。

住民は日本の原発村同様、国からの多大の補助金で生活に苦労することなく潤ってきました。
非難する活動家は、取り調べられ、投獄のリスクを回避するために亡命せざるを得ないのが現状です。
“飴と鞭”に飼い慣らされて、批判するこころが萎えてしまっているのです。

日本では今、「被爆体験をどのように後世へ伝えていくか?」が話題になっています。
しかしロシアでは現在も被爆し続けている市民が存在し、彼らは黙っているのです。

この事実を変えていくためには、何をすればいいのでしょう?

「原爆は悪」というのは簡単です。
でもそれをなくすためには、いろんな壁に直面します。
その最大の壁は「自分が生き残るよう遺伝子にプログラムされた本能」。
強敵です。

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