世界のどこかで起きていること。

日本人の日常生活からは想像できない世界を垣間見たときに記しています(本棚11)。

「アンゴラからの手紙」

2015-09-01 22:03:55 | 日記
 昔録画したドキュメンタリーを秋の夜長に見はじめました。
 
 500年間に及ぶポルトガルの植民地支配から脱したアンゴラ。
 平和が訪れると思いきや、すぐに内戦状態に陥ってしまいました。
 
 人間の欲望が渦巻き、政府要人は私腹を肥やすのみで、国民は豊かにはなれません。
 支配者がポルトガル人から同じ民族のずる賢い人々に変わっただけに見えました。

 近年のアラブの春も、民主政府が造られて平和が訪れるとは幻想。
 現実には、これまで抑制されていた欲望が爆発し混乱状態から脱することが未だにできずにいます。
 みな辛抱・妥協してまとまる気配が感じられません。

 すると、混乱に乗じてつけ込む勢力が幅をきかせてくることは明らかです。
 ISなのか、中国なのか・・・注視すべし。

■ アンゴラからの手紙 
2006年11月29日:NHK-BS
 2006年W杯サッカーへの初出場も果たしたアンゴラは、昨年、ポルトガルからの独立30周年を迎えた、アフリカの中でも比較的若い国である。この国では2003年まで、27年間にわたり内戦が続いていたことは記憶に新しい。内戦終結から約3年、アンゴラはどう変わったか。
 今も極めて治安が悪いとされる国の現状を伝えるべく、アンゴラに取材に入った南アの取材班が目にしたものは、残飯をあさるストリートチルドレンと金持ち向けの豪華絢爛なマンション群。富めるものが富む一方で、最底辺の生活を続ける多くの人々だった。しかし、誰もがようやく訪れた平和に希望を託し、自立への道を模索している。

 原題:Angola: Saudades from the one who loves you
 制作:Luna Films/On Land Productions (南アフリカ 2005年)


 番組中に使用された印象深い音楽はどこのものでしょう。
 アンゴラのラップ・アーティストによるもの?
 盟主国ポルトガルのファドに似たサウダージが感じられました。

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