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言の葉辞典 『雨』②

2023-09-25 21:00:00 | 言の葉/慣用句

 ■雨(あめ) ②

 ▼雨による活動の制約

 雨により、人間の活動が制限されることもある。雨の日に外出するときには、傘やレインコートなどの雨具を持参し身に付ける。
 野外で予定されていた行事が、雨天で中止になったり変更される例はよく見られる。
 ただし、「少雨決行」のように弱い雨の場合には雨天に関わらず行事が行われる場合がある。
 なお、類人猿においてもこのようなことがあり、雨の日は活動が制約される。
 彼らは雨よけのために木の枝などを集めて傘や屋根のようなものを作ることが知られている。


 ▼雨の表現

 日本は雨が多く四季の変化に富み、雨に関する語彙、雨の異名が豊富であるとされる。

 ★雨の強さや降り方による表現

 ・小糠雨(糠雨)
  糠のように非常に細かい雨粒が、音を立てずに静かに降るさま。

 ・細雨
  あまり強くない雨がしとしとと降り続くさま。

 ・小雨
  弱い雨。あまり粒の大きくない雨が、それほど長くない時間降って止む雨。

 ・微雨
  急に降り出すが、あまり強くなくすぐに止み、濡れてもすぐ乾く程度の雨。

 ・時雨(しぐれ)
  あまり強くないが降ったり止んだりする雨。
 特に晩秋から初冬にかけての、晴れていたかと思うとサアーッと降り、傘をさす間もなく青空が戻ってくるような通り雨を指す。

 ・俄雨(にわかあめ)
  降りだしてすぐに止む雨。降ったり止んだり、強さの変化が激しい雨。
 夏に降る俄雨は夕立、狐の嫁入り、天照雨などと呼ばれる。
 肘かさ雨、驟雨(しゅうう)と同義。

 ・地雨
  あまり強くない雨が広範囲に一様に降るさま。
 俄雨に対し、しとしと降り続く雨で、勢いが急に変化するのは稀。

 ・村雨
  降りだしてすぐに止む雨。
 群雨、業雨などとも書く。
 地方によっては「鈍雨」(とんぺい)」とも呼ばれる。

 ・村時雨(むらしぐれ)
  ひとしきり強く降っては通り過ぎて行く雨。
 降り方によって片時雨、横時雨、時間によって朝時雨、夕時雨、小夜時雨と分ける。

 ・片時雨
  ひとところに降る村時雨。地雨性の村時雨。

 ・横時雨 横殴りに降る村時雨。

 ・涙雨
  涙のようにほんの少しだけ降る雨。
 また、悲しいときや嬉しいときなど、感情の変化を映した雨。

 ・天気雨
  晴れているにもかかわらず降る雨。

 ・通り雨
  雨雲がすぐ通り過ぎてしまい、降りだしてすぐに止む雨。

 ・スコール
  短時間に猛烈な雨が降るさま。
 熱帯地方で雨を伴ってやってくる突然の強風に由来する。

 ・大雨
  大量に降る雨(一般的な認識)。
 大雨注意報基準以上の雨(気象庁の定義)。

 ・豪雨
  大量に降る激しい雨(一般的な認識)。
 著しい災害が発生した顕著な大雨現象(気象庁の定義)。

 ・雷雨
  雷を伴った激しい雨。
 普通は短時間に激しく雨が降る場合が多い。

 ・風雨
  風を伴った激しい雨。
 長雨 数日以上降り続くような、まとまった雨。

 ★季節による表現

 ・春雨(はるさめ)
  春にあまり強くなくしとしとと降る雨。
 地雨性のしっとりとした菜種梅雨の頃の雨を指す。
 桜の花が咲くころは、花を散らせるので「花散らしの雨」とも呼ばれる。

 ・菜種梅雨
  3月から4月ごろにみられる、しとしとと降り続く雨。
 菜の花が咲くころの雨。
 特に三月下旬かる四月にかけて、関東から西の地方で天気がぐずつく時期を指す。

 ・五月雨(さみだれ)
  かつては梅雨の事を指した。
 現在は5月に降るまとまった雨を指すこともある。
 また、五月雨に対して、この梅雨の晴れ間を五月晴れというが、5月の爽やかな晴天をさすことがある。

 ・走り梅雨
  梅雨入り前の、雨続きの天候。
 
 ・梅雨(ばいう、つゆ) 地域差があるが5月〜7月にかけて、しとしとと長く降り続く雨。

 ・暴れ梅
  梅雨の終盤に降る、まとまった激しい雨。
 「荒梅雨」とも言う。

 ・送り梅雨
  梅雨の終わりに降る、雷を伴うような雨。

 ・帰り梅雨
  梅雨明けと思っていたところに再びやってくる長雨。
 「返り梅雨」、「戻り梅雨」ともいう。

 ・緑雨
  新緑のころに降る雨。
 翠雨の一種。

 ・麦雨
  麦の熟する頃に降る雨。
 翠雨の一種。

 ・夕立
  夏によく見られる突然の雷雨。
 あるいは単に夏の俄雨を指す。
 午後、特に夕方前後に降ることが多い。
 白雨(はくう)ともいう。

 ・狐の嫁入り
  夕立の、特に日が照っているのに降る雨をさす。
 天照雨(さばえ)などともいう。

 ・秋雨(あきさめ)
  秋に降る、しとしとと降る雨。
 特に9月から10月にかけての長雨をさす。
 秋雨前線によって起こり、台風シーズンの特徴。
 秋霖(しゅうりん)。

 ・秋時雨
  秋の終わりに降る時雨。
 秋入梅 秋雨。秋雨の入り。

 ・秋入梅
  秋雨。秋雨の入り。
 液雨 冬の初めの時雨。
 立冬から小雪のころの時雨。
 寒九の雨 寒に入って(小寒を寒の入りという)9日目の雨。
 豊年の兆しとされる。

 ・寒の雨(かんのあめ)
  寒の内(大寒から節分まで)に降る雨。

 ・山茶花梅雨
  11月から12月ごろにみられる、しとしとと降り続く雨。
 山茶花が咲くころの雨。 氷雨 冬に降る冷たい雨。雹や霰のことを指すこともある。

 ・氷雨
  冬に降る冷たい雨。
 雹や霰のことを指すこともある。

 ・淫雨
  梅雨のようにしとしとと長く降り続き、なかなか止まない雨。

 ★その他の区分からの表現

 ・私雨(わたくしあめ)
  ある限られた土地だけに降る雨。
 転じて個人の利得の意もある。

 ・外待雨(ほまちあめ)
  局地的な、限られた人だけを潤す雨。

 ・翠雨(すいう)
  青葉に降りかかる雨。
 時期によって緑雨、麦雨、草木を潤す雨という視点で甘雨、瑞雨と区別する。 

 ・甘雨(かんう)
  草木を潤す雨。
 翠雨の一種。

 ・瑞雨(ずいう)
  穀物の成長を助ける雨。
 翠雨の一種。

 ・慈雨 恵みの雨。
 少雨や干ばつのときに大地を潤す待望の雨。

 比較的新しい雨に関する言葉も生まれている。
 明確な定義はないものの、微妙に異なった意味で使用されている。

 ・集中豪雨
  限られた場所に集中的に降る激しい雨(一般的な認識)。
 警報基準を超えるような局地的な大雨(気象庁の定義)。
 局地的豪雨。局地豪雨。

 ・ゲリラ雨・ゲリラ豪雨
  限られた場所に短い時間集中的に降る、突然の激しい雨。

 ・短時間強雨
  短い時間に集中的に降る強い雨。

 ・ゲリラ雷雨
  雷を伴ったゲリラ雨・ゲリラ豪雨。

 ▼レインガーデン

  レインガーデン(Rain gardens)

 バイオリテンション施設(bioretention facilities)とも呼ばれ、所謂ガーデン(庭園)というよりも、雨水が土壌に再吸収されるのを促進するために考案された様々な手法の1つである。
 また、汚染された雨水の流出を処理するために使用されることもある。
 レインガーデンは、不浸透面 (impervious) からの表面流出 (runoff) の流量、総量、汚染物質濃度の測定 (pollutant load) を減少させるように設計された外部空間である。
 都市部ならば屋根、歩車道、駐車場、小スペースの芝生エリアなどが活用される。

 日本でも国や企業でもグリーンインフラと捉え、多くの試みがなされており、大成建設では「地上に降った雨水を下水道に直接放流することなく一時的に貯留し、ゆっくり地中に浸透させる構造を持った植栽空間」、鹿島建設でも「レインガーデンは降雨時に雨水を一時的に貯留し、時間をかけて地下へ浸透させる透水型の植栽スペース」として開発している。
 レインガーデンは、植物と天然または人工の土壌培地を頼りに雨水を保持し、浸潤 (infiltration) のラグタイムを長くし、都市部の流出水が運ぶ汚染物質を浄化・ろ過している。
 そして降った雨を再利用して最適化する方法を提供することで、追加の灌漑施設の必要性を低減または回避する。
 これは都市部のヒートアイランドの効果として知られる、熱を吸収する不浸透面を多く含む都市部で特に有効な緩和策である。
 雨の多い都市部ならば、降雨量の多い地区でも洪水が少ない場所を作ることができる。

 レインガーデンの植栽には一般に野草、スゲ、イグサ科、シダ、低木、小木などの湿地の植生が活用される。
 これらの植物は、レインガーデンに流れ込む栄養分と水を取り込み、蒸散のプロセスを通じて地球の大気に水蒸気として放出させる。
 深い植物の根も、地面にろ過する追加チャネルを形成する。

 関連項目 ー いま、会いにゆきます ー

 『いま、会いにゆきます』(いま、あいにゆきます)は、市川拓司によるベストセラーのファンタジー恋愛小説。
 2003年に小学館より刊行された。
 通称『いまあい』。

 翌2004年に竹内結子・中村獅童主演で映画化された。
 2005年にはミムラ・成宮寛貴主演でテレビドラマ化されるなど、『世界の中心で、愛をさけぶ』と同じくメディアミックスによるヒット作の1つである。

 《概要》

 2003年2月27日、小学館から刊行された(ISBN 409386117X)。
 2007年11月6日に小学館文庫より文庫判が刊行されている(ISBN 978-4094082173)。
 市川拓司公式サイト内で、作品の5分の1ほどが公開された。
 作品は市川自身の病気体験がベースとなっており、妻との恋愛やバイク旅行など、彼の実際の生活で起こったエッセンスが散りばめられている。
 物語の舞台について、作中では全く描かれていないが、市川と妻は埼玉県に在住していたことから、おおむね埼玉県内である。

 《ストーリー概要》

 ある町に住む秋穂巧は、1年前に最愛の妻である澪を亡くし、1人息子の佑司と慎ましく過ごしていた。
 2人は生前澪が残した、「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉が気になっていた。
 それから1年後、雨の季節に2人の前に死んだはずの澪が現れる。
 2人は喜ぶが、澪は過去の記憶を全て失っていた。

 そこから3人の共同生活が始まる。

 〔ウィキペディアより引用〕

   _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 『はじまりはいつも雨』
          作詞 飛鳥涼

 君に逢う日は 不思議なくらい
 雨が多くて

 水のトンネル くぐるみたいで
 しあわせになる

 君を愛する度に 愛じゃ足りない気がしてた

 君を連れ出す度に 雨が包んだ

 君の名前は 優しさくらい
 よくあるけれど

 呼べば素敵な とても素敵な
 名前と気づいた

 僕は上手に君を 愛してるかい 愛せてるかい
 誰よりも 誰よりも

 今夜君のこと誘うから 空を見てた
 はじまりはいつも雨 星をよけて

 君の景色を 語れるくらい
 抱きしめあって

 愛の部品も そろわないのに
 ひとつになった

 君は本当に僕を 愛してるかい 愛せてるかい
 誰よりも 誰よりも

 わけもなく君が 消えそうな気持ちになる
 失くした恋達の 足跡(あと)をつけて

 今夜君のこと誘うから 空を見てた
 はじまりはいつも雨

 星をよけて ふたり 星をよけて

 〔情報元 : Uta-net〕




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