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CTNRX的文化人類学 ー 善悪の基準 ー

2023-04-26 21:00:00 | 自由研究

 物事には、個々に基準があります。自分を知る上でも大切な事。
 コレは許して良い事なのか、許してはいけない事なのか。或はコレは言って良いものなのか、言ってはいけないものか。判断力も試されます。
 他人(個人的)に依っても、許して良い悪い、言って良い悪いがあります。言って良いにしても言葉を選ばなければならない場合だってあり、難しいところです。
 さて、ココでちょっと、こんな話をしてみます。


 嵐に遭遇して一隻の船が沈没した。

 その船に乗っていた人たちの中で、運良く5人が二隻の救命ボートに乗ることができた。
 一隻のボートには水夫と若い女性と老人の3人が、もう一隻には若い女性のフィアンセとその親友の2人が乗りあわせた。悪天候のもとで波に揺られるあいだに二隻のボートは別れ別れになってしまった。
 若い女性の乗ったボートが、ある島にたどりついた。フィアンセと離ればなれになった 彼女は、フィアンセが生存している手がかりをつかもうとしてもう一隻のボートを探したが、何の手がかりも得られなかった。
 翌日になって天候が回復したが、相変わらずフィアンセの行方は分からなかった。彼女がなおも諦めきれずに見ていると、海のかなた遠くにひとつの島かげを見つけた。彼女は 矢もたてもたまらず、フィアンセを探したい一心で水夫に「ボートを修理して、あの島に連れて行って下さい」と頼んだ。水夫は彼女の願いに応じてもよいと言ったが、一つ条件を持ち出した。
 それは彼女と一夜を共にするということだった。
 がっかりし、困り果てた彼女は、老人に「私はどうしたらいいか、何かよい方法を教えて下さい」と相談をもちかけた。 老人は「何があなたにとって正しいのか、あるいは何が間違っているのか、私は言うことができません。あなたの心にきいて、それに従いなさい」と言うだけだった。
 彼女は悩み苦しんだ挙げ句、結局水夫の言う通りにした。
 翌朝、水夫はボートを修理して彼女をその島に連れて行った。
 フィアンセの姿を遠くから見つけた彼女は、浜辺に着くとボートから飛び出し、そこにいるフィアンセの腕に抱かれた。フィアンセのあたたかい腕の中で彼女は昨夜のことを話そうかどうか迷いましたが、結局思い切って打ち明けることにした。
 それをきいたフィアンセは怒り狂い、彼女に「もう二度と顔を見たくない!」と叫びながら走り去った。
 泣きながら彼女はひとり浜辺に降りていった。彼女を見たフィアンセの親友は彼女のところに行き、肩に手をかけて「君たち二人がケンカをしたことは僕にもよく分かる。フィアンセに話をしてあげよう。それでしばらくの間、私があなたの世話をしてあげよう」と話した。

  先ず、“若い女性” “水夫” “老人” “フィアンセ” “親友(フィアンセの親友)”
 この5人の登場人物について自分が理解できる、こいつはまだ許せる順に順番をつけてみます。 そして、どうしてその順番にするのか?なぜ、まだ許せると思えるのか?と考えてみて下さい。
 それが端的ではありますが、あなたの“善悪の基準”だと思います。
  


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