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四柱推命の調侯について

2009-05-19 18:41:50 | 四柱推命
今日、自作ソフト「四柱推命 白帯」の別法タイプ(Alternative_Method)をUPしました。
C.I.の保管庫」にてDLできます。更新は随時行っています。
それに関連して、今回のブログは「四柱推命の調侯について」です。


四柱推命の登竜門?である格局と用神。その用神の一つに、調侯用神というものがあります。(「Wikipedia:四柱推命」などを参考のこと)

ネット上で色々調べてはみたんですが、正直言って今もって用神の取得法とか意味合い(理由や条件)などがよく分かっていません。で、僕なりに一番理解しやすかったのが調侯という概念でした。

もともと四柱推命は“命式均衡論”を主とするとされているのですが、実は個人的には“それが”一番わからないところでもあります。
数ヶ月間、ソフトを作るために試行錯誤を繰り返してきましたが、どうにも命式のバランス(調和)を量ることが必ずしも吉とは思えず、むしろ運勢的な調子を崩してしまう例も結構みられました。

もっとも、それらの中には、いわゆる外格とか従格と呼ばれる特殊な命式の人も含まれるわけですが、とにかく何でもかんでもバランスを量ることが良いかというと、たぶんそうでもないんじゃないかと思っています。ただ、用神を解説するページによれば、「扶抑用神と調侯用神が一致するわけではない」と書かれているので、季節感との調和を目的とする方法論のみでは判断できないのかもしれませんが。

ところで、調侯をソフトに導入するに当たって考えあぐねたのは(そして今も保留にしているのは)、実際の季節のデータを指標として使うべきか、ということです。つまり、世界の各都市の月別平均気温や年平均を標準化して考えるべきではないだろうか、と思ったわけです。

一般に説明されている調侯の概念は、基本的に「暑い時には冷涼を、寒い時には暖を」というもので、主に真夏と真冬の頃の時期を対象としています。で、実際、統計学的なデータからも月別平均気温と標準偏差の関係から、その理論は裏づけが取れるので間違ってはないと思います。

たとえば、「京都市の概要・気候-気温と降水量-」に出ているデータを見てください。
で、それを年平均との相関で編集したグラフが次の図です。



これを見ると、4~5(辰~巳)月と10~11(戌~亥)月は年平均との偏差が小さいことがわかります。言い換えれば、これは他の月との相関が高いということでもあります。逆に、7~9(未~酉)月と12~3(子~卯)月では偏差が大きく、他月との相関が低い。

気象庁などのサイトで各都市や地域の統計データを引っ張ってくれば、これと同じようなデータは幾らでも取れます。
参考までにもう一つ、日本のデータを示しておきます。「東京管区気象台」より「月平均気温(1973年~2009年)」をグラフ化したもの。



これも先の京都のグラフと同じように、4月と10月が下底、1月と8月が上底となっています。
確かに、真夏と真冬は偏差が高く調侯が求められ、春と秋はあまり調侯の必要性がなさそうではあります。

まあ、「四柱推命の秘密」(歌丸幸四郎=著)に翻訳されている、徐楽吾の「子平真詮評注」に出てくる「四時之宜忌」とか「窮通寶鑑(欄江網)」には四季や各月における調侯方法が書かれているので、そういうのを参照にしながら実際のデータとの符号を探るのも面白いかもしれません。

それと、もう一つ。
これは今後の大きな課題に位置づけられそうですが、世界規模の四柱推命を考える場合はどうなるか、という問題です。

この点に関して、とても参考になりそうなサイトを見つけたので紹介しておきます。
「小林和広(島根大学生物資源科学部作物学研究室)」内の「実験計画学」の「散布図からわかること」&「エクセルによる相関係数の求め方」。
北半球や南半球の各都市のデータを基に散布図や相関係数を求め、上記に見たような季節の相関関係を説明されています。

これらのページを見る限りでは、基本的に四柱推命は世界規模でも通用するんじゃないかと思えてきます。

さあ、世界に羽ばたけ、四柱推命!(笑)


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