With the I Ching

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相性版の進捗状況など

2010-11-25 00:48:38 | 四柱推命

以前に「やろうかな」と告知した白帯の“相性版”。有言実行すべく、あれから徐々に進めています。

現在、どうにかこうにか二人分の命式(推命シートで出てくる諸々のデータ)を一度に算出することができるようになったところです。最初は一つのシートの中に二人のデータを入れようと思い、あれこれと削ってみたものの、なんだか据わりが悪くて(!?)、結局やめました。

あまり多くの時間をかけられないこともあり、今回は、これまでの推命シートの内容はそのままで、相性に使う部分だけを新しく作るという方針でやっています。(それにしても、自分で作ってきたにもかかわらず、思ってた以上に内部処理がゴチャゴチャしている上に、まだ肝心な所を作れていないことを思うと、今後さらにカオスな様相に拍車をかけてしまいそうです^^;)

ともかく、なんとか本題に入るための下準備が整った感じなので、これからどんな方法論を用いたらいいのか、あれこれ試しながら検討する段階に入ろうと思っています。まだUPできるようになるには時間がかかりそうですが、当面の参考として、「いま、こんな感じになってます」的なものをどこかで出すかもしれません。


ま、相性版の進捗状況については、そんな感じです。
以下は、個人的に相性に関して思うことをつらつら書きます。

ぶっちゃけ率直に言うと、僕個人は“相性”という言葉とは縁遠い人間だと思っています。あまりさばけたタイプじゃないし、むしろ一人で過ごす時間を重要なものとして位置づけているような、はぐれオオカミ的な存在です。あ、いや、オオカミというよりは野良犬みたいなものかも。英語で言うとstray animal(群れからはぐれた動物)が近そう。

なのでハッキリ言ってしまうと、僕が相性をみるためのソフトウェアを作るなんて、現実を思うとありえないことで、つかみどころのない遊離感すら覚えます。(同じようなことを前にも書いたと気がする)
もちろん、生きている限り付き合う人は周りにいるわけですけど、他の人達に比べたらずっとその範囲や規模は小さい気がします。だから、あまり自分の経験を織り込めそうにありません。その辺が自信のなさとしてまとわり付いています。

白帯の特性上、二人の命式や行運のコンポジット(合成)ができそうなので取り組んでいるというのが実際のところです。でも、それらが恋愛や結婚や仕事上の付き合いといったことにどれだけ活用できるのかは未知数状態。合成というと化学的な感じもしますが、相性をみるということを考えると、ある意味、数学での連立方程式を解くようなものかもしれません。しかも、定まった答えのない・・・

まあ、どんなツールも使う人の応用力次第でどうにでもなることを思うと、作っている僕自身がどうであれ、データとして提供すること自体は意味のないことではないはずだと、一応自分を納得させています。


ところで、占星術用語では相性のことをシナストリー(synastry)と言います。あるいは、もう少し愛情とか親和性が絡む場合は、アフィニティ(affinity)と言ったりもします。

方法論としては、互いの出生図を重ねて単純に比較したり、出生時間がわからない場合は、太陽・月・金星・火星辺りをエレメントやアスペクトを絡めてフラットチャート(星座の定位にハウスを合わせた方式)で読んだりもします。また、さっき言ったコンポジット(composite)で見たり、サビアンを使ったり、ハーフサムの仕事や愛情に関する軸を使ったり、はたまたアストロマップで縁のありそうな場所を探したり・・・と様々です。

ただ、どんな見方をするにしても、生まれた時の状態を合成したり比較するだけに終始しては大して意味はありません。性格的に合うかどうかとか、一緒にいて安心できるかどうかとか、夜の営み(体の相性)がいいかどうかとか、生まれる以前の魂の目的がどうのとか、そういうことを出生図で延々と見ていても埒が明きません。(大事であることは分かりますが)

特に、血液型とか星座別相性とか単なるパターンやタイプ分け占いとか、そういったものをどれだけ読んでも、実際の生活で時々刻々と変化する関係に対応できるとは到底思えません。実際、そうしたお遊び的なもので人生の重要事を決めること自体が、そもそも愚かしいことですけど。

出生図や命式にしても、その人にとってのブループリント(青写真って、こんな古い言い方はもう使わないか)の役割は担っていますが、その人の全てを表すわけではないと僕は思っています。実際には、四柱推命に内部時間の進行を表す大運があるように、また占星術にもプログレス(進行法)があるように、必ずそこに時間軸がくっついてきます。

占星術の場合、さらに空間軸も投影して占星地図(アストロカートグラフィとか)で具体的な地点を割り出すこともできるので、そうしたことが四柱推命にもできるようになったら凄いだろうなと思います。というより、そこまでできないと個人的な興味が続かない気もします。

現代では、昔とは比較できないほどの広域で人間関係が作られていくわけで、そうした中から恋愛や結婚へ発展することも少なくありません。時間や空間の垣根を越えて共感したり、一緒に活動したりもできるというのは、本当にすばらしいことです。

ともかく、生まれた時点の分析だけで済ますのは大雑把過ぎて、例えば結婚生活の行方を占うといった実際の役に立つことは少ないです。大体の傾向は読めるけれど具体的な時期や内容を絞り込むのは難しい。逆に言えば、定点的な見方では予測困難な事柄に対してまでアプローチできるかどうか、それが全うな占術かどうかの一つの判断基準になるのではないかと思います。

僕自身は、人間関係における相性の要は時間的推移にあると考えています。また、可能ならば、どういった環境や場所で縁が生まれたり、あるいは切れたりするのかも判ったほうが都合がいい。「いつ、どこで、どんな状態で」というような知見があるのとないのとでは、準備や心構えや対処の仕方にやはり差が出てくるからです。

もちろん、互いの生来的な資質の把握は大事ですが、それがどれだけ良くても出会うタイミングや関係を深めようとする働きかけの仕方が悪ければ、結局、折り合いが付かずに結ばれなかったり、仮に結ばれても事情から付き合いが続かずに別れてしまいます。

それと、言うまでもないことですが、互いの性格や違いを尊重し合ったり、認め合ったり、感謝し合ったり、相手の事情を察して思いやったり、配慮したり、長所や短所を受け入れることができなければ、どんなに相性の良いと思う相手でも、必ず破綻します。それはそもそも相性云々の問題ではなく、人間としての人格や徳性の問題だからです。これを無視して隅々まで運命をのぞいて見たところで何の意味も持ちません。

また、もし相性が良いと出た時期であっても、その相手が嫌がるようなことをすれば関係は悪化するわけで、もうそういうのは運命や相性がどうのこうのとは根本的に意味合いが異なってきます。人間的な魅力がなくなれば、必然的に周りはその人から離れていくからです。

僕が今取り組んでいる相性版の四柱推命白帯では、単に各自の判断の参考としてデータを出すということになるでしょうけども、それを生かすも殺すも結局は当事者達の心次第になると思います。

 

(※26日:後半部、くどい文章だなと思ったところは切り落としました)



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