With the I Ching

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I-Ching & DNA(易とDNAの関係性)

2009-11-11 19:22:04 | 易 de コラム

かれこれ5年ほど前、2004年の春から初夏にかけてだと思いますが、64卦とDNA(RNA)のコドン表との対応関係を考えたことがあります。

もうあれから何年も経ってますので、僕のサイトを見た人が触発を受けて独自に研究したり、別の正しい対応表を見出された方がいるかもしれない・・・・まあ、そんなことを思いながら先日、易とDNAに関する検索をしていました。

すると、なんと以前に僕が発表した内容(→I-Ching & DNA(易とDNA))の“陰陽逆転バージョン”を提唱した人がいる、ということが分かりました。

こちらのブログで知りました。→「遺伝子解析と易経の秘: syu-ho-no1のブログ
(※現在は、こちらのサイトでログを見ることができます。)

どうやら、2007年に炁樂仙女さんという方が自費出版された「生きる! 意味と方法」という本にて公開されているそうです。(すみません、個人的には未見です)

実際、僕が考案した対応表は、易の理屈から言うと陰陽が逆なんです。

どういうことかというと、先述したブログにも引用されているように、普通、スタート(開始コドン)のメチオニンに対応するのは、巽為風としての「伏入」よりも、震為雷としての「震動(芽吹き)」のほうが自然です。また兌為沢などの兌卦でストップ(終了・停止コドン)をかけるよりも、艮為山などの艮卦で停止命令を与えたほうが素直。震に始まり、艮で止まる(転じる)とは太陽の運行に準えられた後天八卦の理論ですね。

それに、A:アデニン+T:チミンがWeak(弱い)、G:グアニン+C:シトシンがStrong(強い)<※Weak & Strongは水素結合としての結合力の強さを表わす>という面から考えると、やっぱり僕のは陰陽が逆っぽいです。Wを陰、Sを陽の性質と見れば、ですけど。・・・うーん、残念ながら僕は間違えてたんですねー。当時は裏側から見ていたということなのかな。(裏側ってことは全然ダメってこと!?)

まあ、反対に言えば、僕が作ったのは例えばRNAからDNAに逆転写されるような場合とか(?実はよくわかってない)、対応するアミノ酸の影響(副作用)を考える時には使えるかもしれません。なお、RNAの場合、T(チミン)はU(ウラシル)に変わるので、そういう風に作られているコドン表も多いです。


ところで、易卦とDNAの対応付けに関しては、日本だけでなく、海外でもチラホラ考えられているようです。

海外では、
Archetypal otherness -- "DNA vs. I Ching"
Matching DNA to the I Ching & Tarot
The I Ching, Wholes, Aspects, and the Genetic Code
Halfbakery: I Ching Genomics
I Ching - DNA codons - Tzolkin - aminoacids - Kabala - Tarot」など、色々あります。

日本人では、草分けの今泉さんに始まり、マヤ暦研究で著名な高橋徹さんや西岡敏子さんなど何人かの方々が発案されているようです。時代の流れの速さを思えば、お目にかからないだけでこの手の本も結構出版されているのかもしれません。

結局、誰の理論が正しいのかは遺伝子関連にそれほど詳しくない僕では判断できかねますが、早いとこ確定されるに越したことはないですね。本題(応用)は、その先にあるのですから。遺伝子工学などの専門に携わっている人を呻らせるほどの領域には、まだまだ至っていないのが現実だと思います。


それはそうと、今は各コドンの個別の意味が遺伝子学的に判明しているんでしょうか?
対応関係を考えていた当時も思っていたんですが、例えばロイシンなんて6つも関係する卦があって、具体的に突っ込みづらい。

だから、以前のサイトではトリプトファンとかチロシン、システイン、グルタミン酸などの属性数の少ないものを取り上げていました。他には、筋肉維持や動的パフォーマンスに関わるというBCAA(バリン、ロイシン、イソシロシン)を題材にしたりもしましたが、やっぱり4つ以上あるようなアミノ酸に対しては卦との関連性を考察するのは難しかった。

 
あれから5年、今の遺伝学とかゲノムの世界では、どこまで解明が進んでいるのだろう。易理とヒトゲノムが融合して人類に貢献するようになる日は本当に来るのだろうか・・・・・・なんて、話が大きいか

でも、本心としても易が様々な分野に組み込まれて広く発展していくといいなぁと思います。


4 コメント

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ブログ終了のお知らせ (修方)
2009-12-26 20:24:58
私のブログに関心を持ってくださって有難うございました
ブログの開始時よりの予定通り終了することになりました
私の記事は1月1日をもって削除します
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Unknown (旅人)
2009-11-28 01:52:08
こんばんは。
C.I.さん
お答えありがとうございます。

なるほど。こちらも同じ考えで「少ないほうに勢いがあってその爻を支配している」と考えたほうが易っぽい感じがして好きですね。

しかし易は本当にあたるというかそれっぽい答えがでますよね。
本当に不思議です。
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僕の場合ですけど・・・ (C.I.)
2009-11-23 21:27:40
はじめまして。
たぶん、1年ぶりくらいにコメントを頂きました。ありがとうございます。

少陽か少陰かというのは、確かに著作によって書かれていることが違っていたりして混乱しますよね。

>コイン3枚を使って易占いをする際に、

全部一気に投げるのならば、自分で定義したことに従えばいいと思います。実際には例えば少陽とはいっても巽(陰)なのか坎(陽)なのか分かりませんし。

ちなみに、僕は「少数決定主義」で少ないものを主体にしています。つまり、陰陰陽ならば陽=陽に特徴ありと見る方法です。
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Unknown (旅人)
2009-11-22 15:05:03
こんにちは。
いつも格調高い内容で楽しませていただいて
おります。
陰陽が逆、ということでひとつ思いついたことがあります。
コイン3枚を使って易占いをする際に、
陰、陰、陽の場合、小陽として、陽とみるか
陰が二枚だから陰、とみるか、
これは本人が決めればいいことなんでしょうか?


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