coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

その道中

2008-06-10 14:51:47 | 休日
披露宴会場までは電車。

切符はなくさんように大事に大事に手で持って…


グゥ…


はっ!

切符切符!


足元に落ちてたわ。

もう、ちゃんと持ってないと!


キレイな景色…

伊川谷みたい。


グゥ…


はっ!

切符切符!


そんなこんな繰り返し、

網干駅到着。


駅までホテルの人が迎えに来てくれていたの。

私、1人の、ために。


「私ね、今日、友達に久しぶりに会うんです!キレイでしょうねぇ!もう、すっごい楽しみで!この辺は畑だらけですね!私の実家も前は畑なんですよ。田植えの時期ですよね、もうすぐしたら鳥避けの鉄砲みたいな音バンバンうるさいんちゃいます?夏野菜のおこぼれも楽しみですよねー。あー!この山知ってます!綾部山!去年の梅の時期来ましたよ!あ、でも梅の花はなくて菜の花しか咲いてなかったんですけどね!牛糞臭かったー!でもちゃっかり甘酒はいただきましたよ、牛糞臭い中。甘酒、そんなに好きちゃうんですけどね。あ、もうホテル着いたんですか?あ、あ、岡本太朗みたいなオブジェ!こんなん買ったら億するんでしょうねぇ、え?え?これ、ほんまに岡本太朗ちゃいます?ね?これ、岡本太朗ですよね?すごい!億出したんですか?好きなんですねー。わー、海キレイ!あ、送って頂いてどうも、ありがとうございました」


ホテルに着いてから受付へ通され、

カバンモゾモゾしとったら後ろから新郎に声かけられた。


「今日は来てくれてありがとう!」

「あら、こちらこそ!久しぶりです。元気でした?」

「ほんま久しぶりやねー」


なーんて会話してたら『結婚おめでとう』いい忘れてしもたわ。

喫茶店でお茶しながら人間観察。


ほほーぅ、この人たちがともちんの友達やのなー。

かわいい人ばっかりやのーぅ。

細いのーぅ。


あれ?

なんか、私、荷物多い。


ロッカーに預けよう。

「すんませーん、ロッカーどこですかー?」

「お預かり致します。すぐにお預かり札をお持ち致します」


あぁぁ、なんて親切な…


あ。

しもた。

カメラ…

渡してしもた。


もう遅いな、ロッカーの場所わからんし。


〈ライスシャワーで迎えますので、準備してください〉

はい!はい!

行きます!


片手に花びら持って浮かれて待ってたら、

周りの人がソワソワしてんの。


「やっぱり新郎側が前に行かないと!」

「いえいえ、そんな決まりないですよ、どうぞ前へ」

「いえ、やっぱり新郎側が…」

「いえいえ…」


私、そのやり取りの真ん中に立ってるの。


結局、新郎親族と新婦親族の間に立ってた。

これ、マズクない?


どこうとすると、いえ、ここにいていいのよと促され、

じゃ、ここで…


…みたいな。


ライスシャワーの後、ロビーに戻ろうとすると、

見たことある女性に話しかけられた。


高校の同級生。


そういえばともちんの友達に高校一緒の子おるって言ってたなーって思い出した。

旦那さんと子供とお腹のもう一人子供と一緒に来てた。


サラッと挨拶した後、

「で…どっち?」

と聞かれた。


そうそう、私ら双子は高校一緒なんよな。

あんまり親しくない人はどっちがどっちかわからんのな。

「京ちゃんと仲良かった方」


この会場に知ってる人はいないはず!と思とったからビックリした。

披露宴のテーブルはその子は新郎側の友達やから遠くの席。


私のテーブルにはともちんの同級生がズラーリ。

右側5人グループと、左側3人グループと私の9人テーブル。


お!

これは…!


私、しゃべれるかな…?


そんな心配はいらんかった。

さすが、ともちんの友達。

すぐに輪に入れてくれた。


もともとお互い、ともちんから話は聞いてて、

なんとなく『始めまして』なんが不思議な気分やった。


ウエディングケーキをみんなで食べるんやけど、

各テーブルに一人だけケーキの中にアーモンドが入ってて、

その人にはプレゼントがあるって演出があってさ。


私、当たったの。

強運。

テーブルの真ん中のお花もらっちゃったわ。


お開き後も、今までも、これからもずっと友達のように、

「バイバーイ!またねー」って帰った。


帰りの電車。

私、すっごい荷物いっぱいでさ。

改札通るんが大変なくらい。

電車が空いててよかった。


晩ごはん一緒に食べる約束してたgreenにメール。

《今、網干。明石まで迎えに来てー》

《いいよ。三宮あたりまできたら連絡ちょうだい》


わーい。




……

………

…………?!


三宮?!

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ともちん

2008-06-10 11:54:00 | 昔話
日曜は友達のともちんの結婚披露宴に行ってきた。






……

………


感動した!





ともちんは3、4年くらい前にとても仲良くしていた人。

たぶん、ともちんが今までで一番ツラかった時期に一緒におったと思う。


あぁ、ともちん、こんなにツライときに私なんかを頼ってくれて…

私、なんとか助けてあげないと!

なにをしたらいいんやろう…

話を聞くにしても話したくないかもしれんし…

あぁ…ともちん…私、何したらいい?


それやのにともちん、ずっと笑ってんの。

いっぱいツライこと、なんにも解決してないのに、笑ってんの。


この笑顔にどれだけ癒されたことか…


で、結局、そのまま癒され続けた。

ただ毎日一緒にごはん食べて寝て。

ごはん食べて寝て。

ごはん食べて、寝て。


私はなんもでけへんまま、ともちんは一皮めくれてた。

一皮も二皮もめくれてた。


一人で歩き出してからのともちんったらそれはそれは…



危なっかしくて…


いつでも戻ってきて!

なんにもでけへんけど、一緒に笑うことはできるかんね!

ともちん!いざというときは今度こそ助ける!



でも強くて。



ともちんは問題をひとつひとつ解決していった。

今の旦那さんと一緒に。


何ヶ月か経ってともちんの家に遊びに行ったとき、

ともちんはまた悩んでた。


「部屋が狭くて」って。


私とおったときより、何倍も明るい笑顔で悩んでた。

眩しかった。


それから数年経って、日曜の披露宴。

ライスシャワーでともちん夫婦をお出迎え。


待機。


周りには知らない人ばかり。

友達大好きなともちんから聞いたことある名前が飛び交っていた。

みんな嬉しそうに待っている。


大好きな友達に祝福されて、ともちん、嬉しいやろうなぁ。

ともちん泣き虫やから絶対泣くわ。


しゃぼん玉がとんだ。

しゃぼん玉の向こうから天使のようなともちんと旦那さん。


…が、見えたような気がした。


私は泣いていた。

もう、幸せいっぱいのともちんを見たいのに!


ともちんと目が合った。

やっぱりともちんも泣いていた。


披露宴が始まってからもともちんを直視でけへんの。

また泣いてまいそうで。


ともちんがあんまりにも幸せそうにしてるもんやから。

ほんまにキレイやったから。


ちょっとでも気合い抜いたら涙が止まらんくなってまうわよ。


〈それでは新婦はお色直しのため、退室致します〉


と司会の方。


隣に座っていたともちんの友達と、

カラードレス何色やと思うー?

あたし緑やと思うー

やっぱりー?あたしもー!

って会話をしていた。


〈新婦のエスコートを新婦のお友達のcoyaさんに…〉


えぇー!!!

なにそれー?

聞いてなーい!


誘導されるままともちんと腕組んで会場を歩き回った。

その途中、

「びっくりした?coyaちゃんの顔見たとたん泣いてもた」

とか言いよんの、ともちん。


また泣いてもてさぁ。

みんな写真撮ったりしよんのに、私、号泣でさぁ。

もう、みっともないなー。


でも嬉しかった。


その後もたくさん盛り上げる演出をしてくれて、披露宴はお開き。


ともちんは数年前とは違う地面に立ってた。

前まで立つことで精一杯やったのに、

今はしっかり歩いてた。


ともちん、結婚おめでとう。




あ、カラードレスは緑やった。

めーっちゃ似合ってた。

あんなキレイな人、見たことない。


コメント (2)
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