今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

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近くの3700万光年に住む宇宙ヒトデ?渦巻銀河M51

2005年04月19日 18時16分44秒 | 銀河の画像
 今日の宇宙画像は、渦状(螺旋)銀河の典型的な見本でもあるM51銀河です。
 シュピッツァーの赤外線映像は、宇宙ヒトデのような姿を見せているようです。
 関連の可視光画像と見比べると立体感と共にその違いが一目瞭然です。
 3枚目の関連画像では、ハッブル宇宙望遠鏡の超拡大でM51の核に迫っています。
 4枚目の関連画像では、横から見た渦状銀河NGC 5907、別名『分裂銀河』の青紫の鮮やかな映像です。
 どちらを主題にすべきか迷いましたが、かつての私が壁紙にしていた名残りと関連が豊富なM51にしました。
 人が多様な姿を見せるのは、このような銀河と一緒の宇宙に住んでいるからかも知れませんね?

* 不思議な渦巻き銀河



 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡は、「渦巻き銀河」の塵の豊富な螺旋腕の隙間を埋めていながら、明るい渦状銀河とその仲間内で塵、ガスと星の個体群を描いている不思議な構造を明かすこれらの赤外線の映像を記録しました。
 シュピッツァー映像は、3.6ミクロンの青、4.5ミクロンの緑、5.8ミクロンのオレンジ、8.0ミクロンの赤の波長による目に見えない光の放出を示す4色の複合物です。
 これらは、人間の目が見る光の波長よりもおよそ10倍長い波長です。
 映像で見られる光は、非常に異なる源から生じます。
 見える波長と赤外線の波長である3.6ミクロンから4.5ミクロンの短い波長の光は、主に星々から生まれます。
 この星明りは、5.8ミクロンから8.0ミクロンの長い波長で弱まる一方、私たちは、恒星間の塵の雲からの白熱を見ています。
 この塵は、主にひとまとめにして多環式芳香族炭化水素として知られている様々な炭素基の有機分子から成ります。
 どこでこれらの化合物が見つかっても、塵粒状とガスが同様に存在していて、それは、将来の星を形成する原料の蓄積をもたらします。

 特に天文学者たちを困惑させているのは、大きい渦状銀河の腕の間に、赤外線のデータで見られる赤い発光の細いフィラメントの豊富な集団です。
 また、塵の分布状態と螺旋そしてこの銀河の微かな仲間銀河との間の星々の相違が興味をそそります。



 ハッブル宇宙望遠鏡は、先例のない詳細さで近くの銀河M51の螺旋腕と大規模な明るい星々の出生場所を見せています。
 渦巻銀河M51は、最も写真うつりのいい銀河のうちの1つで、小さな望遠鏡でも見られると共に簡単に写真を撮ることができます。
 この天空の美人は、地上の大きな望遠鏡や宇宙天文台によって広範囲の波長帯で研究されています。
 このハッブル複合画像は、白熱した水素の放射による光だけでなく、螺旋腕内で最も明るい若い星々と関係する可視の星明りを示しています。
 M51(別名NGC 5194)は、螺旋腕の縁を離れた近くの仲間銀河(NGC 5195)と接近遭遇の最中です。
 主な銀河でも見られるように、この見事な詳細画像は、若くエネルギッシュな多数の星々の発光した星団内で、伴星の引力による星の誕生の誘発を見せています。



 渦状銀河NGC 5907は、その珍しい外見のために「分裂銀河」として知られていて、星座竜座内に位置しています。
 この銀河が、地球から見るときに真横向きの配置なので、かなり明るく伸びたように現れます。
 このシュピッツァー宇宙望遠鏡映像で赤い特徴として見られるように、この銀河も塵通路の濃い集合を有します。
 この銀河の星明りが、中央の塵通路によって私たちの視界から遮るように目立って見えるので、かつてのNGCカタログでは、2つの天体として登録されていました。
 このNGC 5907銀河は、私たちに肉薄する近さとその方位で、観察の目標としてとても知られています。
 科学者たちは、最近の10年来で先進の赤外線計器によって、以前には塵で不明瞭だった銀河からの光を見ることができました。

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