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無名雇われデザイナーの流浪の日々。

地球の片隅でひらめいたことを、気が向いたときに書き綴っているページです。

名古屋めし特集

2013年03月09日 | TRAVEL-JAPAN
 以前にも、雇われデザイナー人生の悲哀(?)について語らせて頂いていますが、今回もそんな具体例をもうひとつ。

 いま、どこの企業でも、昔ながらの『窓際族』などというものを生息させる余裕は微塵も無いと思いますが、組織ピラミッドからあぶれた経験者の雇用を維持する為の1つの方法として、通常業務プロセスから、窓際業務(?)を抜粋してやらせるような工夫が強いられているのではないかと思います。

 企業デザイナーの具体例で言えば、金型が出来た後の商品(部品)の出来栄えを確認し、必要に応じ修正や図面へのフィードバックを実施する業務なんかは、その筆頭かもしれません。「そこんとこは、設計さんや、品質管理部門の業務じゃない?」という向きもあると思いますが、やはり、デザイナーの“目”が入ると、完成度はそれなりに変わって来るものです。

 かく言う自分も、若い優秀なデザイナー達が終えた仕事を一手に引き取り、東に西に流浪する日々が、ここ最近のライフワークとなっています。
 で、この“出来栄え”を確認する現場が、ワリと『名古屋駅』をハブにして散らばっているので、どうせなら、名古屋の美味しいものを食べまくろうと、時間に余裕のある時にいろいろ探索していたのですが、そろそろネタ切れになって来たので、まとめて一気に公開してみようと思います。

 先ずは王道から、と言っても、名古屋名物は何れにしても変化球ですけどね(笑)

 先頭バッターは、まるや本店の鰻のひつまぶし。


 結論から言うと、これは、鰻の臭みや食感が苦手なんだけど、かば焼きの香ばしい風味や甘タレの美味しい部分だけを抜粋して食べたい、という戯けた欲求を満たす、本当の鰻好きにとっては邪道な食べ物ではないかと思います。

 無残にも細かく刻まれたかば焼きを、ビビンバよろしく、桶の中でご飯とタレに混ぜ合わせる時点でナンですが、お茶碗2杯目は薬味を入れ(味を誤魔化し)、3杯目には出汁をかけて(喉超しを良くして)食べる、などどいう作法には、鰻嫌いになんとか鰻を食べさせようという苦心がうかがえます。

 とは言え、他の慣れ親しんだ料理の食べ方を取り入れながら、かば焼きの長所も最大限生かされていているという点で、名古屋めし冥利に尽きる最高傑作だと思います。

 続いては、山本屋総本家の味噌煮込みうどん。


 八丁味噌ベースの出汁で腰の強い麺を煮込んだ、いわゆる鍋焼きうどんの一種。うん十年前、社会人なりたての頃、上司と取引先に行く途中、お昼に味噌煮込みうどんに連れていかれたときの事ですが、ついうっかりうどんを箸からすべり落とし、白いシャツに味噌を飛び散らせ、仲居さんが雑巾持って飛んで来てくれたものの、無残にもシミだらけのシャツで商談にのぞむ羽目になった、なんてバカ話は、味とは全く関係ありませんが、山本屋総本家さんでは、そんな体験を繰り返さない様、ペーパーエプロンをくれます。

 自分の見立てでは、歯ごたえのある麺が咀嚼時間を要する為、濃い八丁味噌のスープでもしつこくなり過ぎず、丁度良いコクが口の中に広がり美味しく頂けるのでは無いかと思います。
 とは言え、カレーうどんよりは薄いものの、それなりに濃いスープにはご飯がぴったり合うので、普段、麺類と白飯の組み合わせは絶対にしない自分でも、名古屋の味噌煮込みうどんを食べる時だけはご飯も頼みます。

 こちららも八丁味噌を使った名古屋名物の定番、矢場とんの味噌カツです。


 豚カツに味噌味ソースの組み合わせ(しかも最初からドバっとかかってる)が許せるかどうかが、このメニューの評価を2分するポイントだと思いますが、個人的には全く問題ありません。
 いや、普通のソースにすり胡麻を合わせ、カットされた豚カツをチョンチョンと付けて食べるのも良いですが、この味噌まみれ豚もなかなかオツなものです。

 と言いながら、自分は味噌カツの場合、ロースでは無くヒレ(写真)が好み、ヒレのさっぱり感とソースの濃厚感の相性が絶妙で、ボリュームも程良く頂けます。なので、メタボを気にしている方や、肉食系ぢゃない女子にもお勧めです。

 余談ですが、丼の場合、自分は味噌カツは好みません。カツ丼は卵でとじるに限ります^^;

 名古屋名物の定番には、以上の他、『手羽先』『どて煮』などの、飲み屋メニューもありますが、生憎、写真を撮ってないので多くは語りませんが、1つだけ、名古屋コーチン×手羽先という黄金コンビは、そのブリっとした肉厚な食感が良いのかもしれませんが、自分は、普通の鶏のヘニャっとした食感の方が、手羽先の味に合っているような気がしましたがどうでしょう?・・・

 さて、お次は少し変化の度合いが激しくなり、いままでがカーブやシュートだとしたら、フォークやシンカーって感じです、、、って、例えは分かりやすいのか難いのか(?)

 コレは、知る人ぞ知るスパゲティハウスチャオのあんかけスパゲティ。


 あん“かけ”と言いながら、あんはスパゲティの下にひいてあります(笑) 秘伝(?)の濃厚なあんの上に、油で炒めた極太のスパゲティをのせ、いろいろある中から、お好みのトッピング(写真は牡蠣フライ・他)を選ぶという、ボリューミーな一品です。

 続けざまに、これも名古屋流スパゲティの流れを汲む、インディアンスパゲティ(店名忘れました^^;)


 名古屋方面では、カレー味のものを、インディアン○○と呼ぶ風習があるらしく、これはカレールーが“ひいて”あるので、インディアンスパゲティです。カレールーだけでは無く、解き卵もひいてあり、そこに、油で炒めた極太の麺を乗せ、更に、名古屋名物の海老フライが3本も乗せてある、ビッグな一品です。

 ちなみに、自分は未体験ですが、卵をひいた上にナポリタン風のトマト味で炒めたスパゲティを乗せた「イタリアン」と呼ばれるメニューがあり、これも名古屋では定番のようです。てか、スパゲティ自体がイタリアンちゃうの?、と、突っ込みたくなりますが。

 と、名古屋流スパゲティは、なかなか奥が深そうなのですが、個人的には、上の2品が生涯唯一の想い出となるかと思っています。

 さて、難しい変化球は指がひっかかってボールとなった(?)ようなので、お次はストライクの取れる安心できるタマを。

 と言うことで、住よしのきし麺です。


 名古屋と言えばきし麺、きし麺と言えば名古屋っちゅーくらい、知らない人は居ないと思いますが、何処のきし麺屋が良いのか?は、人それぞれあると思います。自分は、あえて、新幹線ホームに存在する「住よし」のきし麺を推奨します。
 せっかく名古屋駅を利用するのだから、何か名古屋っぽいものを食べて帰りたいけど、乗り換え時間が10分しかない、なんて時には是非お立ち寄り頂きたいと思います。きっと貴方も、たっぷりかかった鰹節の風味と、平たいつるつるの麺の喉越しが、病みつきになることでしょう。

 尚、通になると、何軒かあるお店の微妙な味の差を語れるようになるらしいですが、自分はまだ修行が足らないので、そこまでは到達していまません。

 お次は、スガキヤのラーメン


 スガキヤが「名古屋名物」かどうかは微妙ですが、名古屋発祥で中京地区育ちの若い人達には郷愁の味らしいです。理由は、もともとスイーツ店でスタートしたものの、直ぐにメニューにラーメンを追加、現在でも、安くて美味しいラーメンとデザートが充実したメニューで、特に、地元女子高生達は、ファーストフード店とかファミレスには行かず、ここにタムロする程人気がある、との情報です。

 で、早速訪れてみたのですが、間違って、姉妹店の『寿がきや』に行ってしまい、こちらは、スガキヤのプレミアムブランドらしく、ラーメンの値段が高い&スイーツメニューは無し、おまけに、スガキヤ考案で、MoMA Design Storeにも所蔵されている、ラーメンフォークも無し。さらにさらに、値段が高くて甘もんも無いとなればJKも不在(笑)

 ちなみに、お味の方ですが、豚骨ベースと言いながら、豚骨嫌いでも大丈夫なくらいクセは無く、どちらかというと、化学調味料のうまみが生きたスープって感じです。

 あと、名古屋には「台湾ラーメン」なるものがあるのですが、激辛が不得意の為、調査は遠慮させて頂いています。ちなみに、台湾とは銘打っていますが、台湾には絶対無い料理です。てか、何かと地名で表現したがるのは如何なものか。

 さて、どんどん行きますよ~、次は天むすです。


 天むすは、正確には、名古屋のお隣の、三重県津市の料理やさんで、まかない飯として生まれたらしいですが、いまでは、名古屋めしの1つとしてポピュラーになっています。
 見ての通り、小ぶりのオムスビに、甘辛いソースが染み込んだ海老の天ぷらが乗せてあります。駅弁としてどこにでも置いてありますが、高島屋地下の老舗天むす屋さんのものをお勧めします。
 とは言いながら、そう何回も食べたくなるようなものでも無いかな、自分的には^^;

 最後は、喫茶店系でまとめてみます。

 名古屋と言えば喫茶店のモーニングが有名ですが、モーニングを食べられる時間帯に行く機会はなかなか無い為、それ以外で攻めてみました。

 先ずは、喫茶店『コンパル』の海老フライサンド。


 見ての通り、大きな海老フライを中心に、たっぷりの千切りキャベツとたまご焼きがサンドイッチされていて、かなりボリュームのある逸品。名古屋の喫茶店で名古屋らしいランチを食べたければ、一度はチャレンジして損は無いと思います。


 続いて、K I H A C H I カフェの小倉あんトースト。


 小倉あんトーストも名古屋名物として有名で、だいたいどこの喫茶店にも置いてありますが、あの、オシャレなKIHACHIカフェにもあるとは恐れ入りました。

 しかもタダものでは無いのは、トーストと小倉の間には、マスカルポーネチーズが敷き詰めてあり、必要以上に溶けないように、トースト後、一旦、熱を飛ばしてから仕上げるという丁寧な作りで、お味も上品でたいへん美味しゅうございます。

 とは言え、小倉あんトーストは小倉あんトースト、どんなに上品に作っても、結局はあんこを塗りたくった食パンということで、お隣に、トリオ・デセールなんかが並ばれた日には、お里が知れてしまう悲しいヴィジュアルなのでした。

 そして最後を飾るのは、コメダ珈琲店のシロノワール。


 最近、コメダ珈琲の関東進出が著しく、名古屋に行かなくても体験できちゃうのですが、とりあえず、このシロノワールは紹介しておきます。

 ソフトクリームが乗っているのは、温かいデニッシュ生地のパンケーキ、これに、お好みでシロップをかけて頂く逸品。甘党、特にソフトクリームが大好きで、パンには目がないという人にはうってつけのデザートです。写真はフルサイズで、おやつには大き過ぎるので(オーダーしたとき、店員に、普通サイズで良いですか?と、念を押された)、まあ、2度目からは、スモールサイズで我慢しましょう。

 と言うことで、名古屋めし特集、如何でしたしょうか? 最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 名古屋めし、実はまだまだこんなもんじゃ無さそうです。情報によると、名古屋スイーツ史上最強にして最難関(?)の、『甘口抹茶小倉スパゲティ』なるものがあるようです。
 ただ、名古屋駅から電車に乗ってどこかに行かなくてならないらしい(曖昧な情報^^;)ので、出張ついでに行くのは無理かな~、、、。あと、こうして見返して見ると、名古屋めしって『中性脂肪』や『血圧』が心配になりそうでものばかりかも(笑)


スパゲティハウスチャオのソース 300g(150g×2袋) ~トマトベースの名古屋あんかけソース~
株式会社モリタ


スガキヤ カップSUGAKIYAラーメン 101g×12個
寿がきや食品


スガキヤラーメンフォーク スプーン MoMA ノリタケ
MoMA



金の卵を探す流浪の旅?!

2011年06月17日 | TRAVEL-JAPAN
 以前、インターンシップについてブログに書きましたが、実は、その前に、企業説明会なるものをやりに、全国の学校を訪問してたりしています。

 とは言え、リーマンショック以降採用枠がガクッと減って、我がスタジオはずっと募集できなかったのですが、いつまでもそうしている訳にもいかず、久しぶりに宣伝(?)活動を行ってきました。

 まあ、どこに行ったかは、ネタバレしても何なんで、以下の写真から想像してみて下さい^^;


お昼:鮪とねぎとろとイクラの海鮮丼


おやつ:小倉のおくらケーキを加賀棒茶と共に


夕ご飯:鴨じぶ煮蕎麦


 って、1日中食べてばかりみたいですが、全くそんなことは無く、食べる時間は超短縮しつつ、東京から日帰りで講演してきましたよ、はぁ~、疲れました。(決して食べ疲れではなく…)



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軽井沢

2010年08月07日 | TRAVEL-JAPAN
 暑いです!

 暑くて更新を1カ月以上さぼっておりました。あまりに暑いので、夏休み前に軽井沢に行きましたが、軽井沢も暑かった^^;

 ■覗いて来たところ その1

 星のやで有名になった、軽井沢のバブルの遺恨リストラ屋(リゾート部門)星野リゾートが、中軽井沢北側に展開する、星野エリアに昨年オープンしたハルニレテラス


 詳細はサイトでご覧頂くとして、都内のプレミアム商業ビルや青山界隈でも通用しそうな、洗練されたショップ&レストランが、小川のせせらぎに隣接するウッドデッキに設けられた、和モダンテイストの主張し過ぎないファシリティに展開され、気持ち良い空間を作っていました。
 特に、まわりの自然環境と共存しようとする配慮が感じられ、都内のインチキネイチャー癒し空間とは次元が違う本物感が感じられました(当たり前と言えば当たり前、笑)

 ただ、軽井沢という立地ならではとも言えるプレミアムさが、今後、どうなるか?、○○ヒルズやミッドタウンのショップの、“見るだけ客”で賑わっているのでは無いかという類の心配が、ここの方が、ちょっと増幅しそうな気がしなくもありません。

 とは言え、旧軽井沢界隈のレベルが地に落ちてしまった今、是非、デフレ/下振れせずに頑張って頂きたいと思います。北海道や猪苗代の負の遺産を復興させ、外資の金脈も手に入れた、星野リゾートの展開力に期待です!


 ■覗いて来たところ その2

 ここまで来たら、宿泊は星のや、、、にしたかったのですが、リーマンショックから未だ立ち直れていない我が家としては、もう少しリーズナブルな宿を求めて北上、北軽井沢から嬬恋あたりまで来て発見したのが、ここ、ホテル軽井沢1130


 ここもある意味バブルの遺恨。当初、リゾートマンションとして計画されたものの、バブル崩壊でビジネスにならないと判断され、会員制ホテルに鞍替えして開業。
 思い起こせば、それでも、開業当時に雑誌とかに掲載されていたのを、羨望の目で見ていたような記憶があるような無いような、、、そして、時は流れ、経営母体も変わり、現在では、なんとなく(?)会員制度は残っているらしいものの、売りのほとんどは、ファシリティと価格のギャップ、つまり『お買い得感』と思われます。

 写真で見ての通り、計画通りリゾートマンションとして売り出されていたら、さぞ高級物件だっただろうと思わせるファシリティは、外観だけでは無く、ゲストルームも、バスルームやパウダールームも含め広々としており、質感もそれなりに高いものになってます。
 特に我々は、予約は50㎡台の部屋だったにもの関わらず、満室とかで、80㎡台の、ベットルームが2つあるスイートルームに案内され、浅間山を目の前に眺めつつ、快適な時を過ごすことが出来ました。(平面図を見ると、80㎡クラスの部屋の割合が多く、アップグレードは頻繁にあるのかもしれません)

 さて、これだけのファシリティを低価格で運営できるのには、それなりの訳があります。
 昨年同時期、箱根で経営不振のHOTELをハイアットがリストラした例を体験・紹介しましたが、ここは、ハイアットとは全く逆(てゆうか、同じ戦略は取れない)で、サービスを割り切ることに徹しています。

 例えば、、、

・ベルサービスはありません、荷物の運搬は全てセルフサービスでお願いします。
・ルームサービスはありません、食事は所定のレストランでおとり頂くか、お持込み下さい。
・お部屋には、バスタオルとフェイスタオルをひとり1本づず用意しますが、ハンドタオルはありません。付帯の温泉にお出かけの際も、お部屋のバスタオルを持参して使用して下さい(フェイスタオルは温泉に有) どうでも良いかもしれませんが、バスマットは、フェイスタオルかと思うくらい異常に小さいです。
・お部屋のタオルは毎日交換しますが、リネン類の交換と掃除は2日に1回となります。(当然、ゲスト入れ替え時は別)
・ベットのサイズと質はビジネスホテル並みとなります。
・アメニティもビジネスホテルレベルです。
・冷蔵庫はありますが、中は空っぽです。
・インターネットを使いたい場合、モデム持参で電話回線に接続して下さい。

 まあ、個人的には、価格相応って感じかな、強いて言えば、ハンドタオルが欲しいかも。

 そんなことより、露天もある温泉にゆっくりつかって、ホテル内のオンフルールで、綺麗なお姉さんにマッサージでもしてもらえば、旅の疲れもとれて極楽極楽^^

 夕食は、和食レストランを利用し、宿泊パックに含まれるメニューを頂きましたが、充分コストパフォーマンスのあるものでした。
 朝食は、コンチネンタルレストランを利用しましたが、内装で言えば、経年変化が目立ち、最近リニューアルされたと思われる、和食レストランの方が、デザインの質も高く居心地が良いです。

 一時は、廊下の照明が3つおきしか点灯してないとか、かなり経営が厳しいような口コミもありましたが、我々が滞在した限りは、掃除も行き届いていて問題は感じませんでした。
 ここは、星野とは逆に、中途半端な上昇はせず、提供するサービスの徹底した取捨選択による、合理化、効率化で、頑張って欲しいです。
 ご飯が美味しいとか、清潔だとか、接客態度とか、人間として基本的な欲求を満たす事は重要ですが、上(六つ星ホテルとか)を知らない人(知ってても?)にとっては、いらない事っていっぱいあると思います。いまは、基本が出来てないのに、上の真似ごとをくっつけて喜ぶ時代でも無いし。それは製品作りも同じかもね、なんてことを思わせる滞在でした。

 でも、もしかしたら、マンダリンオリエンタルあたりに経営させても面白いかも、と思わせる、不思議なホテルでもあります。



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名古屋流浪その1. うなぎのやっこ【大須観音】

2010年05月24日 | TRAVEL-JAPAN


 以前ブログで予告した通り(って、知らないと思いますが…)、うなぎを食しに名古屋遠征に行って参りました。
 
 諸般の事情により名古屋に行くことになったので、では、鰻のひつまぶしで食べて帰ろうか、と言うことで、名古屋3強だか4強だかのひつまぶし屋の1つ、うなぎのやっこが、これまた諸般の事情によりセレクトされ連れて行かれました。

 お店は、名古屋から地下鉄を乗り継ぎ(と言っても1駅づつ)大須観音駅から直ぐのところ、外観は老舗らしい風情を感じさせますが、我々が通された2階の座敷は、更に、風情を超えたいろいろな意味で由緒があるポイントになっている、、、。

 と、まあ、前置きはこの辺にして、そのお味ですが。

 関東流とは少し違う鰻のしっかりとした歯応えと、カリっとした香ばしい焼き加減で、シンプルに鰻の美味しさを引き出しつつ、甘辛度合いが丁度良い(個人的な好みに合っている)タレとの相性も良く、最後の1杯まで間髪いれず平らげてしまいました。
 ひつまぶしなので、当然、2杯目から、薬味を加えたり茶漬けにしたりと、いろいろなお味を楽しめるのですが、今度は鰻重で、かば焼きストレート1本勝負して見たいと思いました。

 もう少しまともなレポート→食べログ[愛知]

 鰻で満腹になった後、なんだか商店街が面白そうだったので散策することに、、、で、ビックリ、名古屋の人にとっては衆知の事でしょうが、この大須商店街、なんだか面白いどころでは無くかなりヤバいです。LAに引っ越して、初めてサンタモニカ3drストリートを知った時と、同じ位のワクワク感を感じました! もしかしたら、GWに行った台北より面白いかも(笑)

 いや~、普段、名古屋は出張で良く来る(通過する)んだけど、こんなところがあるなんて知らなかった。まあ、ここに来るには地下鉄で10分くらい時間が必要なんだけど、うちのスタッフにも、時間に余裕があれば、1度は行って見ることをお勧めしようと思います。

 ところで、ここまで流浪してきた本当の目的は、その2で。



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この夏のレジャー・コンプリーテッド

2009年07月31日 | TRAVEL-JAPAN
 この夏の限られた予算で何をすべきか!? と、思案の末、“一点豪華主義”でいくことに決定、先頃実施してきたので、今回は、ちとそのご報告を。

HYATT REGENCY HAKONE RESORT AND SPA

 行って来たのは、ハイアット・リージェンシー箱根。このHOTELは、2007年都内HOTEL戦争勃発の話題で巷が騒然となっていた2006年末、ハイアット・グループが、日本で初めて展開するリゾートホテルとして開業。実は、その翌年予約を入れていたのですが、諸般の事情でキャンセルとなり、やっと今年行く機会ができたのでした。

 箱根、強羅温泉街の外れにあるこのホテル、実は、経営不振で売却されたHOTELのリニューアルと言う形で開業したものですが、そんなことは微塵も感じさせない、居心地の良いHOTELでした。
 マネージメントを一新して出直した成功例として話題になった、北海道の洞爺湖某HOTELとは、格段の違いを見せるホスピタリティで対応してもらえます。(意味の無い比較ですが) 女性一人旅HOTELランキングでもTOPクラスであることが頷けます。


 上の写真はベットの上から窓の外を眺めたところ! 標準でも56㎡のたっぷりとした広さを確保し、CD/DVD&プラズマTVを始めアメニティも充実した部屋から、箱根の山並みと広い空を眺めながらゴロゴロゆったり、もちろん温泉にもゆっくり浸かって、この夏の至福を堪能しました。
 といっても、予算の都合で1泊だけ、スパIZUMI(2万~/1人)の体験も出来なかったのが、かな~り残念。早く景気回復してくれ~。


 客室以外の居場所は、リビングと呼ばれるラウンジエリア(上の写真) この空間を含めたパブリックエリアは、開業時のリニューアルでスーパーポテトを起用、杉本貴志さんらしいアーバンテイスト溢れる質感の高いものです。いまとなっては、デザインに少々時代を感じるものの、中央に象徴的な暖炉と、綺麗に整備された中庭を臨む、高い開高の窓を持つ空間は、質感も高く癒されます。

 また、このリビングでは、朝はお茶関係、夕方には、シャンパンなどのアルコールを含めた飲み物が無料で(何杯でも)振舞われます。エグゼクティブラウンジ等、ある一定の顧客を対象としたサービスでは一般的ですが、全ての宿泊者に、というのは珍しいと思います。但し、スナック等のおつまみ関係はオーダーする必要がありますので、100%エグゼクティブラウンジ並みという訳ではありません。

 さらに、このHOTELならではの特徴としては、丹前を羽織ることが前提で、浴衣とサンダルでパブリックエリア(レストラン含む)に出ることが許されています。
 温泉旅館なら普通ですが、外資系HOTELとしては異例で、実行する側にもある程度の慣れ(?)が必要です。然しながら、部屋で浴衣に着替えて温泉に行くためのメイン導線に、上記のリビングエリアが含まれており、この時点で、通り過ぎるのにかなり違和感を感じても、温泉帰りに、再びリビングを通過する際、飲み物サービスを受け取り、浴衣のままリビングで一杯やれば、もう慣れますが(笑)


 温泉でゆっくり汗を流し、リビングで喉を潤した後の食事は、フレンチと寿司懐石の2つのレストランが用意されています。我々は、寿司懐石をチョイス。主な皿を上の写真で紹介します。お肉も寿司ネタも上質で、たいへん美味しく頂きました。
 ちなみに、小心者の我々は、レストランには、再び服に着替えてから行きました^^;

 尚、リビングでも軽食を取ることが可能ですが、連泊される方にとっては、食事の選択肢が限られているように感じられるかもしれません。また、館内には売店等無く、ちょっとしたドリンクやスナックも、部屋のミニバーを利用する必要があるところも、山の中のHOTELとしては、もう少し充実したサービスを望みたいと思います。


 と、いろいろ書きましたが、テーブルに座って、窓の外の自然を眺めながらチェックインすることから始まる居心地の良い空間、ホスピタリティ溢れるスタッフの面々、などなど、全てがビジターの為に全力が注がれている姿勢が感じられ、また戻って来たくなるHOTELでした。


◆おまけ◆


箱根ラリック美術館

 ハイアットは初めてでしたが、箱根自体は度々訪問しているので、2005年に開館した箱根ラリック博物館の存在は知っていたものの、いつもスルーしていたのですが、今回、国立新美術館で、ルネ・ラリック展が開催され(9月7日まで開催中)話題になっているので、ちょっと寄ってみました。

 そんな訳で、恥ずかしながら、ラリックの作品に触れるのはこれが初めてでしたが、非常に感動しました。
 作品の素晴らしさ、技法や造形の妙は、あらゆる場で語りつくされていますので、特にコメントはしませんが、自分的に、一番感慨深かったのは、作品から滲み出る、作者のプロダクトデザイン魂。って、正しい表現かどうか分かりませんし、そう感じるのは自分だけかもしれませんが、自分の思いを、ただカタチにしているのでは無く、使う人の心を虜にしようとする執念のようなオーラが感じられる作品に圧倒されました。

 アーティストとデザイナーの違いについて良く議論されますが、個人的には、少々下世話な言い方ですが、自分がイクために創るのか、他人をいかせる為に創るのかの違い、さらに言えば、自分の作品で他人がイクのを見て自分もいっちゃう、みたいなところが、アーティストとデザイナーの違いと考えています。そして、彼の作品からは、確実に、他人をいかせようとする執念、説得力と迫力を感じたのです。


 館内は撮影禁止だったのですが、屋外に展示してある作品(↑)クラシックカーの「カーマスコット」は撮影可だったので掲載します。

 さて、話は少々脱線しますが、上の続きです。
 学生時代、優秀作品を学科でファイリングする為に撮影を行うので、作品を持ってスタジオに来いとの連絡があり出向きました。そこには、グラフィックと建築の女性二人が撮影待ちをしていて、自分が持って来た作品(椅子)に興味を示し、座らせて欲しいと。快くOKしたところ、1人の子は座りながら「この椅子に座ると、なんか美味しいものが食べたくなる!」とコメント、もう1人の子からは、売って欲しい的発言まで飛び出し、大好評。
 それまで、講評でどんなに高い評価を先生からもらっても得られなかった“喜び”を、その時、初めて感じました。まさに、いっちゃった感覚かもしれません。社会に出てからも、役員や上司に褒められるより、実際に商品を購入したお客様から届く、ご愛用者カードのコメントの方が何倍も嬉しかったりしますし。

 自分の提供する世界観で誰かの欲求を満たすこと、感動させること、そこに快感を感じ、心技体を尽くし創造する行為は、デザイナーだけでなく、本質的には、HOTELなどのサービス業や、エンターティナーなどとも共通する理念ではないかと思います。

 と言うことで、この夏の短いレジャーが終了してしまいました(笑)


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GW直前の流浪@名古屋

2009年04月27日 | TRAVEL-JAPAN
 ヤバイ、1回も記事をアップする前に5月になってしまう。。。

 ということで、とりあえず4月の枠(?)を埋めるために中部地方を流浪して来ました。



 チマタでは、16連休などという所もあるようですが、うちは29日~5日までの7連休。今日27日(月)は、つまり仕事で出張ということです(泣)
 で、今日の中部地方と言えば、先日、名古屋市長選に当選した“河村たかし”さんの減税政策。是非、頑張って欲しいものです。しかし、近頃の地方行政は主張があって良いですな。なにもかも全国一律より、一部格差や競争が生まれても、地域の個性が発揮された方が、国全体が活性化されて良いと思います。アメリカなんて、同一州内でも、地域によって消費税まで違いますから。

 てゆうか、名古屋寒いです。東京も前日より大分気温が下がっていたけど、中部地方はもっと寒くて、新幹線を降りた途端震えました。マジ風邪ひきそう、風邪ならまだしも、最新トレンドの“豚インフル”にでもなったら大変なので、ランチは駅弁のカツサンドで、自分に“カツ”を入れ豚に勝つことにしました。(くだらなくてスイマセン^^;)
 しかし、新型インフルエンザによるパンデミックは、鳥ベースでアジアからとばっかり思っていたところ、思わぬ伏兵が現れてしまった感じです。

 さて、本題の仕事の方は、まあ、世界は広く様々な嗜好がある、ということで、提案の半分はOK、半分はリファインした上で現地に聞く、と言う結果になりました。(意味不明でしょうが…)

 その後、少々余裕があったので、そんなとき名古屋で最近立ち寄るのがミッドランドスクエア、オシャレな施設で美味しいレストランも入っていてお勧めです。

 目的は、もしかしたら、新型プリウスが見られるかな?と思って、TOYOTAのショールームに寄ってみたのですが、サスガにまだ置いていなかったです。
 1階のレクサスショールームを含め一回りし、立派に(高価に)なった、マジェスタ(もしかしてシャーシはLS共用?)や、ISオープンの欧州仕様(ISっても、上モノは全て新作っぽい)などを鑑賞。
 更に、RXの特徴的なセンクラデザインも初めて見たのですが、雑誌で見て想像していたのより良く出来ていたので、ますます、プリウスが見たくなったりしてました。(しかし、あのモティーフはブランドで分けるのではないのね?)

 そして、ふと、吹き抜けから下(B1F)を見ると、話題のau iidaのフィールドキャンペーン(東京では29日からミッドタウンで開催)をやっていたので、ふら~っと立ち寄ると、親切なお姉さんが説明をしてくれました。
 気になっていた、岩崎一郎氏デザインの“G9”も始めて手に取って見ましたが、なかなか良く出来ていて、インターフェイス、デザイン、機能、TOTAL的にパーフェクトに近い気がします。
 ただ、変な言い方ですが、全方位に完成され過ぎて魅力に欠ける、、、なんだろう、ビジネスツールとしては良いのかもしれないけど、なんか、愛着が持てそうに無い感じがするんですよ、個人的には。
 でも、同時に発表された、超ミニプロジェクターはちょっと欲しいかも。今後もいろいろやってくれそうなiidaには期待したいと思う、SoftBankユーザーでした。



 そうこうしているうちに、時間も無くなって来たので、久々に新幹線のホームで“きし麺(写真左)”を食し、お土産に“名古屋名物味噌煮込みうどんとみそたま(写真右)”を買込み、帰路に着いたのでした。

 一仕事&腹ごしらえも終えた新幹線のビジネス客のほとんどは、アルコール&おつまみの、至福の移動時間を過ごされていますが、自分は酒がダメなのでアイスティー&お菓子^^;
 まあ、草なぎ剛君みたいなのも困りますが、酒呑んで気持ち良くなること自体が分からないというのも、つまらない人生だと思います。
 ちと余談ですが、草なぎさんの捜査はやっぱやり過ぎですよね。薬物反応が出たなら(テスト自体普通やるか?)別ですが、出てないにも関わらず家宅捜索って何? まあ、SMAPメンバーの昔の悪行やんちゃぶりは、裏ではいろいろ言われていますが、裏情報に充分“裏”が取れてないのに勇み足したって感じですか?報道さんも、当初は、普段、事務所に抑えられている分頑張り過ぎたんじゃない?
 さらに余談ですが、こういうタイプの酒癖の方々に1度観ることをお勧めしている映画があります。堤真一主演の“MONDAY”絶品です!

 と、SEO対策ワードも各所にちりばめたので、今日のところはこのへんで。


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そうだ 京都、行ってくれ

2008年09月06日 | TRAVEL-JAPAN
 と言うことで、先日、とあるプロジェクトの最終確認の“代行”を頼まれ、急遽、京都まで行ってきました。

 せっかくの京都、せっかくの週末、なので、泊まって1日くらいはいろいろ観光しても良かったんだけど、例によって、土日はLIVEのリハで忙しく断念。せいぜい少し早めに入って、美味しいものを堪能するくらいしかないなぁ。



 で、やって来ました『京都駅』、そー言えば、京都には何回か来ているけど、電車で来たのは初めてだった。
 なんかスゴイんですけど、このアトリウム(写真左) 谷をイメージした建築らしいですが、確かに『谷』してます。しかも結構深いよコレ。歴史を見ずとも入り口で既にこの迫力、京都はやっぱり侮れない。もっと詳しくは⇒こちら
 ついでに、駅ビルから見た京都タワー(写真右)も載せてみました。京都駅初めてだしぃ^^;

 そして、本日のメインイベント(仕事以外で)、モリタ屋でランチの時間がやって参りました!
 いやいや、カミさんと京都の話をすると、“モリタ屋のすきやきがめちゃめちゃ旨かった件”が必ず出てくるので、まだ未体験の身としては、今回のマストアイテムとして敢行。



 で、頂いたのは、“モリタ屋京籠膳” ミニステーキに懐石風小鉢6品が付いて2625円。旨い肉も食べたいけど、せっかく京都に来たのだから、懐石っぽいものも食べたい、という欲張りさん(自分も)には嬉しいメニューで、美味しかったです。が、肉屋に来たからには肉一本勝負の方が良かったかな、といまだに迷っているのも事実。

 続いて伺ったのは、京都の有名洋菓子店マールブランシュ、実は、ここは今回のプロジェクトと密接な関係がある(謎)ので、ちょっと偵察を兼ねての立ち寄りです。



 で、頂いたのは、季節限定“巨峰パフェ”のスモールサイズ1000円ちょっと。(フルサイズは1700円位だったような…)
 京都の洋菓子市場については明るくないのですが、東京には数多あるコンペティターに対し、アドバンテージはあまり感じませんでした、美味しかったですけど。

 てなことで、満腹状態で地下鉄を乗り継ぎ仕事場へ顔を出し、本日の格言『ヨーロッパにテンボスは不要』を、有り難く授かり業務終了。(謎の労働時間、正味1時間30分、、、^^;)

 そしてそして、帰路は念願のN700系新幹線初体験。
 売りになってる乗り心地の向上ですが、700系との差は、それ程感じませんでしたねぇ。300系(初期型)から700系へは劇的に変化したので、ちょっと期待していたのですが。まあ、初期の300系は失敗作レベル(その後、いろいろ手を入れて改善されたようですが、2度と乗りたくなかったので未体験)なので、比べたらイカンかな。乗り心地では無いですが、加速Gは確実にアップしていることを感じました。

 その他、気になった点は、700系と同じブルー系ながら、ファブリックのカラーはやや軽薄な色調。各部が極限まで効率的に作られ、700系より室内空間は開放的に感じますが、軽薄な色調と合わせ、少なくとも普通車の車内は安っぽくなった感じがします。



 珍しいものを見つけました、窓際上部に取り付けられた送風口(上の写真)
 昔は、長距離列車や旅客機には、必ず上部に調整可能な送風口が設置されていましたが、最近、見なくなったと思ってたら、ここで再会できるとは!
 でも、何故か、窓際の人しか恩恵に預かれない造りになってます。理由はなんだろうと検索してみたけど見当たりません。
 
 恐らくですが、N700系のボディパネルって結構薄そうなんで、窓側席の人の熱対策なのかと。
 カーブで減速不要にするため、車体が内側に1度傾く構造を採用したことに伴い、その分、全幅を700系より20mm狭くしましたが室内幅は同じ、つまり、片側10mmは薄いことになります。
 また、窓のフラッシュサーフェース化や軽量化(ペアガラス⇒樹脂単板)等々の影響もあるかもしれません。

 と言うことで、夏場の日中N700系に乗車する際は、念の為、座席位置に注意することをお勧めしておきます。


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創造と効率

2008年08月31日 | TRAVEL-JAPAN
 
 企業のインハウスならではの仕事に、デザインのスキルアップとはあまり関係ない、社会人としてのビジネス研修やら何やらがあったりします。
 つーことで、今週末は、某温泉で、1泊2日みっちりとテーマ討議なんぞをやってました。厳しい状況におかれ始めた日本企業(製造業)では、いま、この手のアクティビティが増加している模様。でも、デザイナーだけじゃなくって、社内のいろいろな職種ごちゃまぜでやるのって、うちの会社くらいか?
 まあ、それはそれで良いんだけど、久々にタコ部屋に押し込まれて、ムサイおやじ達のイビキで、少々寝不足気味。写真は朝6時の部屋からの眺め。
 てゆうか、休み潰してやるのは勘弁してほしい、、、トホホ。


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北海道の企画力

2007年09月12日 | TRAVEL-JAPAN
 その昔(20数年前の学生時代)、当時○anonのデザイン室総帥だった○原さんの講義で、『フルコース』の時代は終わり、これからは『寿司屋』の時代だ、と教わった。
 これは、将来、日本の寿司が世界中で好まれるようになることを、偉大にも予言してしまった、と言うことでは無く、要は、これからの製品は、十派一絡げで、なにからなにまで(前菜からデザートまで)お仕着せの仕様を用意するだけじゃアカン、ユーザーの趣味嗜好ライフスタイルに合わせた幾つもの仕様や、好みや気分で展開が変えられる、カスタマイズ性が必要であると。

 果たして現在、iPodや携帯なんかでもお分かりにように、20数年前の製品とは比較にならない程、凄まじい数のバリエーションや、カスタマイズの手段が用意されている。

 ん? それでも、まだ満足できない?

 寿司屋じゃダメか?

 じゃあ、勝手丼ならどうだ!(またしても強引な展開^^;)



 と言うことで、究極のカスタマイズ法を体験しに、釧路港は和商市場(鮮魚市場)まで行ってきました。
 
 TV等々でお馴染みのため、ご存知の方も多いと思いますが、先ずは市場の中にある惣菜やでご飯を購入(この時点で、盛りサイズや酢飯か白米かなどの選択肢がある)。で、ご飯の入ったドンブリを片手に沢山ある鮮魚店を回り、欲しい“具”を欲しいだけ乗せてもらえば、自分だけの勝手丼が完成だ!という訳。
 しかも、ネタはお買い得なものから、幻の魚と言われる鮭児などの超高級ネタまで、なんでもありの世界。まさに究極のワガママ勝手丼。まあ、調子に乗って鮭児(一切れ580円)だの大トロ(一切れ380円)だのを盛り盛り乗せてると、軽く2000円オーバーの世界ですが。(それでもかな~り安いかも)

 で、お腹イパーイになったら、この事例を基に、プロダクト製品の製造・物流まで含めた、新しいアプローチでデザインを考えてみましょう! 未来の製品のあるべき姿が見えて来るかもしれません。尚、その際、勝手丼誕生の秘話サイトなども参考になると思います。

 余談ですが、実は北海道を訪れたのは生まれて初めてで、それまで海産物は寒いときが旬で夏はイマイチ、と言う先入観を持っていたのですが、夏でも美味いものが一杯なのは新鮮な驚きでした。


つぎ


 北海道で、ワガママ、つまり人の欲求、を満たしてくれるもう1つの場所が、そう、あの旭山動物園



 いままでの動物園の概念を変える行動展示と言う方法は、実際に行ってみると、動物と出来るだけ自然なカタチで(しかも安全に)近づきたい(できれば一緒に遊びたい)、と言う動物好きの欲求が、かな~り満たされる方法であることが実感されます。
 まあ、サンディエゴZOOなんかでも、近い方法で展示されているのを見たことがありますが、ここまで徹底し、日本で初めてやったことは、やっぱ素直にエライと思います。

 世界でも有数の動物園王国(保有数世界第2位)の日本。今後、この展示方法を真似る動物園が増えることは必至ですね。ちなみに、巨大水槽に使用されている大面積ガラス(実際はアクリル積層合板)は、日本の特産品です。参考:株式会社菱晃のサイト

 余談ですが、旭山動物園を訪れた日は、北海道の観測史上最高気温を記録した日で、もう、暑くて死にそうだったのですが、ここの動物達、特に行動展示されてる方たちは、そんなことにはめげず皆さん元気良く動き回ってくれ、ホスピタリティ精神に溢れていました(笑)

 と言うことで、北海道旅行記【新企画体験編】でした。


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北海道のホスピタリティ

2007年09月08日 | TRAVEL-JAPAN
 モノをデザインする上で“ホスピタリティ”を意識することは欠かせません。最終的には、アフォーダンスやユニバーサルデザインとして指標化される部分もあると思いますが、機能だけではなく“こころ”に響くデザインをするためには、先ずは作り手各々のホスピタリティの気持ちが重要であり、それが生かされるシステムや組織が背景に存在するか否かも影響してきます。
 これは、ホテルのサービスなんかでは顕著に現れるため、デザイン研究なんかでホテルを調査しに行く際は、ハコだけでは無く、ヒトを見てくることも重要だと思います。

 と、半ば強引な理由をつけて始めるのは、この夏の北海道旅行記【ホテル編】です。3つの違ったタイプのホテルに、それぞれ3泊づつ滞在した感想をレポートしますので、何かの参考にして頂ければと思います。
 尚、諸般の事情により、宿泊料金はラックレート(定価)でしか手配できなかったことを、コストパフォーマンスに関するコメントの基準としてご勘案下さい。

ザ・ウィンザーホテル洞爺

 来年(2008年)のサミット会場に抜擢されたことで、さらに知名度が上昇したこのホテルは、素晴らしい立地とそれを生かしたファシリティで、日本有数の高級ホテルと言えると思いますが、ホスピタリティと言う点ではもう少し頑張って欲しいかな。

 季節変動の激しい北海道のホテル料金の中にあって、変動巾が少なく、且つ、最近の都内有名ホテルより若干安めの料金設定は、まあ納得できるレベルですが、2002年の出直し開業以来既に5年が経過していながら、ヒトがこのレベルでは…。
 
 高級と言われるホテルスタッフのホスピタリティとは、ただお客にヘーコラすることでは無く、それは、自分自身が受けたときにも納得できる対応なのか、自分の知識やポジション(とその背景にある組織・システム)をフル活用して、できうる最高のサービスを提供したのかということに対し、プロとして自信を持ってイエスと言えるサービスを、誇りをもって行うことであって欲しい。
 (これって、実は、高級な製品を作るときにも同じことが言える、深くて難しい問題だと思ってます…)
 まさに、日常の些細なサービスでも“You are welcome”や“My pleasure”と、こころから言えるのかってこと。まあ、それ以前に、現場の若いスタッフはマニュアル的な対応しかできてないのですが。

 比べちゃいけないのかもしれないけど(でも、この価格帯で、ここまで知名度が上がれば比べられて当然)、この点、都内に続々開業している高級ホテルは、立ち上がりからかなりのレベルに達しているので、サスガと言うか、対他競争に対する危機感が違うのでしょうね。

 実は、諸般の事情により(そればっかやん^^;)、スーペリア料金でコーナースイートにアップグレードして頂いたので、あまり苦言ばかりを言いたくは無いのですが、それだけ期待したいホテルだってことで、少しばかり具体例を。

 繁盛記だけかもしれませんが、ホテル内レストランはどこも予約で一杯、ミシェル・ブラスに至っては2ヶ月前でも満席。と言うことは分かっていたので、時間が読めない到着日以外は予約をしてあったのですが、困ったのが到着日。
 通常、予約で一杯と言っても、ホテルで一番カジュアルなカフェやレストランで、軽食位はとれるものだと思ってたらそれも無く、ホテル近辺にはなにも無いし、結局、ルームサービスに。これも事前情報ではスゴイ時間がかかるとの噂だったので、コールドミールだけにしたら、40分くらいで来た。
 とまあ、ここまではある程度予想していたので「良し」としても、夕食難民としてホテル内のレストランやフロントを流浪している人に対するスタッフの対応がやっぱ最低。これでは泣きっ面に蜂、本来なら、気持ちを汲んで対応してくれるのが、高級ホテルのホスピタリティってもんだと思う。

 このクラスのレストランであれば、客の細かい要求にある程度応えて欲しい。デザートのアイスクリームを、2つの味が食べたい場合、2人前注文しないといけないのは納得するけど、それを頑として、1つのプレートでは無く2つのプレートに分けてしかサーブしてくれなかったのは、如何なものか。しかも、サーブされてから分かったんだけど、アイスクリーム1人前って2スクープ盛。ってことは、1人前のまま、1スクープづつ違う味で対応できるじゃん。ホント融通の効かないサービスだ。

 一部のレストランを除いては、内装の造りが結構安っぽい。ホテルの格と価格に見合った改装が望まれます。味は悪くないので。

 運営会社の問題なのか親会社の問題なのか…、とにかく、名実共に素晴らしいホテルになって、また私達を迎い入れてくれる日を楽しみに待ちたいと思います。ポテンシャルは充分あるでしょう。


ラビスタ大雪山

 北海道の屋根、大雪山系の中でも最も標高の高い旭岳の麓、旭岳温泉に位置するこのホテルは、新しい形態の寮やビジネスホテルを展開する企業のリゾート部門が、今年4月末に開業したホテルです。
 
 サービスの形態は、通常のホテルとは違い、かなりメリハリを付けた考え方が実感されます。
 
 チェックイン後、荷物は部屋まで自分で運びます。部屋の冷蔵庫はからっぽ、何でも好きなものを入れて使って下さい。←ビジネスホテル的。
 温泉だけじゃくなく、ロビーでもレストランでもどこでも、ホテル内なら、用意された部屋着(浴衣では無く、パジャマとトレーナーの中間みたいなの)で過ごして下さい。←格を重視する気配は無い。
 替えのトイレットペーパーや、無料貸し出し枕(テンピュール等数種あり)、その他の貸し出し用品は、全て自分でフロント等の貸し出し場所まで取りに行く必要があります。←もしかしてビジネスホテル以下?

 それでいて、夕食が付くとは言え、宿泊料金はウィンザーと同額!!

 ではプラス面は何か、来てみて始めて分かったのですが、“食”にはかなり拘ってました。(なにはともあれ胃袋を掴んでおけばクレームは出ない作戦??)

 先ず宿泊に含まれる食事(食事無しプランは無い)は、かなり力が入ってます。美味しいです。オーベルジュを名乗ったとしても、多分、文句は出ないでしょう。
 (でも、洗練されたホスピタリティなんぞは期待してはいけません、インカム装着のスタッフが、効率良くサービスをしてくれますが、痒い処に手が届かないからと、ロブションと比較して文句を言う(隣の客)のは愚の骨頂と言うものです。いや、宿泊価格を考えると気持ちは分かります。でも、ここはあくまでビジネスホテルチェーンが展開するホテルなのです)

 夜食には、旭川ラーメンが無料で振る舞われます。

 温泉から上がると、冷えたお茶やハーブティーが用意されているところは多いですが、ここは『北海道牛乳アイス』が食べ放題。これ高ポイント!
 
 部屋にはコーヒーミルとコーヒー豆が用意されており、挽き立てのコーヒーの味と香りが(セルフで)楽しめます。

 スパ(エステ)にもなかなか力が入ってます。もちろんウィンザーのスパと比較すれば見劣りしますが、ホテルの規模からすると、充分以上の、かなりの面積を使い、立派な設備を有していると思います。逆に、料金はかなり低めの設定です。
 但し、混んでいる時期と言うこともあってか、スタッフが少な過ぎ対応が悪い。設備の規模から考えると、あと3倍、施術レベルが高いスタッフが居れば、スパをホテルの売りにする戦略も充分可能、てゆうか、これだけの設備投資を償却するには、そうすべきでは? とも思えます。

 もともと、旭岳登山客相手の温泉宿的な地域(?)で、周辺のホテルも、ロッジ調だったりして山宿的なものが多い中、ちょっとおしゃれなリゾート調ホテルが、今後、どのように発展するのか楽しみです。(外溝は早く完成させましょう)
 特に、旭山動物園と言う新たなスポットが出来たため、富良野・美瑛観光との中間点として、旭岳登山客以外の集客も見込め、客層の巾が広がりに合わせ、うまく運営すれば大当たりもありえるかも。なんて考えると、ニッチ商品を開拓するようなワクワク感があります。
 とにかくここは、ホスピタリティ=ヒトでは無く、「企画力」ですな。

屈斜路プリンスホテル

 例によって宿泊料金はラックレートの為、通常の部屋との価格差がそれほど無かったので、ジャグジー付きで広くて快適なデラックスコーナールームを予約。それでも、今回利用した他のホテルより1泊1万円以上安い。でも通常の部屋は、パック料金だのツアー料金だので、さらにお徳な料金で利用されている方が多いんだと思いますが。

 さて、ここはサービスに関して特筆すべきことは何もありません。良くも悪くもプリンスクオリティ。期待を裏切らない点で安心できますが、期待を超えたサービスに驚くこともありません。
 
 別にバレーパークじゃなくても期待してないのでOKです。でも、荷物はちゃんと部屋まで運んでくれます。このスタッフの過不足無い対応は、こちらも肩の力が抜け落ち着きます。改めて、自分の身の丈レベルが実感されます。
 
 館内には何でも揃ってます、レストランが予約で一杯で食いっぱぐれ、なんてことは起りえませんし、併設のコンビニのパンやおにぎりで軽く済ませることも可能です。 コインランドリーまであるのは、下着をクリーニングに出す必要が無く、長期旅行者には嬉しい設備です。
 他にも、温泉、スパ、マッサージ、ゲームセンター、カラオケ、土産物屋、マージャンルーム、貸自転車、等など、一部中途半端なものもありますが、とにかく有ります。無いと有るとでは大違いなので、嬉しい人には嬉しいと思います。

 プリンスは現在ブランドイメージ向上を目指して、いろいろ施策を打っているようですが、ここは、従来のまま。でも、それが悪い訳では無く、昔流で言う中流意識は、充分満足させるホスピタリティのあるホテルだと思います。

 世の中、嗜好の巾が広がり、それぞれに満足して頂くために、サービスの種類も増えているようですが、実は、客単価は、なにかに拘った末上げる方向になるか、思い切って割り切った方向(サービス含め)になるかの2極化で、とりあえず、何も考えずにそこそこの金出してそこそこのサービスで満足する、っていう、ゆるい消費がやり難くなってるのかなーと感じます。いいじゃんプリンスで。


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