さて、上映映画館も無くなって来たので、そろそろネタバレ記事もOKでしょうか?(笑)
いや、スゴイ映画です、深いです、いろいろな意味で感動しました、、、そして、いろいろな方が、「複雑だ」「難解だ」とおっしゃられてもいますが、ここは一発、一回だけの観賞でワタクシめが感じた、超簡単な結論を述べさせて頂きたいと思います。
この映画は、『愚かな人間の性によって、地球の環境汚染が進み、生命が維持できなくなってきたので、他の星に移住した』、という単純な内容であります。
そして、その『愚かさ』、即ち、欲や利権に囚われた生き物の悲しいストーリーが、時代を超え、場所を変え、これでもかと丁寧に描かれているのです。
そして、もっと悲しいのは、いつの時代にも、その大きな闇のような力に対して、愛と正義と勇気で立ち向かう人々が居て、でも、それは少数派で、時に勝つ事があっても、結局人間の愚かさは変えることが出来なくて、時代が変わればまた同じ過ちを犯し、冒頭に述べた通り、地球が駄目になっちゃうのでした。
そして、ラストシーンでは、遠く夜空の向こうにある地球を想い、人間という生き物のどうしようも無い愚かさと、それに立ち向かおうとした実直な奴らの想いに涙が止まらなくなる、という、なんとも救いようの無い気分になる映画であります。
この映画を観て、どんな境遇にあっても、勇気を持って正しく生きていこう、と、前向きになった方もいらっしゃるようですが、逆に、死んでも治らないバカばっかりの為に、自分の選手生命を賭けてまで正しいことを貫くなんてもっとバカらしくて、寄らば大樹の陰でうま味を享受して死んでいったほうが幸せなんじゃないか、と思ってしまうのは、自分のオールドジョージーに身も心も売り渡した人間だからか?!

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