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無名雇われデザイナーの流浪の日々。

地球の片隅でひらめいたことを、気が向いたときに書き綴っているページです。

2011GW中に気になったこと【その1】

2011年05月07日 | WANDERING DAYS
 大震災の影響が心配された今年のゴールデンウィークですが、蓋を開けてみれば、予想以上の人出で賑わっているところも多いと報道されていたので、ちょっくら都内を流浪して様子をチェックしてきました。


 覗いて来たのは、多少ベタかと思いつつ「六本木ヒルズ」。確かに賑わっていました、まあ、オープン当初の様な異常な状態ではありませんが、通常の休日並み以上の人出かと思われます。
 で、人や店を見るだけじゃつまらないので、森美術館でやってるイベント、スカイ プラネタリウム Ⅱ(一応、震災復興イベントらしい…)や、フレンチ・ウインドウ展なども見てきました。(てか、こっちがメインなんですが^^;)

 感想ですが、スカイ プラネタリウムは、あそこでやるなら、まあ、こんなもんだろう、との想像通り(前回の恐竜展の経験的学習)、ただ、震災復興イベントとの説明とは裏腹に、未曾有の被害をもたらした今回の大地震も、壮大な宇宙の歴史から見れば、とるに足らないほんの些細な一瞬なんだろうなぁ、と感じてしまうのがなんともな後味です。
 一方、フレンチ・ウインドウの方は、それなりに見応えがありましたが、個人的には、同時に開催していた、田口行弘さんという若いアーティストのインスタレーションが、かなり良かったです。

 で、六本木アート体験の後は、お決まりの展望台へ。ここも結構な賑わい。


 ここは、いつか会社をさぼって一日中入り浸りたいと思っています(笑)、今回、ちょっと目についたのが、六本木ヒルズの耐震性に関するプレゼンボードが展示されていた事、以前からあり、時節柄気がついたのかどうかは不明、ただ、立ち止まってまで見る人は(自分も含め)誰も居ませんでしたが。

 お次は代官山散策。

 と言いつつ、相方(いままで使っていた「カミさん」という名称がお気に召さないとの事でコレに変更)のショッピングのお供なのが実態。。。


 いつかブログにも書きましたが、アメリカのショップは、お供の男子に気を使っているところも多く良いのですが…、狭い日本のショップでは、する事もなくなにげに天井を見上げたりすると、↑の写真のような楽しい発見があったりします。(相方のお気に入りブランドsunaokuwaharaのお店の、配管がピンクに塗られたカラフルな演出)


 最後は、代官山カフェ ミケランジェロでお腹を満たして締めとしました。


 ゆっくり食事を楽しんで、陽もとっぷりと暮れた頃外に出ると“暗い”。勿論、例の電力不足の為の節電ではあるものの、店の灯りがとどく辺り(↑の写真)はまだ良いとしても、道を渡った反対側はもう真っ暗(↓の写真)で、旧山手通りとは思えない感じの、日本じゃなかったら歩く気が失せる暗さ。


 しかし、いまの季節、電力は余っている訳だし、臨機応変に対応するのは難しいのでしょかね? 原因を作った東電に加担する気はないけど、被害者への補償を、最後は国(税金)や電気料金値上げで賄う事になるなら、少しでも、電気使用料での収入を増やしてあげた方が良いような気もします。
 原発に代わって、発電のほとんどを化石燃料に頼っている現状からすると、温室効果ガス削減の観点からは、電力が余っていたとしても、使わないに越したことは無い、とも言えますが…。

 と言うことで、東電とそれを取り巻く利権体質に関しては【その2】で(↓)



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鍋の季節

2011年01月30日 | WANDERING DAYS
 異常に寒い今日この頃、ヒートテック効果も実感できない屋外イベント『日本全国鍋合戦』なるものに参戦して来ました。

 鍋合戦とは、鍋を片手に戦う、、、訳は無く、最近、全国的に増えていそうな、いわゆるB級グルメイベントです。古今東西の『鍋』料理が一堂に会すイベント、と言っても、そんなにメジャーじゃないんじゃないかと思って行ったら、極寒の中、結構盛況で、前回の来場者数が4万人だそうです。(多いのか少ないのかは?、ちなみに、昨年の“B-1グランプリin厚木”の日曜日の来場者は26万人)

 とまあ、薀蓄は置いておいて、2鍋ほど頂きましたが、たいへん美味しかったので、来年は、通りすがりでは無く、気合いを入れて来ることを誓いました。


 で、開催場所ですが、テレ朝の長寿人気刑事ドラマ『相棒』が、過去最高の視聴率を稼ぎ出した第13話(1月26日放送)の“殺人現場”で、上の写真左端で仕込みをしているオジサンの後ろあたりで、恐喝生け花師が絞殺されてましたねぇ~。(って、結局どこやねん?)


 ついでに、お隣のホールで開催されていた“高校生バンド大会”も、ちょっとだけ覗いて来ました。
 まっ、内容はともかく、プロの公演もしばしば行われる1000席以上の大ホールで演奏できるなんて、行政の支援が得られる学生が羨ましい・・・。





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流浪なう

2010年03月24日 | WANDERING DAYS
 いつもながら、かな~りご無沙汰してすいません。

 なんとなく、気忙しい期末の今日この頃ですが、少し前に、gooブログのアドバンス機能お試しキャンペーンなるものをやっていて、アクセス解析が見れたのですが、「インハウスデザイナー」で検索して来る方が意外に多いことは驚きでした。

 と言うことで、ひさびさにブログのタイトル通り、雇われデザイナーの“流浪”の記録をお送りします。しかも、流行りのTwitter風で(笑)


東京駅なう、なんだこの混みようは!、そうか世間は3連休の最終日、、、製造業従事者は祝日なんか関係ないもんね、てか、こちとら出張で急いでるんだけど、そこどいてくんないかな。
MAR/22/2010 17:28

とは言え、今日は移動だけなんで、まあ、気は楽。夕ご飯は、満席の新幹線の中でカツサンドを頂く。豚カツと目玉焼きを挟んだ、丸型のランチパックみたいなヤツだ。グランスタで売ってた。
MAR/22/2010 18:32

ローカルの特急に乗り換え、やっと人ごみから解放された。斜め前の中年カップルが気持ち悪いんですけど(笑)、こちらは、カツサンドの口直しに、シュガーフランス(小さいフランスパンに、ホイップバターと砂糖入り)をデザート変わりに、、、って、食べてばっかりだ。
MAR/22/2010 20:09

目的地到着なう。東京より寒い。HOTELにチェックインする前に、コンビニで飲み物と入浴剤を購入。
MAR/22/2010 21:04

HOTELの部屋は7階、窓から見える地方の街並みが寂しい。おまけに、ホワイト、グレー&ブルーを基調としたインテリアのカラースキームが、追い打ちをかけるように寂しい。明日に備えて、風呂に入って直ぐ寝る。
MAR/22/2010 23:15

ちょっと早起き、ありゃ、地面が濡れてるじゃん、今日はやっぱ雨かな。
MAR/23/2010 06:12

朝ご飯なう、いつもはカロメとかで済ますんだけど、ここのバイキングはそこそこ美味しいので、ハードな一日を乗り切る為に、たくさん食べとこう。
MAR/23/2010 06:43

バスで工場に到着。寒いものの雨はなんとか持っている、、、今日は、生産前の製品の最終確認。実は、「デザイン的にもうひと頑張りして下さい」との経営者指示で関係者が集まることに。
MAR/23/2010 08:15

会議なう、工場のやつらは堅いなぁ、もう。
MAR/23/2010 09:46

会議終了、、、いわゆる玉砕。まあ、やるだけのことはやったで賞。さて、この後、東京の取引先で打ち合わせがあるので、急いでトンボ帰り。
MAR/23/2010 11:10

時間が無いのでタクシーを呼ぶ、経費で落ちるかな~。
MAR/23/2010 11:18

ローカル線経由で新幹線駅到着、会社支給の回数券で席の指定、運よく10分の乗り換え時間で席を確保。急いでランチを買いこみホームへ、車内でまたまたサンドイッチを食べる。
MAR/23/2010 13:23

品川駅経由で取引先到着、ここでは、デザイン試作品の確認。ほぼイメージ通りの出来で一安心して詳細を詰める。にしても、なんか以前より社内に活気が無い感じ、これもご時世なのか? 省エネでそこかしこが消灯されているせいなのか?
MAR/23/2010 15;07

打ち合わせ終了でカフェタイムなう! 散歩がてら大崎駅まで歩き、エクセシオールカフェのカフェモカを頂く、朝6時前に起きてから慌ただしく動きまわり、やっと一息つけた気が。まあ、電車移動中も休憩といえば休憩ではあるが。こっちの天気はまずまず。
MAR/23/2010 16:47

で、本日の仕事は終わり!!!、この後は、最近、サローネ等でも活躍している、某アパレル系デザイナーさんから招待を受けた、新作発表ショーの時間(夜)までフリーなので、渋谷の楽器屋さんで時間を潰すことにします。
MAR/23/2010 17:16

YAMAHAショールームなう。気になっていたドラムペダル、9500のC(ダブルチェーン)仕様とD(ダイレクトドライブ)を試奏させてもらう。どちらも素晴らしい! 特にDのコントローラブルな点は特筆。だけど、Cと比較すると、明らかに出音が小さい。Cもなかなかなので決められない。
MAR/23/2010 17:36

イシバシWESTなう。こちらではアルミシェルのスネアをいくつか試奏。いままで使っていたカッパーは、タイトでヘビーな音色が超GOODだったんだけど、活動方針に合わなくなってきたので手放し、代わりに、メタルながら、オープンで軽快なアルミシェルを検討したかったので。
MAR/23/2010 17:55

TAMAのスターフォニックにハマった! 軽快ながらオープン過ぎずパワーもあるし、なにしろルックスがカッコ良い、で、即買い^^;
MAR/23/2010 17:58

ちょっと待てよ、1泊分の荷物が入った鞄だけでも小さくは無いのに、プラス、スネア(イシバシでバックもくれた)かぁ。こんな大荷物持ってショー会場に入るのは難しいかも、なもんで、ショーはパスして帰宅しま~す。ゴメンナサイ。
MAR/23/2010 18:02


 てな感じでお送りしましたが、如何だったでしょうか?
 まあ、機密管理上、携帯等の個人通信機器が自由にならない職場なもので、リアルタイムにTwitterをアップすることが不可能な以前に、携帯で文字を打ち込むのが大嫌いなので、まあ、この先もTwitter参戦は無いでしょう。
 やっぱ、自分的には、ブログにつべこべ、あれやこれや、長々と書きこむことが相に合っていると思います。

 ところで、もし、ショーに行くことにしていたら、埼京線高架線事故の煽りを、モロにくらっていたかもしれませんでした。危ない危ない。



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未来を切り開くのはエンタテイメント

2009年10月27日 | WANDERING DAYS
 PCが壊れてBLOGの更新もかな~り面倒な今日この頃、遅ればせながら、週末の出来事をまとめUP。

 海外渡航の時差ボケも覚めやらぬ中、恵比寿のLIQUIDROOMで開催された、J-WAVE Gilles Peterson’s “WORLDWIDE SHOWCASE 2009”に行ってきました。内容は、アフロキューバンをテーマにした、LIVEというよりは、クラブイベントのような雰囲気。ここのところquasimodeという、クラブJAZZ系のバンドが超気になっていて、最近あちこちのLIVEに登場してる中、これが面白そうだったので参戦。

 腹が減っては戦は出来ない(?)と言うことで、先ずは、LIQUIDROOMに程近いところにある、博多豚骨ラーメンの一風堂で腹ごしらえ。その昔、初めて博多に訪れたときに一風堂を教えてもらい、メチャ旨いのに感動し、その後、東京を始め、海外までチェーン展開するようになったラーメン屋さんです。
 ただ、昔行った一風堂の豚骨は、もっとクセ(臭い)があった気がして、東京のは、ここに限らず何かもの足りない、、、ってことを、博多出身の同僚に話したら、東京では条例でスープに頭蓋骨を使えないので、独特の臭みが出ないとのこと。但し、この話、裏を取ろうといろいろ検索したのですが、それらしき情報を得られなかったので、本当かどうか定かではありません。(代わりに、「豚の丸焼き禁止」って都条例をみつけました^^;)

 さて、お腹も満たされたところで、いよいよ会場へ、お目当てのquasimodeはトップバッター、観客の出だしが遅れ気味でしたが、1曲目が終わる頃には超満員になり、期待通りの熱い“踊れるJAZZ”で、会場を乗せまくっていました。
 個人的には、稀に、ドラマーさんと他メンバーとのグルーヴ感が、若干異なる場面があったかな、という点が気になりましたが。

 quasimode終了後のインターバルタイムは、DJ9名によるアトラクションタイム。実は、錚々たるDJが来て、インターバルと言うよりは、クラブ好きな方々には、メインディッシュとも言える贅沢な時間だったようですが、残念ながら自分はその方面には疎く有り難味が分からない。ただ、レコードをスリップさせてMIXさせる技(正式名称は知りません)で、めちゃめちゃカッコ良い音を出していたのには感動しました。

 お次のバンドは、日本を代表するパーカッショニスト大儀見 元が率いるサルサスインゴザ。これまた分厚いリズムの塊が会場を揺らし、観客を揺らし、おまけに、サルサダンサーのセクシーさで頭がクラクラして来たと思ったら、時差ボケと疲れでふらふらになっているらしかったので、サルサスインゴザ終了と共に戦線離脱することに。

 イベントの方は、その後、cro-magnonがLIVEのトリを努め、さらに、オールでDJタイムという展開予定で、朝まで超盛り上がることは想像に難くありませんでしたが、我々は、恵比寿駅近くのジャパニーズアイス櫻花でクールダウンしてから帰路に着きました。

 そしてもういっこ、東京モーターショーにも行って来ました。

 このご時世で規模も縮小され、2~3時間で充分見れるとの先行情報も聞いていたので、ちんたら昼過ぎてから出かけることに。
 とは言え、日曜はそれなにり混んでるじゃないかと、行く前にTwitterで検索してみたところ「モーターショーがらがらなんですけど」「東京モーターショーおわた」などど書き込まれていたので、安心して(?)ゆっくり出かけました。

 で、会場に着くと、前代未聞の盛り下がり体験を期待していた程では無く、そこそこ人は入ってました(笑)

 でも、3時間で全てくまなく見れたので、やっぱり、ちょっと寂しい。。。クルマが白モノ家電化しそうなのはもっと寂しい、とは言え、昔流のコンパクトスポーツ復活に、リアリティを感じなくなっている自分はさらに空しい、、、とかとか、様々な思いを胸に帰路に着いたのでした。

 このウップン(?)を晴らすべく、帰りに、池袋サンシャインシティに先月オープンした、JOE'S SHANGHAI東京店でディナーしました。
 上海料理のお店ですが本店はNY。以前NYのお店で食べた小籠包の味が絶品で、その後、本場上海を含め、数々の小籠包屋さんに行ってみましたが、約10年ぶりに再会できたJOE'S SHANGHAIの小籠包の味は全然色褪せてはおらず、いまでもBEST OF 小籠包と言えます。
 おまけに東京店は、夜景も素晴らしく(59階東南角)、雰囲気・サービスも良いので、かなりお勧めですよん。ちなみにお勧めテーブルは、窓際より1段フロアーの高いデッキの窓側。

 日本の音楽産業は、CDの売上は低下しているものの、LIVE等の興行売上は上昇しているとのこと、一方、自動車産業は、エコカー減税でなんとか持ち堪えているものの、根本的問題の、嗜好品としてのクルマ離れは進む一方であると考えられます。
 唯一、各社の提案で、未来への可能性を感じたのは、走ること自体では無く、クルマを媒体した、双方向インターフェイスシステムの提案。移動体とのLIVEな交信で、リアルなエンターテイメント性溢れる仕組みが、何か出きれば、ちょっと面白いことになりそうな気がします。


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想い出は数なのか質なのか

2009年09月29日 | WANDERING DAYS
 週末の出来事です。いつもながらBLOGをアップする時間が無く、スルーするところですが、ちょっと備忘録を兼ねて、だらだらと書き綴ってみようかと、、、こんなんで良いのでしょうか?(笑)

■Paris Match LIVE in DUO MUSIC EXCHANGE
 シルバーウィークを微塵も感じさせない、製造業の哀しき一週間を終えた金曜夜、ちょっくらライブを覗いて来ました。
 8月から、超スロースタートで始めた新しいバンドで、活動の方向性を示唆するバンドとして、メンバーの1人から“Pris Match”の提案があったので、とりあえずライブパフォーマンスを偵察に。
 正規メンバーは、Vo.の水野マリと、Gt.&Key.の人の2人だけど、プラス、鍵盤、ギター、ベース、ドラム、パーカッション、コーラス×2、ホーン×2の、総勢11名の大所帯で、とでも同じ体制は組めないけど、オシャレな感じはちょっと参考にさせて頂きたいと思いました。(個人的にはちょっとゆる過ぎだけど・・・)
 ショーは非常に盛り上がり、ダブル・アンコールありの、2時間半のステージでした。

■DRUM LESSON
 翌日の土曜、先ずは月2のドラムレッスンの為にスタジオに。本日のメイン・メニューは、クリックを裏で取る練習。
 最初はなかなかタイミングを合わすのが難しかったけど、だんだん慣れてきて、8ビート&ハーフタイム16ビート+変則キックパターンが宿題に。

■「無印良品の理由」展
 その後、次の予定まで少し時間があったので、9月18日に、いままでイルムスだったところを全面改修してOPENした、「無印良品」西武池袋店を覗いて見ました。
 売り場は広く良いのですが、2F一番奥のカフェも潰しちゃったのが、ちょっと残念。。。と、思ってると、隣のイベントスペースで、「無印良品の理由」展なるものが開催されていて、吸い込まれるように中に入って鑑賞(↓)



■お悔み
 そしてその後、スタッフのご尊父様のお通夜に列席のため、移動途中のサービスエリアで礼服に着替えつつ千葉へ。
 斎場一角の「想い出コーナー」を拝見し、自分なら何を置いてもらおうかと、暫し思案。とりあえず、ドラム系とモータースポーツ系が分かるものを置いて頂きたいなどと、、、。また、数年前、若くして他界したバンド仲間の葬儀のときに、彼の愛用の楽器が祭壇に飾られていたことなども想い出しながら、故人のご冥福をお祈りした次第です。

■DRUM PLACTICE
 明けて日曜日、朝から会社の部室でDRUMの個人練習。BAND練習は、メンバーの都合が合わずに一向に進まないのですが、個人練習だけは、最低、週一を目標に継続中。
 部室常備の機材は下の写真の通り、YAMAHA(モデル名不明)の安い(と思われる)セットに、シンバルは、ジルジャン、セイビアン、イスタンブールと節操が無い。最近新しく導入された、パワードモニター(写真右下)に、iPodや、メトロノームを繋げて練習します。
 で、本日は、早速、先日習った「クリックの裏聞き」の復習。かなり慣れたのか、バンドでやってる曲くらいなら、フィル含め問題なく出来るようになりました。



■The Colors of Mary Blair メアリー・ブレア展
 練習の後は、カミさんリクエストで、東京都現代美術館に「メアリー・ブレア」展を見に行き、すごいボリュームの展示物と、すごい人出にビックリ!
 その作品の色使いや、光と影の表現は素晴らしく、シド・ミードの絵にも通じる表現は、西洋絵画の技法としては昔からあったのでしょうが、商業絵画(イラスト)との融合で、夢の世界を表現させたのは、メアリー・ブレア(ディズニー)が最初の頃だったのではないでしょうか。

 ブレアの絵を見ながら思い出したのは、今を去ること約40年前、父親がアメリカ出張のお土産に買って来た「ビューマスター」なる機器(下の写真) 円盤状のスライドフィルムを、双眼鏡のような機械に挿入し、光に向って覗き込むと、それは美しい、しかも立体画像が見られるものです。
 父親が買ってきたものには、ハワイとディズニーの画像があり、特に、ディズニーのものは、光と影の演出と鮮やかな色使いで、いままで見たことの無い世界を垣間見れるようなドキドキ感を、幼心に感じていた感覚が蘇りました。



 と、ざっと週末の出来頃を列挙してみましたが、若かりし頃は、週末になると、「なんか今日はだりぃ~」とか、一日中ゴロゴロする日も珍しくなかったのですが、歳をとったせいか、そんな時間の使い方はもったいない! まだあれもこれもやっていない! 出来ることは出来るうちにやっておかねば! などと考えるようになりました。
 そう言えば、今週の「ガッチリマンデー」で、キッザニアが特集されていましたが、子供が大人になれる仕組みがうまく創られていて、未だ大盛況、リピート率7割とか。
 この先、是非、シニアが悔いなく逝けるように、やり残した事を実現できる(気になれる)仕組みも欲しい気がしました。映画「最高の人生の見つけ方」じゃないけど、煩悩は鐘を鳴らすだけじゃ消えないので、自分が動けなくなる前に、誰か、棺桶リスト実現システム作ってくださらんか?
 

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夢がふくらむ!?イケア

2009年06月19日 | WANDERING DAYS
 IKEAにやっと“初めて”行ってみました。

 とは言っても、本国のIKEAに行ったことは無いものの、LA駐在中はさんざんお世話になってたのですが。。。
 アメリカでは、日本のホームセンターや通販で買えるような、手軽な収納家具みたいなものはあまり無く、転勤者や留学生のような期間限定滞在族に、唯一、お手頃価格&デザインもそこそこの家具を提供してくれるお店がIKEAで、アメリカ不動産バブルの影響で、5年間で3回も引っ越すハメになった自分は、かなりの常連さんでした(笑)

 ちなみにアメリカでは、IKEAの発音は“イケア”では無く“アイケア”となり、アイケアで育った(?)身には、イケアと言う呼び方にはかなり違和感を覚えます。

 さて、訪れたのは昨年11月にオープンした最新店舗である三郷店。今後、隣接地に“コストコ”や“ららぽーと”が開業し、複合ショッピングゾーンになる予定。

 アメリカでアイケア初体験をしたときには、その規模の大きさにびっくりしましたが、日本の店舗も負けてませんでした。実際の家具の使用状況を再現したモデルルームを、幾つもディスプレイした上で、単品は、カテゴリー別にまとめて展示する方法は、非常にイメージし易く、分かりやすい販売方法です。




 ということで、久しぶりに来ましたが「楽しい!」です(笑) 家具のアミューズメントパーク、もしかしたら行楽地として捉えてもOKかも。

 モデルルームの1つを見ながらカップルの彼女が彼氏に一言『夢がふくらむね♪』・・・最高のコメントです。
 夢とは、「こうありたい」「あったらいいな」の理想の姿。つまり、想像し得る最高の状態な訳で、それが、お店に来てみて現実に引き戻されるどころか、ふくらんじゃうんだから、スゴイ!
 想像を超えた、期待以上の現実を手に入れることがリアルにイメージできる、素晴らしいお店です。

 と、第一印象のインパクトはかなりのものですが、じっくり検討し始めると、「やっぱり良いものはそれなりに高いな」とか、「もうちょっと出せば、細部まで手抜かりの無い○○(ブランド家具屋)のアレが買える」とか、だんだん思うところも出て来るのですが、とりあえず1回行けば、また何か必要なときは(必要で無くても?)、必ずリピートさせるチカラのあるお店でしょう。


 そしてそして、アメリカの店舗にはなかったのが、広いカフェテリア・レストラン(↓) スウェーデン料理が堪能できます。




 セルフサービスで、1ポーション500円程度ですが、調子に乗って取り過ぎ注意です^^; 今回頂いたものの中では、ミートボール(奥のプレート左上)スモークサーモン(手前プレート右上)がお勧めです。

 「日本になんか2度と出店しない」(当時のプロモーター=現アクタスの前身とのいざこざ)と86年に撤退(巷の噂です)して以来、20年の歳月を経て2006年に再上陸を果たし、どんどん展開を進めているアイケアですが、今度は時代な気分でOKですよ!

 実は、閉店間際に落雷により停電。照明やレジ等は直ぐに復旧したものの、空調が落ちたまま復旧せず、少々店内の気温が上がった(とは言え、寒い位だったので丁度良い気温になったレベル)からと、来店客全員に冷えたお茶缶を配る気配りもあり、気合を感じました。


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谷根千巡り

2009年05月24日 | WANDERING DAYS
 東京に“谷根千”と呼ばれるエリアがあります。京都に及ぶべくもありませんが、昔ながらの情緒のある街並みや生活感溢れる雰囲気で話題となり、様々な分野の、こだわり人間のアウトプットの場になっているのも、プチ京都って感じです。

 ちなみに、谷根千で検索して頂くと、関係するサイトも数多く見つけることが出来ます。例えばこちらなど⇒ちょっと東京めぐり谷根千

 と、前置きはさて置き、しばらく梅雨のようだった空模様が機嫌を取り戻した日曜の昼下がり、ブラッと散歩をして来ました。



 実は、初めてやって来ました...
 東京からどんどん消えていく「昭和」のテイストを、いまだ色濃く残す街の雰囲気はなかなか味わい深く、街角の1シーン1シーンに、幼少の頃の記憶が蘇る懐かしさもあり、それが新鮮でもありましたが、映画『Always3丁目の夕日』の世界観を、ほぼリアルタイムで実感している世代としては、ここへ来るより、未来に向って突っ走っているエリアの方に、足が向いてしまっていたのが正直なところ。

 そんなヤツがこの場に足を踏み入れた理由は、会社のスタッフが開いた個展↓



 このブログでは、たまに、企業のインハウスデザイナーの転身ぶりや、日頃の生活ぶりなどを紹介していますが、今回は、普通に会社のプロジェクトをこなしつつも、別の分野でクリエイトすることを実践している例です。アリなんですよ、そんなことも!

 友達と2人でユニットを組み、仕事の合間を縫って制作活動を行い、ギャラリーを借りて個展を開くのは、このご時世(=残業制限)が、ちょっとは加勢したとしても、それなりにパワーが必要であったと思います。でも、他にも、会社以外で、かなりの力(そっちもプロ並み)を発揮している方々の話は聞こえてきますので、企業デザイナーとは奥深い(?)ですね。
 一方、仕事以外では、クリエイトの「ク」の字も無いような生活をしている方々が多々いらっしゃることも事実で、さらに奥深い世界を演出しています???

 ちと話が逸れたようですが、この街のまったりとした雰囲気の中、肩の力を抜いて作品を鑑賞しつつ、たい焼きなんかを買い食いしながら、周辺を散策した来訪者には、銀座や青山のギャラリーでは得られない、印象を与えることが出来ていたと思います。


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東京ディズニーランド

2009年02月08日 | WANDERING DAYS

 「東京ディズニーリゾート」を運営するオリエンタルランドは5日、2009年3月期の連結決算で、最終的なもうけを示す純利益が、前期比41%増の過去最高になると発表した。
 と言うことで、製造業を中心に、企業の業績見通しの下方修正が相次いでいるなか、上方修正してまで盛り上げっているディズニーランドに行けば、少しはあやかれるかもと、先日土曜の寒空の下行って来ました!

 JUST午後3時にスターライトチケットを購入しゲートをくぐると、開園25周年の園内は人人人でごった返してて、なるほどこれは儲かっている様子。人気アトラクションはどこも1~2時間待ち、22時までやっててもファストパスなんか微塵も無い。

 客層は、地方からの遠征と、円高にめげない海外からの観光客(白人比率は極端に低くアジア系メイン)も多そうだけど、普通に関東近辺から来てそうな人も意外と多い。富裕外国人はともかく、日本人観光客は、確実にご時世を反映した「安近短」レジャー実行組と考えられます。
 以前、LA在住中、我家の「安近短」レジャーの代表格は、ディズニーランドでは無くラスベガス(クルマで4時間)だったんだけど、東京(のお隣千葉県の)ディズニーリゾートも、ホテルやショー(シルクドソレイユ系)など、このまま充実させれば、ラスベガスクラスの大人も楽しめる異次元エリアに成長するポテンシャルは充分ありそうです。
 業績が芳しくないと伝えられるUSJも、大阪なんかに作らないで、むしろ、TDLの横でガチンコ勝負した方が、かえって相乗効果が上がったのでは?、と惜しまれます。

 と、冷静(?)に分析しているようですが、とにかく、寒いわ混んでるわで、みんな良く頑張っているな、って方が先。
 オシャレで薄着の女性の方々、エレクトリカルパレードの場所取りで、1時間前から冷え切ったコンクリートの上に座り込む人々、挙句の果てに、転んで怪我をしてぐったりしている子供に、無理やりご飯を食べさせて、見学を続行しようとする親(帰りなさい!)
 そんな命懸けの戦士達を目の当たりにしては、こちらも負けてられないと、完全防備の上にカイロを追加装備し、22時の閉館までみっちり遊んでました。(但し、冬にはもう来ないと決意)
 何がそうさせる、ディズニーランド!?

 で、今回、我々がオリエンタルランドに落とした額を客単価で出すと以下のようになります。(カッコ内は、08年3月期の決算報告書データ、09年3月期は10%程度UPの見込み)

総額:10.660円(9.370円)

チケット:5.700円(4.226円)
(内訳、入場料4.700円×2/駐車場料金2.000円)

物販:3.655円(3.096円)
(内訳、豹柄ミッキー帽子2.300円/豹柄ミッキー耳あて1.260円/プーさん蜂蜜900円/プーさんメイプルシロップ1.050円/ストロベリークランチ1.000円/バームクーヘン800円)

飲食:1.305円(2.048円)
(内訳、ケーキ&カフェ×2=1.260円/軽食&飲み物×2=1.350円)

 さて、この異次元体験代1万円。安い?高い?
 1つ言えるのは、自分自身は、ターゲットから最も遠いクラスターに属する人間であるかと。(と、行く度に思う…)


↑寒くて買ってしまった帽子と耳あて。
冬の客単価UPの原動力となっていると思われるアイテム



 ついでに、1年前に改装してイメチェンを図った、シェラトン・グランデ・トーキョウベイを覗いて来ました。
 TDL周辺のHOTELと言えば、バブル期にブイブイ言わせていた人たちで、クリスマスシーズンなどは、半年前から予約で一杯の超人気スポット。その代表格がシェラトンだったのですが、その後のバブル崩壊を経て、客層もガラリと代わり、どういった方向性で落ち着いているのかに興味があって。


 ロビー階は、確か大理石調(多くはフェイク)の明るいながらも重厚な造りだったのが一変、アメリカン・フューチャー調の色と光、スタバチックなメタリック素材と木の組み合わせ等、都内の新しいHOTELが続々「和」モダン化しているのとは一線を画していました。
 これアリでしょう(結構好きです)。国内旅行者にフォーカスして、あえて「和」から遠ざかったイメージにしていると思われます。日本のベガス化に向けて、もっと行っちゃって下さい(笑)

 新しい客層に向けてのサービスもぬかり無いようです。
 上の写真左もロビー階の一角、手前のテーブルは、プレステやXBOX等のビデオゲームコーナー(8機あり)、その向こうには、インターネットセンター(PC多数)、写真には写ってませんが、反対側にはディズニービデオが流れ続けるくつろげるコーナーもあり、滞在中のちょっとした時間を飽きさせないだけでは無く、節約派に嬉しいコインランドリーもあるようです。
 ロビーのカフェもカジュアルで、ベーカリーカフェ的なパンの品揃えで、遅くまでTDLで楽しんだ宿泊客が、軽い夜食にテイクアウトでき重宝しているいるようでした。割高なルームサービスを頼む必要が無く、これも嬉しいサービスです。

 但し、カジュアルになったと言っても、安っぽいということでは無く、質の高いベットの導入や、秋山木工に職人技の家具を発注したりと、クオリティにも気を使っていることが伺え、本質と身の丈と夢が程よくバランスされた、いまの日本人に居心地の良いHOTELになっているのではないでしょうか。


 でもやっぱり、最後のクラスター(自分含む)を取り込む為に、この辺一帯がやるべきことは、シツコイ様ですが“ベガス化”です!
 TDLオフィシャルHOTEL群周辺の道は、TDL終了後は、暗く寂しい人気の無いストリートなってしまいますが、各ホテルは、ここで、ラスベガスBLVD(ストリップ通り)に面したHOTELのようなアトラクションを、是非、展開すべきです。そして、NKホールの復活を含め、LIVEハウスなどのショーBizを積極的に誘致することで、TDL終了後も、大人の異次元空間として不夜城を演出して欲しい。ちょっとくらい騒がしくても、周りに民家がある訳じゃないし、誰も文句言わないでしょう?
 カジノがあればさらにGOODですが、いろいろウルサイ方々の了承を得るのは難しいでしょうから、無くてもいいです。

 そんな楽しいアフター22の空間が待っててくれるのであれば、渋々数年毎に重い腰を上げるのでは無く、もっと頻繁にディズニーリゾートに遊びに来るんだけどな~(笑)




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謹賀新年2009

2009年01月03日 | WANDERING DAYS
 遅ればせながら、皆さん、明けましておめでとうございます。

 世の中、100年に1度の世界的不況に陥ったと言われながらも、とりあえず、我家は穏やかな正月を迎えております。今後はどうなるか分かりませんが^^;

 このBLOGを始めた2005年以来、年末の恒例としていた『今年買ったもの特集』ですが、2008年は、買う度にBLOGで紹介しちゃったので無しでした。
 尚、『今年(買おうと思ってて)買わなかった特集』をするとすれば、クルマですね。どれもイマイチ決め手に欠けて決断できていなかったのですが、急激な景気後退の前に、中途半端なチョイスで、ローンまで組むことになってなくて助かりましたわ。多分、買い替えは、消費税率UP直前までお預けかな。

 そんなこんなで、数年ぶりに購入した“年末ジャンボ”も箸棒で、2009年も真面目に働く決心に迷いも無く、どんべえ“ぴんそば”(美味しいです)を年越し蕎麦にして新年を迎えました。

 ↓の写真は、元旦の東京駅GranStaで突然催された、“場違い”な餅つきに集まる人々。



 年末年始、都内を流浪してみた限りでは、世界不況を実生活で感じている人は、まだまだ少ないんだろうな、といった感じでした。

 バブル崩壊のときも、実生活に影響を感じるまで、かなりのタイムラグがあったので、今回も、ジワジワと苦しくなるのかもしれませんね。そうは言っても、今回、各企業の速攻対応で、我々同業でも、既に困っている方々は多いかもしれませんが...
 1つ気になるのは、企業や日本の上のほうの方々が、先行きに関して何故かちょっと楽観視してる節があるところ。どんな根拠か分からないけど、数年で立ち直るみたいな発言が目立ち、占い師でも信じているのか、ハタマタ、自作自演のオイルマネーゲームで潤う中東にお灸を据える為に、先進諸国が自作自演した(仕組んだ)リセッションなのか?と勘ぐりたくなる感じです。

 まあ、いずれにしても、原因はなんであれ、この現象が社会に与える影響は大きく、環境問題等々含め、このまま経済優先社会ではいけないのではないか? という、ある種トレンドだった指向が本流定着し、これからのモノ創りに対する考え方も、少し変える必要があるのでしょう。
 91年のバブル崩壊の時は『身の丈消費』と言う言葉が良く使われましたが、今回は、もっと社会や環境との調和が重視され、『物質的豊かさから精神的豊かさへ』という、バブル後から使われつつ、イマイチ、ピンと来なかった言葉なんかにも、リアリティが出てくるような気がします。

 え~、ちょっと話を広げ過ぎてますが、こんなクダラナイ戯言(しかもなかなか更新しないし)にお付き合い下さる方々も増え続け、現在、IPで50以上/1日、PVで100以上/1日を数えるようになりました。(MAX時は各5倍程度) ほんとうにどうも有り難うございます。
 2009年もマイペースではありますが、続けさせて頂きたいと思いますので、変わらずご愛顧、宜しくお願い申し上げます。


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鉄道博物館

2008年12月23日 | WANDERING DAYS
 
 争うように、時化た話題ばかりが報道されているクリスマスウイーク、鉄道博物館に行けば、ちょっとはウキウキするのではないか? と思い立ち、別の予定をキャンセルしつつも行ってきたので、ご報告。




 先ずは、日本最大の鉄道ジオラマ見学。幼少の頃、神田の交通博物館ではかぶりつきで見ることができたのに、離れたスタンド席からの閲覧では、ちょっと迫力不足かな、と思いながら、グルグル周る電車を眺める。

 皆、グルグル・グルグル同じところを走り続け、日が暮れたら止まり、夜が明けたらまた走り出す。そんな毎日が10分程で演出されている。

 役割もいろいろ。奥の方で頑張っているのは、険しい山々をラックレールやスイッチバックで切り抜けるガテン系列車、一番遅く動き出す新幹線は、さしずめ列車界のエリート。庶民派は夜通し荷物を運んだり、地道にコツコツ早朝から深夜まで働いている。

 でも、やっぱり、所詮みんな決められたレールの上を走るだけ。現役を退く日が来るまで、誰かに操られながら、言われた通りに、自分をグルグル・グルグルと動かし続けるしかないのは、エリートも庶民派も同じであった。なんだか社会の縮図を見るようなジオラマだ。
 



 そして館内には、役目を終え現役を退いた列車達が静かに佇んでいる。その中で、個人的に最も懐かしかったのが、上の写真の寝台特急『あさかぜ』
 子供の頃、夏休みに田舎(母親の実家)へ行くために、ほぼ毎年利用していた寝台車。ベットライトの形や壁の色など、あの頃の記憶が鮮明に蘇る瞬間であった。でも、巾58cm(後期型は70cm)の3段ベットは、今見ると、よくこんな狭いところで大人が寝てたものだと思う。

 自分の記憶の中では、寝台特急はレジャーと共にありますが、説明を読むと、ビジネスマンが出張で利用していたと書かれている。
 まだ、エアコンが一般家庭に普及していない時代に、冷暖房完備で食堂車もあるこの列車で、一晩寝ていればビジネスの目的地に到着できたのは、現代のビジネスマンが、飛行機で海外出張するのと同じレベルのことだったと思われます。

 現在の国内出張は、新幹線や飛行機を利用すれば、ハブから遠距離で無い限り、どこでも日帰りが可能になりましたが、技術の発達で、移動のスピードUPがどんどん図られることは、はたして幸せなことなのでしょうか?

 移動時間が縮まった直後は、できた余裕を余裕として使えても、やがてそれが前提でもの事が動き始め、より多くの仕事で埋められて行く。
 海外出張も、以前は会議で出かけると、必ず現地調査だの移動(=業務扱い)は休日にかからないようにするだので、けっう余裕があったんだけど、最近は、業務が終われば、休日移動だろうがなんだろうが、とっとと帰ることが当然になってるもんなぁ~。
 リニアや成層圏飛行の実現を夢見てたりも、なんだか微妙。
 



 鉄道博物館の締めは、やっぱり運転シュミレーター!
 司令塔からの指示に従い出発、指定速度や信号等の合図を守り、一本のレールの上を、次の駅まで定刻通りに運行する行為には、やっぱり自分のクリエイティビティを発揮する余地は無い。
 いや、かなり狭い範囲だけど腕の見せ所はある、加速や減速、速度調整のスムースさ、特に、ホームの指定位置にピタリと停車できれば、ある種快感でさえあるが...

 ああ、なんか、企業デザイナーも同じかも。
 あれやこれや上から下から左右から、守るべき条件を突きつけられ、やれコストだの、やれ作れないだのと叩かれ、時間に煽られながら、ノルマ克服に明け暮れる、どーしろっちゅーねんと思いながら、与えられた数ミリの範囲で、最高の表現方法を探す日々。

 大気中で呼吸をすること、睡眠を取ること、栄養を補給すること、とかとか、生まれてから死ぬまで続けなければならない、生物としてのノルマも沢山あるのに、複雑な社会を形成して、守るべき事ばかりの人生を生き抜かなければならない人間とは、なんと不自由な生き物だろうか。

 いや、ちょっと待て、制約(目標)があるからこそ、それを達成したときの喜びがあるのでは無いか? 自分が進むべきレールが敷かれていて、走り方まで教えてくれる、なんと有り難いことか! 鉄道博物館にMerry christmasだ!


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