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無名雇われデザイナーの流浪の日々。

地球の片隅でひらめいたことを、気が向いたときに書き綴っているページです。

まさかのインド再上陸

2014年08月03日 | TRAVEL-ABROAD
 いやいやいや、、、嫌だ。昨年末、戦々恐々と万全の上にも万全を重ねた体制で、無事インド初上陸を終えた記憶も薄れぬ今年、またインド出張を命ぜられるとは…。

 という訳で、前回同様、2泊の旅とは思えない重装備でミッションコンプリートしてきた記念に(?)一応上げときますので、興味のある方はどうぞ^^;
 ちなみに、予習として前回のインド出張の様子をご一読頂けると、筆者のインドに対する熱い想いがより理解できると思います⇒ロイヤルシルクでインド初上陸

 先ずは恒例のエア情報から。
 前回はJALの直行便が満席で、TGのバンコク経由になっちゃったのですが、今回はJALのシートを確保、、、したものの、今年は機材がB787では無くB777へ変更されていた。う~ん、期待していたB787初搭乗はまたお預けかぁ、残念。まあでも、B777で席数が増え予約が取り易くなったと考えれば我慢するしかないかも。

 で、いまさら旧タイプのシート情報を上げてもしょうがないので、今回は機内食特集だけにしときますが、やっぱ、機内食は日系エアの実力が発揮されていました。前回のTGとは雲泥の差のクオリティ。

 往路のメニューは、通常の洋食と和食に加え、『街の洋食屋さん』なる変わり種があったので頼んでみました。


 前菜はこんな感じで、いろいろな前菜がちょっとづつ楽しめるメニューでした、ちなみに普通の洋食の前菜は、プレートに数種盛り合わせたよくある感じのもので、こっちの方が楽しいです。お味も美味しくワインが進みそうなメニューですが、お酒がダメな自分はペリエで頂きます。


 メインはこんな感じでまあ普通ですが、前菜である程度お腹が満たされていたので満足です。


 美味しかったのでメニューも写真に撮っておきました。

 復路は和食を頼んでみました。


 前菜はこんな感じで、往路の前菜と同様に、ちょっとづついろいろな先付けが並んでいます。(コレってインドで作ってるのでしょうか?、それとも、日本から復路の分まで積み込んでいるのでしょうかね?)


 メインです。日系エアでは標準となった、炊飯器からよそってもらえる炊き立てのご飯に味噌汁は、暫く日本食から遠ざかっていた身に染みる有難さです。
 気になったのは機内で配布されるボトルウォーターが“Catch”だった事(詳細は前回のブログ参照)。とりあえず、飲み物はペリエかウーロン茶にしておきました。

 尚、現地滞在中は前回同様、生野菜、カットフルーツ、カレー禁止にしてましたが、食事は日本食だけでは無く、中華とイタリアンにもチャレンジした(てゆうか、単に付き合いですが)結果、とりあえず無事です(笑)


 さて、実は今回、突然現地でのミッションに変更が入り、少々時間が出来たので、ニューデリー市内の2つのミュージアムを訪れてみました。(前回、何もせず逃げ帰るようにしたのと比べ、2回目にして多少余裕が出てきてしまっている自分が嫌かも)

国立近代美術館(National Gallery of Modern Art)


 欧米の都市にある近代美術館は良く訪れますが、日本以外のアジア近代美術にはあまり馴染みがなく、どんなものか興味深々だったのですが、まあ、インドならでは、と言えなくはないものの、ベースは欧米のテクニックに倣っているものが多かったかなぁ、、でも、地下から3階までの吹き抜けになっている1号館と、隣接する2号館に所蔵されている作品は膨大で、それなりに見応えはありました。

 最もインドらしいと思ったのは、チケット売り場のお姉さんが、いま釣銭を切らしているから後で取りに来いと、チケットの裏に釣銭の額を走り書きして渡したんだけど、ホンマかいなと思って、帰りに取りにいったらちゃんとくれたこと(笑)

国立博物館(National Museum)


 円形の回廊となっている3階の建物を中心に、幾つもの部屋が放射状に配置されていて、近代美術館以上のボリュームがあるこの博物館の作品には、量・質とも圧倒されます。この地におけるあらゆる分野の文化的史跡が、一同に会しているここは一見の価値があると思います。(もし2つのうちどちらか1つしか行く時間が無い場合、先ずはこちらを推奨します)

 館内は当然撮影禁止なんだけど、楽器の歴史を展示しているコーナーには、彼女を展示品の前に立たせ、スマホで堂々と撮影しているインド人カップルが1組。この人達、仕舞には自分に2ショット写真のシャッター押しを頼んできた(笑)。警備員も見て見ぬ振りで特に注意せず。そしてそれに感化されたのか、こそっと撮影している人もチラホラ。

 なので、自分もこそっと撮影してしまったのが以下の展示品^^;



 古いドラムセットの一部(スネアとキック)ですが、年代は1935年と書いてある。
 1935年頃には、アメリカのラディック社がこれより近代的な機器を製造していたハズですが、まあ、インドではこんなもんだったのかな、と思いつつも、1935年当時のインドは、イギリス統治下にあったハズだから、もっと近代的であってもおかしく無いのでは、とか、いろいろ突っ込み所がありそうな展示品です。

 まあ、このコーナーでは、もっと古い、見たこともない民族楽器のようなものが多数所蔵されていて、そっちの方が面白かったです。

 (後に調べたところ、国立博物館では有料でカメラ撮影を許可しているようです。博物館で見かけた人達が許可を得ていたのかどうかは分かりませんが、金払ってでも撮影したい展示品は多数ありました)

◆おまけ


インドの玄関口、インディラ・ガンディー国際空港の『トイレ入り口』は全部この仕様。どうなんでしょうコレ?

ロイヤルシルクでインド初上陸

2013年11月03日 | TRAVEL-ABROAD
 とうとうインド出張である、、、。いまや日本の、いや世界の製造業従事者は避けて通れない国インド。当ブログの熱心な読者(居るのか?)ならお分かりと思いますが、いままで微妙に避けて避けて、海外出張は欧米専門で平和に暮らして来たのですが、とうとうインド出張である。

 かつて三島由紀夫は言った『インドにいける奴といけない奴がいる。それは個人のカルマによる。 君がインドに行くのではない。インドが君を呼ぶんだ』、、あたりまえじゃ!呼ばれなきゃ誰が好き好んで行くっつーの!!
 いや、旅行なら「インド大好き」って人はいらっしゃるでしょうが、同僚や取引先様のインド出張経験談からは、とにかく良い話は聞こえてこない、最悪情報は、とある取引先様からのオムツ携行の話、そしてガイドブックには『インド旅行に下痢はつきものです』の記述。あ~嫌だ嫌だ。

 決めた!決めた決めた、現地のミッションを遂行できる最短日程の計画組みと、万全の準備&態勢で出かけるぞ、ということで、旅程は次の通り。
 1日目:夜デリー到着そのまま市内ホテルへ
 2日目:デリー郊外のオフィスで夜まで仕事
 3日目:オフィスで仕事をした後、夜便で帰国、
なので、インド出張四方山話を期待した人には申し訳ありませんが、インドという国の様子はリポートできません^^;

 でも、以上終了ではトピックを立てる意味が無いので、最近恒例のエア情報でお茶を濁してみます。

 デリーへは、直行便だと日系2社とエアインディアの3択がありますが、エアインディアの選択は、正確なフライトが要求される出張ではありえないので即却下。ANAは通常ならマイファーストチョイスなんだけど、スタアラグループの役割からか、北米路線との乗り継ぎを考慮したようなフライトスケジュールで使い勝手が悪い上に、そもそもレートの問題で会社的にも却下。JALはフライトスケジュールも日本発着向きで会社も推奨、初B787が体験できると期待したものの、満席で断念せざるを得ず、結局、タイトルでお分かりの方もいると思いますが、タイエアーのバンコク経由便で行くことになりました。



 先ずは成田出発朝11:00のフライトでバンコクまで、機材は懐かしのB747-400でした。日本発着の主要路線で、B747はほとんど引退しちゃってると思ったら、まだタイエアーでは使ってたんですね。(間もなく全てA380に変わるようですが)
 個人的には、10数年前のアメリカ駐在中、何度も何度もANAのB747で、日本とアメリカを往復していた経験から懐かしさもひとしおで、特に、今回利用したアッパーデッキは、当時もファーストチョイスの居場所、最後(多分)に乗れて良かった。

 機内サービスは、ビジネスクラスの平均レベルといった感じ。タイのCAさん達はいつもニコニコしてて評判は悪くありませんが、今回は、なんとなくマニュアル的な対応を感じてしまいました。食事は、離陸後ランチが出され、着陸前にオヤツ(アイスクリーム)が出されます。数日前に予約すれば、鰻丼とかのスペシャルミールが頼めたらしいのですが、残念ながら知らずに逃してしまいました。

 実は、台風が迫っているときの出発で心配していたのですが、無事というか、むしろ予定より少し早く、現地時間15:00過ぎ(日本時間17:00過ぎ)、6時間ちょっとの飛行でバンコクに到着しました。国際線の乗り継ぎ失敗は、今回のような短い日程のミッションでは遂行不可能に直結するので、とりあえずホッとした瞬間です。

 難点は、だだっ広いバンコク スワンナプーム空港の、国際線乗り継ぎエリア(セキュリティゲート)が、西側ターミナル入口付近の1箇所だけなのに、到着ゲートが1番遠い東北の端だったので、そこから延々歩いて乗り継ぎ用エリアまで移動して、再び延々歩いてもと来た方向に戻んなきゃいけなかったところ。せめて、東側ゲート入口付近にもう1個、国際線乗り継ぎができるセキュリティゲート作ってくれませんか?

 続いてデリーまでは、近年乗る機会が増えたB777-300。こちらは最新型のスタッガードスタイルのシートが装着されていました。

 スタッガードスタイルとは、シートを互い違いに配列することにより、全席通路側&フルフラットシートを可能にした、最近のビジネスクラスのトレンドとなっているシートレイアウトです。先ずは以下の写真でご覧ください。(上2枚はタイエアーのWEBサイトから借用)






 以前報告したANAのスタッガードとの最大の違いは、中央2席が1列おきに隣合わせになるようレイアウトされている事です。さらに、プランビューで見ると、前席の人を避ける様、人の向きが少し斜めにレイアウトされていることから、中央2席の密接度はより高まる上に、スタッガードの性格上、大きな壁で両脇が固められ個室感さえ漂うココは“カップルシート”と断定します(笑)
 むさ苦しいオヤジと隣り合わせになり、何時間もココに閉じ込められることを想像すると恐怖さえ感じます。あ~窓側で良かった^^;

 細かい点では、ANAの報告で問題にしていた『閉塞感』は、タイの方が少し開放感があります。また、紫色を基調としたコーポレイトカラーは好みが分かれるかもしれませんが、質感はANAほどビジネスライクではありません。ANAではガッタンゴットン響くスライドテーブルも、タイでは簡単な跳ね上げ式になっているので問題はありませんが、機内でも仕事したい人にはANAのシートの方が機能的です。

 レッグレスト&フットレストは、残念ながらANA同様装着されていません。今回のような日中便では、フルフラットにならなくても良いので欲しいですね。
 あと、上の写真にも写っていますが、シートベルトが3点式になっていました。ショルダーベルトは脱着式で、離着陸時のみ着用を促されます。装着感ですが、ショルダーベルトのみ巻き上げ式なのですが、クルマの3点式よりテンションが強く、少し窮屈。

 出発時間は、現地時間17:30(日本時間19:30)で、離陸後直ぐにディナーが出されます。今回4便搭乗した中で、一番豪華(?)な食事だったので、いちおう写真を掲載しときます。


前菜


メイン

 まあ、普通ですよね^^;

 ということで、4時間ちょっとでデリーに到着、現地時間20:00過ぎ、(日本時間23:30過ぎ)
 デリーと日本の時差は3時間30分、この点だけは、時差に弱い人間にとって欧米出張より楽なところです。

 <前述した通り、怒涛のように1日半でミッションコンプリートに持ち込み、あっという間に帰国>

 帰国便は、現地時間23:30(日本時間3:00)出発で、約4時間ちょっとの予定が3時間30分のフライトで、現地時間4:30(日本時間6:30)バンコク到着。
 この短い時間で少しでも寝ておきたいので、ここでこそスタッガードシートの出番なのに、来たのは、先のB777-300ながら、成田→バンコク便のB747と同じ古いシート装着機、ついてないなぁ。
 驚いたのは機内サービス、配られた食事メニューを見ると、深夜にも関わらずフルコースディナーが出るらしい! いやいや、ここは寝る時間でしょ? ということで、シートベルト着用サイン消灯と共に睡眠モードに入ったものの、周りの多くの人は食事を楽しんでるよ、元気だなぁ。
 幸い、お隣さんも寝る派だったので、バンコクまで2時間半くらい寝ることはできました。

 余談ですが、タイエアーのB777には、ヘリンボーン型レイアウトの珍しいシートもあるらしいので、スタッガードじゃないなら、こちらを体験してみたかった。

 例によって、スワンナプーム空港内を延々歩かされたものの、日本への帰国便が国際便乗り継ぎエリアに近かったので助かりました。

 ところで、デリー発着便は、往復共ボーディングブリッジを使わせてもらえず、ターミナルからかなり離れた場所で搭乗させられたのですが、タイエアーのハブでありながらこの待遇って、なにか理由があるのでしょうかね?

 日本への出発は現地時間7:00(日本時間9:00)で、少し時間があったので、ラウンジでシャワーを浴びて、軽食をとって過ごしました。タイエアーのビジネスラウンジは、可もなく不可もなくという感じで、シャワールームはイマイチ、記憶が正しければ、ドムアン空港のラウンジの方が豪華だったような気がします。
 でも、スワンナプーム空港にはタイエアーのスパがあり、ビジネスクラス客は30分無料でマッサージを受けられます。自分は睡眠不足やらなんやらで、だだっ広い空港でスパを探す気力も無くパス。

 さて、最終フライトはA380初体験、B747ジャンボジェットを凌ぐ総2階建の大型旅客機です。やっと日本に帰れる~。


 機内食は、離陸後朝食が、到着前にランチ的なものが出されます。インドからの変な時間の移動で感覚がおかしい上に、朝食後は消灯されたりするのですが、いやいや待てよ、これは全くの日中便、ここで熟睡でもしようものなら、明日から時差ぼけになっちまう、ということで我慢して、気になってたけど観そびれた映画、『WORLD WAR Z』と『OBLIVION』の2本を鑑賞しました。
 ここで映画の感想を書き始めるとたいへんな事になるので、1点だけ。以前ANA便でアクション映画を観たとき、戦闘機やヘリが墜落するシーンの最後の瞬間がカットされてたんだけど、今回、旅客機が墜落して大破するシーンが、修正無しで生々しくながされていて、良くも悪くも、日本人の気の使い方がスゴイということが浮き彫りにされました。

 最後に、メカ好き男子が喜びそうなA380情報を2つほど。


搭乗中いつでも(離着陸中でも)、尾翼に装着されたカメラからが映し出す、進行方向の映像が観られます。


 PORSCHE DESIGNのロゴ入りアメニティポーチ(黒)がもらえます。でも、PORSCHE DESIGNを謳うにしては、作りがイマイチな感じ、むしろ、A380以外の便で付いてくる、Club tree & Evelynのポーチ(ベージュ)の方が、ストライプのパイピングとかがオシャレで良いかも。

 ということで、長~い時間をかけてインドから成田に到着したのは夕方16:00。JAL直行便なら、夜飛んで朝着くので、移動は楽だけど、そのまま職場に行く羽目になるので、どっちが良いかは微妙。

 続いて、ミッションコンプリートの為の態勢について。

 「ここまでやる必要があるのか?」とか、「現地で暮らす人を馬鹿にしとんのか?」とか聞こえてきそうですが、いろいろ脅された初出張ということでご容赦を。

 ■ 腹対策
 とにかくこれだけは注意しろと、あらゆる人に助言され、以下を実施。
・飲用水持参(4.5リットル)
・万が一の脱水対策にポカリスエット(1リットル)を持参
・HOTEL提供の水は沸かしてから、歯磨き・洗顔用のみに使う。
現地のボトルウォーターは、Kinley(Coca Cola製)、Aquafina(Pepsi製)、NestleはOK、それ以外の、Himayalan、Himalaya、Catch、Bisleriなどはヤバイらしいです。ちなみに宿泊したHOTELに置いてあったのはCatch。
・歯磨き用の紙コップ持参
・カロリーメイト類&アップルジュール×2日分を持参し、HOTELの朝食は食べない(なるべく現地食を食べない)
・生野菜/果物/カレー等の刺激物禁止(食事は全て火の通った日本食、帰国日の夜だけハンバーガー)
・ハンカチ使用禁止(手拭き、顔の汗拭きなどは、日本から持参した使い捨て除菌シートを使う、特に手は、定期的に除菌シートで除菌)
・万が一なんかの拍子に現地水道水が口に入った時対策に、口腔洗浄剤持参
・整腸剤を定期的に飲用
・止瀉薬持参(日本のは効かない場合もあるらしいが)

 ■ 蚊対策
 てんぐ熱、マラリア等は潜伏期間があり、現地ミッションには影響は出ないものの、これも重要らしい。
・HOTELの部屋用、蚊に効くカトリス持参(ひと吹きで一晩有効)
・虫ペール持参、(デリー空港に着いた瞬間喰われた人証言もあり、機内に持ち込める様、小さいスプレーに詰め替えて、バンコク空港出発時に塗布)

 ■ 喉対策
 実は個人的にはこれが一番心配事で、過去、上海に行ったときに半日で喉がやられ、直ぐにマスクを着用したものの、とき既に遅しで帰国後も3週間くらい気管支炎が続いた経験があり対応。
・マスク持参
・花粉ダスト用鼻腔クリーム 持参
・薬用のど飴持参
・うがい薬持参

 以上を持って、全く問題なくミッションコンプリートして来ました。尚、インドの空気は中国より酷いという意見もあったものの、今回の体感的には、有害物質的にはマシな気がしました。HOTELに戻ると鼻の中埃だらけではありましたが。


 そして、上の写真が宿泊したハイアット リージェンシー デリーの部屋に並べた携行品の数々、ホテルの立地も業務優先で街の中心からは離れた場所を選択しました。水の心配さえ無ければ贅沢な滞在だったんですけどね。



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ANA BUSINESS STAGGERED

2012年08月16日 | TRAVEL-ABROAD
 先日、久しぶりに海外を流浪してきたので、その報告を。

 と言いつつ、行った先はこのブログでも度々登場するロサンゼルスで、いつも通り、連日ホテルと職場を往復して帰国するだけなので、ネタと言うネタが無く、いささか古新聞ではありますが、タイトルの『ANAの新しいビジネスクラスシート』について少しばかりお話を。

 リーマンショック以降の海外出張規制も、ここのところやや緩み傾向にあり(とは言え社員に直接入るモノは低空飛行のままですが…)、フライトクラスも一定以上の飛行時間であれば、ビジネスが使えるようになっています。但し、エアだけは路線最安値限定で、ここ数年、リーマン以前にご愛顧させて頂いていたANAに出会えるチャンスが無かったのですが、今回、たまたまANAが最安だったらしく利用することが出来ました。(でも、幾つかのサービスが制限された特別?チケットで、特に、お帰りハイヤーサービス無しは残念)


 で、そのシートが上の写真。昨年(2011年)2月にNY便から順次導入が始まり、今年(2012年)1月からLA便(成田発着のみ)に、5番目の路線として採用されています。最大の特徴は、一見、横2-4-2のシート配列ながら、シートを互い違いにずらして配置している為、実質、横1-2-1の、全席通路に直接アクセス出来る(隣に人が居ない)贅沢な配置になっています。(下の写真)
 また、互い違い配列により、シート前後長を長く取ることが出来、上の写真の通り、完全フルフラットシートも実現しています。


 さて、前述した通り、導入から既に1年半も経っているので、そのシートの素晴らしさは、多くのブロガーさんにより紹介されていて、自分がいまさら同じような事を語っても諸先輩方以上のことは書けないので、ここでは、個人的に特に気になったネガティブポイントを中心に書かせて頂きます。

・個室感覚と言えば聞こえは良いですが、かなり閉塞感があります。写真の通り、各座席は高い壁で囲われており、隣人の気配(視線)はほとんど気にならないのですが、それにしても、もう少し解放感のあるデザインに出来なかったものかと思います。まあ、直ぐ寝たい人は大歓迎だと思いますが。

・使われている色・素材も、以前の、木目やスウェード調素材を多用した温かみのあるコーディネートや、アルミ無垢材を機能部品に使用するなどした、高級感あるデザインと比較すると、形状含め、ビジネスライクでホスピタリティーを感じない安っぽいものになってます。
 前記した、配列による快適性UPや、シート各部の機能性UPは素晴らしいですが、それは、シート単体のデザインや質感とは別の話で、最新の欧州車と10年前のアメ車との違い位、センスの差を感じます。まあ、直ぐ寝ちゃう人には関係無いでしょうが。

・互い違い配列により、斜め後ろの人の、テーブルやモニター類が、自分の真横に設置されていることになるのですが、スライド式テーブルの動きが、良い、と言うのか、悪い、と言うのか、とにかく、乱暴な人が操作すると、自分の真横からガンガン振動が伝わり煩わしいです。今回の原因は、屈強な男性では無く、妙齢なご婦人だったので、動きが軽い割にロック機構が硬いテーブルを、力ずくで引っ張り出す(または収納する?)あまり、勢いを止めることが出来なかった結果と思われます。まあ、直ぐに熟睡できる人は気が付かないかもしれませんが。
 (余談ですが、スライドテーブル両脇下フレームの切削or打ち抜き部に、仕上げをしていないところがあり、テーブルの移動時は中央のグリップを使用し両脇は掴むなの説明図はあるものの、やや危険を感じました)

・フルフラットシートは、以前のずり落ちそうになる“なんちゃってフルフラット”では無く、ほぼ水平になるので、就寝するには文句ないどころか、ビジネスクラスとしてはこれ以上のものは無いと言えますが、それと引き換えに失ったものもあります、それは『フットレスト』。それこそ食事か仕事して寝る、と言う、オンとオフしか無い人には良いですが、リクライニングを深く倒してフットレストに足を投げ出すような、リラックスする姿勢を長く楽しみたい人には、やや居心地が悪いと感じるかもしれません。まあ、フルフラットとどちらを取るかと言われると、自分はフルフラットですが^^;

 さて、シートへのいちゃもん(笑)はこの位にして、最新機材らしく、デジタル機器のインターフェイスが充実しているので、以下に記載します。


 上の写真の通り、シートモニター右下のリッドを開けると、各国のプラグ形状に対応した(と思われる)PC機器用電源、中央にはiPod専用ソケット、右側には他のメディアプレイヤー接続用USBソケットがあります。
 また、気になるのがモニター上のメニューにある『ANAスカイメール』と『シートtoシートメッセージ』、残念ながら、『ANAスカイメール』は現在使えないと表示されますが、近い将来、航行中のネット接続サービスが復活するようなので、そしたら使えるようになるのでしょう。
 もう1つの『シートtoシートメッセージ』は使用可能。話したい人のシート番号を選び、リモコン裏のキーボードを使用してチャットが出来るらしいので、今回、単独渡航でお相手探しは無作為にシート番号を選ぶ、、と言う無謀な事は止めておきました(笑)

 と言うことで、利用させて頂いたのはiPod接続機能。CAさんに接続ケーブルを借りて本体に接続すると、座席に装備されている、SONY製ノイズキャンセリング・ヘッドフォンで音楽が聴けます。でも、モニター上に曲名が表示され、座席のリモコンで選曲操作できるのかと思ったのですが、自分の操作方法が悪かったのか出来ませんでした。(つまり、iPodで直接操作)

 で、持ちこんだ自分のヘッドフォン(SHURE製インイヤーフォン)と音質比較したところ、残念ながら、遮音性/音質共、機材装備品を使うメリットは無く、早々に自分のヘッドフォンに替えてしまいました^^;

 ところで、↑のパーソナルモニターの写真からは飛行中って感じはしませんが、この時の窓の外の眺めは↓のような感じです。


 と言うことで、シート周りのハード面中心に報告して来ましたが、ANAは、この新型シート導入と同時に“inapiration of Japan”と銘打ち、ソフト面のサービス充実にも力を入れるとアナウンスしています。

 ですが。もともとANAって、このブログでも何回も書いている通り、サービス面はかなり充実してて、今回も、大きな違いは感じ無い上質なサービスを受けられたと思っています。なので、むしろ、その上質なサービスにタイトルを付ける事で「ブランド化」したってとこかな?と思います。

 強いていえば、本機材導入当初、先のデジタルインターフェイスを利用して、食事のオーダーなどを画面上で好きな時間に行える、と言うサービスを実施したところ、現場が大混乱を来たし、直ぐに運用が中止されたと言う経緯もあるのですが、これって、サービスの向上と言うより、CAさんの業務効率UP狙いが企画倒れになっただけのような気が、、、やっぱり、人が直接心を込めて何かをしてくれるのが、1番のサービスだと思いますよ。

 そして、そのサービスに見合った、またはインスパイアさせる、色や素材にも配慮したシートデザインであれば、と言うのが、やっぱり少々残念なところです。


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ハイブリッドホテル?

2010年11月28日 | TRAVEL-ABROAD
 いやいや、って嫌なら止めろ(前もこのネタ使ったかも…)、つーくらい放置していて、どうもすいません。
 しかも、前回、次回の予告までしておきながら、2か月もたってしまい、もう、前回の流れもへったくれもない今日この頃、忘年会シーズン突入前にとりあえずUPしておきます。

 で、何でしたっけ? そうそう、日本の国際競争力ダウン。
 この2カ月間に起こったことを振り返っても、もう、日本はどうなっちゃうんでしょう? 的なことばかりで、うちの会社大丈夫かいな? 的疑問に、ターボとスーパーチャージャー付けて、ニトロをブチ込んだような気分の中、だんだん思い出して来た、前回のブログの趣旨である、モノだけじゃない『日本流』を輸出したHOTELの紹介です。

 このHOTELがあるエリアは、日系企業が多く、日本人駐在員を始め日本出身者が多く住んでいるのですが、この地域のニーズに応える、日本語OKホテルも、日系スーパー(旧ヤオハン)も、現在の経営は全てコリアン系です。
 ヨーロッパで展開されている、コリアン系日本料理屋は、全くいい加減なクソ不味い店も少なくないですが、先の2つは、経営が変わってからの方が、日本人の好みを良く理解したサービスを提供しているような気がします。(だから、経営が立ち直ったのでしょうか) 今回出張中も、そのスーパーで、本格的な『北海道物産展』なんかをやってたりしてました。
 (余談ですが、経営は何系でも良いですが、「日本」を名乗るからには、ちゃんとした日本流になっているのか、基準を作って認定するシステムを作るべきだと思いますね。これも、日本がやらないと、どっか他の国でやられちゃいますよ)

 そんなこんなのこのエリアに、満を持して(かどうかは知りませんが)2009年末に開業したのが、MIYAKO HYBRID HOTEL(ミヤコ・ハイブリッド・ホテル)
 何かハイブリッドなのか? 太陽光発電装置等クリーンエネルギー対応をしている事を、クルマのハイブリッドとかけているような気もしますが、伝統的日本流を21世紀のおもてなしで提供する、と言う、訳の分かるような分からないようなWEBサイトの売り文句が、ハイブリッドの由来かもしれません。いずれにしても、“ハイブリッド”の冠ネームはダサい、と言うのが、当社スタッフの意見でした。(n=5くらい)

 ハイブリッドの名前はともかく、ミヤコの名前からして老舗日系ホテルの経営、当然、日本語OKだし、先の日系スーパーや、日本料理(ちゃんとした)店やサービスを展開するモールと隣接しているので、USの他のエリア在住の日本人がこのホテルに泊ると、「プチ一時帰国した気分になる」の表現もネット上では見受けられます。

 え~、前置きはこのくらいにして、内部の様子を紹介します。(画像は上記からリンクしているホテルのWEBサイトにも、いっぱいありますのでご確認ください)


 ベットルームはこんな感じ、全然日本流じゃない? ハイ、でも、これはこれでOKでしょう、日本でも、特に都市部では畳に布団ひく人の方が少なくなっているだろうし、出張ならなおさら布団って気分でも無いし、このキングサイズのベットの方が良いです。
 他には、50インチのフラットTV、ワーキングデスク、iPodもプレイできるコンパクトオーディオ等の快適装備があります、冷蔵庫はありますが、中は空です。いただけなかった唯一の点は、インターネット(WiFi&LAN共無料)が超スロー、まるで、ISDN1回線を全客室でシェアしているのか疑惑的速度でビックリ。


 じゃーん! 何てったってコレですよコレ。欧米出張では、ありつけることすら想像しなかった「日本流お風呂」、バスタブが深いだけじゃありません、ちゃんと洗い場が洗い場として存在しています。
 これで、煩わしいシャワーカーテンから水が漏れる心配も要らないし、シャワーブースからびしょびしょのままバスタブへ移動する必要はありません。(そもそも出張で独立したシャワーブースのあるホテルに泊れることも稀ですが)
 ちなみに、トラベル予約サイト、エクスペディアの掲示板で、日本文化を知っている現地人も、日本流の風呂が、ここで入れることを評価する書き込みをしてたりします。
 さらに、トイレも日本流の独立した個室で、なんとウォシュレットも装備。現在の日本では当たり前になっている装備ですが、日本以外では、まだまだ一般的では無く、これも嬉しい限りです。


 こちらはロビーの様子。まあ、アジアンテイストではありますが、最近のシティホテルのトレンドに沿ったデコールと言っても良く、ことさら日本流は押しつけられていません。

 なので、このホテルの「日本流」は、客室(特に水回り)だけ、ですが、それが半端ない素晴らしさでした。

 さて、上の写真を見ただけでも、出張利用には不釣り合いなグレード感を醸し出していますが、実際も写真の通りで、周辺の古臭い設備のブランドホテルが、$130~140の値を付けていることからすると、ここは、$200以上しても、全くおかしくは無いと思えるのですが、なんと、今回は$120で泊れました。しかも、ポーターサービス付きで! これは、破格と言っても良いくらいだと思います。って、ジャパネットのような展開になってもなんなんで、今回はこれで終わりにしておきます。

 (ひさびさに文章を書いたら、ちょっと変なテンションになってしまいましたが、現実とは逆かも…)



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US TRIP 【日本の行方編】

2010年09月28日 | TRAVEL-ABROAD
 さて、ちょっと時間が開いてしましましたが、肝心なこと(?)をまだ書いてなかったので、忘れないうちにアップしておきます^^;

 今回は、東の方を流浪しながら、最後にロサンゼルス入りするという旅程。で、LAではちょっと余裕があったので、あちこち流浪してみました。と言っても、観光では無く、大型ショッピングモール2箇所に、電気屋さん、家具屋さん、といったところで、題して、個人的興味による市場調査的流浪。てか、題する必要はありませんが。

 興味の対象は、リーマンショックから2年近くたった街の様子、と、「家電量販店のTV売り場から日本製品が消え、韓国製品ばかりに...」との報道に代表される、LAにおける我が方の劣勢状況を確かめること。

 で、表面的に一番分かりやすい変化が、ゴミの分別収集。ホテルの部屋にも、一般ゴミ箱とリサイクルゴミ箱が置いてある。また、スーパー入口に、空き缶回収機(返金あり)がドーンと設置され、若いお兄さんが、持参した空き缶を一所懸命捨てていた。
 そんなの普通のこと、と思われるかもしれませんが、個人的には、LAとしては画期的ライフスタイル変化と感じました。いや、いままでもリサイクルしてたのでしょうが、それは、ゴミを回収した後、誰か(委託業者など行政側)が分別していたのですが、それを、個人レベルにやらせる(しかも、ホテルゲストにも)ように、よく出来たな、という意味で。

 まっ、いろいろあって、アメリカ人も普通の人に近付いて(?)来ているようです。

 ショップなんか見ても、オーソドックスなものの割合が増え、尖がったスタイルの商品は少ないイメージ。色合いも、比較やわらかなモノが多く市況を感じます。1年前よりは、ちょっと雰囲気は良いような気もしますが、大袈裟に考えると、アメリカ人の嗜好が、1つの転換期に入った、のかもしれません。

 そして次は、気になる日本製品の状況(あくまで見た目)ですが、アメリカ家電量販店大手BEST BUYへ。
 結論から言うと、フラットTV売り場の日本製と韓国製の割合は、ほぼ半々で、全く劣勢という事ではありませんでした。(実際の売上はどうか知らないけど) ちなみに、日本製では、SONYとPanasonicがほとんどで、SHARPがほとんど置いていなかったのは、クアトロンへの入れ替え時期だったのかもしれませんが、アメリカでは、日本とは比較にならない程、ネット機能争いも激しいようなので関係あるかも?

 心配なのは、展示してある商品を見ると、もしかしたらSAMSUNGがちょっと良いかもと思ったこと。ブラックアウトした躯体が多い中、SUS製フレームがクールな印象のモデルがあったり、画面も、実際に部屋で見ると疲れるんだろうな、と思いつつも、フォーカスが際立ち派手目な色合いが、隣の日本製品を色あせた感じに見せていました。社名ロゴマークを、バックライトで発光させるのだけは、目触りだと思いますけどね。

 他の製品の様子ですが、白モノ家電は、昔から日本は参戦の意思が無さそうなので、日本では、SONYがアップルを抜いたと話題になった、携帯音楽プレイヤー売り場へ。しかし、ここでは、やっぱりアップルの天下で、SONY製もありますが、おまけ程度でした。

 家電だけでは無く、クルマも我が方劣勢が伝えられています。アメリカで最もポピュラーなミドルセダンのセグメントで、ヒュンダイのソナタが、カムリ/アコードの売上に肉薄しているとのこと。
 先ほどのSAMSUNGもですが、ヒュンダイ(KIAも)の最近のデザインは、メキメキ良くなっているので、さもあらん、と思ってましたが、まだ、街中を走るクルマがヒュンダイだらけ、と言うことはありませんでした。

 代わりに、ちょっと意外(失礼)だったのが、ここLAでは、MAZDA車が増えている印象。日本ではちょっとやり過ぎなアイデンティティ表現が、ここでは良くハマってカッコ良い!

 とは言え、全体的イメージでは、日本の報道ほど危機的では無いにしても、韓国製品の台頭が進んでいるのは確かだと思います。そして、このままでは、恐らく、日本製品にとって危機的状況が来るでしょう。
 特に、十年以上前に、国を上げてデザイン立国を目指した成果は目覚ましく、うちの社内でも、どこの製品か分からない、けど、デザインの良いPC周辺機器なんかが置いてあると、「これどこの?」「う~ん、分からないけど、カッコ良いから韓国製じゃない?」なんて会話が聞かれたりして、かつての、カッコ良い/おしゃれ=イタリア製品と言う図式を、韓国が奪うところまで来ています。(実は、デザインだけじゃなく、技術も日本を超えちゃってるかも、残る課題は、ブランドプレゼンス向上のみ)

 しかし、この動きは余波に過ぎず、もう数年もすれば、大津波がやって来ることも忘れてはいけません。大津波とは、最近、図に勢いに乗っている中国の製品。
 なんてことは、全て数年前から想定されていた範囲内ですが、、、さて、どうしたものか? 閉塞した日本社会を思うと、なんだか余波だけで死ぬのではないかと、戦意喪失気味。

 ちょっと脱線しますが、日本の政治家の足の引っ張り合いはいい加減にして欲しい、いままで誰がやっても同じようなもんだったんだから、文句言ってるオマエがやったって、その場で上手くやれるハズが無い(後からは何でも言える)、もう、ネジレだ何だ言ってる猶予は無い、総選挙でリセットする時間も無い(やったって意識が変わらなければ同じ)、仮に、今の体制が無能の集まりだとしても、与野党で補完し合って日本を立て直せるような、政治家自身の意識改革を、たった今できなければ、日本は終わるでしょう。

 と、無理な期待をしてても仕方ないので、話をLAに戻して、、街を流浪して目にしたその他の事を上げておきます。

 ショッピングセンターの片隅に“プリクラ”が普通に置いてあった、しかも、外装には日本人GALが描かれていて日本仕様そのまま風。ただ、休日で賑わっているにもかかわらず、閑古鳥状態でしたが。
 ロードサイドには、中古車の“ガリバー”の立派なお店が。中古車取引はアメリカでも盛んですが、新しい日本的ビジネスモデルを構築して頑張っているようです。
 寿司屋や吉野家に代表される日本料理のお店は、現地にも早くから馴染んでいましたが、飲食以外の分野でも、日本流が受け入れられる兆しは、これだけじゃ無い気がします。
 いま、いろいろな分野で、世界基準では、やり過ぎとも思われる、日本流の微に入り細に入るサービス&インフラが、プレミアムな「事」として、認知されて始めているのではないでしょうか。

 良い「物」を造るにも、積み上げた技術やノウハウは必要ですが、極端な話、金の力でもなんとかなっちゃうし、新ジャンルを開拓しても、出した途端、直ぐ真似されて優位性が無くなるどころか、もっと安くて良いものにされちゃうと可能性だってあります。
 それに対し「事」は、その背景に、国民性や社会が色濃く反映されているので、簡単には真似できないものが多いと思います。日本人の得意な、「物」を進化させることは当然重要ですが、これに「事」をプラスする、或いは、「事」に裏付けされた「物」造りを見直す、さらには、その「事」だけをビジネスモデルとして輸出するなど、日本人と欧米人の嗜好は違うから、と臆する事無く、日本人が長年培って来た「事」を、積極的に海外展開すべきだと思います。
 むしろ、金の力だけではどうにもならない、経験や時間が積み上げて来た伝統や文化、そこから生まれた考え方や仕組みを肯定し、そこで直球勝負して勝てない企業は、生き残れないような気がする、と言ったら大袈裟でしょうか。

 そう言えば、シュワルツネガーCA州知事が、高速鉄道導入の為、各国視察ツアーで日本に来たとき、新幹線だけでなく、それを数分間隔で正確且つ安全に運行する、管制システムも見せたんでしょうかね?

 と、なんだかシリアスになり過ぎたかもしれないので、今回はこの辺で、そして次回は、日本流+現地流のHOTELに泊ったので、そのレポートを。(まだ引っ張るのか?)


◆ ◆ ◆ おまけ ◆ ◆ ◆


 つーこで、楽器屋情報~!

 ですが、実はちょっと期待外れでしたわ。楽器を買う時、必ず参考にしていたアメリカの楽器屋さん『ギターセンター』のWEBサイト情報。とうとうそのお店に行けるチャンス到来!と、思って行ってみたら、行った支店が悪かったのか、ドラムコーナーの品揃えは、新宿ロックインや秋葉原リボレの方が断然上、店舗面積が広いので、プレイ可能状態のセットは幾つもありましたが、スネアやシンバル、スティックなどの小物類は、「えっ、こんだけ?」てなもんで、円高を良い事にいろいろ買い込もうと思っていたのですが、ガッカリ。

 興味深かったのは、家電を見るつもりで行ったBEST BUYに、立派な楽器コーナーが出来ていたこと、少なくとも、自分が住んでいた8年前にはなかったのに。
 以前ブログに、景気が悪くなると楽器をやる人が増える、的なことを書きましたが、アメリカも一緒ということかも?(笑) 惜しむらくは、ドラムセット&パーカッション用の広い試奏ルームがあるのですが、悪ガキ達のプレイルームと化していて、店員も注意せず、親なんかどこに居るかも分からない(多分、TVコーナーで、ソニーかサムスンが悩み中)状態だったこと。



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US TRIP 【乗り物編2】

2010年09月15日 | TRAVEL-ABROAD
 さてさて、前回に引き続き第2弾です。

 第1弾は、US TRIPと言いながら、日本の話でしたが、今回もまだ、地上の話ではなく空の上の話、、、つまり、飛行機の話なんですが。

 今回利用したのは、デルタ航空。と言っても、日本⇔US間の移動は、旧ノースウエストの機材、外装こそデルタカラーに塗り替えてありますが、内装は、ほぼノースのままと思われます。
 で、サービス等の対応ですが、これも以前このブログで紹介した、ノースのときとあまり変わらない印象、いわゆる米系航空会社の平均的サービスってことで、Cクラスであっても、また、多少、日本人への特別な配慮が増した感じがしても、日系と比較すれば、全ての面で満足度が低いのは致し方無いところ。

 それはともかく、今回、非常に気になった点があります。それは、窓のスクリーンが閉じられたままな事。

 どういうことかと言うと、搭乗すると、客室のスクリーンが全て閉じられた薄暗い空間になっている、離陸の時は開けるのかと思えば、そういったことをCAが促す事も無く、外が見えないまま離陸。その後も、窓側の人が意図的に開けない限り閉まったままで、とうとう目的地に到着しても閉まったままでした。

 理由はいっさい説明無し。窓側の人も、何か気になる時(例えば、気流が不安定な時、離陸直後や着陸直前の景色等)に、一瞬開けては見るものの、開けて良いのかどうか判断できず、直ぐ閉めてしまう状態。
 何故なんだ? なにかレギュレーションが変わったのか? いままでであれば、安全確認の為、離陸時と着陸時は、逆に窓を開けるように指示され、離陸後の食事の後から着陸前の食事までだけ閉めるように指示されていたのに…。
 はっきり言って、不快でした。それでなくても狭い空間なのに、薄暗く閉塞感を感じることになり、人によっては耐えられないのでは?

 ひとつ関連があるとすれば、経営再建中のJALのクルーがやった実験で、地上駐機中の窓閉めを行うことで、空調稼働率を下げてCO2排出量を削減出来た、という、ケチケチ作戦がある。
 特に米系の航空会社では、どのサービスを割り切ってコストダウンするかにご執心な傾向があるので、これに乗っかている可能性はあるかもしれませんが、家畜を載せてるじゃないんだから、コストダウンもほどほどに、って感じです。(但し、この窓閉め、米国国内便ではまったく実施されていなかったこともご報告しておきます)

 とは言え、昨年、フランクフルト⇒LA間のLH便Yクラス搭乗中(時差の関係で十数時間日中)、誰も窓を閉めず、明るい機内は浮かれた白人で、ずーーーーーっとワイワイ騒がしく、CAもほったらかしで、こちとら到着後すぐに会議なのにほとんど休めず、なんて事がありましたが、それよりは良いかも。

 ところで、今回の使用機材ですが、往路は、ミネアポリス行きB747、復路は、LA発A330.

 往路のB747、通称ジャンボは、新型のエコカーならぬエコエアーへの切り替えが進んでいる中、最近めっきり乗る機会が減っているのですが、古いながらも、その快適さは過去ブログにもいろいろ書いた通りです。
 さらに今回は、より静かなアッパーデッキの席を確保することが出来たのですが、例の窓閉めで、キャビン空間の狭さを感じてしまい、ちょっと微妙だったかも。

 そして復路のA330、これは太平洋路線としては珍しい。というもの、A330のような双発機(エンジンが2個)は、エンジンが不調になった場合を想定した洋上規制というものがあって、太平洋路線では、飛行ルートが極端に限られる為飛ばせなかったんだけど、B777が、唯一その規制をすり抜け(?)B747の代替え機として巾を利かせていました。ところが昨年末、A330にもOKが出たらしく、デルタからいち早く投入されたようです。(上のリンク先のWikiにはまだ反映されていません)

 A330は、B777より一回り小さく、リリースが遅れに遅れているB787に近い大きさと思われます。現在、A330を大幅に改良したA350の開発も進んでいて、エコエアー競争が、ますます激しくなっていますが、個人的には、A380に対抗するB747Xとか、ソニッククルーザーとか、面白い企画が早く復活できる世の中になってもらいたいものです。


 上の写真は、今回の流浪で利用した一番小さい機材のエンブラエルERJ145、1-2配列シートの50人乗りで、なりは小さい(室内も狭い)けど、性能は大型機とそう変わらず、軽快に飛ぶ感覚が楽しいです。三菱製リージョナルジェットも生産段階に入ったとのことで、この手の旅客機も今後増えるんでしょうね。



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US TRIP 【乗り物編1】

2010年09月12日 | TRAVEL-ABROAD
 今年の暑さも、やっと終わりが見えて来そうな今日この頃、少しばかりアメリカ方面を流浪していたので、2、3トピックを上げておきます。

 ということで、先ずは移動の為の【乗り物編】

 となれば、成田までの移動は、話題の新型スカイライナー(2010年7月開通)を使わない訳にはいかないでしょう。いつもは、乗り換えが少なくて済む成田エクスプレスを使っているのですが、今回ばかりは仕方が無い(?)

 で、ひさびさにやって来ました、京成日暮里駅。すっかりリニューアルされて、専用アテンダントカウンターのある入口からホームに上がると、空港等で良くみかける、ガラス張りのドーム型ルーフでホームが覆われていて、普通のホームから出発する成田エクスプレスより、少しスペシャルな印象を与えてくれます。
 そこへ、山本寛斎氏デザイン(監修?)のシャープな車両がホームに滑り込む様子は、なかなかカッコ良い感じでした。(まだ鉄ヲタ撮影隊も居ましたよ、平日なのに、、、)

 室内も外装同様、ニュートラル+ブルーをカラースキームとし、すっきりとシンプルで機能的な雰囲気。特にシートはアルミ軽量フレームに、バネックス(川島織物セルコン商品名)という、布状シートを内部に使用することで、スペース効率の良い広い室内を実現しているとのことです。
 実はこのことは事前に知っていたのですが、乗ったときにはすっかり忘れていて、バネックスの乗り心地を充分実感しなかったのですが、逆に、不自然な感じ(トランポリン現象等)も感じ無かったので、うまくチューニングされていたようです。

 さて、スカイライナーのアドバンテージは、やっぱり早いことです。新幹線以外の通常列車で最高の160km/hという速度と、空港まで直線的に結ばれた新路線の建設により実現された、30分台という移動時間は、本当にあっという間で、もう着いたの?と感じさせてくれます。これでは、PC用の電源もあまり出番が無いばかりか、お弁当もおちおち食べれないかもしれません(笑)

 んでもって、じゃあ、帰りもスカイライナーにしたか?と言うと、NOで、成田エクスプレスを利用しました。理由は、やはり乗り換えの不便さ、特に、朝夕の通勤ラッシュ時は、電車の中だけでは無く、駅構内も含め、大きな荷物を引きずることは迷惑だし、迷惑がられること自体が嫌だし。という訳で、行きは比較的すいているお昼の移動だったので、スカイライナーにしてみましたが、帰りは夕方だったので、迷わず成田エクスプレスにしました。

では、早いと評判のスカイライナー、実際にどのくらい早いのか? 新宿を起点にした場合は以下の通り。
・スカイライナー(39分)+山手線(20分)+乗換え時間(5分)=64分
・成田エクスプレス(78分)=78分
値段は
・スカイライナー(2400円)+山手線(190円)=2590円
・成田エクスプレス(3110円)=3110円
となり、スカイライナーが、約14分早く、520円安いことになりますが、これと、前述の不便な面をどうとらえるかですね。荷物を空港まで宅急便で送ることも考えられますが、1000円以上上乗せされるので、スカイライナーの価格面のメリットはなくなります。
 成田エクスプレス起点駅利用の方以外は、まだ検討の幅があると思いますが、自分としては、交通費支給の出張ではなくても、今後も引き続き、成田エクスプレス利用になると思います。

 但し、成田エクスプレスの起点駅までの移動で、遅延等が発生した場合の、リカバリー手段として、スカイライナーは非常に心強い存在であることは確かです。

 一方、成田エクスプレスの車両ですが、こちらも昨年リニューアルされ、スカイライナー迎撃体制を整えています。
 個人的に、一番嬉しいのは、一般車両のシートが回転式になったこと。いままでは、4人対面式の固定で、3人Gr.の中に入ってしまった日には、非常に居心地が悪く、これを嫌って、グリーン車に乗っていた(出張でも自腹)くらいです。
 ですが、実は今回も、何も考えずグリーン車を買ってしまい、来た列車を見て、初めて新型になったことを思い出しました^^;

 新旧比較では、どちらも1クラス上がったような印象です。つまり、新型の普通車は、旧型のグリーンレベルに、新型のグリーン車は、本皮革張りのシートが奢られ、フロアーには、カットパイルカーペットがひきつめられ、さらに高級感のあるものになっています。細部では、シートのセンター部皮革には、パンチングが施され通気性に配慮、縫製部には、レッドのダブルステッチでアクセントを与えています。

 これらは、旧型同様、GKデザインの仕事。ニュートラル系+レッドのカラースキームが、ブルーのスカイライナーとは対照的、且つ、環境カラーが蔓延している“今”の色ではないかもしれないけど、成田エクスプレスのアイデンティティを継承しつつ、うまく現代風にアレンジされていると思います。

 最後に、個人的な、成田エクスプレスの欠点は、時間でも価格でも無く、乗り心地が悪いこと。
 カーブやポイントが多い在来線の運行で、加減速も多く、最高速度が130km/hと低いにも関わらず、揺れ、騒音共、スカイライナーに負けています。車両の揺れ対策は、いろいろ施されているようですが、駄目ですね。

 車両の詳しい情報は、以下、ウィキペディアのサイトでご確認下さい。
 ■ 京成スカイライナー(AE形)
 ■ 成田エクスプレス(259系)


スカイライナー日暮里駅と、成田エクスプレスグリーン車


 とまあ、成田までの交通手段でしたが、今後、羽田の国際化が本格化してきたとき、こちらへの交通手段もなんとかして欲しい気がします。成田に比較すれば、都心に近く時間もかからない、と思われていますが、移動の快適性、利便性という面では、まだまだじゃないでしょうかね。



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台北報告【その2】

2010年05月20日 | TRAVEL-ABROAD


 前回の続きです。

 実は我々、観光で市街を訪れると、Pickyなカミさんの影響で、とにかく街中を歩き回ることになります。今回も、小龍包はこちら、麺はあそこ、カキ氷はまたあちらと、平気で3~4駅離れた場所を“徒歩”で移動。結果、嫌でも市場調査状態となり、現地の生活ぶりがインプットされます。

 そうして得た台北の印象は、非常に暮らしやすそうな良い街でした。

 先ず、交通のインフラが非常に整っている。道路は概ね碁盤の目で作られていて分かりやすく、また、幅員も充分で、交通量が多いながらも、妙なボトルネックが少ないので、比較的良くさばけている印象です。加えて、高速道路の整備も、必要にして充分な規模が確保されているようです。

 公共交通機関も良く整備されており、地下鉄は新しく広い(恐らく、車幅は世界一広そう)。初乗り約120円で広範囲に行けるところも良い。構内も明るく綺麗で、チケット(ICチップ内蔵の樹脂性トークン。勿論、日本同様のプリペイド方式もあり)の購入方法も分かりやすいし、システムも合理的です。

 タクシーも初乗り約210円とリーズナブルで運行量も多く、ニューヨーク同様(またはそれ以上)、イエローボディに統一されていて非常に分かりやすいので、地下鉄が不便な場所へは積極的に使えます。但し、空港⇔市内の移動は、カミカゼ運転の為、ある程度の度胸が必要かも(笑)

 次に、街中が非常に綺麗で、ゴミ等が落ちていない。

 チャラけた若者でごった返すセンター街のような場所でも、夜店の集まる夜市に行っても、道路に大きなゴミ(ファーストフードの包みとか)が捨てられているようなことはまず無かったし、タバコも全面禁煙では無いものの、街の所々に設置されている灰皿でマナー良く喫煙されていて、歩きタバコやポイ捨てが目立つことも無かったです。

 シンガポールのように、法律で厳しく規制されているのかどうかは調べていませんが、マナーが良いことに加え、お掃除する人がちゃんと配備されているように思えます。駅や空港などの公共施設内でも、アメリカで良く見る様な、掃除道具一式を搭載したカートを押す“お掃除隊”を頻繁に目にしました。

 かように、先進諸国のインフラを良く勉強し、さらに、台湾なりの改善を加えて取り入れているようで、超近代的という訳ではないものの、非常に合理的で羨ましいところもありました。

 一方、民間の建築物に目をやると、日本や中国の経済特区のように、異常な早さで新陳代謝をしている感じでも無く、日本の高度成長期が始まった頃のような懐かしい風景(と言ってもリアルタイムでは知りませんが)をベースに、要所要所が適度に開発されていると言った感じです。
 逆に、歴史的建造物というものもあまり目に付かず、日本統治時代に日本人建築家が設計した、赤レンガを使用した建物(東京駅的な感じの)が市内に点在しているくらいですか。



 中国のように、都市部に世界的レベルの富裕層がうじゃうじゃ居るような感じも無く、平均値はやや低いながらも、中流を中心に幅は適度に抑えられている印象です。
 走っているクルマを見ても、東京と同レベルで、やや古いクルマの下限が広いかな、位で、中国のように、超高級車と分解寸前のクルマが混在しているようなシーンは見られません。
 この辺は、民主主義がそれなりに長く続いていた証しなんでしょうかね。

 台湾の行政については全く無知ですが、個人所得はそれ程高くは無いものの、都市のインフラ等、公共投資に関するお金の使いどころは正しく、国民の満足度は高いのではないかと感じました。
 この印象は、台湾人のツーリストに対する態度のイメージから、ポジティブに感じられる部分もあるかもしれません。即ち、目が合えば微笑み、中には軽く会釈までしてくれる温厚な雰囲気、狭いところでのすれ違いや、撮影中の人の前では、必ず立ち止まって待つ優しい気持ち、いわゆる、外国人旅行者が日本人に対して感じると言われている気使いに、アメリカ西海岸の明るさを加えたような人々、って言ったら大げさかもしれませんが、少なくとも、いままで行った国の中では、一番友好的なイメージです。

 でも、交差点の信号機だけではなく、地下鉄の駅に列車が来るまでの“カウントダウンタイマー”が設置されていることがなんとなく理解できる、セッカチな一面を垣間見ることもありますけどね。

 と、ずらずらと思った事を垂れ流しましたが、『観光地』として見た場合、あまりに日本との差異が無さ過ぎて、全てにおいて異文化感が乏しく面白味に欠けることが、前回の、行く価値が低いと言うところにつながります。食べ物も、ガイドブックに載っているところにわざわざ行かなくても、そこいらの適当な店で食べてもあまり変わらなそうだし。てか、前回も書きましたが、アレをまた食べに行こう、と思うほどのもの無いし。

 個人的には、例え非友好的な態度をされてムカついても、劣悪な空気で生命の危機を感じても、同じ東アジアなら、香港や上海の方が、海外に行った感が強い=異文化体験度が高いのでお勧めかなあ。(韓国は未体験)






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台北報告【その1】

2010年05月11日 | TRAVEL-ABROAD
 さてと、最近もの忘れが激しいので、ボチボチ台北のことを書かないと、、、。とっ、その前に、以前“上海”に行ったときはどんな事書いていたか見てみると、なんだか、中国経済の展望ばっかりで、旅行のことがほとんど書かれていない。

 てーことで、とりあえずは、旅行っぽいことを書いておこうかと。今回の日程は3泊4日、前後日は移動だけで、実際行動できたのは中日の2日間だけ。
 で、先ずは、台北旅行の楽しみは、日本で言うところの“B級グルメ食べ歩き”ということで、安くて美味しい現地の庶民の味を、とにかく食べ歩きました。


 街中にもその手のお店はたくさんありますが、手取り早くあれこれ食すには、その独特な雰囲気を味わうことも含め『夜市』に繰り出しましょう。
 我々は、夜市発祥の地、士林(シリン)に、ここには、美食広場という、夜市ストリートとは別に、市場の中が屋台村になっているような施設(↑一番上の写真)もあり、たいへん賑わっていました。
 衛生面に関して指摘しているガイドブックもありますが、食器類は全て使い捨てになっていて、それなりに配慮はしているような・・・、少なくとも、我々は大丈夫でした、汗;

 当然、お昼はお昼で、美味しいと評判の“小吃(シャオチー)=店や屋台で食べる中華の一品料理”やさんを精力的に巡ります。

 、、、が、2日間食べ歩いて、「これは美味い!」ってものには出会わなかったなぁ。まあ、美味しく無いということでは無いんだけど、期待を上回る程では無かったというか。かの有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包も頂きましたが、上海支店の方がもうちょっと美味しかったかもと思ったり…、まあ、台北の他店よりは少しレベルが高いとは思いますが。(個人的には、以前このブログで紹介した、ジョーズ上海がBEST小籠包やさんです)

 ただ、お値段はどこもリーズナブル。日本の感覚からすると半値くらいなので、そこは1つの魅力だと思います。

 さて、ご飯を食べたらデザート、ということで、街には(B級?)スイーツやさんもたくさんありあました。


 店先にはいろいろなトッピングが並んでいます。↑の写真中段は、フルーツ山盛りのかき氷。ガイドブックによると、夏はマンゴー、冬はイチゴが旬と書かれていましたが、この時期だからか両方食べることが出来ました。(マンゴーは別の店でも注文^^;)これは美味しかったです!

 あとは、練乳を凍らせてかき氷にしたもの(↑の写真下段左)や、冷えたシロップにトウフと選んだトッピング(小豆やタピオカ等)を入れたもの(↑の写真下段右)なんかもお勧めです。台北は沖縄と同じくらいの緯度に位置し暑いので、冷たいスイーツは嬉しいです♪

 B級グルメ以外で楽しんだのは、

 台湾マッサージ:これも安い、相場は90分4500円/120分6000円、設備/施術レベルを勘案すれば、日本の相場の半値以下レベル。自分はやらなかったんだけど、カミさんによると、オプションの耳掃除はかなりお勧めのようです。

 お寺参り:台湾の人は信心深いのか、現地人でごった返す中に混じって御参りして来ました。でも、見よう見まねで御参りを済ました後、出入り口付近で御参りマニュアル(中国語)を発見、見ると、どうも順番を間違ったっぽい、汗;、、、ダメでしょうか、神様?仏様?(笑)

 占い:大きなお寺の近所には必ずあるっぽい。日本語OKの占い師さんも居て、日本の雑誌取材記事のコピーやら、日本からのお礼の手紙などがワザとらしく掲示されている、、、う~ん、でも、まあ、ものは試しで占ってもらいました。
 自分は四柱推命によるこれからの3年間(1500円)、カミさんは、四柱推命に手相を加えた今後の人生(3000円)
 「あなたは○○だから、将来は□□でしょう」の○○がスゴイ推察力!てか、カミさんなんか、当たりすぎてて、その後半日位、言われたことを呪文のようにブツブツつぶやいていた位。あ~ビックリ!
 我々は特に相談事も用意せず、通りがかりのひやかし半分でしたが、本気で悩んでいる人が相談にのってもらたんだったら、お礼の手紙の1つも来るのは納得って感じ。

 と、今回は、安くてお手軽な、思いっきり台湾観光っぽい報告をしてみました。但し、個人的な旅行の総括としては、台湾を観光で訪れることの価値は低い、とあえて言ってしまいます。
 理由は次回【その2】で報告します。


 上の写真は、西門(シーメン)と言う、台北の若者が集まるエリア、渋谷センター街みたいなところにあるスタバで注文したウーロン茶。ティーバックでは無く、ちゃんと茶漉し付きで出て来るところは、さすがお茶の国という感じ。



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ゴールデンウィークは台北へ

2010年05月06日 | TRAVEL-ABROAD
 ひさびさに旅行で(一応)海外に行って来ました。

 が、帰国後、超忙しくてブログを更新している時間がありません(汗;、、 まあ、上海万博に行って来た訳ではないので、タイムリーさが必要なトピックも左程無く、追々、回想録(?)としてアップして行こうかと。。。

 とりあえず、今回のネタとしては、


 ANA成田到着ラウンジ。

 出発ラウンジの、ダークウッドの什器や建具とホワイトベースのコントラストが醸し出す、シックでコンテンポラリーな雰囲気(ややありがち)とはガラリと変わって、ガラスや布を多用し、木目もホワイトゼブラとした、北欧調のモダンで明るい雰囲気となっています。(単純に考えると、出発前は眠くなるように、到着後は目が覚めるように、って配慮もある?)
 カラースキーム的には、一見、羽田等の国内線ラウンジと似てなくもないですが、デザインクオリティは格段に違うと思います。

 ここは、ANAが第1ターミナルに移転したときに開設されたので、もう大分経ちますが、利用したのは初めて。
 まあ、国内線への乗り継ぎでもしない限り、帰国後は一刻も早く空港を離れるのが普通でしょうが、今回は、クルマで来ていたので、ちょっと一息入れる為に寄ってみたところ、なかなか居心地が良いところでした。(シャワーブースもあったりするので、早朝到着便なんかだと非常に便利でしょうね)

 続く・・・



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