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自然回帰マーチャンダイジング

-地域-自然-デザイン-商品-生活-を繋ぐ遊び場・仕事場から

実りと恵みのガイドライドへようこそ

2015-10-20 14:57:30 | Weblog
ロコサイクリストが、ゲストサイクリストをガイドする“自転車の旅”。それが『ゆるゆる遠州ガイドライド』。新茶と新緑のシーズンだけでなく、今年は紅葉と田園が美しく、実りと恵みが美味しい秋ヴァージョンの自転車旅を、11/28(土)に6つのコースで催行する。ローカルフード とスイーツを味わいながら、とびきり美しい秋風景と、思いきり面白い道程を、ロコサイクリストをお供にした自転車旅で、ゆるゆると愉しんでもらいたい。
http://yuru2.jimdo.com/

互産互消への着目度が高まっている

2015-01-25 13:21:16 | Weblog
中日新聞に掲載をしていただいた記事がWebにもアップされていた。一昨日は静岡空港でのビジネスセッション、昨日は掛川市民のまちづくり講演、と2日間連続で互産互消による地域間交流の取り組みをお話しする機会を得た。「互産互消」というフレーズのそもそものきっかけは、5年前に寄稿の機会をくださった中日新聞の河野記者のおかげである。当時、当地域と京丹後との関係性を創造しようとこのフレーズが浮かんでいたちょうどその時に、寄稿の依頼があった。日本海側の京丹後の食材と、太平洋側のわれわれの食材とを組合わせることで、もっと豊かで面白い食文化が創造できるのではないかと考えた。もちろん、文中の札幌のサイクルショップでの出来事もきっかけになっていて、食材と食文化の交換、ツーリズムやライフスタイルの交歓へと、その可能性を拡げていったのである。
●中日新聞 1/6記事

6次産業化×地域DNA

2012-12-31 15:00:34 | Weblog
 2012年11月より、伊豆・狩野川流域の“6次産業事業化研修”の講師をつとめることになった。これっしか処の中田繁之さんにも協力をいただき、ダブル講演型でプログラムをすすめている。「6次産業」は、国・県・市町が取り組みを推奨し、その案内が新聞記事やホームページを賑わせているものだ。

第6次産業とは ― Wikipediaより
 6次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語。また、このような経営の多角化を6次産業化と呼ぶ。
 農業、水産業は、産業分類では第1次産業に分類され、農畜産物、水産物の生産を行うものとされている。だが、6次産業は、農畜産物、水産物の生産だけでなく、食品加工(第二次産業)、流通、販売(第三次産業)にも農業者が主体的かつ総合的に関わることによって、加工賃や流通マージンなどの今まで第2次・第3次産業の事業者が得ていた付加価値を、農業者自身が得ることによって農業を活性化させようというものである。
 ちなみに6次産業という名称は、農業本来の第1次産業だけでなく、他の第2次・第3次産業を取り込むことから、第1次産業の1と第2次産業の2、第3次産業の3を足し算すると「6」になることをもじった造語であったが、現在は、第1次産業である農業が衰退しては成り立たないこと、各産業の単なる寄せ集め(足し算)ではなく、有機的・総合的結合を図るとして掛け算であると今村が再提唱している。
 例えば、農業のブランド化、消費者への直接販売、レストランの経営などが挙げられる。第一次産業に付加価値をつけて高度化を目指すという観点では、1.5次産業化に類似しているが、6次産業は加工、流通を複合化させるという視点がより明確である。各次の産業の連携による農村の活性化や、農業経営体の経営の多角化のキーワードとして提唱される。


 大事なことが抜け落ちている。この取り組みをローカルビジネスの視点で捉えると、その地域固有のDNAを読み解き、それをいかに反映させていくか、だ。モノづくり(商品開発)とコトおこし(サービス開発)の両分野に、地産地消+互産互消の考え方を重ねていくことも求められているだろう。

 大衆より個を。 
 場面より時間を。
 非日常より日常を。
 テクニックより流儀を。
 エンタテイメントよりライフスタイルを。

里山のめぐみを酒に~栗焼酎と米焼酎

2012-12-28 18:05:02 | Weblog
かけがわ里山栗焼酎 『自ら』 みずから・おのずから
 日本では「おのずから」展開していく四季と自然に、春になったら田畑を耕し、秋になったら収穫をしていく農業に従事していた人たちの「みずから」生きていく世界が重なっている。「おのずから」に逆らって「みずから」生きるということではなく、人間が一方的に「みずから」の世界をつくるのでもない。何が人間の一生にとって「おのずから」の生き方なのかを自分なりに見つけ出し、それに逆らわず「みずから」生きていくという生き方だ。この在り様が、日本語の「じねん」という言葉の意味であり、日本人の自然観が込められている。
 近年顕著になってきた掛川の里山における栗のイノシシ被害、農家における後継者不足と栗畑の放置、特産でありながら栗が素材生産の域を出ないこと、などの状況を理解し(おのずから)、新たな次元で作物と鳥獣と営みの関係をつくりたい(みずから)という考えを、栗焼酎の名前に託し、日本人の優れた自然観と人生観との融合感覚を喚起している。

かけがわ里山米焼酎 『八+八=』 はちじゅうはちは、
2012年版の里山栗焼酎「自ら-みずから・おのずから-」の裏プロジェクトとして取り組んできた、かけがわ里山米焼酎「八+八= はちじゅうはちは、」が市販用に300本の蒸留を完了、これっしか処での販売体制を整えた。初の里山米焼酎は、栗焼酎の姉妹品でもある。味わいは、キリリと辛め。栗焼酎がほんのり甘く女性的なのと対照的に、オトコの酒である。 

 米の字は、分解すると八十八と読みます。
 米は、八十八行程を経てつくられます。
 米には八十八の神が宿ります。
 米は、八十八人の働きを経て、はじめて食卓にのぼります。
 八十八= は、てまひまかけて育てた掛川・原泉の米を、
 ていねいに蒸留してつくった、味わいの地産米焼酎です。

●栗焼酎 『自ら』みずから・おのずから 1本 2,000円(税込)
●米焼酎 『八+八=』はちじゅうはちは、1本 2,000円(税込)

年越し&正月用 2種セット頒布=栗焼酎+米焼酎2本セット 4,000円(税込)
商品価格に加え配送料と手数料をご負担いただき、専売店である「これっしか処」より発送・販売いたします。
◎配送料/2~4本→850円 6本以上→1,060円~
◎お支払い方法について/商品代引き:手数料 315円(お買い上げ額1万円未満)※梱包手数料はかかりません。


■お問合せ・お申込みは下記まで
ローカルライフスタイル研究会 事務局(コンセプト株式会社内)  
E-mail: concept_s@mail.goo.ne.jp
●静岡新聞記事 http://www.at-s.com/news/detail/474549539.html

乗るだけで愉しい天竜浜名湖鉄道へ

2012-08-02 23:53:05 | Weblog
 天竜浜名湖鉄道にリノベーションを提案したい。なぜなら、乗客を鉄道から降ろすことばかり推奨しているからだ。その駅で降りたらこれがある、駅からこう行けばがあれがある、の紹介パンフレットばかりなのである。これは、降りるために鉄道に乗ってみよ、という提案だ。もっと言えば、この提案だと鉄道に乗らなくてもそこには行ける。これだと、みんな天竜浜名湖鉄道沿線にはクルマで行ってしまう。

 天竜浜名湖鉄道に乗ると、“鉄橋先で線路がぐにゃっと90℃曲がる”“樹木でできたトンネルをくぐる”“ここから直線がなんと3kmも続いている”“トンネルを超えるとそこは天竜川”“浜名湖の水面すれすれを走っていく”などなど、乗っているだけで、こんな風景のドラマが次々とやってくる。

 そんなネタを存分に仕込んだ書籍を片手に汽車に乗るのはどうだろう。降ろすのでなく、乗せる仕掛けだ。乗った汽車に乗り続けてもらうのだ。乗るだけで楽しくなる汽車の時間。人びとは、もはや非日常のイベント列車を求めているのではない。列車が走る日常の風景をいかに魅せてくれるか、汽車利用者の日常の時間をいかにお裾分けしてくれるか、が求められている。場面の提供ではなく、時間の提供だ。
 
 もうひとつ。旅心を誘うような車両内外装のカラーリングやデザインが欲しい。旅人が風景を背景に写真を撮る心理を考えてみればすぐにわかる。その汽車に乗っている自分は、格好良くありたいし、その汽車の車窓にはまる自分は美しくありたいのである。



ペットボトル茶の新次元

2011-07-07 17:43:09 | Weblog
 ここ5年間にわたって、静岡県御前崎市の「御前崎茶」のブランド化、商品化に携わってきた。中でも、地域一体となって取り組んできた「つゆひかり」という新品種の緑茶を基軸に、ドリップパック茶の商品化、ペットボトル茶の商品化、期間限定“つゆひかりカフェ”の開催など、他の地域にない、独特のマーチャンダイジングを実践してきた。

 「つゆひかり」は、静岡県内でもっとも早い摘み取り・出荷が可能な早生品種である。その意味では、静岡県の茶栽培の最南端に位置し、日照時間が長く、海洋性気候に恵まれた御前崎市に相応しい緑茶だ。やさしい渋味のなかに旨味・甘味が引き立ち、特に鮮やかな緑色を持った新しい次元の緑茶として、地産のスイーツや美食との組み合せで楽しむことを提案している。

 ペットボトル緑茶の開発は、飲料としての販売拡大を狙ったのではなく、茶葉(リーフ)の需要拡大のためのリード商品として位置づけている。つゆひかりの新茶をリーフで購入していただくため、2月末には販売を開始し“ペットボトルでもこんなに美味しいつゆひかり”の認識を拡大し、4月-5月の新茶時期には“ぜひリーフで飲んでみたい”、を喚起しようという仕掛けである。そのために、『つゆひかりは、御前崎茶を代表する奨励品種で、本来は茶葉から淹れてお楽しみいただきたい緑茶です』こんなコピーを用意した。

 こうした一連の狙いは外れていなかった。特に新聞各社はこの試みに着目し、折にふれて取材に訪れ、記事化され、一連の記事だけで、御前崎つゆひかりのパンフレットができるほどの紹介頻度だった。また、3年間継続しているつゆひかりカフェも、年を追うごとに参加店も来店者も増え、カフェのスイーツは充実し、好評である。この期間限定カフェは、カフェらしくないところでも参加できてしまうのがミソだ。茶商の店先はもちろんだが、サーフショップや文具店、電気店にも参加してもらうことで、地産茶の内発型ムーブメントも狙っている。面白い例では、文具店:ブングボックスが、つゆひかりの鮮やかなグリーンを再現した万年筆用のつゆひかりインクを商品化してくれている。

 ともあれ、ペットボトルこのつゆひかりを一度飲んでみて欲しい。世の中に出回る緑茶飲料特有の、つくられた味がしない。リーフ茶とまではいかないが、いわゆるペットボトル緑茶とは、まったく違ったおいしさを感じるはずだ。御前崎茶商組合の皆さんは製造現場へ足を運び、われわれと何度も試飲を重ね、つゆひかり特有の鮮やかな緑色をチェックし、個性あるパッケージデザインを受け入れてもらって出来上がった高品位な飲料だ。事実、リーフ茶へのリード商品であったにもかかわらず、実は売れに売れてしまい、現在販売しているのは追加製造したものである。


■つゆひかりペットボトル:1本350mlで税込120円です。ケースなら24本入りで2,500円で販売しています。飲んでみたい!という近くの方、今なら当社オフィスにて1本単位でお分けします。どうぞお立ち寄りください。また、ケース単位あるいはリーフ(茶葉)の購入希望などの場合は、メール・Facebookからご連絡ください。

海棠

2011-04-28 11:04:55 | Weblog
 毎年4月下旬、大尾山顕光寺の海棠がほぼ満開となることから、恒例行事のようにこの花を見に行く。いつもの年なら彼岸から一ケ月後の4/21と決めているのだが、今年は春が遅かったから遅れ気味に出向いた。
 今年の海棠も、とびきり美しかった。さらに、緑色の花をつける桜 御衣黄も満開、燈台躑躅や石楠花も見ごろだった。独特の雰囲気をもった本堂をとりまく花、花、花。鮮やかな新緑とあわせて見てみてほしい。

さくら咲く学校、開校

2011-04-03 13:38:43 | Weblog
 このプロジェクトは、平成22年3月に廃校となった旧掛川市立原泉小学校の跡地および空間の活用推進を目的とし、「地域住民のよりどころ」という原泉小学校の役割を継承しながら、中山間地域の人びとが集い、活動する場として、さらには地域外の人との交流の場として、「交流」「遊び」「学び」の要素を備えた「さくら咲く学校」を小学校跡地に創造しようという活動である。

 地域資源を有効に活かし、地域の環境やイメージに合った内容でこれらの機能を提供するほか、雇用創出や経済活動へとつながり、住民の利便性や快適性の向上にも寄与する施設を実現しようと、2年半前からこの原泉地域へ通ってきた。日本各地の都市部や農村部の過疎地で小学校の廃校化が進むなか、この試みは、単なる廃校の再利用にとどまらず、学区という枠を外した地域交流のための学校の新設を通じて、地域の再生を実現しようという考え方だ。

 施設名『さくら咲く学校』は、地域の期待と希望を校庭の桜に重ね、「人が咲く、想いが咲く、地域が咲く、ここから咲く」というように、桜の花だけでなく気持ちや心に花を咲かせたいという願いを込めている。



 跡地活用は、原泉地域の未来づくりだ。小学校の跡地をどう活用するか、と考えるだけでは、本当の原泉の活性にはつながらない。「原泉の良いところは何か?」「原泉の可能性はどこにあるのか?」を、皆でひもとき、確認し合ってきた。地域の未来を、じっくりと考え抜いてみると、ただ跡地をこう使いたいというだけでなく、「学校跡地を核に地域がこうなっていきたい」という地域づくりの要素がどうしても必要だという結論に至った。

 そのためには、行政と住民はもとより、第三者の参画を求めようと考えた。行政だのみ(地域の公共施設として運営する)か、住民が頑張る(地域住民が主体となり交流施設を運営する)か、という二者択一論でなく、第三者(信頼できる企業、市民団体、NPO、組合、大学・研究機関等と共同で運営する)の参画を通じて、新たな地域交流を産もうという考え方である。これが「地域住民のよりどころ」という原泉小学校の役割を継承し、地域の人々が集い、活動する場として、さらには地域外の人との交流の場として、「交流する」「遊ぶ」「学ぶ」機能を備えた『さくら咲く学校』構想の原点である。

 そのために3つのテーマ:課題を掲げ、各テーマが相互に連携し、バランス良く機能として進化していくことを目指し、計画をすすめていくこととした。

1)「暮らす」人のために活用する 
  例えば、コミュニティー施設(地域生涯学習センター、原泉小学校記念館)として
2)「訪れる」人のために活用する
  例えば、滞在・宿泊施設、体験・交流施設、学び舎(スポーツ、文化、芸術)として
3)「営 む」人のために活用する
  例えば、組合、NPO、企業等の経済活動の場、自治会等の収益活動の場 として

 「さくら咲く学校」は、この施設の管理運営を担うため、現在、施設を活用した事業計画をつくり、施設を活用した事業者の募集活動をすすめている。開校までに、高齢者福祉サービス、山岳ガイド・自然体験学習、部品加工組立の3事業者が、この地域の特性と考え方に賛同していただき、事業参画に加わった。さくら咲く学校は、事業へ参画したい方を門戸を開いて待っている。ただし、この考え方への賛同が不可欠だ。

海遊人(かいゆうびと)たちの神事

2011-04-02 16:34:30 | Weblog
 御前崎市にある高松神社は、海岸からほどない海抜60mの小高い丘の上にある。境内からは180°の視界で遠州灘が拡がっている。

 この神様は、海からやってきた。和歌山県の熊野三山から、海を渡って1300年前に移し祭られた遠州熊野三山のひとつ。熊野三山の本宮にあたるのが、掛川市横須賀の三熊野神社、新宮が掛川市入山瀬の小笠神社、そして那智宮がこの高松神社、というわけだ。

 この遠州三山を巡る新たな三社詣でを提唱してきた。三社それぞれに、地形的、地域的、背景的に個性的な社であり、三社を詣でてその価値はさらに高まる。

 さてその高松神社では、昨年から御前崎の海に集うサーファー、ウィンドサーファー、ボディーボーダー、シーカヤッカーなどの“海に遊ぶ人たち”を見守る社として、4月第1週の土曜日に安全祈願の神事を執り行うこととした。海の仲間たちが集まり、海の遊びの無事を祈願するため、231段の階段を彼らが登っているのがこの光景だ。


暮らしの手帖

2010-05-12 18:33:32 | Weblog

 平野雅彦さんのブログで『暮らしの手帖』の第一号の“まえがき”と“あとがき”を久々に読んだ。以前も確か平野さん所有の第一号を見せてもらったか、あるいはどうだったか記憶に定かでないが、昭和23年にこの文章が書かれていたことに驚愕した記憶ばかりだ。

これが、まえがき。

 これは あなたの手帖です
 いろいろなことが ここには書きつけてある
 この中の どれか せめて一つ二つは
 すぐ今日 あなたの暮らしに役立ち
 せめて どれか もう一つ二つは
 すぐには役に立たないように見えても
 やがて こころの底ふかく沈んで
 いつか あなたの暮らし方を変えてしまう
 そんなふうな
 これは あなたの暮らしの手帖です

そして、あとがき。

 この本は、けれども、きっとそんなに売れないだろうと思います。
 私たちは貧乏ですから、売れないと困りますけれど、それどころか、
 何十万部も、何百万部も売れたらどんなにうれしいだろうと思いますけれど
 今の世の中に、何十万部も売れるためには私たちの、
 したくないこと、いやなことをしなければならないのです。
 この雑誌を、はじめるについては、どうすれば売れるかということ
 について、いろいろのひとにいろいろなことを教えていただきました。
 私たちには出来ないこと、どうしても、したくないことばかりでした。
 いいじゃないの、数は少ないかも知れないけれど、きっと私たちの、
 この気持ちをわかってもらえるひとはある。決してまけおしみではなく、
 みんな、こころから、そう思って作りはじめました。
 でも、ほんとうは、売れなくて、どの号も、どの号も損ばかりしていては、
 つぶれてしまうでしょうね。お願いします。どうか一冊でも、よけいに、
 お友だちにも、すすめて下さいませ。

平野さんのページを、ぜひ読んでみて欲しい。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1160.html


いっときのモクレン

2010-03-19 01:19:06 | Weblog

 3月も半ば。あちこちで花が咲き、春爛漫の一歩手前まで季節が巡って来た。モクレンやコブシは、今がまさに見ごろだ。モクレンという花は、この季節が過ぎて葉をつけると、一体これは何の木だっけ?というように目立たぬ存在になってしまうけれど、この“いっときのゴージャス感”がとても良い。

 ここ数週間、年度末締め切りの仕事に追われ、眼がまわる日々だった。グラフィックデザイナー、ランドスケープデザイナー、カメラマン、イラストレーター、事務所内外のスタッフや助っ人に支えられ、なんとかヤマを越せそうだ。

 こういう忙しい日々でも、春の劇的変化は見逃さずにいたい。少しでも時間があれば、いつものあの木、あの花は、あの水辺はどんなだろうか、と出歩いていたい。

 早朝のわずかなひととき。通勤時や仕事中のかすかな寄り道。そうしてつくった、自分のカラダの中の自然を呼びさます時間は、自分で自分の価値感をクリアに見直す大切な時間となる。

海をつなぐ 人をむすぶ

2010-03-08 23:42:14 | Weblog

 日光水産株式会社のCI開発と、その計画推進の業務にほぼ一区切りがついた。御前崎に本社をおき、焼津を本拠地に、鰹の一本釣り遠洋漁業を主業務とする会社である。

 一本釣りは、資源の持続性を実現する、世界に誇る日本だけの漁法である。資源を漁りつくさない、いわば“足るを知る”漁法だ。限りある海の資源を、いつまでも美味しく提供するため、価値ある仕事を続けている。そのため、船員たちは年間300日以上を、遠い海の上で過ごす。この誇るべき海の仕事の価値を、自ら積極的に情報発信しなければならないと考えた。

 農産物は、生産者と生活者の距離がかなり近づいた。遠い海の恵みも、生活者にもっと近づけ、豊かな食生活の実現を支えていきたい。美味しい鰹を、生活者により近い距離で、より美味しく提供したい。そのための体制を築き、創造的な行動によって、企業価値を示していかねばならない。

 いま、海産物が生活者に届くまでには多くの人が介在する。協力企業、売り場、生活者と繋がった関係性を価値とし、商品・サービスの品質をあらゆる場面で検証し合わねばならない。全ての人の繋がりを大切に、品質を磨き合い、高め合いたい。

 会社が価値ある職場であり続けるためには、志をもち、働く喜びをわかちあう気持ちが必要だ。経済と道徳、その両面に心の拠り所をおき、皆で会社を支え合いたい。皆で働く価値を共有し合い、自らの役割と可能性を高めるのである。

 こうした考えを、コーポレートスローガンに託した。それが、今日のブログタイトル“海をつなぐ 人をむすぶ”だ。

報徳DNA

2010-03-05 22:49:36 | Weblog

 山村レイコさんに協力をいただき、新たな次元で掛川のマインドツーリズムを商品化しようとしている。今回、2日間の日程で掛川を旅してもらい、それを映像取材した。

 Kinjiro's Way というフレーズを以前のブログで紹介したが、掛川に脈々と受け継がれている「報徳の思想」を、マインドツーリズムとして商品化しようという試みである。報徳の教えを真正面から捉えて情報発信するより、山村レイコさんというイメージリーダーによって、報徳DNAをフィーリングで受け止めてもらおうと考えた。

 出演いただいた地元人は、山村さんと対談するといつもよりかなり饒舌になった。収録時間は3時間にも及んだ。なんと、これを僅か10数分のDVDに編集する。インタビューのところどころに散りばめられた、輝きを持った言葉は強く印象に残っている。そう考えると、これを拾い集めるのは、案外易しいかもしれない。

横須賀流儀

2010-03-02 01:33:14 | Weblog

 いま、掛川市の大須賀地区の横須賀商店街をベースとしたマップづくりをすすめている。うちのスタッフは毎日のように横須賀の人びとに出会い、話を伺い、画像を撮り続けている。このまちをカタチづくる資源を探し、このまちの生活そのものに照準を当て、このまちの流儀をひもといてマップに落とし込もうというものだ。

 マップというより、マップ付き「生活読本」であり、「流儀カタログ」といえるかもしれない。このまちの魅力はとてもこの1回のブログでは語りつくせないが、何よりこのまちに出向き、このまちの人と語り、このまちの飯を食うことから全てがはじまる。

 三熊野神社大祭がまもなくやってくる。今年は4/2(金)3(土)4(日)が開催日だ。この祭りに訪れるたび、見事なまでの祭りの作法に圧倒される。先日の取材では、13町の祢里(ねり)が並ぶ位置に正確に配置される木札を紹介するため、撮影することになった。倉庫から取り出した木札を境内で撮影していると、どうも違和感がある。“該当する番号で祢里がまさにとまる位置”で撮ろうということになった。例え、祭り中でなくても、木札はやはりあるべき位置にあったほうがいい。

きっと ・ ・ は、もっと面白い

2010-02-23 20:51:29 | Weblog

 東京学芸大学 教育学部 美術学科 環境・プロダクトデザイン研究室の鉄矢悦郎准教授と、学生たち全21名が、掛川で3泊4日のデザイン文化研修を行った。内容は、スイッチ!掛川(交流型産業創造会議)や、NPOスローライフ掛川、個性ある地域産業の担い手の取り組みを中心にした研修プログラムであり、その仕立てとレクチャー、アテンドに4日間奔走した。

 初日のレクチャーで提示したキーワードが、このタイトルである。「きっと掛川は、もっと面白い」というポジティブな感覚で、地域の素地、素材、資源、価値を活かし、新たな交流の接点を持つ地域の産業を、新たな価値で創造しようとしていることを解説した。と同時に、「きっと○○は、もっと面白い」という○○のところへ、参加した学生の生活地の名を入れ、声に出してもらうことで、東京に居ると希薄になる「地域」への意識の顕在化や、ものの見方一つで多彩な価値が生まれてくる可能性を提示した。

 生活地である自分の居場所を、もっと面白い場所にしていくには、自らの生活を変革し、価値観を変えていくしかない。幸いなことに、人間は自然と接することで価値観を変えられる。自然には脅威と恵みが混在し、その振り幅は限りなく大きいにも関わらず、対峙するのでなく共生していく知恵を身につけてきたのが人間であり、人間そのものが自然の一部でもある。人や金が価値観を変えることもあるだろうが、その前提として自然と共生していることが、人間の存在証明でもある。そうした意味合いを込めたNPOスローライフ掛川の「ライフスタイルデザインカレッジ」は、一人一人の視点を変え、生活を変えていくための方法論を示している。

 一人一人が、その地域に暮らす意味を深めれば、その地域の価値は高まる。豊かな価値を持つ地に、人は棲みたい。鉄矢先生が掛川に題材を求めたのは、生活地としての可能性を高めるための工夫がよく見えるからだろうか。