大須賀町商工会青年部の講習会に招かれ、まちづくりについて語ってきた。皆さん非常に熱心に耳を傾けてくれた。その要旨を少しづつだが書き留めておくことにする。
地域づくりを地域ビジネスと置き換えて考えてみると、今までの地域づくりは行政だのみの側面が強い。地域づくりは最終的に地域のビジネス・商いに結びつけなくてはならないだろう。具体的には、個性的な事業開発(コトおこし)や商品・サービス開発(モノづくり)をしていくことである。
地域振興や観光振興について、さまざまな土地の人と話をしてきた。すると、どこでも同様の答えが返ってきた。
「ここは閉鎖的」 「ここには何もない」 「ここの行政は何もしてくれない」
都市部でも農村部でも答えは同じだ。何もないというのは、地域の人が驚くほどその土地の魅力、資源や財産を知らないということである。また、よそから来た人から見れば素晴らしいところが、地域の人には見えていないということである。
地域づくりは「地域の人が地域をよく知り、それを多くの人に伝えていくことから始まる」が原点であるにもかかわらず、「多くの人に伝える」ための情報発信や仕掛けだけがクローズアップされ、地域の人が地域を知らなさすぎる、というのが現実なのだ・・・。