ドクターカワノこと川野信之さんが、イギリスのアルフレッド・ロナルズの「フライフィッシャーズ・エントモロジー(フライフィッシャーの昆虫学)」という1836年に出版された本を翻訳、上梓、出版した。原書は、なんと今から175年前(和暦では天保7年)坂本龍馬が生まれてすぐのころ、水棲昆虫とそのイミテーション・フライを対比させた世界で初めての本であり、まだカラー印刷がなかった時代のため、挿絵にはすべて手で色がつけられていた。
この本を出版するに至ったきっかけは、われわれが運営していたライフスタイルデザインカレッジ・フライフィッシングプログラムでの講義に、先生がこの本を持参・紹介したことだった。この本を片手に、タイイングに関するレクチャーからスタート。本を回し読みはじめると受講生は口々に“先生!これはちゃんと読んでみたいけど読めない”と言い出した。この辺りのいきさつをご本人のブログから引用すると・・・。
「一仕事しようかな・・・」
・・・皆、口々に読みたいが英語ではとても読めない。僕に英訳して本にしてくれ、そうすれば読めるから、と言う。115ページくらいの小さな本だから翻訳はそれほど大変じゃないだろう。だが、古い英語で書かれているので正確に訳すには古英語の専門家の助けが必要になるだろう。また翻訳してもどの出版社が出してくれるというのか、こんな古い本を。また、本が出たとして本当に売れるのだろうか、など問題が多すぎる。だがね、バカげたことをするのが僕の特技なので、やってみようかな、なんて思い始めている。
このいきさつがあってから2年後、カレッジ教本のようにこの本は出来上がってきた。読み始めてみると、初っぱなの図版の色と線の再現にまず驚き、初版への著者の序言のくだりで感心してしまった。さらに、これは既に先生ご自身がどう感じておられるかはわからないが、
川野 信之
の文字が、必然性を帯びて本の帯に書かれていることに、あらためて驚かされてしまった。
野の川にありて、之を信ずる。
「論語」の一以貫之(いつもって、これをつらぬく)は、終始一貫信念を貫くという意味だろう。川野先生のすすまれてきたみち=フライフィッシング・ウェイを、まさに示しているではないか。フライフィッシング用語辞典を最初に手に取った時とはまた違った感銘だった。
●フライフィッシャーの昆虫学
●当社事務所に在庫あり 購入ご希望の方は連絡または書き込みください
この本を出版するに至ったきっかけは、われわれが運営していたライフスタイルデザインカレッジ・フライフィッシングプログラムでの講義に、先生がこの本を持参・紹介したことだった。この本を片手に、タイイングに関するレクチャーからスタート。本を回し読みはじめると受講生は口々に“先生!これはちゃんと読んでみたいけど読めない”と言い出した。この辺りのいきさつをご本人のブログから引用すると・・・。
「一仕事しようかな・・・」
・・・皆、口々に読みたいが英語ではとても読めない。僕に英訳して本にしてくれ、そうすれば読めるから、と言う。115ページくらいの小さな本だから翻訳はそれほど大変じゃないだろう。だが、古い英語で書かれているので正確に訳すには古英語の専門家の助けが必要になるだろう。また翻訳してもどの出版社が出してくれるというのか、こんな古い本を。また、本が出たとして本当に売れるのだろうか、など問題が多すぎる。だがね、バカげたことをするのが僕の特技なので、やってみようかな、なんて思い始めている。
このいきさつがあってから2年後、カレッジ教本のようにこの本は出来上がってきた。読み始めてみると、初っぱなの図版の色と線の再現にまず驚き、初版への著者の序言のくだりで感心してしまった。さらに、これは既に先生ご自身がどう感じておられるかはわからないが、
川野 信之
の文字が、必然性を帯びて本の帯に書かれていることに、あらためて驚かされてしまった。
野の川にありて、之を信ずる。
「論語」の一以貫之(いつもって、これをつらぬく)は、終始一貫信念を貫くという意味だろう。川野先生のすすまれてきたみち=フライフィッシング・ウェイを、まさに示しているではないか。フライフィッシング用語辞典を最初に手に取った時とはまた違った感銘だった。
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