自然回帰マーチャンダイジング

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金次郎像の本には

2007-12-14 23:24:13 | Weblog

 Kinjiro Book & Cafe のカフェ実験以来、報徳づいている。つい先日、生まれて初めて金次郎像によじ登って、金次郎が持つ本に文字が書いてあることを知った。世の中の全ての金次郎像に書いてあるわけではないが、金次郎の目線で、その本を読み、学校の校庭を見ることができた。

 世の中の偽装商いは、金次郎に一蹴してもらおう。誰もが知っている金次郎が、社会に何を問うたのか、を知る人は意外と少ない。

一本釣り鰹

2007-12-04 23:51:18 | Weblog
 
 60日ぶりに焼津港へ帰ってきた、御前崎の鰹の一本釣り漁船「日光丸」の水揚げに立ち会うことができた。

 その船いっぱいに積まれた鰹の総量はなんと370t。丸一日かけて凍った鰹を水揚げする。370tの量に対して、焼津港での“競り”は、驚くことにものの5分で終了してしまった。

 この鰹は“ビックリガツオ”と呼ばれる。釣った鰹をすぐにフリーズさせたことの証として、口を大きく開いたまま凍っている。網漁に較べて漁獲量に大きな差が出るが、その大きな違いは、魚に対するダメージを最小限に留めて捕獲したことでの魚の鮮度にある。根こそぎ獲る網漁は、囲い込みから引揚げまでの時間がかかり、網や魚同士の接触により、ダメージは大きい。資源保護やトレーサビリティーの観点や、希少な価値感を持つ食材として、もっと注目されるべきだ。

 この非効率な、足るを知る漁法は、日本にしか存在しない。しかも、日本では数えるほどの漁船にしか採用されていない。しかし、船も、港も、競りも、ビックリガツオも、私たちのすぐそばにある。