「いいなあこの雰囲気、この語感!」世界遺産のでっかいポスターには、とてつもなく大きな引力がありました。写真はのどかな田んぼと古道の石畳に、「果無(はてなし)」という地名が入っています。(残念ながら、写真撮り忘れ)
写真:石のガードレールはあまり効果がなさそうだけど、ヨーロッパ中世の雰囲気を感じます。
「赤い橋をわたってすぐ右折だよ。はてなしの峠まで村道が通っているし、熊野古道小辺路(こへち)とは、ところどころ交わっているので付近を散歩してみて」と宿の主人に教えられ、すがすがしい朝日を浴びながら細く急な山道を車で登っていきます。本来は歩くべきだよなあ、と後ろめたく思いながら・・・。
写真:はてなし集落にある世界遺産の石碑。
名前の通り、ほんとうに「はてしなく続く山々、そして道のり」です。ここは熊野本宮大社を出て、八木尾からは急勾配が連続する初めての難所です。
そんな道中を見守ってくれるのが石仏たちです。八木尾バス停の1番から始まり、十津川温泉柳本橋の33番まで「西国33ヶ所観音霊場」となっているのです。お地蔵さんのある場所の横には大きな樹木の木陰があり、たくさんの旅人や修行僧だちはこんなスポットで一休みしたことでしょう。
<o:p></o:p>
写真:石碑近くの民家の庭先で満開の花。写真からも澄んだ空気を感じます。
山道の大部分は苔むした古い石がところどころにあるだけのガードレールです。あまり役にはたちそうもなく、谷に面した身体の右側にじんじんする感覚を覚えながら天に向かっていくと、温泉街や川がはるか下にあり、遠くの山々は幾重にも重なって見渡せます。時期になると雲海も素晴らしいそうです。その昔、峠を超えて十津川温泉郷にたどり着いた時、どんなにほっとして温泉につかったことでしょう。
<o:p></o:p>
ポスターで見た田んぼと石畳の場所を探しましたが、とにかくだ~~れもいないので、聞くこともできません。「野菜の直売所とかはありますか?」との質問に、宿の主人が困惑の表情を浮かべたのも当然です。はてなしの野菜は、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>役場近くの道の駅の日曜朝市で買うことができるそうです。
写真:苔むした石畳の先にあるお地蔵様、横には大木の木陰。
<o:p></o:p>
世界遺産の石畳が中を通るおうちが、 世界遺産のある家で紹介されています。やはり雰囲気を満喫するには、歩くほうが良いみたいですね。<o:p></o:p>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます