写真:水墨画のようなハロン湾の島々
3月も終わり例年ならば春もたけなわだというのに、奈良地域は寒く空も灰色の日が多いです。今日はコートがいらない暖かさとなりましたが、空はどうもうすぼんやり・・・。
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天気や空の色って、人間の気持ちや心に大きな影響がありますね~。そういえば1月の終わりに行ったベトナム・ハノイはもっと曇り空で、空気の透明感も少なかったです。旅のつづきが遅くなってしまいました。
写真:バッチャン村の陶器店
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ハノイの旅5日間の間、毎日どんよりとして時折雨がぱらつくお天気でした。聞くところによると、当地ではカラリと晴れた青空はごくごくまれなのだそうです。ということはハノイの街では、一年中灰色の空と車の喧騒が続くのかな? それはちょっとつらい気がします。そういえばガイド本のハロン湾の写真などもグレイッシュで、一見幻想的なものが多いです。
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もちろん地域の気象条件でしょうが、空気汚染も影響しているようにも思えます。中国に近いこと、工場もたくさんできてきたこと、そのうえに「神様に願いを届けるために毎日紙を燃やす」という宗教上の習慣もあるのです。それぞれは少量でも、みんなが行うと影響も大きくなるかもしれません。道端にはあちらこちらに黒い灰が残っています。
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写真:アンティークのバッチャン焼きには貝殻が使用されている。値段はおよそ680~1200ドル。
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さて世界遺産のハロン湾にはおよそ2000もの島々が点在していると言われます。別名を「海の桂林」とも呼ばれ、中国大陸の桂林地域から続く広大な石灰岩台地が沈降したと考えられているのです。
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穏やかな緑色がかった海からはたくさんの巨岩や特異な形の奇岩が突き出て、遠く近く重なっています。クルーズ船から見渡すと、水墨画の屏風絵に取り囲まれているようで、ひとり屋上で飽きることなく眺めていました。
写真:たくさんの女性がおみやげ店で刺繍などを作っています。
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船内では食事後、さっそくおみやげ売りが始まったようで、真珠まがいのアクセサリーやベトナム刺繍の袋類などがテーブルに並んでいます。もちろん値段は安いのですが、やや押し付けとも思えるこうした物売りは、その後もあちらこちらで繰り返されました。
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そうこうしているうちに小さな島に到着、上陸して1993年に発見された新名所、天宮(ティエン・クン)洞窟を目指します。急な階段が100段ほど続きますが、なにしろ人が多いので流れはゆっくりです。
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一歩洞内に入ると内部は大きく広がっていて、さすがにスケールがでっかい!!! 天から連なって落ちてくる滝のような鍾乳岩、下からも積み上げたようなたけのこ鍾乳石、不思議な形が重なり合い、色鮮やかにライトアップされています。
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写真:ティエン・クン洞窟の鍾乳岩。
どうでしょうか?
最初は目を奪われましたが、次第にたくさんの色をうるさく感じ始めました。<o:p></o:p>
人工物のイメージが強くなるためでしょうか、自然の造形美の素晴らしさや力強さが半減してしまいます。あまりにも人が多いことも重なって写真撮影も不満足、ちょっと残念でした。<o:p></o:p>