こんにちは😊
今日は卵子の質と活性酸素についてのお話です。
以前、妊活中の方が多く読まれているフリーマガジン「ジネコ」にてIVFなんばの森本先生が
「活性酸素が体内に増えると、細胞小器官であるミトコンドリアが異常を起こし卵子の質が低下する。」
と言うお話をされていました。
よく生殖医療の中で言われる「卵子の質」ってどのように考えれば良いのでしょうか🤔
すこし高校の生理学のお話をさせて頂くと、卵子と精子の基となる細胞を「卵祖細胞、精祖細胞」と言います。
卵祖細胞は増殖する能力をもっているのですが、胎児の時に原始卵胞約700万個作り消失してしまいます。
要するに女性は胎生期(妊娠5~6カ月)の時に一生分の卵子の基がすべて貯蔵されているという事になります。
一方、増殖する能力をもつ精祖細胞は分裂と成熟を繰り返し常に新しい精子を造っています。
とっ…!と言うことは“卵子は人が歳をとるのと同じく、老化し減り続ける“と言うことになります😱
その卵子の老化現象を「質」と表現されています。卵子の老化は、不育症や流産、奇形リスクを高めるとうデーターがでています。
現在の医学では卵子の質を数値化することはできません。よくAMH(アンチミューラリアンホルモン)を
卵子の質を表しているかのように伝えるクリニックもあるようですが、
あくまでも卵巣内にある原始卵胞の数を予測する値ですので数値が低くても妊娠できるので安心してください。
今までの話の流れから、単純に考えると「若い=卵子の質が良い」と言うことになりますが、
それだけではなく、見た目年齢が老けているのと同じで、若くても卵子の質が悪いと言う可能性もありますし
反対に年齢が高くても若々しい卵子を保つことで無事に妊娠、出産へと繋がっている方もおられます。
その大きな違いが生活習慣と影響するのでは?活性酸素が影響するのでは?という意見が出ていると言うわけです。
実は活性酸素はガンの分野でも注目されており、今や美容も病気も
すべて体内の酸化現象によりマイナスへ引き寄せられると考えられるようになりました。
活性酸素は生きてく上で必ず発生します。それは人は空気を吸って生きているから仕方がないんです。。。
空気の中には21%の酸素を含んでいるので、呼吸を通じて体に運ばれた酸素の90%以上はミトコンドリアで使用され
酸素を使ってエネルギー(ATP)を作るのでその過程で酸素の0.1~2%が活性酸素に変わるそうです。
このミトコンドリアからの活性酸素の産生は「老齢動物で増加する」(日経サイエンスより)と言う報告もあります。
ミトコンドリアから産生される活性酸素はミトコンドリア自身も損傷することから、
一層多くの活性酸素を産生すると言った悪循環を生みだしてしまうのです。
だから、活性酸素が卵子や健康、美容に良くないと報告をされるんだと分かります。
では、老化の大敵「活性酸素」と立ち向かうにはどうすればよいのですか?となります。
① 抗酸化作用のものを取り入れる
② 水素水を飲む、水素浴につかる、水素を吸入する。
飲むタイプは尿として出てしまう事が多く、湯舟につかる方が皮膚から呼吸から取り入れら
れ全身へと効率よく行き渡るそうです。また一番効率よく取り込めるのは
当院でも導入しています水素ガスを鼻から吸入する方法です。
③ リラックスする。寝る。
もちろん、子どもを授かるには「卵の質」だけではなく育てる子宮の環境や、
ご主人の精子の状態も関係します。しかし、どれも体が健康でなければ結びつかないと感じます。
私たちの学生時代の性教育は「避妊」について多く学びましたが、実は妊娠することは大変な事で
奇跡が沢山重なって出来うるものだと皆が知る必要があると思います。
まずは今の体と見つめあって鍼灸治療や食事、運動、水素浴など体に良いものを取り入れてみてはいかがでしょうか?