こんにちは😊
今回は、高度生殖医療(体外受精・顕微授精)についてお伝えしていきたいと思います。
当院に不妊・不育で悩まれ通院されている方の多くに、
この高度生殖医療を経験されている方が多くいらっしゃいます。
体外受精とは・・・
成熟した排卵直前の卵を採取し、体外で精子と受精させその受精卵を培養液の中で育て子宮内に戻す方法です。
卵に受精能力があるか、精子が卵に入る力があるか、受精後どこで成長が止まったか
などを知る手段としてとても有用とされています。
また、卵巣刺激を行った周期は体のホルモンバランスも乱れ、子宮内膜も決して着床にベストな状態とは言えない時があります。
そういった時は胚をいったん凍結し、自然な排卵を待ち胚を戻す方法と、薬を使ってホルモン補充を行い胚を戻す方法とがあります。
また、たくさん採卵できた時も凍結保存することができます。
主に高度生殖医療の適応として
■ 女性の両側の卵管閉塞や卵管水腫、抗精子抗体
■ 男性の乏精子症や精子無力症
■ タイミング法、人工授精からのステップアップ
■ 高齢の場合
などに適応とされているようです。
採卵前や採卵・胚移植後の鍼灸刺激について
「胚移植後は鍼治療をしたり、家でお灸しても大丈夫ですか?」
この様な質問をよく患者さんからいただきます。とても大切な時期なだけに、
いろいろな事に不安や疑問が出てくると思います。
鍼やお灸の刺激は「自律神経を整え、ホルモンバランスの安定」
「免疫力の向上」「子宮環境の安定」などにとても効果的とされています。
体にストレスがかかり子宮収縮を起してしまう様な刺激ではなく、優しい刺激で上記のように体をリラックスさせ
より着床・妊娠継続しやすい環境へと導きます。
ですので、胚移植後でも安心して鍼灸治療やホームケアを続けてくださいね(^^)
妊娠・出産に向けて
妊娠が成立し出産に至るには様々な条件が揃わなければなりません。
精子の量、状態の安定 → 精子が子宮内へ入り卵管へ到達 → 卵胞が順調に育ち成熟する
→ 排卵が起こる → 排卵された卵が卵管采へ取り込まれる → 卵胞から正常な黄体ができる
→ 受精し、卵子が順調に(分割する)育つ → 着床し、妊娠継続する → 出産
出産に至るにはどこかひとつでも欠けてしまうと成立しないのです!
何が悪いのか、どこに問題があるか、いろいろ気をつけているのにどうすればいいのか・・・
治療を進めていく中で、心身共に疲れてしまう時もあるのではないでしょうか?
私たちは鍼灸治療を通して、妊娠しやすい体へ導く事が役目だと考えています。
また女性のケアだけではなくご主人のケアもとても大切と考えています。
日頃の疲れを取り、妊娠に向けて必要な自律神経の安定と免疫力の向上を目指しケアしていきます🙌