COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

久し振りに心温まるドキュメンタリー番組の放送

2014-08-19 18:05:09 | Weblog

にほんブログ村 環境ブログへ
 69回目を迎えた原爆投下と終戦記念日を迎えて、NHKスペシャルやBS世界のドキュメンタリーで戦争にちなんだ番組が放送されています。史実を明らかにするものもありますが、目を背けたくなるような凄惨な場面もありました。戦争は人の心に潜む闘争心の現れといえますが、人の心には善意も潜んでいるのです。そんな善意を描いた心温まるドキュメンタリー「ひとりでも多く助けたい~広がる善意の波紋」の前、後編が、8月第5週の火、水曜日の00:00‐00:50(24時間表記)にBS1で放送に放送されます。

 原題は”The Starfish Throwers”で、アメリカのDuende Cinema による2014年の制作です。途上国、先進国を問わず、広がり続ける格差と貧困。問題を根本的に解決することはできなくても、ひとりでも多く助けたいと行動を起こした3人の市民の善意が周囲を触発し、波紋のように広がって行く様子が描かれます。番組HPの情報によれば、3人は以下に概説するような市民達です。

インドのシェフ クリシュナン
 ホテルのシェフとしての将来を約束されていたが、ある時、路上生活者を助けるのが自分の使命だと一念発起、退職して貧しい人々のために食事を作る活動を始めた。家族や友人は猛反対したが、やがて応援するようになった。一人で始めた救済活動は広く知られるようになり、賛同者や寄付が集まった。そこで彼は、社会から見捨てられた人々が住みながら働き、社会復帰を目指すためのシェルターを作ろうと計画する。

ミネアポリスの元教師 アラン
 毎晩千人以上のホームレスや低所得者の健康を気遣いながら、サンドイッチを配って回る活動を十数年間、一日も休まずに続けていた。しかしアランはガンの手術のため入院しなくてはならなくなり、その間、食べ物を配れないことが心配でならかった。そこで元教え子や町の仲間たちが、これまで一日も休まずに活動を続けてきたアランに治療に専念してもらおうと、手分けしていつもどおりにサンドイッチを作って配ることに。

サウスカロライナ州の少女ケイティ
 9歳の時自分が育てたキャベツを多くの貧しい人びとに食べてもらった体験をきっかけに、同級生や支援者と野菜を作る活動を続けている。その収穫で炊き出しを始めると、支援の輪は全国に広がっていった。13歳になったケイティは、「ケイティズ・クロップ」という非営利組織を設立し、全国73か所の野菜畑を運営するようになった。「働かない人びとに食べ物を施す」ことに批判的なメールが届くこともあるが、「ひもじいのは悲しい。人を助けることに理由はいらない」とケイティは屈託がない。

 夢のような話に聞こえるかも知れません。今、私達は秘密保護や集団的自衛権行使容認など、心に潜む闘争心が支配的な時代に生きています。番組を見て、心に潜む善意の輪を広げて行きましょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アリゾナ記念館に展示されて... | トップ | 仙台平和七夕の今昔と未来 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事