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多様性を重視するニュージーランドのアンダーン首相に共感

2019-09-23 14:41:20 | Weblog

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はじめに
9月20日のNHK BS1のキャッチ!世界のトップニュースで、来日中のニュージーランドのアンダーン首相のインタビューを聞きました。とても共感を覚えた内容でしたので内容を紹介したいと思います。一才の娘の母親である同首相は、去年現職の首相として世界で初めて産休を取得して話題になり、復職後も子供を連れて国連総会に出席するなど、子育てしながら社会で活躍する女性のモデルとして国内外で注目を集めています。前例がなかったことなので、国民の反応が予想できず、妊娠を公表することはとても不安でしたが、公表して見ると喜んでくれる人ばかりだったそうです。

自分に合った選択ができることの重要さ
ニュージーランドは世界で初めて女性が国政選挙権を獲得した国として知られ、女性達が子育てをしながら暮らせる環境つくりが進んできました。それでも女性に対する男性のサポートは十分とは言えないそうです。同首相は、「私一人では母親と首相を両立できません。両親とパートナーの支援は不可欠です。もっと女性を支援して周りから協力体制をつくるべきです」と自らの経験を踏まえて、それぞれの人が望むような子育てができる環境つくりに取り組む考えです。そして、「男女を問わず子育てに専念したい人も、仕事をしながら子育てしたい人も、そういった選択ができるように環境つくりを支援するべきです。人から批判されることなく、自分に合った選択ができることが重要です」と語っていました。

多様性が尊重される社会
更に同首相が大切にしているのが多様性のある社会です。ニュージーランドが多くの移民や難民を積極的に受け容れ、多様な文化や宗教を認め合うことで発展してきたからです。しかし同国南島のクライストチャーチで、そんな多民族国家を揺るがす事件が起きました。モスクが過激な思想を持つ男に襲撃され、51人が死亡、その多くが外国の出身でした。事件を受けて同首相は、「私たちの一部である彼等への攻撃は、ニュージーランド全体の攻撃と同じです」と語り、差別を助長する暴力的主張や動画の投稿を排除するための対策を、各国政府やSMSの運営企業に働きかけています。

分断が深まる社会での政治家の役割についての貴重な提言
同首相は世界各地で社会の分断が深まっているように見える今こそ、互いの違いを認め、手を取り合うことの必要性を訴え、次のように語りました。
「政治家は分断をあおるのではなく、認め合える部分を模索する責任があります。寛容さや思いやり、人道的価値観に再び目を向けることも重要です。私達には不安や懸念を取り除くための解決策を見つける役割があります」。日本は勿論、世界の国々で望まれる政治家像ではないでしょうか。

追1 : 9月23日、国連本部で開かれた国連気候行動サミットで、アーダーン首相は、2035年までに発電源を再生可能エネルギー100%に転換する目標を説明しました。
追2 :2013年11月にこのブログに先住民マオリの世界観に学んだ環境立国ニュージーランドを掲載しました。ご参照ください。

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