COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

グローバル化する食のドキュメンタリーにご注目

2011-01-12 12:19:35 | Weblog

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1月11(火)、12(水)の両日、BS世界のドキュメンタリーの<シリーズ グローバル化する食>で、食料大国アメリカとオーストラリアでの食料増産へのチャレンジが放送されました。
13~15日にかけて、同じシリーズで「食いしん坊がゆく!~汗と涙とツナ缶と~」、「続・食いしん坊がゆく!汗と涙と養殖エビ」、「コメ貿易の背徳」が放送されます。ツナ缶は再放送ですが、後の二つは初めての放送になると思います。チャンネルはいずれもBS1で、放送時間は00:00~00:50(24時間表記です)。

なお13日(木)20:00-21:15のNHK衛星HV プレミアム8<人物>未来への提言には、スローフード協会を作り、その思想を世界に広めたカルロ・ペトリーニ氏の「おいしい・きれい・ただしい「食」を目指して (仮)」。があります。

以下にシリーズの3番組についての、番組HPで得られた詳報を掲載します。カルロ。ペトリーニ氏の番組については、当ブログの最新のテレビ番組情報をご覧ください。

1月13日(木)「食いしん坊がゆく!~汗と涙とツナ缶と~」
ファスト・フードやレトルト食品が大好きなイギリスの若者6人が、おなじみの食品であるツナ缶が生産されているインドネシアの現場を訪れ、作業を体験しながら「安くて便利」な食品がどのように作られているのか、その実態を目の当たりにする。旅に出るのは20代前半の男女。家庭の味よりもハンバーガーやフィッシュアンドチップスなどのファスト・フードが大好きなマノス、本当は料理人になりたかったという料理好きな銀行員ジョシュ、できるだけ原型を止めない加工食品しか食べないというジェスなど。みんな、自分たちが日々食べているものがどこで、どのように生産されているかということに何の関心もない。インドネシアではツナ缶工場の従業員の自宅や寮に住み込み、工場で魚をさばく作業を行う。作業場は高温多湿で魚の臭いが立ちこめ、仲間の一人は気を失ってしまうほど過酷。メンバーの一部は漁も体験。狭い船内に12時間もすし詰めにされて漁場に着き、長時間の重労働をこなしても、漁師たちの賃金はわずか7ポンド(約950円)と聞いたマノスは、自らの食べ物についての考え方を恥じる。同じ頃、ツナ缶工場で働いた賃金を受け取ったジェスたちもその少なさに驚き、「安い食べ物」の実態について考え始める。(原題: Blood, Sweat & Takeaways: Tuna、制作: Ricochet (イギリス 2009年)

1月14日(金)「続・食いしん坊がゆく!汗と涙と養殖エビ」「安くて便利な」食品に慣れ親しんだイギリスの若者6人が、アジアの生産現場を体験するシリーズの続編。今回 彼らが連れて行かれたのは海ではなく、インドネシアのジャングル。現地の作業員たちと同様、水道もベッドもないバラック小屋で寝泊まりし、エビの養殖池に腰まで浸かってひたすら泥をかき出す重労働を命じられる。慣れない作業にメンバーは四苦八苦しながらも頑張るが、監督は彼らの仕事ぶりが遅いと不満の様子。若者たちは養殖池の維持にどれほどの労力がかかっているかを実感する。次に6人はエビの水揚げと出荷作業で充実感を味わうが、それも束の間、次の日の早朝にはエビを工場へと運ぶ。そして自分たちの重労働に対して支払われる金額が、いかに少ないかを知る。さらに彼らは工場でエビの皮をむく仕事を8時間けることに。3秒に1尾むき、エビが少しでも傷んではいけない。それがイギリスの消費者の要求だからだ。あまりの厳しい指導に彼らは人間らしい扱いを受けていないと激怒するが、それこそが消費国が彼らに要求していることだと痛感する。(原題: Blood Sweat & Takeaways Ep2、制作: Rocochet (BBC) 配給Outright (イギリス 2009年)

1月15日(土)「コメ貿易の背徳」
2007年秋、モンスーンの影響でタイとベトナムのコメの出荷が遅れると予想。国内需要の逼迫を懸念したインドが輸出制限を発表し、輸入国の間に不安が広まった。特に、国民の半数が貧困層で、世界最大のコメ輸入国のフィリピンでは、コメ価格の上昇は政権の基盤を揺るがしかねない関心事だ。政府が緊急輸入を命じ、コメ価格の上昇を見込んだ卸商社が、世界のコメの買占めに走った。その結果、コメの国際価格が急上昇した。旧フランス領の国が多い西アフリカでは、19世紀に同じフランス領だったインドシナからコメが持ち込まれ、国民の主食となっている。しかし独立後、アジアの生産性にかなわないとして国際基金からの農業振興補助策が打ち切られたため、生産が衰退し、アジアから輸入せざるをえないのが現状である。2008年春、国際コメ市場の末端にあるセネガルでは、数か月の間にコメ価格が6倍になり、怒った市民が暴徒と化し餓死者まで出る悲劇となった。前年のコメの生産量は平年と変わらず、商品は潤沢に市場にあったはずである。果たして、原因はどこに? いったい誰が得をしたのか?日本では案外知られていない世界のコメ貿易の実態を追いながら、その脆弱な基盤が生む利権構造を描く。(原題: Ricejacking、制作: Ladybirds Films (フランス 2010年)
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