COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

アリゾナ記念館に展示されている「サダコの折り鶴」の記事の続編

2014-08-07 18:49:35 | Weblog

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前の記事で、5日付の東京新聞朝刊1面に掲載された、『真珠湾に広島の祈り 原爆投下69年後の米国 開戦の地 勇気ある展示』を紹介しました。この記事は、真珠湾攻撃に関する国立展示館として設立されたアリゾナ記念館に、昨年9月から広島平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルで、原爆症のために12歳で亡くなった佐々木禎子さんが折った折り鶴が常設展示されているというものでした。この記事は『原爆投下69年後の米国』と題した3部作の上編で、引き続き6日、7日に中、下編が掲載されたので、それらのあらましを紹介したいと思います。詳しくはその後に挿入してある記事のスキャン画像をご覧ください。

中編 大統領の孫
6日の中編のサブタイトルは『被爆者と対話 懸け橋に』で、故トルーマン大統領の孫ダニエルさんの生い立ち、二人の被爆者との対話、禎子さんの遺族との出会いなどが述べられている。偉大な祖父の孫として、いささか屈曲した思いで育ったダニエルさんに1999年春、大きな転機が訪れた。当時小学5年生だった長男が児童書「サダコと千羽鶴」を学校から持ち帰ったのである。ダニエルさんは被爆者個人の物語を初めて知ることになった。アリゾナ記念館での「サダコの鶴」展示実現には、ダニエルさんの働きかけが大きかったという。


下編 遠い目標
7日の下編のサブタイトルは『核なき世界 日本と共有』で、原爆投下を巡る日米歴史観の溝に関連して、米国政府代表として初めて広島、長崎の式典に参列したジョン・ルース前駐日大使の見解が語られている。オバマ政権内に被爆地訪問反対の意見もあったようである。敢えて訪問したのは、「歴史問題を巡る憎悪を和らげるためには可能なことは何でもすることが重要だ」考えたからだという。ルース氏は「日米両国は『核なき世界』という目標を共有している」という。米国は自国と同盟国の防衛のために圧倒的な核抑止力を維持しつつ、核廃絶を目指す二律背反を抱え込んでいる。日本も核廃絶を訴えながら、米国の「核の傘」に守られる矛盾に向き合わざるを得ない。それでもルース氏は、日米両国には核廃絶の国際的議論で特別かつ重要な役割があり、一歩ずつ前進するために可能な努力を続けるべきだと強調したという。


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