隣の大家さんの話

私の家は、狭い私有地道路を挟んで８軒建つ一番奥に位置しており
両隣ともに、現在空家でございます。
北側の家は、借家となって久しいのですが
昨年の夏以降、住人のなり手がありません。
きっと、おんぼろ我が家より更におんぼろで狭いくせして
７万５千円というお家賃設定に無理があるのだと推測いたします。

ごうつくの誉れ高い大家さんにあらせられましては
値下げなどとんでもないと言ったところなのでありましょう。

その大家さん、とにかく感じの悪い御方でございまして
大家さんが草取り中に、初対面のご挨拶をいたしましたらば
挨拶を返すでもなく、いきなり

お宅、息子さんが二人いるそうね。
うち（隣の借家）が欲しいんじゃないの。
絶対、手放しませんからね。そのつもりで。

ときたもんだ。

私が働いていた頃、朝の出勤時に私の車を出すのに
草取りに来ていた大家さんの車が邪魔だったので
移動してくれろと低姿勢でお願いしたところ

草取りが終わるまで待って。

ときたもんだ。
　
きさま～！　人さまの出勤時間を狙って草取りに来るんじゃねえ！
・・・と、言えたらどんなにすっきりしたことでありましょう。

先日など、洗車中の長男のところへやってきて
バケツ一杯分の水をくれろと所望されたそうで
適当なバケツがなかったので、ペットボトルに水を入れようとしたら
そんなのじゃ役に立たん、と捨て台詞を吐きながら去って行ったそうで

長男もぶち切れておりました。

人間だと思うと、腹も立つゆえ
草取りのできるチンパンジーだと思うことにいたそう。
長男と語り合った次第にございました。

で、そのチンパンジー
もう一軒の空家、つまり我が家の東側の家＝先日までリフォームしておった家でございますな。

どうやらそこを買う気でいるらしいのでございます。

東側の家は、２軒あった家のひとつをリフォームして
残りの１軒分を取り壊して、駐車場にしたため
要するに、８軒あるうちの奥半分のうちの４分の３軒を
チンパンジーが所有することになるわけで
そうなると、ますます傍若無人ぶりなチンパンジーになることが予想されますゆえ
なんとしても、別の御方に買ってもらいたいところでございます。


なれど、こんな昔ながらのおんぼろちっくな家では
若い人は買わないし、さりとて年寄り夫婦だけには広すぎるし
なかなか適当な買い手がみつからないようでございまして・・・

チンパンジー王国の実現を思うと、浮かぬ今日この頃でございます。


が、しかし！

先ほど、見知らぬ訪問者がございまして
北側の借家と東側の売家について、いろいろと尋ねられましたので
もちろん売家の方を強力におススメさせて頂いた次第にございます。

借家の高いお家賃を払うよりも、売家の方のローン返済額がずっと少なく済むこと。
駐車場になっている部分に、もう一軒家を建てられること。
そして、何よりも隣人が素晴らしくイイ人であること

家が売れた暁には、手数料を頂戴してもいいほどのセールスぶりでございましたが
果たして、結末や如何に！？





嗚呼！ポンデリングを嫌いになりたい今日この頃・・・