父はベジタリアン

一昨日の朝、足が痛いと言い出した父。

骨折したんじゃない？ と尋ねましたらば、

そんな痛みじゃない。
まぁ、骨折した事がないからどんな痛みかは知らんが。

じゃぁ、痛風かね？ と尋ねましたらば、

痛風は、もっと痛いぞ、と経験者は語ります。

とにかく、手持ちの鎮痛剤も在庫薄ですし、近所の診療所で診てもらうことに。
（検査をしてオワリ）

で、その翌日、検査結果を聞きに再び診療所へ。

診察室を出てきた父が、大声で私の名前を叫びます。
ちなみに名前の前には、もれなく、お〜い！ が付きます。

父ちゃんは、乳酸菌が高いそうだよ、ですと。

たぶん、尿酸値と言っているつもりなのでしょう。


で、帰宅するなり

父ちゃんが今死んだらおまえのせいだと言われるだろうから


えっ、　なんで！？


父ちゃんは、今死ぬわけにはいかん。


だから、なんで！？


おまえがたらふくごはんを作るから食べすぎて痛風になって死んだと人は思うだろう。


だれも思わないよ、そんなこと。


そんな風に思われたらおまえが浮かばれんから父ちゃんは何としてでも乳酸菌をさげてみせるぞ。


ただし、あんまり元気になり過ぎて長生きすると、おまえんとこの子供や孫におまえがこっちにいる意味がないと言われそうだしな、

父ちゃんもその兼ね合いが難しいところだ。


てなことを言って、さっそく本日より、納豆・豆腐・豆類・青魚類・肉類・あぶらもの・甘いもの禁止令が発せられたのでした。


要するに食べるのは、お野菜だけということでありまして、量も極力減らすようにとのご指示でございます。


つーことで、こんな朝ごはんのような質素極まりない晩ごはんになっちまいましたとさ。