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マナー違反じゃなかった! 意味ない年賀状の正しいやめ方

2015年11月14日 23時08分20秒 | コラム・ルポ

マナー違反じゃなかった! 意味ない年賀状の正しいやめ方

マナー違反じゃなかった! 意味ない年賀状の正しいやめ方

年賀状を上手にやめる方法は?

(dot.)

 年賀状のシーズンがやってきた。でも、忙しい年末に時間をかけて何百枚も書くのは正直、大変だ。年齢を重ねるごとにその思いは募るばかり。「年賀状を書くのをやめたい」と思いながらも毎年、筆を執り続けている読者の皆さん。安心してください、上手にやめる方法をお教えします。

 ある年の元日。ポストに届いた年賀状を見て、都内に住むトータル飲料コンサルタントの友田晶子さん(52)は愕然とした。古い友人からのはがきに載っていたのは、愛犬の写真とその名前だけだったからだ。

「これは、年賀状……なのかな?」

 パソコンを使わず、相手の顔を思い浮かべて100枚以上を自筆で書いていた友田さんにとっては「形式だけの年賀状」と受け取らざるを得なかった。ほかにも子どもの写真や、イラストだけのものなどが年々多くなっていった。

「相手の近況を知るツールだった年賀状が、ただの絵はがきに変わってしまったんです」(友田さん)

「意味のないやりとりはもうやめよう」と10年ほど前、年賀状を出すのをやめた。すると、慌ただしかった年末に余裕ができ、仕事や家事に集中できた。

「昔と違って今はメールなどがあり、会いたい友人や仕事相手とは常に連絡をとっています。やめたからといって縁が切れたり関係にひびが入ったりすることはありませんでした」(同)

 とは言え、年賀状をやめると決断しきれない人は多い。そもそも年賀状って、やめてもよいものなのか? 専門家に尋ねてみた。

『手紙の文例・マナー新事典』(朝日新聞出版)を監修した文筆家の中川越氏はこう話す。「今から50年ほど前、付き合いの手段として年賀状が非常に有効で、若者にとって数の多さは人気の象徴であり、異性に思いを伝えるラブレターの代わりでもありました。でも今はメールや携帯電話が発達し、一部の年賀状は『去年来たから今年も出す』という儀礼的なものに。それでは付き合いとして意味をなしませんので、その場合は出さなくてもよいでしょう。特に仕事の付き合いが不要になったシニアならなおさらです」

 日本マナー・プロトコール協会の明石伸子理事長もこう話す。

「年賀状をやめるのは、マナー違反には当たりません。出すも出さないもその方の自由です」

 ただ、何も伝えず急にやめると、具合でも悪いのだろうかと相手に心配させる懸念があると言う。

「今年書く年賀状の末尾に一言、次の年から出さないという旨を添えるのがよいでしょう。とはいえ『年賀状だけの付き合いなのでやめたい』『虚礼を廃止しましょう』と“本音”を書くのはNG。相手に不快な思いを抱かせない表現を心掛けましょう」(明石氏)

 ふむふむ。でも、うまい言い方を考えるのは意外に難しい。そこで、具体的な例文とポイントを前出の中川氏に教えてもらった。

 年賀状辞退のあいさつで大切なことは三つ。【1】すべての人に対しやめる旨を明記する【2】辞退する理由は、年齢など当たり障りのないものにする【3】これが絶交ではないことを伝える──ことだ。

「『あなた一人だけやめます』としては印象が悪い。事実とは違っても『みんなにそうしていますよ』と伝えましょう。また、本当は大病を患ったなど重大な理由があったとしても、正直に書くと相手が心配し、お見舞いをしなくてはと気を使わせてしまいます。年齢による体力の不足など、差し障りのないものがよいですね」(中川氏)

 つまり、「この数年頓(とみ)に視力が弱まり年賀状の準備が困難になって参りました」「体力の衰えを痛感し年末を悠々と過ごしたく決意いたしました」など、相手が状況を察せられるようなものがおすすめだ。親しい人なら顔写真を入れて健在を示し、安心させるのもよいだろう。

週刊朝日 2015年11月20日号より抜粋


そうかなぁ。

自分は年賀状だけの付き合いになったとしても、せめて1年に1回ぐらいは音信を通わせておきたいと思うんですけどね。 

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上司が○○なんで会社やめます! みんなの衝撃「退社エピソード」3選

2015年11月13日 23時03分49秒 | コラム・ルポ

上司が○○なんで会社やめます! みんなの衝撃「退社エピソード」3選

仕事のモチベーションって、職場の人間関係で大きく左右されるものですよね。円滑な人間関係を築けていれば、毎日職場へ行く足取りも軽くなるというのものですが、そうではないと、どんどんやる気が損なわれてしまいます。そこで今回は働く女性たちにこんな質問をしてみました。

Q.人間関係が苦痛で仕事をやめたことがありますか? (アルバイト時代も含む)


「はい」……13.5%
「いいえ」……86.5%


約7人に1人の女性が、人間関係を理由に仕事を辞めた経験があるそうです。では、その詳しい理由を教えてもらいましょう。


■上司が嫌で……


・「上司のあいさつ無視とモラハラに我慢できなくなったから」(32歳/医療・福祉/専門職)


・「居酒屋でバイトしているときの店長が怒鳴る人だった。一緒にいて楽しくなくなってきたから辞めた」(30歳/医療・福祉/専門職)


・「上司に悪口ばかり言われていた」(33歳/その他/クリエイティブ職)


・「そりが合わない上司が苦痛で」(30歳/医療・福祉/専門職)


本来、上司とは職場の人間関係がうまくいくように気を配る存在のはずですが、それができない人も少なくありません。こういう上司のもとでは働きたくないですよね……。


■同性の先輩や同僚が……



・「愚痴っぽい、いばってる女がいてうざかった」(25歳/小売店/事務系専門職)


・「女性陣と対立してしまった」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)


・「高校時代歯科助手のアルバイトで、おつぼねにひどくいじめられ、やめた」(26歳/団体・公益法人・官公庁/営業職)


・「パン屋さんで働いたとき、年配の女性が多く、異常に厳しかった」(24歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)


一度、同性に目を付けられると、評価が覆ることはほとんどありません。「気に食わないやつ」を思われたら一巻の終わりです。


■ほかにもこんなことが……


・「先輩と恋愛関係になって気まずくなった」(24歳/医療・福祉/専門職)


・「初日から全員感じが悪く、仕事もろくに教えてくれなかったから」(32歳/建設・土木/事務系専門職)


・「残業代でない家族経営の小さい会社。部長の機嫌取りがもっとも大事な職場だった。部長の怒鳴り声が毎日するし、言うことが理不尽だし、給料安いうえに残業代も出ないので、精神的にたえられなくてやめた」(27歳/小売店/販売職・サービス系)



・「オープニングスタッフで入ったが、出勤できる日があまりなくオープンまでにけっこうな能力差ができてしまい、気まずくなってすぐにやめた」(33歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)


人間関係がまったくうまくいっていない職場、新参者を除外しようという空気が漂っている職場って少なくないんですよね。また、職場恋愛はバレるといづらさが倍増してしまうでしょう……。


快適な職場に勤めたいのであれば、人間関係は本当に大切です。「人間関係くらい」と軽んじていると、痛い目を見ることになるかも……。自分の精神衛生のためにも、職場の人には気を配り、自分の居場所をしっかり確保しましょう。


(ファナティック)


※画像は本文と関係ありません


※『マイナビウーマン』にて2015年10月にWebアンケート。有効回答数208件(22歳〜34歳の働く女性)


『ウーマン』だけでなく、男性版はないんですかね? 

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認知症高齢ドライバーの暴走 損害賠償で家族の負担は?

2015年11月12日 17時15分12秒 | コラム・ルポ

認知症高齢ドライバーの暴走 損害賠償で家族の負担は?

認知症高齢ドライバーの暴走 損害賠償で家族の負担は?

高齢ドライバーによる事故は年々増加…(※イメージ)

(dot.)

「とても他人事とは思えなかったですよ。ニュースを見て、背筋が凍りました」

 神奈川県厚木市に住む田中博子さん(仮名・65歳)は声を震わせた。10月28日、認知症の夫(73)と同い年の男性が宮崎市中心部で歩道に乗り上げ、700メートルにわたって次々と歩行者をはねた暴走事故。2人が死亡、4人が重軽傷を負う惨事となった。ドライバーは、事故が起きる2日前まで認知症で入院していたという。

「うちの夫にも、いつ起こってもおかしくない事故。そうならないように気をつけているつもりだけれど……。こんな大惨事を見ると、不安が募る一方です」と肩を落とす。

 田中さんの夫は、3年前に認知症と診断された。ドライブ好きで、退職後もよく車に乗って出かけていた。診断を機に、車に乗るのをやめるように医師とともに説得したが、首を横に振るばかり。子どもらの説得も加わり、ようやく免許を妻に差し出したのが1年前だ。

「まだ返納はしていないんです。わずかな希望をつぶすような気がして……。家の引き出しにしまってあります。でも、もう更新はできないです」(田中さん)

 夫は、免許を持っていないにもかかわらず、ふとした隙に車に乗って、出かけてしまうことが多く、これまで何度か家に戻る道順がわからなくなったこともある。車の鍵を隠すと、「返せ」と激怒する。

「自分が意地悪をしているような気持ちになってしまって。やるせない気持ちでいっぱいだけれど、今はきちんと向き合って前に進んでいかなくては」(同)

 高齢者の自動車事故は年々増え続け、東京都では、65歳以上の高齢者が原因となる事故件数は全交通事故の20%前後に達している。特に、認知症をはじめ、運転に支障があるような病気を持つ高齢者による事故をどう防ぐかは大きな課題だ。

 現行の道路交通法では、75歳以上の高齢者には3年ごとの免許更新時に認知機能検査が行われているが、過去1年間に認知症によるとみられる交通違反がなければ、医師の診断なしで更新できる。 高齢ドライバーによる事故の増加を受け、国は今年6月、道交法を改正し、対策強化に乗り出した。新制度では、免許更新時に認知症の恐れがある場合は医師の診断書の提出が義務付けられ、診断結果次第では免許停止か取り消しとなる。ただ、改正道交法は2017年6月までに施行予定で、検査対象も75歳以上。認知症は75歳未満でも発症する上、免許更新は間隔があくため、改正法でこうした事故が防げるかは怪しい。

「1人で外出して徘徊する可能性のある夫に対する妻の監督は、十分でなかった点がある」――。認知症高齢者の事故責任が家族に及ぶ判決が、昨年4月、名古屋高裁であった。妻(91)が目を離した隙に徘徊症状のある認知症の夫(当時91)が自宅を出て電車にはねられて死亡、鉄道会社が家族に振り替え輸送費や人件費などの賠償を求めた控訴審だ。介護していた妻の過失を認め、約360万円の支払いを命じた判決は多くの人に波紋を広げた。

 同事故は自動車事故ではなく日常生活の中で起こったものだが、この判決を機に、保険にも動きが出始めている。三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は10月から、自動車保険や火災保険、傷害保険に特約としてつける「個人賠償責任保険」の契約内容を改め、これまでの対象範囲(契約者、配偶者、同居している家族、別居している未婚の子ども)に、新たに「契約者の監督義務を負っている人」を加えた。つまり、同居、別居に限らず監督義務のある人が適用対象となる。年間の保険料は千〜2千円程度で、保険金は1億円から設定できる。

 個人賠償責任保険は、日常生活における偶然の事故で第三者に損害を与えた場合、相手に支払う賠償金をカバーするもの。先の名古屋高裁での事案のように、線路内に誤って侵入し車両に損傷を与えたり代替輸送が発生した場合や、夜間の徘徊で走行中の自転車と接触して相手にけがを負わせたなどの例も保険金が下りる。これまでも認知症患者らの家族がリスク対策として本人を加入させるケースは見られていた。

 ただ、名古屋高裁の判決以来、家族に賠償責任が及ぶ判例は出ておらず、「需要を見込んだが、実際に適用されることは少ないかもしれない」(三井住友海上火災保険担当者)という。

 認知症の人が交通事故を起こしてしまった場合でも、自動車保険(任意保険)に加入していれば、認知症を理由に保険金が不支給になることは基本的にはない。ただし、本人に責任を問える状態であるかが問題となる可能性があり、本人に責任能力なしと判断されれば後見人などの監督義務者が責任追及される。こうした場合を想定して、個人賠償責任保険に加入しておくと安心だ。また、現在は任意保険に加入できていても、認知症状の進行度合いによっては、保険会社から次の更新を拒否される場合も考えられる。

(本誌・松岡かすみ)

週刊朝日 2015年11月20日号より抜粋


3カ月前に自分が受けた事故も、もしかしたら同様な問題から出たものかもしれないなぁ…と、宮崎の事故を聞いて思ったんですけどね。

それよりも、83歳の義父のことがありますよ。

認知症の症状は出ておらず、バリバリ元気なのはいいですけど、いくら言っても運転をやめないんですよ。

どうしたらいいんでしょうかねぇ。 

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変わり種おでん

2015年11月11日 18時39分35秒 | つれづれに
今夜の酒のアテは、カミさん特製の変わり種おでんと、駅で買ってきた中トロ、近所の魚屋で買ってきた青森産いかわた甘辛塩…。



写真うつりは悪いけど、ウメ~。

また飲み過ぎそう…。
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超低速列車「スノータートル」走る 背景に新幹線の存在 新たな道を歩み始めた北越急行

2015年11月11日 17時39分33秒 | のりもの

超低速列車「スノータートル」走る 背景に新幹線の存在 新たな道を歩み始めた北越急行

超低速列車「スノータートル」走る 背景に新幹線の存在 新たな道を歩み始めた北越急行

超低速「スノータートル」にはカメも乗車。愛嬌を振りまいた(2015年11月7日、恵 知仁撮影)。

(乗りものニュース)

新潟県を走る北越急行が、超低速「スノータートル」を運行。途中、その遅さを活かした様々な企画を実施しました。なぜ同社はこのような鈍足列車を走らせたのでしょうか。背景には、逆に“速さ”を象徴する列車の存在がありました。

最初は冗談だった“超低速”

 新潟県内を走る北越急行ほくほく線で2015年11月7日(土)、“快速”ならぬ“超低速「スノータートル」”が運転されました。

 その名の通り超低速で走る、まるでカメのように鈍足な列車で、通常であれば1時間程度しか要しない犀潟〜六日町間59.5kmをその4倍、4時間4分もかけて走行しました。

 2015年3月から北越急行は、そのほくほく線(犀潟〜六日町、59.5km)と前後のJR線を合わせた越後湯沢〜直江津間84.2kmを、わずか57分で結ぶ超快速「スノーラビット」の運行を始めました。その表定速度(駅での停車時間を含めた平均速度)は88.6km/hと、特急など別料金を必要とする列車を除き“日本一の速さ”を誇っている列車です。

 そうしたなか、北越急行社内で「ウサギといえばカメだよね」ということから“超快速”の反対、“超低速”について冗談で話していたところ、社長が「やってみよう」と乗り気になって、実現してしまったそうです。

 ただ当初、「わざわざ長い時間をかけて走る遅い列車に誰が乗るのか」という心配もあったといいます。

 しかしそれは杞憂でした。電話とメールで受付けられた80人の募集は、わずか30分でいっぱいに。6割が新潟県以外からの乗客で、北海道や愛知県からやって来た人もいたそうです。

 この超低速「スノータートル」、ただ遅いだけではありませんでした。逆にその“遅さ”を活かした様々なイベントが、道中で行われています。

60m掘って100m戻されるトンネル

 北越急行ほくほく線には鍋立山トンネルという、非常に難工事だったことで知られるトンネルがあります。長さは9130mと現在では特に長いわけではありませんが、「膨張性地山」というトンネル掘削が困難な地質で、60m掘ったところ100m戻されるような状況だったといいます。

 また合わせて掘削中、可燃性ガスや石油も湧出。建設期間は22年、費用は300億円にも達してしまいました。ちなみに、この鍋立山トンネルより長いほくほく線の赤倉トンネル(10472m)は建設費100億円。“困難”が数字へ如実に表れています。

 こうした状況から鍋立山トンネルは、トンネルの断面が鉄道で一般的な馬蹄形だったり、円形だったり、珍しい卵形であったり、その場所の条件に合わせていくつもの形状が使い分けられています。コンクリートの厚さも、状況によって様々です。

 超低速「スノータートル」はその“遅さ”を活かし、この鍋立山トンネルを10km/h以下の低速で走行。使い分けられているトンネルの断面形状、何度も変わる壁面に刻まれた「S60(60cm)」「S75(75cm)」といったコンクリートの厚さを示す表記を、同乗した専門家のガイド付きで楽しめるようにされていました。

 同様に超低速「スノータートル」では“よく見える”ことを活かし、塗り替えが不要な信濃川橋梁についてなど、各所でこうしたガイドを実施。その都度、乗客たちは歓声をあげたりカメラを向けるなど、楽しんでいました。

秒速10mの風が吹いた「スノータートル」車内

 北越急行ほくほく線は、線路が1本しかない単線です。よって列車のすれ違いなどを行うため、所々に信号場という線路が2本になった施設があります。北越急行ほくほく線は、この信号場がトンネルの内部にある数少ない路線で、それが“名物”のひとつです。

 またトンネル内部の信号場で停車し、列車が隣を通過していくとき、停車してる列車は大きな風圧を受けます。この“風圧”もまた、ひとつの“北越急行名物”になっています。

 超低速「スノータートル」は急がない列車。そのためトンネル内の信号場で停車し、“名物”の風圧を楽しもうという企画が行われたのですが、通常ではまず体験できない形で実施されています。

 その風圧をより楽しめるよう、列車が通過しない側の乗降用ドアを開けたうえ、さらに列車の前面、後面に設けられているドアもオープン。風が車内を駆け巡るようにされたのです。もちろん危険がないよう、開けられたドア部分には柵が設置されています。

 この状況で、隣を列車が通過したらどうなるでしょうか。超低速「スノータートル」に持ち込まれた風速計によると、およそ秒速10mの風が車内に吹いたそうです。

北陸新幹線で生まれた超低速「スノータートル」?

 北越急行が今回、超低速「スノータートル」を運行した背景には、反対にとても速い列車の存在がありました。北陸新幹線です。

 2015年3月13日に、金沢駅まで延伸開業した北陸新幹線。これによって、それまで上越新幹線と越後湯沢駅で接続し、北越急行ほくほく線経由で東京と北陸を結ぶ大動脈になっていた在来線特急「はくたか」が廃止されました。

 これにより北越急行は収益が10分の1になり、経営面で非常に大きな打撃を受けましたが、もうひとつ、大きな変化に迫られています。

 北越急行ほくほく線は東京〜北陸間の連絡を目的に建設された路線で、開業後もそれが最大の命題でした。しかし特急「はくたか」が廃止されてその役割、これまでの主たる存在意義がなくなってしまったのです。

 そうしたなか北越急行はいま、“地域の鉄道”として新たな出発を始めており、それが超低速「スノータートル」が走った理由です。

「イベント列車を運行しても、収益は上がりません。こうした企画を行うことで多くの人にこの地域へ興味を持ってもらい、訪れてもらい、地域全体を活性化をするのが運行の目的です。鉄道会社は地域と共にあります」(北越急行、磯部さん)

 地域を活性化することにこそ、地域と共にある鉄道会社、その未来があるわけです。

 北陸新幹線によって大きな変化を迫られた北越急行。新幹線や特急のような派手さはなくとも、盛況で終わった超低速「スノータートル」のように着実に、その新しい道を歩み始めているようです。


ある意味、大人の社会見学的な催し物。

楽しそうだなぁ。 

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つるまる

2015年11月11日 13時24分07秒 | つれづれに
午後半休として、カミさんが美味しかったと言っていた昼ごはんを食べに新潟駅前へ。

口コミじゃないと、なかなか新しい店が開拓できないからね。



週替ランチの牛タン煮込み定食を食べたんだけど、肉が柔らか~い。久しぶりに、ご飯をおかわりしちゃったよ。それも大盛りで。

メニューもいろいろあるし、また来たいなぁ。
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苦手な人、できれば避けたい人と、うまく付き合うための対処法

2015年11月10日 22時03分35秒 | コラム・ルポ

苦手な人、できれば避けたい人と、うまく付き合うための対処法

苦手な人、できれば避けたい人と、うまく付き合うための対処法

ライフハッカー[日本版]

(ライフハッカー[日本版])


自分の考えや価値観とは違う人たちと、どうすればうまく付き合うことができるのかを考える短期集中連載。1回目のテーマは「苦手意識の克服」です。

誰にでも苦手な人はいるものです。できれば話をしたくないし、関わりを持ちたくない。しかし、ビジネスの世界ではそんなことは許されるはずもありません。では、どうすればよいのでしょうか?

そこで、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』の共著者で心理カウンセラーの五百田達成(いおたたつなり)さんに、苦手な人、できれば避けたい人と、うまく付き合うための対処法について聞いてみました。

五百田達成(いおた たつなり)/作家・心理カウンセラー
コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」を主なテーマに、「情報の翻訳家」として執筆・講演。最新刊は「アラン先生と不幸な8人」(ワニブックス)。30万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか、著書多数。日本テレビ「スッキリ!!」レギュラーコメンテーターを務めている。公式サイト


苦手意識は、嫌悪感から憎悪へと発展する恐れがあるので要注意


── まず、基本的なことですが、人が抱く苦手意識は、どのようなことから芽生えてくるのでしょうか?

五百田氏:皆さんも心当たりがあると思いますが、自分とは違うタイプの人と出会い「理解できない」と感じたときに苦手意識が芽生えてきます。これは、「ネオフォビア(新奇恐怖症)」と言いますが、初対面の人や初めて行く場所、初めて見るものに不安感や嫌悪感、恐怖を覚え、自分には理解できないと感じたときに拒否しようとするわけです。

また、日本人は協調性が高いとされていますが、逆に言えば同調圧力がかなり幅を利かせています。本来、苦手意識は主観的なものですが、自分たちと合わないという空気が充満すると苦手になる傾向があります。

そして、芽生えた苦手意識をそのまま放置してしまうと、単なる苦手意識から嫌悪感へ、さらに憎悪に発展していきます。人類の歴史を見ても、人種や宗教、文化や言語など、自分たちとは違う人たちをパージ(追放)してきました。しかし、人間は社会的な動物なので、この感情が移行するうねりをどのような場であっても抑制する必要があります。


あなたとあなたの意見は別の話。人格と発言を混同しないで相手に合わす


── 会社や組織のなかでも苦手意識や同調圧力は存在しています。では、身近な人間関係でこうした課題を克服するために私たちはどうすればよいのでしょうか?

五百田氏:ビジネスの場合、できる管理者は、あえて考えが違う人、同調者にとってはノイズのような発言をする人をチームに入れておきます。そうしないと新しい発想が生まれてこないし、方向性が間違っているときに指摘する人がいなくなるからです。こうすることでチーム内を刺激して、全体のクリエイティビティが高まっていきます。

つまり、異物のように感じても相手を認めることが個人や組織の力を高めていくわけです。当たり前のように感じますが、理解すること、認めることはかなり難しいことです。

そこでもうひとつ気にすべきことは、「You and your opinion are different」と言って「あなたとあなたの意見は別の話」という意識を持つことです。「◯◯さんとはいつも意見が対立する。考え方も合わないし、きっと嫌いなんだ」ではビジネスは前に進まず、人間関係もギクシャクするだけです。人格と発言を混ぜこぜにとらえないのは、大人のルールですね。

ただし、ここで紹介した2つのポイントを常に意識していれば、苦手な人とわかり合えるかというと、それはまた別問題です。認めること、理解することはできても、人としてわかり合うのは難しいでしょう。

そんなときは、適度に距離をおきながら苦手な人に合わすことです。「合わせてばかりでは本当の自分ではない」と思うかもしれませんが、仕事上の人間関係はプレイ(演技)でも構わないんです。

本当の自分や根幹にある自分、核となる自分をむやみに出さないことです。なぜなら、会社を辞めたくなるほど自分の深い部分が傷つくからです。上司に「おはようございます」と誰もが言います。敬語のように相手に合わせればいいわけです。

ソウルフルに自分をぶつけないで、相手に違和感を感じたら、単に自分とは違うということを理解して、できれば相手を認めて受け入れ、理想を言えばそれを面白がる。それが最善の策だと思っています。


心の中を見せられる人がいれば、それだけで充分


── 確かに、自分の根幹にある部分を揺さぶられるとカチンとなりますが、そうではない許容範囲内であれば、仕方がないと思えます。では最後に、苦手な人、そうではない人との人間関係を構築するためのコツがあれば教えてください。

五百田氏:たとえば、円の中心に本当の自分があったとします。そこで苦手な人たちと関わるとぶつかってしまうので、その外側の同心円上で関わり、相手を認めて理解することだけに務めます。できれば、さらにその外側の同心円上で仕事とは直接関係のない人たち、自分とは違う人たちと仲よくしてみることをおすすめします。多様性のある人付き合いの練習にもなりますからね。

そしてもうひとつの大きなポイントは、家族や親友、恋人などに、円の中心にある本来の自分を認めてもらうことです。「職場でこんなことがあった。あの人とは合わない気がする」とこぼしても、「そんなことは、放っておけばいいんだよ」と「ちゃんとあなたのことはとわかっているよ」と思ってくれる人がいるだけで、苦手な人を認めたり・理解したり・合わせたりすることができます。

逆に、自分を認めてくれる人がいないからといって「誰も自分をわかってくれない」と言ってしまっては、単なる駄々をこねている子どもなので、そんなときは心を許せる存在を探して、3つの同心円を描いてみてください。

 


五百田さんによれば、苦手意識は主観的で、多くの場合、自分を肯定する理屈をつけて、理解できる・理解できない、だから苦手なんだと結論付けているそうです。

しかし、苦手意識の「意識」の部分をポジティブにとらえて相手の意見や発言を認めるようにすれば、どれだけストレスがなくなるか、人間関係が改善されるかがわかったような気がしました。

さて、次回は「違うタイプの人との会話術」をテーマに、考え方や価値観の違う人たちとの会話を円滑にする方法を作家で心理カウンセラーの五百田さんにお話を聞きます。お楽しみに。


(香川博人)
Photo by Shutterstock.


なるほど、なるほど。

今回の件で、敵が多いことも分かりましたけど、逆に自分のことを分かってくれる人も多いことが判明し、少し自分の意識が変わってきましたよ。

敵側だと思っていた人が案外と自分寄りだったり、その逆だったり…。

これからは開き直っていきたいと思いますよ、退職する日までは。 

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とんかつ政ちゃん

2015年11月09日 12時33分29秒 | つれづれに
激動の一週間が終わり、かなり久しぶりのトレセンでスッキリ。今年一番の汗が出たんじゃないの?

娘に頼まれた紙おむつを買いに行く途中、フッとトンカツが思い浮かぶ。そうすると無性に食べたくなり、近くの政ちゃんに飛び込んで昼ごはん…って大げさか。



朝日豚とんかつ定食で大満足!

姥が山店のとんかつが、いちばん美味しいと自分には感じるんだよね。

肉のあまさが五臓六腑にしみわたる~。
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バスなのに法的には鉄道 奇妙なトロリーバス、実は高い鉄分

2015年11月08日 23時08分30秒 | のりもの

バスなのに法的には鉄道 奇妙なトロリーバス、実は高い鉄分

バスなのに法的には鉄道 奇妙なトロリーバス、実は高い鉄分

架線から電気を取り入れて走る電車のようなトロリーバス(2015年9月、恵 知仁撮影)。

(乗りものニュース)

日本ではもう「立山黒部アルペンルート」でしか乗ることができないトロリーバス。見た目は「バス」ですが、実は法的には「鉄道」扱いです。いったいどこが「鉄道」なのでしょうか。実際に乗ってみたところ、トロリーバスの不思議な姿が見えてきました。

無軌道な電車、トロリーバス

 見た目は「バス」なのに、電車のごとく上空の架線から電気を取り入れ、モーターで走行する乗りもの「トロリーバス」。かつて日本では東京都区内をはじめ、名古屋市や大阪市などでも走っていましたが、現在は長野県と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」でしか乗ることができません。

 この「トロリーバス」、日本での法的な扱いは「鉄道」で「無軌条電車」と呼ぶなど、ちょっと不思議な存在です。見た目は「バス」ですが、なぜ「鉄道」なのでしょうか。実際に乗ってみたところ、これが意外と「鉄道」らしい乗りものでした。

 ちなみにトロリーバス、かつては「無軌条電車」ではなく、軌道(線路)がない電車「無軌道電車」と呼ばれていました。しかし印象が悪いことから「無軌条」に改められています。「軌条」はレールの意味です。

まるで鉄道のローカル線のようなトロリーバス

「立山黒部アルペンルート」で2路線運行されているトロリーバスのひとつで、長野県大町市の扇沢駅と、富山県立山町の黒部ダム駅を結ぶ関電トンネルトロリーバス。昭和30年代、その難工事が映画などで知られる黒部ダムの建設に伴い、資材輸送などを目的に掘削された「関電トンネル」を走るトロリーバスです。

 この関電トンネル、径が小さく、基本的に1車線しかありません。そのため途中でクルマがすれ違えるよう、2車線になった「信号場」がトンネル内部に1カ所、設けられています。そしてそこでトロリーバス同士がすれ違うよう、“ダイヤ”が組まれています。

 見た目こそ「バス」ですが、まるで線路が1本しかない「単線」のローカル線のようなシステムです。法的に「鉄道」である理由が少し分かった気がしますが、この信号場ではさらに、ある“鉄道らしい儀式”も行われました。

あるものを交換する“鉄道らしい儀式”

 その“鉄道らしい儀式”とは「タブレット交換」です。

 線路が1本しかなく行き違いができない鉄道路線では、“通行手形”を持っていないとその区間を走れない、という信号のシステムがあります。ひとつの列車だけに“通行手形”を渡すことで、行き違いのできない区間に複数の列車が進入し、正面衝突するのを避けるための仕組みです。

 この“通行手形”のことを「タブレット」といい、関電トンネルトロリーバスはこれを使用。信号場以外では行き違いのできないトンネルで、安全運行を実現しています。

 具体的には、扇沢駅から黒部ダム駅へ発車するトロリーバス【A】は、「扇沢〜信号場」間を通れるタブレットを持って発車。このタブレットを信号場で、反対の黒部ダム駅からやってきたトロリーバス【B】とすれ違うとき、【B】が持っている「信号場〜黒部ダム」間を通れるタブレットと交換する、という形です。

 これもまた、見た目こそ「バス」ですが、まるで線路が1本しかない「単線」のローカル線のようなシステム。トロリーバスが法的に「鉄道」である理由がさらに少し分かった気がします。

 ただ鉄道とは異なる、トロリーバスらしい工夫もそこに見られました。

学校遠足バスのようなトロリーバス

 一般的な鉄道で複数の車両を同じ列車として走らせたい場合、連結して運行するため、何両あっても物理的に繋がった“ひとかたまり”です。

 ですがトロリーバスは乗客が多いからといって、複数の車両を連結して走らせることはできません。学校遠足のバスのように、連なって走る形になります。

 しかしその場合、ある“危険”が生じます。3両のトロリーバスが連なって走っていたところ、最後尾の車両だけ何らかの理由で遅れてしまったら。そして信号場ですれ違う反対側からのバスが、2両だけとすれ違って、まだ1両が到着していないにもかかわらず、信号場を発車してしまったら……。

 もっとも、行き違いで交換せねばならないタブレットは最後尾の車両が持っているため、そういう事態にはなりませんが、この関電トンネルトロリーバスでは、さらに“ある工夫”がされていました。車両前面、後面の上部に設置されているランプです。

 かつて大型トラックに搭載が義務づけられていた、走行速度を色で表す「速度表示灯」に似ていますが、目的はまったく違います。

 例えば3両のトロリーバスが連なって走る場合、前から1両目と2両目は「青」のランプを、最後尾の3両目は「橙」のランプをともします。つまり最後尾車両は「橙」にすることで、最後尾車両を見た目だけで分かるようにしているというワケです。

 学校遠足バスで、連なった最後尾車両が「終」と表示しているのと似ています。この点については、「鉄道」より「バス」らしいところかもしれません。

 ちなみに、黒部ダムへ通じる関電トンネルにはトロリーバス以外にも作業車両が走りますが、そのダイヤも決められているほか、トンネル内に入ったクルマの数は全てカウント。安全を確保しているそうです。

 なお「立山黒部アルペンルート」の運行は11月30日(月)まで。秋のシーズンを過ぎた現在は、各交通機関に通常の2割引で乗ることができます。


いつかは訪れたいと念願して数十年。

実現できるんだろうか…。 

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「休めない」日本人の生産性が著しく低い理由 従業員の健康に気を配らない企業は負ける

2015年11月05日 22時06分06秒 | コラム・ルポ

「休めない」日本人の生産性が著しく低い理由 従業員の健康に気を配らない企業は負ける

「休めない」日本人の生産性が著しく低い理由 従業員の健康に気を配らない企業は負ける

「日本人は働き過ぎ」との構図はずっと変わっていません(写真:AH86 / PIXTA)

(東洋経済オンライン)

「ダラダラ残業しているヤツのほうが、残業手当も稼いでいるし、上司のウケがいい」

「会社から有給休暇をすすめられても、こんな忙しさでは休めるワケがない」

筆者は精神科医として、大学病院の診療だけでなく、産業医として企業のメンタルヘルスの問題にも取り組んできた。患者からよく聞かされるのが、冒頭のようなぼやきだ。日本における労働時間の長さと非効率性を、端的に物語っているセリフである。

厚生労働省が10月中旬に発表した「就労条件総合調査」(2015年)によれば、常用雇用が30人以上の4432法人のうち、2014年の年休取得割合は、47.6%に過ぎなかった。100%近い国もある欧州や70%台のアメリカなどと比べても、日本は依然として先進国の中では最低水準を記録し続けている。

・長い時間仕事をするほど評価が高い

・休暇や休憩は取らないほど評価が高い

・こなしている仕事の質や量は二の次

「休む=悪」という空気が職場に蔓延している

日本企業には多かれ少なかれ、総じてこのような風潮が蔓延している。「休む=悪」という、日本独特の「職場の空気」は、不眠や睡眠不足、あるいはうつ病といった心の病気の温床となっている。臨床を行っていても、薬の処方や多少話を聞いたぐらいでは改善せず、仕事環境をなんとかしなければ治療に結びつかない場合も多い。

経済的な理由ももちろん大きいだろう。しかしそれよりも

・「みんなが忙しいのに、自分だけ休むのは申し訳ない」という自責感や罪責感

・「みんなが忙しいのにお前だけ休むなんて」という攻撃性

といった感情的な問題が潜んでいることが、休みをとりづらくしている遠因とも考えられる。

感情的な要因には、科学的根拠など事実を突きつけていくのが、もっとも理解されやすい方法である。休憩から得られる利益を、科学的に検討してみたい。

仕事にとって重要な認知機能に、「ワーキングメモリ」がある。なにかを覚えながら、作業をしながら、別のことに取り組んでいく機能である。俗に「段取り脳」と呼ばれ、複雑な仕事や料理などが、ワーキングメモリを必要とする作業の代表格である。ワーキングメモリは、疲労や睡眠不足によって容易に機能が低下するとは、いくつかの脳機能画像の研究でも示されている事実である。

「まだまだできる」とだまし、病気になることも

「ランナーズハイ」など、やればやるほど仕事や作業にハマってくるという現象も、注意すべきである。ドーパミンは意欲や集中力を高める神経伝達物質として知られているが、このドーパミンは、疲れ果ててダウンする寸前の脳をあたかも「まだまだできる」というようにだましてしまう。結果的に、うつ病など回復に長い時間を要する病気になってしまう危険性もある。

休みは疲労解消といった防御的な働きだけではなく、もともとの自分のパフォーマンスを高めてくれるというポジティブな作用もある。睡眠には、日中に学んだ必要な記憶・経験を脳内で増強させる学習促進作用があることは、数多くの学術論文が示しているし、わたしたちも経験することでもある。

たとえば一夜漬けで短時間に詰め込んだ知識よりは、ある程度の期間をかけて、休憩を挟みながら繰り返し勉強して得られた知識のほうが記憶は長続きすることは誰しも経験するが、これは科学的にも実証されている。記憶の定着には、休憩中に生産されるタンパク質が重要な役割を果たすことが明らかになっている。

さらに「ひらめき」の観点からも、睡眠や休息は重要な役割を果たしている。ドイツの大学が66人の学生に対して「ひらめき」を必要とするパズルを解かせ、パズルを解けなかった学生を、下記の3つのグループに分けて再チャレンジをしてもらったところ、「そのまま8時間の睡眠を取る」Cグループが、もっとも優秀な成績を出すことができた、という論文が「ネイチャー」誌で発表されている。

A)朝に問題を見せて、起きたまま8時間考える

B)夜に問題を見せて、そのまま徹夜で8時間考える

C)夜に問題を見せて、そのまま8時間の睡眠を取る

DNA二重らせん構造、ベンゼン環、元素周期表などは、すべて発見者は夢からインスピレーションを得たといわれている。起きているときには思いつかないひらめき、アイデアが、睡眠中に得られた有名人の逸話は少なくないが、これらの世紀の大発見とは言わずとも、市場が成熟化し、日常のルーチンワークの延長にはない発想が求められる日本にこそ「休む」文化が必要だ。

筆者は現在、米国のスタンフォード大学で短期間の在外研究を行っているが、米国人は休み上手であるとつくづく思う。夕方は5時前から帰宅ラッシュ。金曜日に仕事を頼んでも、実際に動き始めるのは週明けからのことが多い。

しかし、彼や彼女らの仕事の質が決して低いわけではまったくない。たとえばスタンフォード大学のあるシリコンバレーでは、グーグルやフェイスブックに代表される世界的なイノベーションが、今も非常に活発に動いている。長時間労働をしても生産性には劣る、自分を含めた日本社会が悲しく見えてくる。

こういった事態を反省してか、日本では政府や会社が従業員に休暇を推奨するようになってきたが、いくら有給休暇を取りなさいと叫んでも、現場はそうはいかない場合がほとんどであろう。むしろ、組織による仕事量のマネジメントもなく、有休取得目標値達成のためだけに有給休暇を「強制」される職場も多いようである。結果的にほかの日が残業になる、自宅に仕事を持ち込まざるをえないなど、本来の有給休暇の目的から外れた、本末転倒ともいえるひずみが生じている話も、筆者の患者から聞いたことがある。

これからの日本の会社に大事なこと

「健康経営」という概念がますます重要になってきている。健康経営とは、組織の健康と健全な経営の双方を維持していこうという経営方針だが、それだけ従業員の健康など二の次という考え方が支配的だったととられても仕方がない。今なお、「ブラック企業」に代表される、職員の健康を度外視した企業は、残念ながらゼロではないだろう。

一方で、有休取得目標値達成のための手段と目的が逆転した、そらぞらしい「休む」ではなく、「休む」意味を考え、試行錯誤しながらもユニークな施策を打ち出す企業も現われ始めた。就業中に2時間までの昼寝や銭湯に足を運ぶことを許容したり、なぜかランニングタイツをエンジニアへ配布したり。ほどよく「休む」ことが、企業やそこで働く人たちにとって、どのような利点をもたらすのか。次回は、そういった問題意識に踏み込みたい。

(続きは11月7日<土>配信予定です)


私のメンタルは、まもなく限界を迎えます。 

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