【WEB編集委員のつぶやき】蓮舫さん、「バリバリの保守」って本当ですか? 「9条守るのは私の信条」とも言ってましたが…
「私はバリバリの保守ですよ。みんな間違っているけど。野田佳彦前首相並みの保守ですよ」。民進党代表選告示を前に産経新聞のインタビューでこう話した蓮舫代表代行(48)。憲法9条と自衛隊の整合性については「自衛隊は戦力じゃないから。だって自衛のための防衛組織でしょ」「9条は守るというのは私の中の信条です」とも話していたが…。
民進党初の代表選が2日、告示され、蓮舫氏、前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)の3氏が立候補、三つどもえの戦いとなった。15日の投開票へ共産党との「民共共闘路線」の是非や憲法改正問題などを争点に選挙戦が展開される。
蓮舫氏は届け出後、「『ワクワクする政治』と『さわやかな戦い』『女性の挑戦』を頑張りたい」と語り、前原氏は「シビアな論戦を戦わせながら、最後は一致結束して自公政権に対抗する軸を(作り)もう一度信頼を取り戻したい」。玉木氏は「変革に向けたがむしゃらな姿勢を見せない限り、党が変わろうとする覚悟は示せない。次世代の党の代表として全力で挑みたい」と抱負を述べた。
出馬をめぐって玉木氏は出馬に必要な20人の推薦人確保のため、旧民主党政権の「負のイメージ」を象徴する菅直人元首相の支援を得た。前原氏も犬猿の仲だった生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表に協力を仰いだ。蓮舫氏は主流派の岡田氏ら現執行部と野田佳彦前首相、旧社会党系グループなどに加え、細野豪志氏の派閥も支持に回るなど態勢を整えている。
前原氏はさらに「私は旧民主党政権の戦犯の1人だと思っている。多くの方が失望した」と述べた上で「国民に土下座をする先頭に私は戦犯であるからこそふさわしいのではないかという思いを強く思っている」と述べたが「言うだけ番長」でないといいが。
しかし、3氏による共同会見は、旧民主党政権の失敗を踏まえた自己否定的発言に加え、分裂を恐れ論戦で対立が先鋭化しないよう腐心する姿勢が目立ったという。共産党との共闘について、3氏とも「連立政権」は否定したものの、共闘を完全に閉ざすことは避けた。党内保守系のリーダー格である前原氏は、持論の憲法9条改正について積極的に語らなかった。
代表選について、日本維新の会の松井一郎代表は、「政党というのは政治信条、理念、基本政策が一致するグループだが、それがばらばら」と民進を批判したうえで上で、「選挙互助会の代表を決めるだけだ。誰がなっても一緒だろうなと思う」と語ったが核心を突いている。「バリバリの保守」ならば「民共共闘」はありえまい。(黒沢通)
『民進党=選挙互助会』…鋭い発言だねぇ。