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うなぎのねどこ

鰻の寝床で日々オーディオと格闘の記録です。

知新

2014-07-08 22:26:05 | オーディオ
こんばんは。

冷房が効きまくった職場(風邪引きそう。冷え性の私には酷)から外に出たら、そこは東南アジアばりの熱帯夜だった。今夜は安眠できるかなあ?

ところで、昨日の帰り道にFM(もちろん国営放送)を聴いていたら、チェロ協奏曲らしきものが流れていた。はて?誰の曲かなと耳をそばだてて聴いていたが一向に作曲者が思い浮かばない。考えていても仕方ないので、スマホのチューナーアプリで検索(便利になりましたねえ)したら、「エネスコ:チェロと管弦楽のための協奏的交響曲」とでた。いやーエネスコですか!?シュトラウスあたりかと思っていたが。まあ、なにせ派手なオーケストレーションをバックにソロが縦横無尽に暴れ回るといった風情の曲で、ありふれた手口ながらたいそう面白かった。そういえば、最近は新しい曲を覚えようとチャレンジすることにすっかり億劫になってきたような。机の上には、ミャスコフスキーのSYM全集と、ヴィラ・ロボスのSYM全集がリッピングされずに積んだままだ、、、
新しいといえば、昨日の件の曲のソリストはゴーディエ・カプソン(カプソン兄弟の片割れ、兄?弟?)だったが、これがロストロやヨーヨーマを連想させるような分厚い音で弾き倒していて、聴いていて関心。チェリストだけでも他に最近よく名前を聴く人はおしなべて、一時代前の大巨匠と比べても引けを取らぬような腕達者ばかり。他の楽器でもそうなのだろう。
お気に入りの昔の演奏家ばかり聴いていると、いつのまにか現代の名演奏家を聞き逃してしまいそうだ。でも新譜は高いし悩ましいなあ。

近況

2014-07-04 22:34:11 | オーディオ
みなさまご無沙汰です。

仕事が多忙で、最近半ばうつ状態のような感じで、ブログに書き込むのが億劫になってました。(ということは、ブログを書いているときは躁状態か?)

まあ、それでも聴くものは聴いていたし、やることはやっていた(オーディオのことです。誤解の無い様)ので重症でもないか?今月下旬近くまではこんな状態が続きそうなのです。

近況と言うことで、またイコライジングの話ですが、ちょっと物足りないなあと思っていた高域を一部変更。完全フラット型の下降線にした。


結果は上々。良い録音はより良い音で、そうでない録音はそれなりに、、、
ピークになっていて大幅に削ったところを戻してみた(6Khz)けど、予想したほど耳につかず、ぼやけていたところにきちんと光が当たったような状態に。

音楽はというと、最近は、以前ベストセラーになったジンマンのRシュトラウス集の「ドン・キホーテ」を良く聴いている。学生の頃は耳タコになるほど聴いていた曲だが、実は気がついたらもう10年以上も聴いてなかった。きっかけは、kawaさん宅にお邪魔したときに、七味氏のリクエストでかかったメータ:ロスフィル盤が何となく耳に残っていたためで、久しぶりにきちんと聴いたが、昔聴いていたのとは随分印象が違い感慨深かった。昔はチェロにしか耳が傾かず、もっと単純な曲だと思っていたのだけれど、構成といいオーケストレーションといい、手の込んだものであることに、恥ずかしいことであるが今更ながら気付いた。一聴地味な感じもするが、シュトラウスの最高傑作の一つではあるまいか?
ところで、演奏のほうだが、ジンマンはもとより、チューリッヒ・トーンハレOは、なかなかのオケでなかろうか?ジンマンの一連の録音が出るまでは、存在すら知らなかったが、このCDから聴こえてくるのは、一聴ウィーンやドレスデンを連想させる紛れも無い伝統的なヨーロッパの美音である。これはジンマンの手腕か?はてまたオケの地力か?他のCDも時間を見つけて聴き直してみようと思った次第。

では、今日はこのへんで。おやすみなさい。


均衡

2014-06-23 18:11:36 | オーディオ
今日は早い帰宅。
理由は、①明日が超残業日だから ②早く帰ってブログを書きたかったから(←ガキみたいだな!)

さて、本日は「均衡(バランス)」のお話。
最近はディスクの話ばっかりだったので、、、

自慢する訳でないが、ここしばらくは調整らしい調整を必要としていない。何と言っても、これは先日お客様方が来てくださった(来ることを予定された)おかげではないだろうか?当方、プレッシャーを受け、相当張り切って調整したのである。

以前のブログでも掲示したが、そのとき以来のイコライジングがこれ。



気になる3KHz付近、800HZ付近は谷に、高域は1.4KHzに向けてなだらかに落とし、20KHzに向けて再び上昇させスパイスを効かせる。140Hz以下は以前と変わらず。ちょっとバスリッチな響きだが、聴きやすいし各楽器の音色やディテールもきちんと聞き取れる。

しかし、ここまで来るのにずいぶんと苦労した。以前はDG28から出力できる各周波数ごとの音量だけで耳調整していたので、グラフはもっと凸凹だった。しかし、1ヶ月ほどまえ(お客様が来る2週間ほど前)に、なんとなく考え事をしていたら、天啓か、なだらかな山谷で勝負してみてはどうか?とひらめいた!各周波数ごとの音量のみで調整すると逆に部分的に調整しきれないところもあり、実際、やってみたら予想外にいい案配にバランスがとれ、うれしかった。デジタルとは言えDG28のスロープは12db/octに設定してあるので、以前のような凸凹の調整では近隣の周波数帯にも影響を及ぼしているのは事実で、やはりバランスは大事だなあと思った。
ただし、もう「どうしようもない」と思う周波数については思いっきり調整をしている。
DG28からの出力だけでは当てにならないのは低域で、ここは音楽を聴きながら調整。
ポイントは、低弦の鳴り方。①特定の音高だけが突出して聴こえないか?②その音高は、果たして実際演奏されている会場のアンビエンスや、解放弦の音(よく響く)や、解放弦と同じ音が共鳴を起こした音でないか?など、枚挙にいとまがないが、そんなことも検討しつつ、量感を調整する。(具体的にはド(C)やソ(G)や、レ(D))まあ結局最終的には好みだけど。
そんなこんなで、うまく調整できると、もう文句もでないのです。

最近聴いた他のお宅では、kazuさんの音が下までフラットな感じで、お見事だった。拙宅もああなれば良いのだが、、、

ところで、生の演奏会でも、会場の座る場所次第でずいぶんバランスが異なる。私はよく自由席の場合に舞台下手(向かって右側)に座る。下手なオケでも高弦が耳につかないから!あとピラミッドバランスで聴きやすい。前列8列目あたりはダイレクト感がちょうど良く、コンチェルトなどを聴く場合は最良か?ごくたまに取れるS席はフラッバランス。オケも心なしか上手に聴こえる。しかしこれより後ろ、ステージからみて会場の後方2/3より後ろは中域がしゃくれて聴きづらいケースが多い。めったに聴けないが、海外の有名オケのチケットは高価なので3階や4階席が多いが、通好みのこのエリアはオケを俯瞰する感じで、左右及び後方から包みこまれる響きがイイ。ただしボリューム感やダイレクト感が薄れるのが残念。
みなさんはどんな感じを目指して調整されているのかなあ?

話かわって、そろそろボーナスの季節。懸案事項であるプリアンプ(もう20年も使っている!!)ほしいなあと、相変わらずヤフオクをうろついていたら出物を発見!!(トライゴンのTRV100という機種)今回こそはと思ってウオッチングしていたが、日曜日に家族で家具屋の倉庫処分市に出かけたら、我が家の懸案事項であったテレビ台と、こちらも永年の懸案事項であるダイニングセット(今まで統一感がなかった)の出物に出会ってしまい、ヨメも私も一目惚れ、で即お買い上げとなってしまった。で、プリアンプのことは言い出せずお流れへ。バランスって難しいですな。



外連

2014-06-21 13:18:47 | オーディオ
「外連」と書いて「ケレン」と読む。変換しないと思い出せなかった。

さておき、今日のテーマは「ケレン(味)」
曲により、演奏にケレン味をを求める場合と求めたくない場合がある。
まあ、オーケストラ曲の場合、指揮するのも人間であれば、演奏者も人間。
どんな場合にも完全に客観的な演奏などありえないのは事実。(たとえ、それが晩年のチェリやヴァントであっても。)ましてや昨今流行のピリオド様式の演奏でも、これは捉え方次第で、彼らがピリオド様式という主観に基づいた解釈を都合良く用いているいると考えることも出来るし。

ともあれ、私はあやしい演奏も大好きなので、やりたい人はもう好きにしちゃってください!所詮音楽だし、面白ければそれでいいのだ。もっともまだ青かったころは、けっこうガチガチの原理主義者だったけど。

で、ケレン味を求めたくなる曲について。
リムスキー・コルサコフの「シェラザード」。言うまでもない名曲であり、昔から色々聴いたけれど、割と最近まで決定打に出会えなかった。カラヤン、デュトワ、コンドラシン、etc、、、何か物足りない??(ちなみにロストロやストコはあざとさが予想されて逆に聴く気になれず。)
ある日、通勤途中の車でシェラザードが流れていた。ああ、最近はとんとご無沙汰だあな、と思いつつ耳を傾けていると次第に演奏に引き込まれて、、、通勤時間は約15分程度と短く、曲の最後まで聴き通すことができなかったが、望外に面白い演奏だったので演奏者が気になり、職場のPCでこっそり番組表をチェック。「マリス・ヤンソンス/LPO」となっていた。
え、やんそんすう~?こんな人だったっけ??
音源はオスロ時代のものしか知らなかった私は、彼に対しては「あっさり、スッキリ」のイメージしか無く、当惑した。
が、面白ければそれはそれでいいので、早速HMVのHPで探して、でも割とどうでもよかったので注文はバーゲンの時に出した。
さて後日、注文の品も届き、それなりに気になっていたので他に注文したCDをおいてまず1番に聴いてみる。
うん、これこそ「ケレン味」のある演奏!随所に小細工が仕掛けられており、わざとらしい身振りのオンパレード!! しかし全体を通してやりまくっているので一貫性がある。頭から尻まで聞き飽きない演奏だ。しかも曲が志向する方向と合っている。LPOも一聴LSOと見まごうばかりの(←失礼な)ハイレベルな演奏だし。ちなみに、録音もEMIのくせに(←これも失礼)すごくイイ!!!



今でもヤンソンスはかなりどうでも良い指揮者だ。最近の来日公演でベートーヴェンツィクルスをやったのも(しかも、ピリオド様式で?)全くもってどうでもよかった。なんでこのひとが?て感じだった。

そういえば、学生のとき、一緒のオケでホルンを吹いていたM君は(当時の)ヤンソンスそっくりだった。挨拶替わりに「おー、ヤンソンス、今日何しとったん?」と声をかけると「ヤンソンスじゃないけん」と広島弁で不機嫌に返されたのを思い出す。ヤンソンス、じゃなった、Mよ、もし読んどったら連絡くれ!


小さな

2014-06-17 23:14:29 | オーディオ
小さなことですが、このブログを立ち上げて以来、ですます調で書いていたのですが、本日を持って終了。どうも書きづらいのです。

というわけで。今日のお題は「小さな、、、?」

モラヴィアの巨人、あるいは偉大なる奇人、レオシュ・ヤナーチェク。
世に広く知られる彼の代表作は「シンフォニエッタ(小さな交響曲)」
小さなといいつつ、規模が小さいのは演奏時間(約25分)だけのことで、その構えの巨大さ、構成の奇抜さは世に数多ある交響曲の中でも異彩を放つ。
代表的なDiscといえば、やはりマッケラス指揮VPOのものだろう。(今日はジャケ写なしです。申し訳ない。)
アバドの2種類の録音も持っているし、マッケラスの新盤(ご当地にほど近いチェコフィル)も持っているが、やはりVPO盤が一番しっくりくる。
録音については、さすがにデジタル最初期のものだけあって、いまやその古さを隠せない(とは言え優秀録音である)今日聴き直したら、バランス改善のおかげか以前より音数が多く聴こえ、改めて惚れ直した。
演奏内容について。この演奏だけは、これからどんな優秀な演奏家が出現しても絶対に超えることも、まねすることも出来ない唯一無二のものだと思う。まさに現代に生まれた歴史的名盤・歴史的名演奏だと思う。併録の「タラス・ブーリバ」も名演(ただし、これはレーグナーの病的・耽美的な奇演も捨てがたいが)
さて、ヤナーチェクといえば、その奇人ぶりもつとに有名だが、同時代を代表する変人グスタフ・マーラーとの交歓はなかったのだろうか?(検索したみたがヒットせず。ご存知の方は不勉強な私にご教唆ください。)もし、この2人が会って、それぞれの音楽を聴き比べていたら、さぞや面白いことになっただろうなあ!!