山行記録・写真

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映画「山桜」鑑賞

2009-07-06 06:52:04 | 映画・テレビドラマなど

映画「山桜」鑑賞 21.7.12(日)13:30~15:10

藤沢周平原作「山桜」の映画化。

東山紀之と田中麗奈、主演の時代劇。

久し振りに、涙が出た映画だった。

主演をはじめ周りを固める俳優の演技も素晴らしかった。

山桜を初め四季が美しく映し出されており、日本の美しい原風景を見ているようだっ

た。雪解け水、田んぼの向こうに雪をかぶった優美な鳥海山があった。

主題となっている、山桜が美しく写し出され、山桜に始まり、年がめぐり、山桜で締め

くくられる。

副題は、「幸せへのまわり道ー風雪に耐えて咲く山桜の下、男はひたむきに正義を

貫き、女は熱い想いを胸に秘めた。」となっている。

江戸後期、北の小国、海坂の地。

野江役の田中麗奈と海坂藩士手塚弥一郎役の東山紀之が、山桜の下で出会い、

「山桜に手繰り寄せられた運命の糸。」で結ばれていくこととなる。

野江は、初婚の夫に先だたれ、再婚、婚家では冷たく扱われ不幸な結婚生活を送っ

ていた。

結婚生活にじっと耐えていたが、ついに婚家を追い出される。

壇ふみが母親役で、野江が落ち込み、幸せはもうこないと嘆くと、「今は、幸せへの

まわり道をしている。」だけと励まし続けていた。

農民の悲しい物語もある。不作で、自分の母親と娘を亡くしてしまった姿が特に悲し

かった。

手塚は、正義感もあるが、寡黙で優しく、若者に剣術指南をしている剣に強い武士と

して描かれている。

新田開発で、藩の重役と裕福な百姓が結託して、農民を新田開発に駆り出し、更に

年貢を高くするという始末だ。

手塚は、不正をしている重役を切り捨て、牢に入り、その間、野江が手塚の母のもと

に山桜を届け親しくなり、その母とともに、手塚を待っているところで終わってしまっ

た。

幸せな、再婚生活が描かれることを期待していたが、かえってこの方が、余韻を残

す感じで良かった。

是非、原作を読んで見たいと思っています。


 


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