西加奈子さんの本はいつも刺激的です。
自分にまっすぐで、時にまぶしすぎるくらい。
今回読んだ本は『くもをさがす』
小説ではなく、初のノンフィクション。
自身が「トリプルネガティブ乳がん」と診断され抗がん剤や手術などを受けた
カナダでの約8か月をありのままに綴られた本です。
日本の医療体制とはかなりの違いを知り、ちょっとびっくり。
(たとえば、日帰りで乳がんの摘出を行うだとか・・)
それ以上に、本のページから出てくるエネルギーの凄まじいこと。
・・圧倒されました。
『私は私で最高だ』
私もこう言い切れる境地にたどり着けるか・・はなはだ疑問ですが。
でも、この本を閉じるときの心のざわめきは一生忘れないと思います。
おすすめ!です。