京王電鉄2021年春改正（京王本線、都営新宿線）

京王電鉄の３月13日ダイヤ改正、終電時間帯では数分の繰上げを行なった他、土休日の動物園線において見直しを行なうことになった。今回は本線系統に触れて、井の頭線と動物園線は次のブログで触れる。

終電繰上げでは、３月改正より１月20日からの暫定ダイヤの方が大きかった。新宿発24時11分の区間急行橋本行は多摩センター行に短縮変更、24時15分の各停つつじヶ丘行は各停桜上水行に変更、新宿発24時26分の区間急行多摩センター行、34分の特急京王八王子行、35分の各停調布行が運休になっていた。また、特急京王八王子行から接続する調布発24時51分の各停府中行も運休になっていた。

このことで、新宿発24時21分の化け準特急（高幡不動から各停、つつじヶ丘で各停高幡不動行追い抜き）と、それに笹塚で相互接続をとる新線新宿発24時16分（本八幡発23時35分）の各停若葉台行が、桜上水から先の本線全駅の最終を担うことになった。これは、改正前の34分の特急京王八王子行と、35分の各停調布行の代わりで、調布から先の各駅は13分の繰り上げ、桜上水～調布間は14分の繰上げとなる。24時15分の各停つつじヶ丘行を各停桜上水行に変更することでの終電繰上げはないが、桜上水～つつじヶ丘で22分も開くことになる。

調布発での相模原線を見ると、24時39分の区間急行橋本行が多摩センター行に、24時49分の区間急行多摩センター行が廃止となった形になる。多摩センター行最終に接続するのは、新宿発24時34分の特急だったのが24時21分の準特急となるので、多摩センターまでは13分繰上げとなる。最終の24時58分の若葉台行が相模原線の最終になるのは、暫定ダイヤでは変わりないが、接続する優等は先述した通り笹塚での最終準特急だけだから、若葉台までの最終も新宿発24時21分ということになる。新線新宿発24時55分の各停桜上水行も運休、24時41分の各停桜上水行を最終として14分の繰上げとなっている。

北野発25時02分の高尾行最終については24時49分に繰上げ、新宿発24時21分の化け準特急からの接続を、24時01分の化け準特急からの接続に変更する。24時35分の高尾山口行最終は24時32分に繰上げて、新宿発23時45分の化け準特急からの接続時間を７分から４分に短縮する。

競合する小田急の最終は、多摩線に接続する化け急相武台前行が新宿発24時15分と京王より少し早め、向ヶ丘遊園行に接続する急行成城学園前行が新宿発24時32分で、普通経堂行が24時43分と桜上水行と変わらない時刻になっている。中央線の高尾行の最終は24時00分と京王以上に繰り上がったので、八王子も京王の方が21分も遅い。

上りでは本線は京王八王子発23時48分の特急新宿行と、24時40分の各停高幡不動行を廃止、23時58分の各停桜上水行を各停高幡不動行に短縮変更する。新宿行の最終特急は23時32分で、中央線快速の23時26分と変わらない。新宿着は京王特急の方が５分早い。橋本発23時28分の区間急行新宿行を快速つつじヶ丘行に変更、23時55分の快速つつじヶ丘行を各停若葉台行に変更、24時49分の若葉台行の運転を取り止める。

都営新宿線については、新宿発23時57分の本八幡行を大島行に、24時09分の大島行を岩本町行に、24時22分の岩本町行（橋本発23時14分）を新線新宿行に短縮変更、本八幡発24時00分の新宿行を大島行に、本八幡発24時17分の大島行の運転を取り止める。このことで、本八幡→大島で17分、それ以外の区間で12分繰上げる。ちなみに、新宿での総武線の津田沼行最終は24時08分で岩本町行とほぼ同時刻、本八幡での総武線の中野行最終は24時11分と大島行より11分も遅い。船堀辺りだったら、新小岩からタクシーがいい。

３月改正では終電時間帯の減便はないが、一部列車の時刻を少し繰り上げている。新宿発24時15分の各停桜上水行は24時14分に、24時21分の準特急八王子行は24時18分となっている。ＪＲや丸ノ内線を見ると新宿着24時16分の列車はないから、準特急の３分繰上げによる接続の影響は少ない。

新線新宿発24時16分の各停若葉台行は、準特急の時刻繰上げに伴い、笹塚での７分停車を３分に縮小させる。また、桜上水での区間急行接続の名残りや、八幡山での特急待避の名残だった３分停車も解消、新宿対八幡山以西で８分の時間短縮を図る。調布発も24時50分と改正前より８分の繰上げとなる。

最終の繰上げ以外では、新宿発22時31分の化け特急京王八王子行（高幡不動から各停）を特急高幡不動行に変更、先行する新宿発21時53分の各停高幡不動行を各停京王八王子行に変更する。つまり、高幡不動から先は乗換えということになる。