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しーさるの鉄日記

呉羽駅北口と工事中の電鉄富山駅

今日は立山黒部アルペンルートへ出かけることにした。アルペンルートに行くのは子供の時以来なので、その時の記憶はほとんどなかった。当初予定では、今日は仕事して、明日アルペンルートに行く計画だったが、明日は天気が荒れるので今日行くことにした。

上野発6時22分の『かがやき』に乗車、3週間前に越前たけふへ行く時に乗ったのと同じ『かがやき』だ。3週間前は3時間も乗ったが、今回は富山までの2時間の乗車となる。今日の夕方から明日にかけて長野県内を廻るので週末パスを利用することに、富山までは上越妙高からの乗車券を前もって買っておいた。富山着8時23分、立山へ向かう富山地鉄に乗り換えずに、あいの風とやま鉄道で隣の呉羽まで往復することにした。

富山発8時39分、呉羽山トンネルを抜けて、新幹線をアンダーパス、富山から5分で呉羽に到着した。呉羽駅は山側の金沢方面が片面の2面3線、中線には朝の折り返し列車が使用する。この折り返し列車は後述の北口供用開始の6日前の改正で設定された列車だ。呉羽駅に寄ったのは、北口が今年3月22日に供用を開始したためだ。呉羽駅の北口は、既存跨線橋の富山寄りに隣接して新設された跨線橋に設置された。階段付きのエレベーター棟と一体化したガラス張りで、一階にはIC簡易改札機、自動券売機、待合スペースが設置されている。駅舎前にはロータリーと駐輪場を整備、それに面してNESという会社の建物がある。それ以外は、住宅が点在しているが、少し離れて商業施設を整備、12月の開業時にはホームセンターやスーパーマーケットが入居する予定となっている。北口の新設で、北側から富山寄りの踏切を経由して遠回りすることはなくなった。跨線橋を自由通路化しなかったのは、近くに踏切があるため上り下りしてまだ通り抜ける人がいないからだろう。近くに踏切がある分、新富山口よりマシだし。既存跨線橋から富山方面ホームへの階段は金沢寄りに向かっているのに対し、新設跨線橋の階段は富山寄りへ向かっているため、富山方面列車の停車位置は前の方に変更した。そのため、既存跨線橋だけでなく、跨線橋の金沢寄りにある待合室も閉鎖された。

呉羽発8時53分の列車で、富山に戻る。お土産を買った後、電鉄富山で扇沢までのアルペンルートのきっぷを購入する。価格は12,170円、富山から東京までの新幹線指定席+運賃の12,760円と変わらない。一番高いのが高原バスの3000円、次いでトロリーバスの2200円、黒部ダムからの電気バス1800円となっている。ロープウェイは1700円、ケーブルカーは1090円、1150円と観光施設としては妥当なところだ。ちなみに、JR東海の立山黒部アルペンきっぷは名古屋からの場合で21,180円となっている。東京からアルペンルート経由で信濃大町経由で26,580円だから、名古屋まで夜行バスを使っても価格は差がないうえ、時間がかかることになる。

電鉄富山は高架化工事中、以前は3面4線だったが、新幹線高架沿いの北側が工事スペースとなり、2022年12月に2面2線の仮ホームに移転となった。2面2線といっても1つの線に2本縦列停車するから、実質2面4線のようなものだ。レッドアローは池袋で縦列停車していたが、富山に来てもターミナルで縦列停車することになる。縦列停車するためにホーム中ほどに信号機が設置されている。車両運用上厳しい場合は、隣の稲荷町の車庫まで回送することになる。今年1月には、移転前のホームの先にあった改札を工事スペースの南側の狭い通路に移動、少し奥になり、西改札と東改札に分かれるようになった。東改札は西改札への通路の横にあり、地鉄ビルとマリエとやまの間に出るスロープが目の前にある。高架工事の完成は2026年度だったのが2028年度末と4年後に変更となった。完成の暁には、2階は南側が両面の2面2線の頭端式ホームと改札などの駅設備を整備、1階コンコースから2階はエスカレーターとエレベーターが整備され、天井は2階と同じ高さなので開放的なデザインとなっている。

電鉄富山発9時23分の立山行は14760形運用、転換クロスなので元東急の17480形のロングのハズレ運用ではない。座席の3割くらいが埋まる利用率で外国人観光客の姿もあった。越中荏原までは富山の街の中を走るが、常願寺川を出ると田園風景を走るようになる。寺田を出ると、運賃表は宇奈月温泉方面からの運賃も反映されるので一気に埋まる。この先の駅は乗降客が少なくなるため、停車時間は短い。比較的降りる客の多い五百石では旧レッドアローの16010形と交換した。五百石は標高65m、寺田からの3.7キロで50m以上上がったことになる。

6.5キロ走って、標高185mの岩峅寺に到着、五百石から120m登ることになるから、寺田~五百石間より勾配は厳しくなっている。岩峅寺では電鉄富山行交換のため2分停車、交換相手は旧ニューレッドアローの20020形『キャニオンエキスプレス』だった。2022年2月から富山地鉄で走り出したこの車両、未乗車なので機会を作って乗りに行きたいところだが、限定運用だが始発の新幹線でも間に合わない朝1往復の運用、1編成しかないから検査で代走の可能性もあるのでハードルは少し高い。先月のGW明けに発表された西武鉄道の事業計画では、小江戸に充当されているニューレッドアロー置き換えに触れていたが、富山地鉄への譲渡が気になるところだ。ちなみに東飯能の標高は105m、その17キロ先の西吾野の標高は245mだから勾配としては西武より厳しいかもしれない。

立山線は岩峅寺を出ると常願寺川と山に挟まれた土地を走るようになる。千垣までの7.1キロで135m上がり、標高は320mほどに、土木遺産の千垣橋梁で常願寺川を渡ると、有峰口駅に到着する。再び、常願寺川を渡るとすぐに立山に10時27分に到着した。立山駅ホームの標高は467m、手前の本宮から4.8キロを150m近く上がってきたことになる。立山駅の標高は、富士急だったら都留市、小田急箱根だったら宮ノ下の上くらい、長野電鉄だったら湯田中の3つ手前の信濃竹原に相当する。標高224mの宇奈月温泉を大きく上回るが、黒部トロッコと比較すると440mの鐘釣を少し上回るものの、600mの欅平よりは低い。

立山駅は1階が地鉄ホーム、2階がお土産物屋とケーブルカー乗り場、3階はレストランという構造になっている。地鉄ホームは相対式だが、定期列車の発着は改札のある左側ホームのみなので実質棒線構造となっている。橋上駅舎だが、ホームの富山寄りしか地上に出ておらず、ホームの両側は壁で塞がれているので、地下駅のように感じる。駅前広場は駅舎2階の右側に面しており、称名滝へのバスや、ケーブルカーへ乗り継ぐための団体バスが乗り入れる。駅前広場の左手には宿泊可能なロッジが並び、結構賑やかな感じがする。称名滝への県道から美女平へ向かう立山有料道路は、マイカー規制がかかっているため、室堂・扇沢方面へ向かう客はここでマイカーを乗り捨てることになる。扇沢へはマイカーを5時間かけて回送するサービスがある。回送運賃は26000円とアルペンルートの倍以上かかるが、扇沢に着くのが夕方くらいになっても富山には戻ってこれる。

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