見出し画像

しーさるの鉄日記

気仙沼線BRT駅巡り(柳津~志津川中央団地)

柳津の鉄道乗り場は島式、行き止まりとなっているホームの先にBRT乗り場、その手前に駅前への通路が上屋付きで整備されている。専用道上でのBRTの駅は全駅相対式で両ホームは横断帯で結ばれている。。ホームの間が一車線なのか二車線なのは駅によって変わってくる。また、市街地の新駅は交互配置になっているところもある。

前谷地寄りにも駅舎やその逆側へ抜けられる屋根付き跨線橋があるが、封鎖はされていなかった。窓口は2022年3月31日に営業終了、入口に別棟のトイレは使えるという貼り紙があったから、窓口だけでなく観光物産店を兼ねた駅舎も閉鎖されたようだ。待合室がないためか、列車を降りた客はすぐにバス停に列を作っていた。バスが駅前広場から回送してきたのは発車数分前のことだった。なお、柳津から志津川の1キロ手前の水尻川APまでは、専用道路が通行止で一般道への迂回となっている。去年12月からは今年2月までは柳津~陸前戸倉間は専用道での走行だったが、3月からは柳津まで拡大している。専用道通行止の理由は2022年12月から柳津~陸前横山で行っている自動運転の区間を柳津~水尻川APまで拡大するため、拡大するだけでなく、無人運転可能のレベル4認証を取得するとのことだ。とはいえ、仮のバス停に停車するので、駅巡りは予定通り実行する。今日巡った順序は以下の通り、丸数字は柳津からの駅数、時刻は時刻表上のもので、遅延は考慮してない。

柳津1131-1151②陸前戸倉1216-1226①陸前横山1309-1329③志津川1401-1412⑤志津川中央団地-1425-1430④南三陸町役場・病院前1507-1519⑥清水浜1547-1558⑧陸前港1607-1611⑦歌津1639-1649⑩陸前小泉(歩)⑨蔵内1732-1748⑫小金沢1803-1809⑪本吉1843-1857⑭大谷まち1910-1913⑬大谷海岸1954-2022気仙沼

柳津から本吉までは、1977年と比較的新しい時期に鉄道として開業した。そのため、鉄建公団規格となっており、柳津と陸前横山までは4か所のトンネルで通過、陸前横山と陸前戸倉の間には、3508mとBRTで一番長い横山トンネルがある。一般道は長いトンネルの部分を峠道で少し遠回りするものの、ダイヤ上は専用道経由と変わらない。

陸前横山は交換可能の築堤の上にある駅、下り方面ホームにの気仙沼寄りに待合室と階段出口がある。階段出口は20段あり、コンクリートで整備されている。舗装された駅前広場には公衆トイレが整備されている。迂回の案内放送の流れる待合室は長い間使われてないためか、蜘蛛の巣が張られている。迂回道路上の仮のバス停は駅から360m離れており、5分ほど歩くことになる。折り返し時間が40分あったから良かったけど、柳津で上下のBRTが同時発着となるようなダイヤだったら駅まで行けなかっただろう。乗車人員は2人、道路沿いに民家があり、駅前には小学校があるものの、気仙沼線BRTでは最も少ない。

先述した通り国道を峠で超えると、陸前戸倉に到着する。陸前戸倉は交換不可能だが、気仙沼寄りに待避線がある。出口は柳津寄りだが、上りホームは気仙沼寄りから出ることができる。出口付近の横断帯に隣接して、専用道から駅前広場へ出るAPがあり、2月まではここを使用していた。上りホームの柳津側にトイレ、その隣に通路がある。上りホームの裏側は駅前広場になっており、迂回のバスはここに乗り入れたうえで、駅に隣接して停車する。舗装された駅前広場には、駅から少し離れて自動販売機と精米所があるだけ、周辺の民家もあまりないが、乗車人員は9人と陸前横山より多い。

陸前戸倉を出ると、まもなく海沿いを走るようになる。専用道は国道の陸側をトンネルで抜けているが、ホテル観洋の辺りで国道をオーバーパスして海側を走る。国道は少し山側を走るが、専用道は短いトンネルで山をショートカットする。専用道からのアクセス道路が合流する水尻川APを過ぎて、1キロほど走り八幡川を通ると左折、さんさん商店街の脇を通って、その北のロータリーにある志津川に到着する。鉄道時代は水尻川APで国道をオーバークロスしたあと、国道の山側で水尻川を渡り、まもなく志津川となっていた。BRTは2012年8月に鉄道の駅前に乗り入れたが、その4か月後には今の駅から国道を1キロほど北上した南三陸さんさん商店街に近い地点に移転、2017年に南三陸さんさん商店街が移転して常設となると、先ほど左折した交差点の海側、コンビニの裏に移転、2022年10月に道の駅とバスターミナルが整備されると、500m移転して今の位置となった。ロータリーには待合室しかないので、隣接する道の駅に窓口とロケーションシステムが整備されている。道の駅とさんさん市場の間から西へ進むと、中橋という歩行者橋で八幡川を渡ると、津波遺構の旧防災庁舎と、小さな山がある。小さな山の展望台からは鉄道時代の志津川駅の駅舎を望むことができる。今の駅から600m西にある旧志津川駅は駅舎は解体されたものの、ホーム跡や地下通路、階段は残されている。また、駅名標も復元された。駅前広場の跡地の空き地も残ったままとなっている。柳津からの所要時間は鉄道時代は普通19分、快速13分だったが、BRT化することで27分かかるようになった。そのうえ柳津での乗り換えが追加され、仙台まで2時間半から3時間ほどかかるようになった。ちなみにバスだと1時間40分だ。

志津川を出たBRTは国道45号線に戻るが、すぐに右折して山の方を登っていく。1キロほど登って、右折して少し走ると病院の構内に入って、南三陸町役場・病院前に到着する。病院の玄関近くに上下共有のポールがある構造だ。2012年8月のBRT復旧時はベイサイドアリーナ駅という臨時駅で早朝、深夜の一部便が通過していたが、2017年3月に全BRTが停車するように、9月に200m東側の病院の中に移転、翌2018年7月に南三陸町役場・病院前となった。南三陸町役場は道路の向かい側となる。ベイサイドアリーナ付近には復興住宅もあるので、病院、役所以外の利用客も多い。復興住宅を囲むように、左折して北側から東側へ方向を変更、さらに国道45号で志津川駅方面へ向かう。次のアップルタウン南三陸近くの交差点で右折、100mほど登ると、志津川中央団地に到着する。志津川中央団地は2018年7月に開業した新駅、両方向とも歩道上の外側に上屋付き停留所と待合室がある。駅名の通り、周辺は復興団地だが、最近になって南三陸高校の寮ができた。また、先述した通りアップルタウンというショッピングモールが近くにある。位置的には南三陸町役場・病院前より志津川駅に近く、歩いて15分程度だ。

朝の陸前小泉発快速志津川行は、南三陸町役場・病院前、志津川中央団地を経由せずに、国道45号線だけ走行して、志津川駅へ真っすぐ向かう。そのため両駅を経由するBRTは清水浜から志津川まで18分かかるのに対し、快速は11分となっている。なお、この快速は仙台行の高速バスに3分て接続する。高速バスは本吉登米沢から道の駅さんさん南三陸まで停車しないから、そのフォローをするのが快速BRTということになる。志津川の乗車人員は38人で只見と同じくらいだが、南三陸町役場・病院前の17人、志津川中央団地の16人を加えると、70人と陸前豊里くらいになる。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅行」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事