天竜浜名湖鉄道は3/4にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
●JRグループダイヤ改正に合わせて、JRとの接続を調整する。
●季節列車『井の国』号を、3月・9月の3連休、GW、お盆休みに運転する。(掛川発929区間快速新所原行、新所原1144発天竜二俣行)
●遠州森発1533の天竜二俣発掛川行を、遠江総合高校の下校時間に合わせて1548発に繰り下げる。
●宮口折返し5往復のうち、10時台以降の3往復を部分廃止し、西鹿島折返しに短縮変更する。そのうち、天竜二俣発1849については、1903発に繰下げ、掛川からの天竜二俣止まりに接続させる。
●掛川発2124の天竜二俣行を2125発に繰下げた上で、西鹿島行に変更する。それに伴い西鹿島発2227の天竜二俣行を増発する。
------------------------------------------------
JR東海在来線のダイヤ改正は大きくなかったが、天浜線は季節列車が新設されたり、西鹿島折り返しが設定されたりと三セクの割には大きなものとなった。
今回の改正で東京発『こだま』の掛川の到着時刻は、11分着は10分着に1分繰り上がるだけだが、43分着は37分着と大幅に繰り上がる。それに伴い15時台、18時台、20時台は時刻をあまり変えずに接続が見直された。一方、東京行『こだま』は9時台から21時台まで00発が05発に変更、掛川着1754の列車からの乗り換えに余裕が出てきて、掛川着1900の列車が新たに接続するようになった。
季節列車『井の国』は、大河ドラマ『おんな城主直虎』放映による観光客増を見込んで設定される列車、JR以外で大河ドラマ臨とは珍しい。1月には気賀駅前に『大河ドラマ館』がオープン、龍潭寺へ直通バスも運転されている。ちなみに、西鹿島まで遠州鉄道を利用するか、気賀まで遠鉄バスを利用すると『大河ドラマ館』の入場料600円が480円になる。
掛川発新所原行の『井の国』号は区間快速、天竜二俣までは、桜木、原谷、遠州森、遠江一宮、豊岡に停車、天竜二俣から先は各駅に停車する。掛川市役所前、戸綿にも停まる快速が96年から設定されていたが、5年後には廃止、季節列車とはいえ、16年ぶりの快速復活となる。
季節列車という性質のため、定期列車のスジを変えることはできない。桜木で937、豊岡で1006に上り定期列車と交換しているけど、両駅間で各駅に停車すると32分かかるからな。交換待ちのために長く停車させるなら、快速運転させた方がいいということになる。掛川から天竜二俣までの所要時間は42分、交換待ちで数分停車するから普通の最速より3分早いだけだ。そのうえ、天竜二俣で10分停車するので、掛川から気賀までの所要時間は後続の普通より1分だけ長い。
掛川発は929、東京発726の『こだま』から19分で接続する。一方、新所原発は1144、豊橋発列車から11分接続を受けるが、もう少し早く着いて駅のうなぎ屋でテイクアウトするのもいいだろう。時間帯的に。
掛川・天竜二俣方面からの宮口折返しは、朝の2往復を残して西鹿島折返しに変更、棒線の西鹿島での折り返しを可能にするために、信号施設を改造したのだろう。これで西鹿島~天竜二俣間の短距離列車が増えて、12分ヘッドの遠州鉄道と接続すればいいのだけど、西鹿島から二俣の中心部への移動は自転車やタクシーが中心なんだろうな。宮口折り返しが朝2往復残ったのは通学需要だけでなく、あらたまの湯需要があるとか。9時台の宮口行は35分でバスに接続しているし。
西鹿島2227発の天竜二俣行は、新浜松2140発の遠鉄電車から14分接続、2206~2257の50分ブランクをフォローする。2215に二俣の中心に向かうバスがあるけど、土休日は運休だからな。
今後は浜名湖を眺めながら、うなぎ弁当を食べられる観光列車がほしいところだけど、カラオケ付きの貸切列車で十分なのだろうね。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(東日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事