音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

掛川・焼津 音訳ボランティアG交流会

2016-11-15 23:00:00 | 旧ブログ記事

20161115

11月15日、焼津市総合福祉会館に音訳ボランティア活動を掛川市・焼津市でしている5団体が集合しました。焼津市からはラ・コンテ、ほおずき、グループほうたるの3団体。掛川市からは最近ご一緒してきている大東地区のやまびこ、私共のサークル声。以上5団体の23名が中会議室に参集しました。

見出し画像と下の画像は会場の両端からの撮影写真です。

午前10時から12時までの2時間を総合福祉会館会場で、時間に余裕のある方々で近所のお店「涼」さんで食事をしながら、12:10から14時まで懇親を深めさせていただきました。

それぞれの団体が30年とか39年とか長い歴史を持って、地元の視覚障がいをお持ちの方のために、善意でボランティア活動をしておられる。私のようにこの春4月から始めたものからすると頭が下がる思いです。

あくまでサークル声で活動に参加して半年経った程度の立場でいろいろ感じたことについて、個人の感想として本日の交流会を振り返らせていただきます。

 

まず、いろいろな方が仰っていましたが、交流会はありがたい、有意義で、とてもよかったと思いました。午前中の2時間も、食事しながらの2時間も、本当にアッという間でした。掛川からは片道40分ほどでしたが、費やした時間と話合いで得て帰ったものを天秤にかけても実によかったですね。

何故でしょうか。経験・レベル・活動内容・状況が違っても「音訳」を通じて、利用者の皆さんに喜んで頂くのを励みに活動をしているからでしょうか。そういう意味で初対面でしたが同志という感じがするからでしょうかね。

焼津市は市町合併を乗り越え、3団体がそれぞれの歴史や流れを大切にして、別組織で活動を継続。統合される中でダブる活動を調整して、それぞれの活動に活かしているところが素晴らしい。それぞれカラーが違う事も面白い。掛川市は3市町が合併しているのですが、音訳活動をする3団体があります。活動の効率化のために合併時に3地区の音訳団体がもう少し事情を理解あって、利用者のために、活動の効率化のためにまとめる方向で話をして来なかったのではないかと、何故という思いがする。もちろん初心者には判らない事情があったのかもしれませんが。

焼津の合併では焼津市広報、社協のような福祉関係の広報、市議会広報なども含め音訳3団体が調整し分担しているようだ。3団体は広報に関する音訳材料何もかもという訳ではなく、作業量を減らせる。その前に焼津は紙ベースの各広報は新聞折込だという。掛川は自治会活用の各戸配布。掛川は新聞折込業者の制約が無いために、あれもこれもと体育協会、会館行事、病院広報、ボランティア団体(国際交流等)チラシなどまで、「広報かけがわ」の折込・差込付録のように入ってくる。障がいの無い方々と情報格差ができないようにと全て音訳の対象とする。11月号は72Pもの膨大な音訳題材となる。

一方で、掛川のサークル声以外の2団体は、合併前から町の広報を音訳していた関係から、広報かけがわの中で旧町エリアに関する情報を選んで音訳し、テープでそのエリア在住の利用者に届けている。利用者は昔の町内に関する情報のみをテープで聞くことになる。そこでは利用者は新市内の他地域情報は知ることはできない、ある意味差別を受けているとも云われかねない状況だ。一方でデイジーを希望するその地区在住の利用者は地元の音訳団体からは提供されないために、市の紹介などでサークル声からCDで提供を受けていたりする。

この意味で、焼津の在り方は参考になったと思う。もちろん焼津にはその状況ゆえの問題もあるでしょう。焼津が良いとか悪いとかではなく、自分達の状況を認識するいい機会になったことは言えるのではないでしょうか。

 

私は、利用者が定期的に利用者間交流や音訳団体との交流、社協との交流会を持っているのは素晴らしい、掛川でもしたらいいのにという気になる。いや掛川の社協はそういう問題には口だけで動こうとしないという話も聞く。掛川の社協がそういう話に耳を向けない中で、そういうニーズもあり利用者福祉に供するのなら、もっと組織を広げて、音訳ではない利用者が対外活動を増やせるボランティア活動を立ち上げるまでイメージして活動したらいいかとも思える。今の段階では音訳も大切なボランティアだけど、そういう利用者が外に出て外でいろいろ活動をする支援をする方が利用者にはメリットが大きいのではないかと思わなくもない所がある。無いものねだりの初心者のつぶやきだけどね。

また福祉の話だけど、他力本願では問題は解決しないと思います。自分で何とか前に進む方策を考える、何とかしようと工夫する。そのスタンスは障がいの有無に関わらず、必要だと思います。

本日のところは時間切れ。また機会があればこの続きを。記事でUPさせていただきます。

更に、ご意見あればブログのコメントでもメールでもお指摘ください。<長文お詫び>



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