20161202
■音声化技術の基礎
呼吸・発声・調音 ;聴きやすい声を相手に届けるために
音訳講習会では、聞いたような記憶もあるのですが、いつもマイクの前に座る時、意識しないといけませんね。気をつけないと、つい忘れてしまいがちなことです。
利用者が聴きやすい音声で話すのは技術です。練習すればできます。
自分のいつもの癖で、いつも通りに読んでしまうと利用者には聞きづらいものとなります。
忘れてしまいがちなのですが、意識するのとしないのとでは、相手への届き方が違うはずです。
呼吸
声は息です。大量の息を必要とする訳ではありませんが、声の源、息に余裕があると安定した読みを続けることができます。
<やってみよう>
①息を吸って、同じ強さで「ハー」と長く息を出してみます。
②意識して多くの息を吸って、同じように「ハー」と長く息を出してみます。
<気付きました?>
※声の最後の方、最後の声が「かすれたり、震え」ましたね。「息が足りなくなり、声が乱れた」状態です。
※①より②のほうが、長く安定した声を出せましたね。
<やってみよう>
①下腹やわき腹に軽く手をあてる。
②全部息を吐ききった後に、「ハー」と声を出し、限度まで出したところで、口を閉じ、肩を上げないように注意して、力を抜きます。
<気付きました?>
※吸おうと思わなくても、お腹が膨らみ、息が入ってきますね。これが「多くの息を腹式で取り込んだ」状態です。
いわゆる腹式呼吸。この時、肺は前には膨らまず、縦に伸びるのだそうです。呼吸は肺だけでするのではなく、呼吸筋(横隔膜・肋骨筋・脊柱起立筋など)でするのだそうですが、意識しやすいのは横隔膜だそうです。
調音(発音)
音訳に大切なのは明瞭で正確な発音です。しかしうまく出せない音がある。皆さん共通して出しにくい音、個人的に苦手な音、地方の特徴的発音など。
口の形、舌の位置に注意して、他人に聞いてもらうなどの確認も必要。
母音aの続く音 ;ア・カ・サ・タ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ・ワ
母音oの続く例 ;オ・コ・ソ・ト・ノ・ホ・モ・ヨ・ロ・ヲ
サ行・ハ行など歯並びの不具合で影響されやすい ;サ・セ・シ・ス・セ・ソ・サ・ソ・ハ・ヘ・ヒ・フ
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