ある日突然、事故死してしまったメイトランド夫妻は、自宅に引っ越してきた人間たちを追い出そうと奮闘するが、なかなかうまくいかない。二人は霊界に住む自称“人間祓い”ベテルギウスに頼ろうとするが、これが大トラブルの始まりだった。日本初登場となったバートン作品で、そのオリジナリティあふれる内容から、真の意味で「長編デビュー作」と呼べるオカルト・コメディの傑作である。興行的成功に加え、批評家の評価も上々だった。音楽はダニー・エルフマンだが、裏テーマ曲ともいえる「バナナ・ボート」(ハリー・ベラフォンテ)が一躍脚光を浴びた。
マイケル・キートン演じるベテルギウスを筆頭に、霊界/人間界を問わず、キテレツ人間のオンパレード。バートン曰く「国税局のようなオフィス」を模した死者の世界がユニークだが、それ以上に「死者が生きた人間に脅かされる」というパラドックスな設定がツボ。最も弱く善良なのが、死んだメイトランド夫妻なのだ。脈力や伏線は、二の次。とっ散らかったままクライマックスになだれ込む乱暴さが、ドタバタな作品にとてもマッチしている。特殊メイク、ミニチュア、ストップモーションなど、80年代らしい手作り感覚あふれる映像世界は、現在のバートン作品にも受け継がれる美学だ。
相容れない世界同士の対立は、バートンが繰り返し描いたテーマだが、今作は両者(死者と人間)が共存を選ぶ点で、異彩を放っている。『ヴィンセント』のティーンエイジ版ともいえる“ゴスっ娘”リディア(ウィノナ・ライダー)が、最後には、明るく素直な少女に変身するのが象徴的である。一方、スノッブ連中や体育会系に対する復讐心にも似た「イヤミ」がチラリなのが、いつものバートン節。
マイケル・キートン演じるベテルギウスを筆頭に、霊界/人間界を問わず、キテレツ人間のオンパレード。バートン曰く「国税局のようなオフィス」を模した死者の世界がユニークだが、それ以上に「死者が生きた人間に脅かされる」というパラドックスな設定がツボ。最も弱く善良なのが、死んだメイトランド夫妻なのだ。脈力や伏線は、二の次。とっ散らかったままクライマックスになだれ込む乱暴さが、ドタバタな作品にとてもマッチしている。特殊メイク、ミニチュア、ストップモーションなど、80年代らしい手作り感覚あふれる映像世界は、現在のバートン作品にも受け継がれる美学だ。
相容れない世界同士の対立は、バートンが繰り返し描いたテーマだが、今作は両者(死者と人間)が共存を選ぶ点で、異彩を放っている。『ヴィンセント』のティーンエイジ版ともいえる“ゴスっ娘”リディア(ウィノナ・ライダー)が、最後には、明るく素直な少女に変身するのが象徴的である。一方、スノッブ連中や体育会系に対する復讐心にも似た「イヤミ」がチラリなのが、いつものバートン節。