昨年に引続き、私たち家族は
大晦日を土佐御苑さんで過ごしました。
以前ブログにも掲載いたしましたが、
6年前に母が他界し、その後父は
毎日寂しそうに暮らしながらも、
自分の身の回りのこと(食事・洗濯)
の全てを家族に頼らず、きちんと一人
でこなしてくれています。
持病は色々と持ってはおりますが、
なるべく私に迷惑をかけないようにと
父なりに一生懸命生きてくれています。
帰宅の遅い家族たちばかりで、父とも
食事の時間もなかなか合わせてあげ
られないから、仕方なくそうせざるを
得なかったとも言えるのですが、
そんな父の姿が何だか切なくて、時々
胸が痛みます。
なので、年に一度のお正月だけは、家族
全員父と枕を並べて寝る、修学旅行ごっこ
の行事を決行しています。
大晦日と元旦の二日間(48時間)だけは
誰とも会わず、1年間一人で頑張ってくれた
父に感謝して、父のためだけに時間を作って
あげる約束が交わされているのです。
今回は、昨年よりも更に衰えて来た父の
為に、お部屋のランクを上げました。
いつもは飛行機で言うとエコノミークラス
なのですが、今回はビジネスクラスとでも
言いましょうか、小さな小さな親孝行の
つもりです。
お部屋係のお姉さんに付いて行くと、
途中から急に廊下の材質が絨毯張りの
フロアに変わりました。
「ここから先はちょっと高いお部屋よ!」
と言わんばかりに・・・。
う~ん、なかなかゲンキンな感じが
しまぁす(^_-)
ちょっと薄暗いけれど素敵なやさしい
灯りに包まれた空間に、洒落た木の
格子戸のあるお部屋に通されました。
引き戸を開けると
下駄箱付の無駄に広い玄関があり、
部屋全体もかなりの広さがあり、
室内には独立したトイレと、立派な
脱衣所付パウダールームのある
浴室も完備されていました。
1階には大浴場があるので部屋風呂
を利用する人は少ないでしょうが、
あるとやはり便利です。
ワンランク上の部屋になるとテーブルも
高級感がございます。
部屋に案内されると、先ずお部屋係の
お姉さんがお茶を入れてくれました。
チェックインは午後3時からOKです。
大晦日の夕食は一番早い時間で6時45分
スタート
部屋食なので高齢者連れには有難いです。
ヤマモモのワインがこの日の食前酒
前菜と本日のお造りから順番に運ばれて来ます
カツオのたたきポン酢醤油がけ
クエ鍋
海老とウツボの彩り天ぷら
土佐の皿鉢料理
こちらももう一皿の皿鉢料理
甘鯛の養老蒸し
鰤の幽庵焼き
この後、小さな鉄釜で一人一人炊く
松茸の釜飯とお吸い物が付き、
最期にデザートでおしまい。
とにかくものすごい量のお料理に
お腹はパンパンに張り裂けそうに
なります(~_~;)
どれも美味しくて大満足でした♪
松茸の釜飯サイコ~でした!
午後8時30分になると、館内放送が
流れ、1階の大ホールで餅つき大会の
イベントが開催されます。
前座でまず、高知のよさこい踊りと
名物しばてん踊りがスタッフによって
披露され、
それが終わると恒例の餅つきが
始まり、つきたての餅は
その場でスタッフの手で丸餅や
あんころ餅に丸められ、
宿泊客に振舞われます
ホール入口にはおかわり自由の
お屠蘇も準備されています
年越しそばのカウンターもあり
これらを食べたらイベントもおしまい。
途中じゃんけん大会もあり、勝ち残った
人にはかつおのたたきセットが自宅に
配送されることになっています。
今年は父が昨年より少し体力的に
弱って来たので、父を一人部屋に
残しての、イベント参加となりました。
生きていると、人生って本当に
切ないものだと気づかされますね。
あと何回こうして父と枕を並べて
寝てあげられるんだろうかなんて
思うのですけれど、時々父と喧嘩も
したりして、あとから痛くなる自分が
ここに居ます。
毎年父が寝る時の指定席は
トイレに最も近い入口付近です。
足元が暗いと転倒するからと、
部屋の電灯を一部点けたままで
就寝するので、私たち家族はなかなか
寝つけず、毎年睡眠不足です(ー_ー)!!
ーおしまいー
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