進藤龍也牧師の真面目な方のブログ

元ヤクザの牧師の真面目なブログ
進藤語録、進藤節・・・メッセージや独り言をつづります。

無期受刑者文通

2012年03月26日 | 刑務所伝道
文通で本当に残念なことがありました。
宮城刑務所に居る無期囚のI さんです。16年服役しています。
彼は私の送ったキリスト教の冊子から著者に手紙を書いて文通し始めました。
2年を過ぎて私が神の計画によって、その文通者である女性牧師と知り合うことになりました。
話していくうちに私の送った冊子で彼から手紙が来たと分かったのです。
手紙は人の心を盗みやすいものです。私が同姓で、なるべく同世代に文通ボランティアを頼みたいのは男女の仲、親子の仲に発展してお金をつぎ込んでしまうことがあるからです。
ある方は無期の方の資格のためだと言ってン十万も差し入れしたと言うのです。
今回のI さんはメガネが欲しいと言うことで女性牧師から6万円、それも分割でお返しすると言っておいて5,000円しか支払われず・・・そのまえに、これは立派な詐欺に当たると私は思うのです。なぜなら、宮城刑務所は長期ですからお金がない人でも働いたお金から、眼鏡など必要なものは購入できるのです。
それでいて、I さんは私の教会の信徒に5000円を送ってきてキティちゃんのメガネケースが欲しいから、かって来て送ってくれとお門違いなことを要求しています。私と女性牧師とつながっていることを知らないのでしょうか。このことは、きちんと彼に話して注意します。実際に私は文通を続けられなくなりました。どれだけ彼に時間とお金をかけたでしょうか。紹介した人にも申し訳なく思います。
私たちのミニストリーでボランティアしてくださる方々には物質的支援はほとんど皆無でお願いしています。
お金のかからないチラシや冊子、パンフレットなどで受刑者たちは十分楽しめるのです。もちろん、本や雑誌でも中古で十分なのです。入っていたことのある私が言うのですから間違いありません。
必要以上のことを要求してきたらNOです。際限が無いのも懲役です。

また、私もパンフや冊子を贈るときは住所を消すように配慮するようにしました。
また、同じ宮城刑務所に居るM無期囚に、面会でこのことを確認しました。
彼自身が人に甘えていたと反省していました。彼は若く、帰住先も決まっているのであと15年後の仮釈放の後にこそ色々な人から実際的な援助してもらうべきだと諭しました。

共に祈って帰って来たのですが、文通を止めますと私が首になってしまいました・・・
友達も居なく先生お願いしますと切実に訴えていた心はどこにあるのか。しかし多くの文通者も与えられたと思いますし、なにより信仰が植わったので私も前を見て進みたいと思います。

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1 コメント

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気づき (フラワー)
2012-04-23 11:05:57
人の為と思うならば、精神的見返り、常識を求めない方が良いと思います。悲しいとかガッカリという感情は貴方の感覚であって、相手はそういった大切な物事を知らずにいるのかもしれません。 受刑するに至ってはそういったことも含めての事のように思うのですが… 長年の受刑生活のなかで彼自身が苦労して自分の人生について気づきを起こさなければならないと思います。 ただ、どんな人であれ見放されない絶対の愛情を求めていることは間違いないと思います。救いたいと願った当初の気持ちを忘れないで欲しいです。
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