平成12年の出所者が10年以内に再入した率は、満期出所者で65.6%になるという
のです
(仮釈出所者では44.1%)
つまり満期の場合、出所者の3分の2が再び受刑者になるということで、
これは現在の刑務所のあり方が破綻していることではありませんか。
受刑者が特定の階層に固定化していて抜け出せない。
近年、男性受刑者の過剰収容は解消されましたが、女子の過剰収容は深刻です。
それで、加古川などにも女子受刑者を収容するようになるそうですし、
笠松の収容定員は、1949年:350名→1991年:388名→2004年:532名と増えていま
す。
最大の問題は、受刑者に対する教育だと思います。
女子受刑者の40%近くは覚せい剤の罪で入所ですから、
覚せい剤使用による再入所を防止するのは刑務所の役割のはずです。