１０月２１日（月）昨日１日降っていた雨がやんだ。

青空が出て白い雲もでて秋の空になってきた。

また何日か暑くなるらしい。
そして台風がまた来ている。
伊豆大島は大変なことになっている。
また台風がくればどうなるのか。
今年は台風の多い年である。

久しぶりに夫が家にいない。
何かしら１度に疲れが出てきたが外出していつもの喫茶店で新聞を読んで息抜きをしないといけない。仕事から少し遠く離れてみるとよくもあれだけ駆け回ってした物だと思っている。若かったから出来た。
最初の頃は名古屋にも行ったことがあったが、ここはいつのまにかなくなって大阪・京都・滋賀県・神戸・時には和歌山にも行った。
後輩に半分任せて私は大分楽になったと思っていた。
もちろん現場によって心の葛藤とジレンマがあったがいつも「私はいつかこの現場から去っていく。私がいなくなっても大阪の紙面は作れるようにしておかないといけない」という私の考えを１つ通してなんとか後輩と１２年間、一緒にしてきた。１番苦労したのは編集委員たちだったと思っている。関西の采配は私がすればよかったが私も使われている身分、こんなことすると必ずトラブルになって私がやめるか、後輩がやめるかになってくる。
これではいけないと考えて、現場の采配は編集局にしてもらった。
それでよかった。心の中で思うことはあっても編集局の采配に従って１２年間、現場に入った。これでよかったと思っている。
猛烈に忙しい１人の関西担当は２人になって私はとても楽になった。
現場の半減に寂しい思いをすることもあったが「これでいい。これでいい」と思うことにして、自分の時間を大事にした。それが毎日のブログの書き込みで「ジャーナリスト・ネット」の参加だった。いろんなことがあったが振り返ると３１年間、書くことが好きで突っ走してきた現場に少しの未練はあってももうこれでいいと思えるようになってきた。何がそうさせているのか。
やはり寄る年端もあるだろう。膝を痛めたこともある。

秋は行事が多く後輩記者が１人で現場を周るのは大変だろう。
しかし、このときは必ずやってくるのだから正念を入れて頑張ってもらいたい。
私はしばらく休養です。
来年、やる気のエネルギーがあればまた頑張れるかもしれないが----。
今は現場に締め切りに校正、取材交渉などから解放されてのんびり暮らしている。編集局のスタッフや多くの方にこれまでかかわった人たちに心から感謝をしている。今日の私があることに感謝をしている。

夏に取材した韓国外語大学で学ぶ金高子さん。フエスブックに書き込みをしてくれました。来年には記者生活頑張って下さいと。何しろベテラン記者だから。と、書いてあったが、ベテランとは思ってもいなかったので気恥ずかしい。ただ地道にコツコツと先輩記者に教わりながら現場を歩いた。現場を歩く記事には琴線にふれるものがあると確信して足で歩く記事にこだわった。
１世の聞いた話です。
１９６５年に日韓国交正常化した。この後、日本植民地支配から解放されて始めての故郷の訪問、伊丹空港から飛行機に乗った。プロペラ機に乗って飛行機の窓から見るプロペラ機に感動して涙が出た。この時のことは生涯忘れることができない。それでも海を渡るこの飛行機、大丈夫だろうかと手に汗を握っていたという。
大極旗が描かれたの飛行機に号泣したと話していた。祖国とは１世にとってこんなことなのだと、私も話しを聞きながら１世の親のことを思っていた。
このとき、足で歩いて取材することは記事にも足で歩いたただけの何かを読者に伝えることを学んだ気がした。当時はまだ手書きの原稿だった。ＦＡＸで送った原稿を整理する編集局のすごい博識に驚いたものだった。それほど何もしらないで「月刊奈良」編集局から在日韓国人の日刊紙の新聞社に転職した。それで専業主婦１５年後の私の仕事には私よりずっと先輩の記者が多くいて、私はまだまだと言い聞かせてきた。ベテランといわれるのは気恥ずかしい。編集局のある人が「取材能力」という言葉で評価してもらったことはうれしい。そして後少し、一緒に頑張って下さいと、２年前の年末に送ってもらった手帳にはさんであった手紙は私の宝物になるそうだ。みんなのおかげで現場をまわることが出来たことにとても感謝をしている。
「月刊奈良」編集局時代は奈良新聞の記者たちに多くを教わった。記者たちは私より皆、若いのに現場記者としてずっと先輩だった。今もそう思っている。
日刊紙でかけまわった記者たちの心意気と学ぶ力をたくさん教わった。今も皆さんと一緒に学ぶ会合に参加できることにも心から感謝している。

これから「奈良おんな物語」を少し書いてパソコンを閉めて身支度をします。
また----。